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第一幕
奇ノ三十七『兄二人の帰還』
しおりを挟む強い男、北条一希。
取っ組み合いになったら必ず負ける自信があるけれど。
「いよっしゃ――!」
ガッツポーズを決めた俺に、苦笑している。大きな手に握られていたコントローラーは、そっとテーブルに戻された。
「また負けたな」
「へっへ~! 格闘ゲームなら負けねぇぜ!」
紫藤の特等席に座っていた俺は、隣の一希の腰を思い切り突付いた。太い腕が腰に巻きつき、軽く締め上げられる。
「そうか。なら今度は私の得意分野で勝負しないか?」
「ぜってーやだ!」
一希は柔道をしていたと聞いている。絶対、簡単に投げ飛ばされるだろう。そんなの嫌に決まっている。広い胸に抱きとめられたまま笑った。
「強い男になりたいのだろう? 鍛えてやるぞ」
「そういうのは良いんだよ。精神力の問題だし」
「柔道は体も精神力も鍛えられるスポーツだ。ほら、こうやって……」
「ぐるじいって……!」
一希にとっては軽い締め付けでも、俺にとっては非常に苦しい。腕をホールドされたままもがいた。近い一希の顔を見上げ、離してくれと訴える。
鋭い目元が楽しそうに笑っているのが憎らしい。
「北条さん!」
「あはは! まだまだだな」
格闘ゲームで俺に負けた一希は、現実世界では遥か上に居る。余裕の表情で俺を押さえ込んだまま、ソファーに押し倒してきた。筋肉質の重たい体に潰される。
「マジで死ぬ……!」
「これくらいで死ぬものか」
「重いって! 筋肉の塊!」
「君が細すぎるんだよ」
一希とソファーに挟まれた俺は、必死に手を伸ばした。
「な、七海――! 早く戻ってきてくれ~~!」
筋肉に押し潰されながら、キッチンから戻ってこない七海を呼んだ。笑いながら押し潰されている俺のところへ、ようやく七海が戻ってきてくれる。
手にはお盆を持ち、熱々のお茶が入った湯飲みを乗せている。おやつのチョコレートクッキーも乗っていた。
「楽しそうだね」
「ご、ごれのどごがだのじいって……!?」
「七海君も乗って良いぞ」
「なんだど!?」
「じゃ、僕も!」
そう言って、俺を押し潰している一希の背中に飛び乗っている。一段と重さが増した。太い一希の首にしがみつき、背中に乗った七海が俺を見て笑っている。
「どげって……!」
「そうは言っても七海君がどいてくれないと、起き上がれないぞ」
「僕、お茶入れて疲れちゃった」
「おまえだぢ……!」
二人に潰されながら、必死に起き上がろうと試みたけれど。筋肉質な一希の体はビクともしない。息苦しさに耐えかね、抵抗するのも疲れ、ぐったりを力を抜いた。
「何だ、もう降参か?」
「達也君?」
「……うっせー」
二人分の体重を受けながら、両腕を投げ出した。そんな俺を見た七海がまず一希の背中から降り、一希もまた体を起こした。
その瞬間、一気に飛び起き、一希を突き飛ばす。
俺の想像の中では今度はソファーに一希が倒れ、腹に飛び乗ってやるつもりだったけれど。
渾身の力で突き飛ばしたにも関わらず、フラつきもしなかった一希は、ニッと笑った。
「甘いぞ、達也君!」
そう言って、俺を肩に担ぎ上げて立ち上がった。高くなった視界にジタバタ手足を揺らしてしまう。
「くっそ~~!! あんた強すぎ!!」
「やはり鍛えてあげるよ」
「うっせ――!!」
軽々と担ぎ上げられた俺を見上げた七海が吹き出している。キッと彼を睨み、せめてもと、一希のお尻を思い切り叩いてやった。本来なら軟らかいはずのお尻も、まるで筋肉ではないかというほど硬かった。
「降ろせって!」
「どうしようか、七海君」
「楽しそうだから、もう少しこのままの方が良いかも」
「楽しい訳ねぇだろう!」
「そうだな。反応が可愛いからもう少しこのままでいよう」
「降ろせよ、おっさん!」
ワイシャツを引っ張ってみたけれど。笑うばかりで降ろしてくれない。
暴れる俺の両足を完璧に押さえ込み、担ぎ上げたままでいた一希が、ふと、窓の方を振り返っている。ずいぶん暮れていた暗い外から、光の道筋が伸びてきている。
車のヘッドライトだった。大きさからしてワゴン車が、家の前に停まっている。俺を抱えたまま窓に寄った一希は、お尻をポンッと叩いてきた。
「待ちかねたご帰還だ。良かったな」
「つか、マジで降ろせって! こんな姿見せられねぇし!」
「さ、玄関まで迎えに行こう!」
「はい!」
「お、おい!?」
ワゴン車からこの家の主、紫藤蘭丸と、その守り人、土井清次郎が降りてきた。それを確認した一希が、大股で玄関まで歩いていく。
もちろん、俺を担ぎ上げたまま。後ろから小走りになった七海が付いてきている。
「マジで怒るぞ、おっさん!」
「達也君、北条さんだよ」
「うっせー! 早く降ろせよ!」
玄関に辿り着いても、俺を降ろさない。高い視界のまま、彼のワイシャツを引っ張り続けるけれど意味がなかった。逞しい腰を抓ってみても効きはしない。
そわそわした七海が、ドアに人影が映ったところで我慢できずに飛び出していく。玄関を開け放った七海が、今まさに開けようとしていた紫藤と清次郎に飛び込んでいった。
「お帰りなさい、蘭兄さん、清兄さん!」
「おお! 可愛い清次郎!」
受け止めたのは紫藤だった。胸に抱きしめ、頭を撫でている。その後ろには、手荷物をたくさん抱えた清次郎が立っていた。持ちきれない荷物がその後ろに控えている。
「大事なかったか、七海。達也に助兵衛なことはされてはおらぬであろうな?」
「あんたじゃあるまいし!」
思わず反応した俺の声を辿った紫藤が首を傾げている。常なら彼より下にあるはずの俺の存在が、上から声がしたので不思議なようだ。しかも、一希が玄関を向いているので、必然的に俺は二人に尻を見せる格好になっている。
「……お主、仕置きを受けておるのか? 何をした?」
「ちげーよ! おっさんが意地悪してんだ!」
「北条はそのような男ではないぞ」
七海を抱きしめたままの紫藤の脇をすり抜け、清次郎が入ってくる。荷物を玄関に置きながら、にこやかに笑っている。
「弟達を守って下さってありがとうございました。可愛がって頂いたようで安心しました」
「元気が良いのでつい」
そう言いながら、ようやく俺を降ろしてくれた。紫藤達にお尻を向けていた俺が振り返ると、二人が見つめていて。
「……大事ないか?」
「……なんともねぇよ」
紫藤に心配されるのはむず痒く、彼もまた白い頬を少しだけ赤く染めてふいっと視線を逸らせた。
清次郎は一つ頷き、外に置かれていた荷物をどんどん運び入れていく。一希がその荷物を両手に抱え、運び始めたので俺と七海も手伝った。
紫藤もまた、白く細い手で荷物を運ぼうとしたけれど。素早く清次郎が動き、紫藤の手から荷物をさらってしまう。
「さ、紫藤様は休まれて下され。体がきつうございましょう」
「なに、大事ない。お主とて疲れておろう。破壊の力をずいぶん使わせたからの」
「俺のことはどうかご心配なさらずに。北条様も、すぐに休まれて下さい」
荷物を運ぶ一希にそう声を掛けた清次郎の言葉で、俺もあっ、と声が出てしまう。
「北条さん、体がずっと寝てねぇんだろう? 早く寝ちまえよ」
「もう一日くらいはどうにか……」
「今から夕飯の支度をしますので。その間だけでもどうか」
リビングに入りながら、なおも清次郎が言うと、一希も折れたようだ。運んだ荷物をキッチンに置き、俺と七海の定位置の向かいにあるソファーに腰掛けている。
「では、少しだけ」
「はい。体を楽にされて下さい」
大きな体を横たえた一希は、スッと眠りに引き込まれていった。長身のためか、足がはみ出してしまっている。やや窮屈そうだけれど、疲れていた体はすぐに深い眠りの世界へ旅立った。
「紫藤様も休まれて下され」
「……ふむ。そうだの」
さっきまで俺が座ってゲームをしていた場所に紫藤が座っている。ゴロリと横になった彼は、瞼を閉じると眠っている。
紫藤もずいぶん疲れていたのだろう、すぐに寝息をたて始めた。
二人が寝たことを確認した清次郎は、足早に二階へとあがっていく。ほどなくして戻ってきた彼の手には、タオルケットがあった。
紫藤と一希の体に掛けてやった清次郎が、俺と七海を見つめて笑っている。青い瞳に見つめられるのは久しぶりだった。
「元気そうで本当に良かった。やはり北条様にお任せして正解だったな」
「……まあ、すぐに抱え上げられんのはやだったけどさ」
「とっても優しかったです」
「良かったな」
俺と七海の頭を撫で回した清次郎は、早速キッチンに立っている。食材を大量に買い込んできたのか、冷蔵庫に詰め始めた。
寝ている二人を起こさないよう、俺達も手伝いに行く。冷凍物と冷蔵物を手早く詰め込んだ。
「ありがとう。後は俺がするから、二人は戻っていて良いぞ」
「飯は何?」
「お前が好きなすき焼きだ。肉たっぷりのな」
にこりと笑った清次郎に思わずグッと親指を立ててしまう。
「ナイス、清兄!」
「あはは! 七海もしっかり食ってくれ」
「はい!」
青いエプロンを腰に巻いた清次郎に任せ、リビングに戻った。眠っている二人を起こさないよう、音量を下げたテレビを見ながら待つ。芯から眠っている二人は静かな寝息だけをたてている。
悪霊退治で疲れている紫藤がここで眠るのは、俺達のため。俺の中の悪鬼が漏れ出そうとしたのを知っているからだろう。眠りながらも警戒しているのかもしれない。
一希がここで眠るのは、本当にもう限界を迎えているからだろう。彼の性格なら眠るにしても二階の布団がある部屋まで行くだろうに。清次郎も察していたのかもしれない。
「……なあ、七海」
「何?」
「俺達、助けられてばっかだな」
眠る二人を見ながら、つくづく思う。
「……ガキだな、俺達」
「……うん」
「早く大人になりてぇな」
「うん」
紫藤の力を借りず、一希くらいの強い精神力を見に着けて。
俺の中の悪鬼が暴走しても、自分で処理できるまでになりたい。
いや、なるしかない。
強い男、一希の穏やか寝顔を見ながら、でも、と思う。
「……鍛えてもらうっつっても、マジで投げ飛ばされそうだな」
「北条さんに?」
「やっぱ無理! 肉体派じゃねぇし、俺」
精神を鍛えよう。体はそこそこで良い。一希みたいにマッチョな体になった自分を想像すると、ちょっとぞっとした。
「俺は俺。でも、強くなる」
「……うん。僕も強くなりたい」
頷いた七海のおでこを拳で押した。
「負けねぇし!」
「僕も!」
二人して額を付き合わせる。
まだまだガキだけれど、必ず大人になってやる。
近い七海と額を付き合わせたまま、ニッと笑った。七海もまた、少しだけ強い瞳を見せて笑った。
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