妖艶幽玄奇譚

樹々

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第一幕

奇ノ二十二『波乱の朝』

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 夜中に一度目が冴えてしまった俺は、大きな手に肩を揺さぶられても起き上がれない。ゆさゆさ、ゆさゆさ、体を揺すられている。

 力に逆らうように寝返りをうっても、大きな手は俺を追ってきた。

「こら、達也。いい加減に起きなさい。七海も起きているんだぞ?」

「……うっせ~誰のせいだよ~」

「何のことだ? ほら、起きなさい!」

 大きな手が強引に引っ張り起こしてきた。頭がフラフラ揺れてしまう。

「達也!」

「……分かったよ~あふわぁ~~」

 でかい欠伸が出てしまう。隣でぼんやりしている七海と、その向こうでうとうとしている紫藤を見つめ、一人しゃきっとしている清次郎をじろりと睨んだ。

「何だ?」

「……清兄のせいで俺、すっげー寝不足なんだぞ」

「俺のせい?」

 全く覚えていないようだ。寝ぼけた頭で背伸びをする。意識がまだ、混濁しているみたいだ。今、横になれば、数秒で眠れる自信がある。

「俺を蘭兄と間違えてさ~ちゅっちゅ、ちゅっちゅ、キスしてきたんだぜ~~」

「…………!!」

「蘭丸様だなんてよ~~勘弁してくれよ~~あふっ」

 背伸びをしたまま布団に戻る。もう一回寝る。絶対寝る。

 大の字に転がった俺の上に、清次郎が押し倒されてきた。重たい体がどすっと乗り上げる。

「達也に口付けたというのは真か、清次郎!?」

「な、何のことかさっぱりで……!」

「おもて――!!」

 腹の上に押し倒された清次郎。その上に紫藤まで乗っている。大の男二人が腹の上で折り重なればたまらない。成長段階の細い俺の体がみしみし鳴っている。

「ちょ、どいてくれよ!!」

「清次郎!! どう言うことなのだ!!」

「お、俺にもさっぱり……!!」

「ぐるじぃ……!!」

 紫藤が暴れるせいで、重たさが倍増している。珍しく焦った清次郎が何度も覚えていないと訴えているけれど、俺にキスしたことがよほど衝撃的だったのか、紫藤がなかなか引いてくれなかった。

 いつもはラブラブで、見ているこっちがうんざりするほどなのに。興奮で真っ赤になった紫藤が清次郎の襟首を掴み、揺らしている。

 早く紫藤をどかさなければ、清次郎も起き上がれない。

「蘭兄……! あんたと間違えてただけだって……!」

 清次郎の下敷きになりながら、なんとか誤解を解こうと必死になった。七海と目が合ったけれど、どうして良いか分からないのだろう。手が出ては引っ込んでいる。言葉を嫌っている彼が、止めて、とは言わないはずだ。

 早くどいてくれないと、息苦しい。

「お、落ち着いてくれって……!」

「よもや寝ている間にく、く、唇に……唇にしたのか!?」

「ちげーよ! おでことか、ほっぺたとか、その辺だって……!」

「一度ではないのだな!?」

 しまった、気付いた時には紫藤の目が血走っていた。墓穴を掘ってしまった俺は、二人分の体重に押し潰されそうで。じたばたもがいても、跳ね返す力は無かった。

 俺の腹の上で十字を切るように仰向けになっていた清次郎が、どう宥めようかと思案している顔が見える。いつも冷静で、紫藤の機嫌を治すのが上手い彼が悩むほど、今の紫藤は手に負えないのか。

 喧嘩なら二人でしてくれ。俺は何とか、唇は守ったのだから。

 じたばたするのも疲れ、ぐったりした俺が紫藤を見ると、彼と目が合った。興奮で目元まで真っ赤になっている。

 紫藤の興奮は最高潮に達していた。

 体は震え、鼻息が荒くなっている。

 清次郎の襟を握る手が、グッと力を増した。

「し、紫藤様……! どうかお静まりを……!」

「お主が……お主が達也に口付けを……!」

「紫藤様と間違えただけですので……!」

「それでも許せぬ!!」

 叫んだ紫藤が、清次郎のシャツをグッと握った。何を、思って見ていた俺は、ボタンが弾け飛ぶシャツに目を見開いた。逞しい体が剥き出しになり、割り込めずおろおろしていた七海が真っ赤になっている。

「仕置きぞ……!」

「…………!!」

「観念せい、清次郎!!」

 硬直した清次郎に紫藤が顔を寄せていく。俺は最後の力を振り絞ってじたばた暴れた。

「やるなら俺達出してくれって!!」

 叫び、もがいた俺を見下ろした紫藤は、清次郎の腕を掴んで引き起こした。彼にこんな力があるとは。

 少し感心していた俺と七海を交互に見つめ、ふんっと鼻息を吹き出し部屋を出ていく。

「しばし戻らぬ。二人で先に食うておれ!」

「し、紫藤様……! 子供の教育に……」

「黙れ、清次郎!」

 紫藤の命令に、清次郎は口をつぐんだ。大人しく引っ張られていく。足音荒く廊下を歩いた紫藤と清次郎は、隣の、いつもは二人で眠っている寝室に入っていったようだった。

「……やばい!!」

 俺は急いで七海の腕を掴むと部屋を出た。階段を駆け下り、テレビのスイッチを入れて音量を上げてしまう。それでも二階の部屋から微かな物音が聞こえてしまう。暴れているのか、隠そうとしていない。

「くそっ! あの焼き餅やきめ!!」

 戸惑う七海を俺の部屋に押し込み、清次郎が用意していた朝御飯をお盆に乗せて部屋に飛び込んだ。携帯を取り出して、音楽を流せば、妙な音は遮断された。

 俺の部屋が、二人の寝室の下じゃなくて良かった。

「……はぁ~~やばかった」

 額に滲んだ冷や汗を拭い、お盆に乗せたご飯に腹を鳴らす。たぶん、昼まで出てこないだろう。紫藤の嫉妬ぶりからみて、清次郎でもなかなか宥めるのは難しそうだ。

「食おうぜ」

 正座している七海に促した。気にするように天井を見上げている。

「言ったろ? あの二人できてんだって。つか、蘭兄が清兄を引っ張ってったってことは……」

 握った箸をくわえながら、もわんと想像した。俺は今まで、清次郎が紫藤を抱いていると思っていた。その方が自然だし、なんといっても紫藤は美人だ。

 でも今朝の様子では……。

「うっわ~想像できねぇ! 清兄が……うわ~~!!」

 少ないエロ知識を総動員させて、清次郎が抱かれている姿を思い浮かべてみた。精悍で、男らしくて、兄貴肌の清次郎が、我がままで美人な紫藤に抱かれている。

 清次郎が、あんとか、うんとか、言うのだろうか。コンビニに置いてあるエロ雑誌みたいに、色目になるのか?

「……駄目だ。やっぱ無理」

 ブツブツ呟いてしまう。確かに昨晩の清次郎にはドキッとしたけれど、だからといって抱かれている姿は想像できない。あの人は抱き締める方が似合っている。

「なあ、清兄は男だよな? やっぱ蘭兄が女役じゃね?」

「…………?」

「お前にはまだ早かったかな~。つか、清兄、大丈夫かな」

 一回だけ、と言っておけば良かった。寝ぼけて頭が働かないうちに話してしまったので、余計なことを言ってしまった。清次郎が無事でありますように、と思いながら味噌汁をすすった。

「お前も食えよ」

 黙って見ていた七海に促せば、そっと箸を手に取った。大人しく食べる彼に会話が続かない。携帯から流れる音楽だけが部屋に響いた。

 焼いてくれていた焼き魚までしっかり完食した俺は、お茶のお代わりが欲しくて立ち上がる。七海もつられたように立ち上がった。

 お盆を持ってそっとドアを開けてみた。点けっぱなしになっていたテレビのおかげで、妙な声は聞こえてこない。暴れているような物音も止んでいる。ちょっとは収まったのだろうか?

 これならいける、思い切ってキッチンへ駆け込んだ。七海も走ってついてくる。

 食べ終えた食器を流しに置いて、お茶のお代わりと、食後のおやつをちょっと拝借した俺達は、また部屋に戻った。

「ふ~なんかドキドキすんな」

 話し掛ければ、小さく頷いている。なんとなく、清次郎が大変なことになっているのは分かるらしい。ほんのりと赤い頬をしていた。

 清次郎と同じ顔で頬が赤らむと、何だか妙だった。正座しようとしたので、足で軽く蹴ってやる。

「ば~か。足痛くなんだろ? 楽にしろって」

 俺をチラリと見た彼は、おずおずと足を伸ばして座った。そんな彼とおやつとして取ってきたチョコレートを食べてしまう。いつもの朝にこんなことをすれば清次郎に怒られてしまうけれど。巻き込まれたのだから、今日くらいは良いだろう。

 チョコレートまで食べ終えた俺は、ごろりと寝転んでしまう。中途半端な睡眠だったから、まだ眠たかった。

「お前携帯持ってねぇだろ? 勝手に見ていいぜ」

「…………?」

「ワンセグ。知らねぇか?」

 頷いたので、テレビをたち上げてやった。バラエティ番組に合わせてやる。

「俺、ちょっと寝るからさ。二人が出てきたら起こしてくれ」

 コクリと頷いたのを確認し、布団もないまま仰向けで眠った。

 七海は大人しく携帯から流れる映像を目で追っていた。



***



 夜中に眠れなかった俺は、結構熟睡していたらしい。ようやく目が覚めた時、時計は午後の十二時を過ぎていた。ゆっくり起きれば、七海がぼんやり振り返る。

「……まさか、まだ出てこねぇのか?」

 頷いた彼は、退屈そうだった。バラエティは終わっていたのか、真面目なニュース番組になっている。切り替えることもできずにそのまま見ていたようだ。

 背伸びをして立ち上がる。七海の頭を軽く叩いて促した。

「飯食ってゲームでもすっか!」

「…………?」

「いいから来いって」

 いくらなんでも、エッチは終わってるだろう。七海を引っ張ってリビングに行ってみる。家の中は点けていたテレビの音しかしていない。

 まずは腹ごしらえだとキッチンに向かった。七海も後ろから覗き込んでいる。何かレトルト食品は無いだろうかと棚を開けた。

「お前も探せよ。カップラーメンとか、カレーとか」

 俺が上を、七海が下を探した。棚を何度か開け閉めしていると、奥の方にあったカップラーメンを探し当てた。非常食か、或いはどうしても作れない時のためだろう。二つ取りだし、お湯を沸かした。

 食事用のテーブルにお湯を注いだカップラーメンを運び、出来上がるのを待っていた俺達は、カチャリと開いた二階のドアの音に肩をビクつかせた。向かいに座っていた七海が俺の隣に移動してくる。

 二人して上を見上げれば、紫藤一人が歩いてきていた。階段を下りて俺達の方へと真っ直ぐに来る。七海が俺の袖をギュッと握った。

「達也……」

 背中に隠れた七海を庇うようになりながら、紫藤を見上げた。少しやつれた彼は、くっ、と喉を鳴らして唇を噛み締めている。

「昨晩の清次郎は忘れよ。良いな……?」

「心配しなくても、清兄は清兄だ。兄ちゃんだって。あんただって、毎朝俺に抱き付いてたんだぞ? それ見ても、清兄は何も言わなかったんだぜ?」

 ちょっと咎めてやった。紫藤と間違えてキスしてしまっただけだ。俺だと分かっていたら、おでこにだってしないだろうに。

「私が達也に……?」

 信じられないと目を見開いている。ビシッと指をつきつけてやった。

「そうだよ。あんたら、いつも同じ方向で寝てたんだろう? だからいっつも蘭兄が居る場所に俺が居れば、清兄が間違えたって仕方ないじゃん? あんただって俺を清兄と間違えてたんだしさ」

 突き付ける指の先で、紫藤が震え始めた。泡でも噴きそうなほど蒼白になっていく。ふらりとよろめいた紫藤は、下りたばかりの階段を駆け上がっていった。二階の二人の寝室に飛び込んでいる。

「清次郎……済まなんだ!! 私が……」

 閉じたドアに、声が聞こえなくなる。たぶん、やりすぎたことに謝り倒しているのだろう。清次郎が出てこられないくらい、何かをしたのかもしれない。

 やれやれだ。出来上がったカップラーメンの蓋を開ける。俺の背中に隠れていた七海もホッとしたように息を吐き出し、蓋を開けた。

「たぶん、また出てこねぇと思うから。のんびりしようぜ」

 はふはふ、息を吐きながら食べる七海に言いながら、俺も温かいラーメンを頬張った。

 清次郎が作る美味しい料理に慣れていた俺は、ちょっと味気ないな、と思いながらも詰め込んだ。早く清次郎が復活すれば良いのに。また肉料理を作って欲しい。

 ズルズルすすった俺は、同じようにすすっている七海を見て、なんだか兄ちゃんになったみたいでくすぐったかった。

 上の二人の騒動は、大人の事情。

 子供の俺達は、大人しく落ち着くのを待つだけだった。

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