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第一幕
奇ノ十九『雨』
しおりを挟む久しぶりに一人で過ごす時間は、思っていた以上に長く感じた。今までずっと、独りだったのに。
騒がしい紫藤や、優しい兄貴である清次郎と過ごす時間を早く感じていたのだろうか。なかなか進まない時計を何度も確認しては、溜息が出た。
イライラしても仕方がない。今は俺独りなのだから。
清次郎が作ってくれていた昼御飯をレンジで温め、一人寂しく食べた。美味しいはずなのに、味気ない。思った自分に笑った。感傷的になるなんて、らしくない。
紫藤も清次郎も、俺のために特別機関へ出向いてくれたのだから。
「……ガキじゃねぇっつーの」
自分にツッコミ、ゲームの電源を入れた。コントローラーを握り締める。
なかなか経たない時間を気にしないようにしながら、ロールプレイングの続きをしていた俺は、遠慮がちに鳴ったインターフォンにテレビから視線を離した。チラリと壁に掛かっている時計を見上げれば、さっき見た時からあまり進んでいない。
それに、紫藤と清次郎ならインターフォンを鳴らしたりせず、真っ直ぐに入ってくるだろう。来たのは客だ。
壁に設置されている、門を映しているインターフォンの画面を振り返る。二十四時間、外の様子を映すその画面には、小柄な少年が映っていた。
痩せた体に大きな鞄を持ち、怯えたような黒い瞳がインターフォンを見つめている。向こうからはこちらの様子は見えないはずだから、俺が居ることなんて分からないだろう。
無視だ、無視。
出なくて良いと言われているし。俺は外に出られないし。
紫藤と清次郎が帰ってくるまで、大人しくするのが俺の役目だ。人が居るのを気付かれないよう、テレビの音量も極力下げている。門までは聞こえないはずだ。
見なかったことにし、ゲームに戻った俺はロールプレイングを進めた。レベルアップに勤しむ。キャラクターを強くして、一気に進めようと思って。
ピコピコ進めることに夢中になっていると、さすがに目が痛くなって一旦止めた。清次郎に言われたからではないけれど、テレビゲームなんて持っていなかったせいか、一時間もすれば自然と目が痛くなって休憩を挟んでいた。
飲み物をと思い立ち上がった時、なんとなくインターフォンの画面に視線がいった。そこに、先ほど鳴らした少年の姿がまだ映っている。
門の前でしゃがみ込み、膝を抱えている。
「あいつ……待つ気かよ」
紫藤も清次郎もいつ帰って来るかも分からないのに。画面に映る少年が気になったけれど、外に出るわけにもいかないし、なまじ声を掛けて居ることがばれたら面倒だ。
そのうち諦めて帰るだろうと、キッチンまで歩いてジュースを手にした。紫藤の好みなのか、清次郎が健康に気を使っているのか、果汁ジュースが多かった。
オレンジジュースの缶を手に、またチラッとインターフォンの画面を見てしまう。膝を抱えたままじっとしている少年は、動く気配が全くなかった。
「……知らねぇし」
どっかりとソファーに座り、ゲームを再開した。時折ジュースを飲みながら黙々と続ける。
そのうち少年の事を忘れて、強敵との闘いに夢中になった。最初は相手が強すぎて負けてしまい、レベルアップを重ねて強くした。
再挑戦で打ち負かし、一人ガッツポーズを決めてしまう。
「よっしゃ!」
一段落ついたところで、小腹が空いたと立ち上がる。紫藤用のおやつを貰うため、またキッチンへ行こうとした俺は。
「……マジかよ」
壁に掛かっているインターフォンの画面に、敵を打ち負かした喜びも冷めてしまった。
黒髪の少年は、まだ居た。いつの間に雨が降っていたのか、膝を抱えて震えている。傘も差さずに膝を抱え、じっと寒さに耐えていた。
そこまでして待つ意味はあるのだろうか?
もう一度出直してくれば良いのに。
まさか、家出?
紫藤か清次郎の知り合いだろうか。いや、それなら直接連絡を取っているだろう。
「くそっ……気になんじゃねぇかよ!」
カタカタ震えている少年をどうしたら良いのか。頭を掻いている間にも、雨足はどんどん強くなる。少年に当たって弾ける雨は、体を流れ落ちていた。
「…………だ~~くそっ!!」
門に設置されているインターフォンと室内を、ボタンを押して繋げた。
「おい、いつまで待つ気だ? 風邪ひいちまうだろうが! 出直してこい!」
突然、俺の声が聞こえたからか、少年が顔を上げて辺りを確認している。
「悪いけど、俺、外に出られねぇんだよ。それに家に誰も入れるなって言われてるから。あんた入れる訳にはいかねぇんだ」
少年が慌てて立ち上がろうとしてよろめいた。お尻から座り込み、足を震わせている。外はかなり冷え込んでいるみたいだった。
「帰って来たら連絡してやっから。携帯番号でも……お、おい!」
少年は震えながら立ち上がり、門に手を掛けている。そのまま押し開こうとしたけれど、見えない結界に弾かれてしまった。倒れた細い体に俺の方が焦ってしまう。
「馬鹿! ここ、普通の家じゃねぇんだよ! 悪いことは言わねぇから出直せ!」
外に出られないのがこんなにもどかしいとは。水たまりに倒れている少年の顔が、泣いているように見えて。
たぶん、紫藤を頼ってきたのだろう。どこかで彼の噂を聞いて来たのかもしれない。ということは、何かしら霊絡みなのだろう。
入れてやりたいけれど、俺にはどうすることもできない。彼を説得して、改めて来てもらうしかない。
なるべく温和に、清次郎みたいに優しく言ってやろうとした俺は、再び門に手を掛けた少年に怒鳴ろうとして、できなかった。
《ハイリタイ……!》
少年が叫ぶように言うと、キンッと耳鳴りが響いた。思わず膝をついた俺は、信じられない映像を見てしまう。
少年が、先ほど弾かれたはずの門を開け、駆け込んできている。大きな鞄に足をふらつかせながら、画面から消えた。
「……入ってきてるじゃん……蘭兄の嘘つき!」
罵っている場合ではなかった。恐る恐る玄関の方へ行ってみる。
ドアの一部に貼り付けられている磨りガラス越しに、少年のシルエットが浮かんでいた。遠慮がちにコンコンッと鳴らしている。
開けるのはまずい。
結界を抜けて来ている。一度は弾かれたのに、どうやって入ってきたのか。
背中が寒くなった気がした。彼は人間か? それとも、俺にまとわり付いた影からできたものか。
思わず胸と腹の間にある封印の珠に手を当てた。息苦しくないし、黒い影も見えないけれど。
音をたてて唾を飲み込みながら、鍵が掛かっていることをしっかり確認した。
「……わりぃけど、入れられねぇ。お前、何もんだよ!」
シルエットに話し掛けても、答えはなかった。声は出せるはずなのに、話そうとしない。
ますます怪しくて、一度紫藤と清次郎に連絡を入れた方が良いと、携帯電話を取りに行こうとしたら、ドアの隙間から紙が差し込まれた。
濡れた紙に滲んだ文字が書かれている。
土井清次郎さんに会わせて下さい
と。
「だから、居ないんだって。清兄も蘭兄も、留守だから。後で来い!」
入れるつもりはない、と怒鳴ってみたけれど。今度は玄関先でしゃがみ込んでしまった。どうあっても待つつもりなのだろう。
雨は当たらなくなったとはいえ、濡れた体のまま居座るとは。まん丸になったシルエットに、イライラしてしまう。
放っておけば良い。俺は何度も帰れと促してやったし、二人が居ないことはちゃんと伝えた。
ゲームに戻れば良い。勝手に待っていれば良い。
思うのに。
「…………ああ~~!! くそがっ!!」
ダカダカ廊下を歩き、浴室のドアを開けるとタオルを引っぱり出した。音を鳴らして廊下を歩き、玄関の鍵を開けてやる。
開けば少年の体が少し押されて前に倒れた。
「入れよ! そんなとこに居座られたら迷惑だ!」
境界線である玄関を超えないようにしながら声を掛けた。ずぶぬれになった少年が見上げている。
「さっさとしろ! 開けるのもこえぇんだよ!」
また、影が来るかもしれない。のろのろと立ち上がった少年の腕を掴んで強引に玄関内へ入れた。ドアをきっちり閉めて鍵を掛け直す。
ずぶぬれの黒髪にタオルを掛け、わしゃわしゃ拭いた。俺よりも小柄で、細い少年は、中学生くらいに見えた。
「出直せっつったのに! お前何なんだよ!」
髪を簡単に拭いて、体もパンパン叩くように拭いていく。鞄を取り上げ、玄関に置かせると、足を一際丁寧に拭いて背中を押した。
「シャワー浴びてこい!」
少年は抵抗する素振りを見せた。俺を見上げ、何か言いたそうにしている。
「シャワーが先だ!!」
怒鳴って浴室に押し込んだ。
ドアを閉め、出られないようにしてやる。暫くガチャガチャしていたけれど、やがて大人しくなった。観念したのか、ガラガラと浴室のドアが開いている音がしている。
やれやれだ。何で俺が面倒を見る方になっているのか。溜息をつきながら玄関に戻った。ずぶぬれの鞄から服を出してやろうと思ったけれど。中まで綺麗に濡れていた。
「……ばっかみてぇ」
服は全て洗濯するしかないだろう。滴が垂れないよう、タオルで鞄を巻き付け持ち上げた。リビングまで運び、新聞紙を何枚も重ねてその上に置いた。あんまり勝手にあさるのも悪いだろう。上がったら荷物整理をさせよう。
足早に俺の部屋に向かった。仕方がないから俺の服を貸してやる。緑色のつなぎとティシャツ、下着を持って浴室に戻った俺は、もう上がっていた少年に出くわした。裸のまま驚いたように目を見開いている。そっと下を隠した彼に舌打ちした。
「……てめー。何でもう上がってんだよ! あったまれよ!」
腕を掴めばまだ冷たい。しかも、脱いだずぶぬれの服を着ようとしていた。
眉が吊り上がる。
「もう一回ちゃんと浴びろ! んでこれが着替えだ! 濡れた服着るな馬鹿!!」
「…………!!」
ますます目を見開いた少年は、おずおずとシャワーを浴びに行く。また出てこないよう、脱衣所で見張った。
「シャンプー使って良いからな。綺麗になったら出てこい」
返事は無かったけれど、大人しく洗っているようだった。腕を組んで待つこと十分、恐々とガラス戸を開けている。
「洗ったな?」
コクリと頷いたので、脱衣所を出て行った。
「しっかり拭けよ。濡れたまま出てくんなよ」
後ろ手にドアを閉めて忠告し、リビングに戻った。
何で俺がガキの世話なんかしなければ、思いながらキッチンに急ぐ。コーヒーメーカーに粉とお湯をセットして、牛乳と砂糖を取り出した。
程なくして絞り出されたコーヒーをカップに注ぎ、牛乳を入れて、砂糖をたっぷり入れた頃。
少年がリビングに顔を覗かせた。入りにくいのか、廊下からじっとこちらの様子を窺っている。
「入れよ」
声を掛ければ、思い切ったように入ってくる。遠巻きに歩いてきた彼をソファーに誘導した。大人しく座った彼の前に熱々のコーヒーを置いてやる。
「で? 清兄に何の用?」
ふーふーと息を吹きながら少しずつ飲む少年に聞いても無言だった。下を見つめたまま黙っている。
イラッとした。
こっちは何が起こるか分からない恐怖と闘いながら入れたというのに。
「しかとすんじゃねぇよ、口開け! さっき妙なことしたろ!」
指を突き付ければ、ビクッと肩を震わせた。マグカップを置いて、ソファーの上で膝を抱えてしまう。カタカタ、カタカタ、震える彼に、次に怒鳴ろうとした言葉は飲み込んだ。
「……悪かったよ。怒鳴って。俺も色々あんだよ。お前が敵か味方かわかんねぇとやばいんだよ」
虐めているみたいで困った。頭を掻いて、俺も落ち着こうと深呼吸する。
「とにかく! 用件は言え。入れてやったんだから」
俺の言葉に、膝に埋もれていた顔が上がった。いつもは俺の定位置にしている場所に座っている彼が、フルフルと首を横へ振っている。
「言えねぇのか?」
コクリと、頷いた。
「清兄にしか言えねぇのか?」
少し考えるように間を置いた彼は、また頷いた。
「……訳わかんねぇぜ」
頭を掻いて天井を仰ぎ見た。
危険なことは無さそうだった。何かしかけるなら、入れた時にやっていただろう。
どうやって結界を抜けてきたかは分からないけれど、俺に危害を加える気はないらしいし。俺の事は眼中にないみたいだし。
置いていても問題はないだろう。
顔を戻して、そろそろとコーヒーを飲んでいる少年の顔をまじまじと見つめて気が付いた。
「……お前、どっかで会ったことねぇ?」
首を傾げた彼に、テーブルに手を付きながら顔を近づけた。
どこかで見た気がする。
黒い髪と、眉や目の造り、鼻と唇の位置。
どこかで。
とても近いどこかで。
「……ってお前、清兄にそっくりじゃん!」
「…………?」
「うわっ! すげー! 体格全然ちげーのに、マジ似てる!!」
清次郎の青い瞳とは違うけれど、造りはとても似ていた。きっと清次郎の子供の頃はこんな感じだったのだろう、と思わせるほど似ている。
隣に座って確認した。顔を掴んで右に左に向けてみる。
「まるで清兄の子供みてー! …………隠し子とかじゃねぇよな!?」
まさか紫藤の他に女が居て、その人の子供が訪ねてきた、なんて昼ドラみたいな展開にはならないだろうか。
もしそうならかなりの修羅場だ。紫藤の清次郎に対する思い入れは激しいものがある。他に女が居たなんて知れば、まして子供が居たなんて知られれば、血みどろの闘いになるだろう。
ゴクリと唾を飲み込んだ俺に、首を傾げた少年は、違う、と首を横へ振った。
「……ちっ。それはそれで面白いと思ったのによ」
もっとも、本当の修羅場になったらこんな呑気な事は言えないかもしれないけれど。ちょっと面白いことがあっても良いのに、と思う俺だった。
「ま、とりあえず寝てな。まだ帰って来ないからよ」
いつも紫藤が座るソファーにどっかり座り直した俺は、コントローラーを手に取った。
清次郎似の黒髪少年は、俺を数秒見つめると、ゆっくりとソファーに横になっている。まん丸になった彼は、グッと奥歯を噛み締めて目を閉じた。
俺は構わずピコピコゲームを進めた。次の強敵を倒すため、冒険の世界に旅立つ。紫藤が帰ってきたら進められなくなるだろうから、今の内にできるだけ先に進んでおきたい。
レベルアップと旅を交互に繰り返す。
ふと、気付けばゲーム音に、もう一つ音が重なっている。スースーと聞こえてくる寝息に視線を走らせた。まん丸になった体勢のまま眠っている少年は、少し寒そうで。
「……ちっ」
コントローラーを離し、俺の部屋まで歩いた。タオルケットを一枚取ると、リビングに戻って少年に掛けてやった。
ソファーに座り直した俺は、ゲームを再開する。
ゲームの音と、少年の寝息が重なる頃、俺の手からコントローラーが離れていた。
結界を通って入ってきた不思議な少年の側で眠っていた。
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