妖艶幽玄奇譚

樹々

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第一幕

奇ノ三『新しい生活』

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 一つ。この世には霊と、悪霊と、二つの魂が存在している。


 普段、漂っているのは大半が霊で、生きている者に影響を及ぼすことはほとんどない。未練が残り、ほんの少しの間、彷徨っている者ばかり。

 それに比べて悪霊は、長い年月を掛けて彷徨った結果、未練が残りすぎ、あの世へ逝くことができなくなった者達だった。想いが強くなれば強くなるほど、生きている人間に影響を与えるようになってしまう。それを払うのが霊媒師。

 近年、悪霊になるスピードが早くなっている。たった数年で、悪霊になってしまう者が多くなっているので注意が必要だった。


 二つ。霊媒師と坊主は全く違う。


 坊主は念仏を唱え、霊の気持ちを静める者をさす。高い徳のある者は、霊を送ってやることもできる。

 一方の霊媒師は、珠を使って霊を沈めたり、悪霊の力を削ったりする。破壊の珠は力を削るためのもの、封印の珠は力を封じるためのもの。どちらも状況によって使い分ける必要がある。

 最も、現代の霊媒師は紫藤蘭丸ただ一人になっている。手元にある珠は紫藤が保管している。


 三つ。


「俺と紫藤様は、江戸時代より生きている」

 真面目くさった顔をした清次郎は、訳の分からない事を言った。

「……は?」

 大人しく聞いていた俺も、さすがにふざけんな、と思ってしまう。

「あんたでも冗談言うんだな」

「そう思ってくれても良い。だが、聞くだけ聞いてくれ」

 青い瞳に見つめられ、しぶしぶ頷いた。せっかく少ない真面目な心を引っぱり出してきたのに、もう四散してしまった。温くなったお茶をすする俺に、彼は苦笑しながら続けた。

「紫藤様は徳川幕府が開かれた時に、江戸を守る強い霊媒師を作るために、三つの珠を埋め込まれてお生まれになった。そのため、死ぬことができぬお体になった」

 はいはい、と適当に相づちを打つ。清次郎はなおも続けた。

「俺もまた、紫藤様と魂を一つにしたため、死ななくなった。紫藤様と共に生き続けている」

「へ~それで?」

「多くの人を見てきた。霊媒師の仲間もたくさんな。だが、時が流れるにつれ、力を持つ者は少なくなった。そのため、霊媒師としての資質を持つ者は居なくなり、珠を預かっているという訳だ」

「あんたも珠持ってるじゃん。木刀のがそうだろう?」

「木刀に珠は無い。俺はお前と違って霊感がない故な。紫藤様に力を分け与えて頂いた時だけ闘える」

 だから、と清次郎の顔が近付いてくる。

「お前、霊媒師になる気はないか?」

「……は?」

「紫藤様の話では、久方ぶりに強い霊力を感じたそうだ。江戸時代、仲間であった松田真之介殿と張るほど、強いかもしれぬとおっしゃっておったぞ」

「誰だよ、そいつ」

「とても強いお方だった」

 懐かしそうに目を細めている。俺の肩を掴むとグッと顔を近づけてくる。

「再び霊媒師の仲間ができれば、紫藤様もさぞお喜びであろう」

「……つか、あんたら、話し方が侍みてーだし」

「俺は侍だからな。致し方あるまい」

「……ありえねぇし」

「長い時を生き、移り変わる世界に紫藤様は時折お寂しそうでな。紫藤様と話す時は、なるだけ言葉を改めている。家の中では昔のまま話す故、早く慣れてくれ」

 なおも顔を寄せてくる。青い瞳が真っ直ぐに俺に注がれた。

「お前次第で二人目の霊媒師になれよう。どうだ?」

「……面倒なのは嫌なんだよ」

「そう言うな。紫藤様のために一肌脱いでくれまいか」

 ググッと顔を近づけて来た清次郎を仰け反りながら避け続ける。

 霊媒師、というものになれば、ずっとこの二人に関わっていかなければならないと言うことだ。冗談じゃない。溢れている霊力が収まったらすぐに出ていくつもりなのだから。

 俺は普通の生活がしたいだけだ。霊が寄ってこようと関係ない。

「お、俺は……!」

「そう、拒むな。霊の払い方を……」

「清次郎!!」

 俺に迫っていた清次郎の体が、反対方向に引っ張られていた。背中から紫藤に抱き付かれている。

「おおおぉぉ……お主等!! 私が寝ている間に何をしておる!?」

「紫藤様。丁度良うございました。達也に……」

「清次郎!! 人肌とは何事ぞ!?」

「……はい?」

 白い肌を真っ赤にした紫藤は、清次郎を自分が寝ていたソファーまで引っ張り寄せている。隣に座らせ、その膝に飛び乗った。

「この私というものがありながら、この様なわっぱに手を出すとは見損なったぞ!?」

「紫藤様? 何ぞ勘違いをされてはおりませぬか?」

「金髪か! 金髪が良いのか!? ならば私も染めてやる故、若い者に手を出すでない!!」

 ひしっと抱き付き、頬を擦り寄せている。どうにもいたたまれなくなった俺は、そっとソファーの端に寄った。清次郎が困ったように俺を見つめ、紫藤の背中を撫でている。

「紫藤様。俺があなた様以外の者に手を出したことがありましょうか?」

「……ない」

「ならばこれからもありませぬ。達也は弟だと思うております。霊力が強いのなら、霊媒師になれるのではないかと話しておっただけですよ」

 ポンポンと紫藤の背中を叩いた清次郎。しがみ付いていた紫藤の顔が出てくる。

「……達也は霊媒師にはせぬ」

「何故ですか?」

 少し驚いた清次郎が顔を覗き込んでいる。俺が居るということだけは、覚えておいて欲しいと願った。ここでイチャイチャされたら急いで出ていこう。

 できるかぎりソファーの隅に寄っていた俺を、紫藤が振り返る。俺と目が合うと、すぐに清次郎の胸に戻った。

「どうしてもだ。お主もなりとうないだろう?」

「……そりゃまあ、面倒だしな」

「なりとうない者を、このような仕事に就けるものではないぞ」

「……紫藤様」

 清次郎の手が紫藤の頭を撫でている。自分に引きつけた清次郎は、強く抱き締めた。

「俺が浅はかでございました。申し訳ありませぬ」

「……もう、良い」

 顔を上げた紫藤。二人は見つめ合っている。

「……清次郎」

「……紫藤様」

 甘く呼び合い、清次郎が顔を寄せていく。耐えられずにソファーを握り締めた。

「……俺居るし!!」

 叫びながら顔を背けた。ハッとしたように清次郎が顔を上げている。

「す、すまなんだ」

「これ、清次郎! 良いではないか!」

「た、達也はまだわこうございます故、この様なことを見せる訳には……ふぐっ」

 清次郎の言葉が途中で切れる。人間の興味深さに負けた俺は視線だけを向けた。

 やっぱり、紫藤が清次郎にしがみ付いてキスしている。それも俺が居ると分かっているだろうに、深いキスだ。清次郎の首にしがみ付いては、何度も唇を合わせている。

 マジかよ、喉まで出掛かった言葉を飲み込んだ。清次郎の目元が赤くなっていく。

 俺と目が合うと焦ったように紫藤の肩を押して離した。

「し、紫藤様!」

 諌める清次郎に、紫藤が笑っている。

「先に仕掛けたのはお主ぞ」

「……返す言葉もございませぬ」

 ほんのりと顔を赤くした清次郎に、満足そうに頷いた紫藤。

 侍ごっこに浸った二人から顔を背けたまま、俺はここで無事に過ごせるのだろうかと不安になった。

 毎日、このやりとりを見ることになるのか。気苦労が重なりそうで、一日目でげんなりしてしまう。

 なるべく清次郎には近付かない、と決めた。近付けば、紫藤が焼き餅を焼いてしまうのは良く分かったから。

「……腹減った」

 ぼやいた俺に清次郎が立ち上がる。赤い顔を誤魔化すように擦っている。

「何か作ろう。嫌いな物はあるか?」

「無い」

 嫌って残すような生活はしていない。食べられる物は何でも食べて生きてきた。

「……良い心がけだ」

 笑った彼がキッチンへ向かっていく。

 彼が離れてしまうと、俺と紫藤の二人になった。キッチンといってもリビングと繋がっているため、姿が見えなくなる訳ではないけれど。

 息苦しい。清次郎と違って、紫藤とは話し難い。

 ソファーの隅っこで足を上げ、胡坐をかいた俺をまじまじと見つめている。何をそんなに見ているのか。

 睨み返せば、そろりと、紫藤の足が上がった。俺を真似するようにソファーの上で胡坐をかいている。

「ふむ。心地良いの」

「したことねぇの?」

「清次郎がはしたないと言うてな」

「その通りです。二人とも、足を降ろして下され」

 キッチンで青いチェック柄のエプロンを身に着けながら、清次郎がじろりと睨んでくる。何で俺まで、と胡坐をかいたままにしておいた。家ではいつも床で胡坐をかいていたから、この方が落ち着く。

「俺はいつもやってたし」

「ソファーは足を乗せる所ではない」

「紫藤が…………さん、が。寝てた時は注意しなかったじゃん」

 紫藤と、呼び捨てにしようとしたら青い瞳に射すくめられた。仕方なく、さんを付け足せば少し緩んだけれど。フルフルと首を横へ振りながら近付いてくる。

「いつもはさせてはおらぬ。今日は疲れておいでであったため、何も言わなんだ。さあ、二人とも足を降ろして下され」

 まずは紫藤の足を掴んで降ろしている。じろりと睨まれ、しぶしぶ降ろした。穏和そうなこの男が怒ると、なんとなく怖いような気がした。

 大人しく足を降ろした俺達を確認し、またキッチンへと戻っていく。紫藤は残念そうに溜息をついた。

「清次郎は躾に厳しいぞ。覚悟しておけ」

「……うぜー」

「ずっと聞きたかったのだが、うぜーとは何だ?」

 俺と紫藤は直角になるように座っている。真横から興味津々に聞かれ、頭を掻いた。

「うざったいってことだよ」

「うざったい?」

「……だから! 面倒くせぇとか、煩いってこった!」

「……清次郎は面倒くさくなどないぞ!! 煩くもない!! お主失礼ぞ!!」

「だ――!! うぜ――!!」

 予想通りだ。清次郎を悪く言えば紫藤が煩い。

 頭を抱えて唸った俺に、立ち上がりながら鼻息荒く詰め寄ってくる。腰に手を当て、見下ろされた。

「清次郎は良い男だ! それを理解できぬのなら、この家には置けぬ!」

「……ああ、そうかよ! なら出てってやるから安心しな!」

「今出れば死ぬぞ!」

 立ち上がり掛けた俺に、紫藤が言い放つ。綺麗な顔をしかめながら俺を見下ろした。

「お主の霊力の上がり方は異常だ。未だ上がり続けておる。このまま外に出れば、悪霊に摂り殺されるぞ」

「……嘘言ってんじゃねぇよ」

「嘘ではない。大人しく清次郎の言うことだけは聞け。良いな?」

 射すくめられ、小さく頷いた。紫藤も一つ頷き、ソファーに戻っている。胡坐はかかず、長い足を組んで座っている。

 悪霊に摂り殺される。

 それは勘弁して欲しい。

 死ぬのなら、楽に死にたい。

 無意識に胡坐をかこうとした俺は、上げ掛けた足を降ろした。紫藤と同じ様に足を組んで身を預ける。柔らかなソファーに埋もれながら、綺麗に掃除された天井を見上げた。

「……俺、やっぱ変なのか?」

 だらりと天井を見上げた俺の問い掛けに、紫藤は少し間を置いた。

「……変、かもしれぬな。初めて見る。昔の霊媒師にも強い霊力を持つ者は居たが、これほど急激に上がったことはない。緩やかに、成長と共に、上がるものだ」

「どうすりゃ減る? 普通になれる?」

「分からぬ。それを調べるために連れてきてやったのだ。まあ、私ほど変な者は、他には居ないであろうがな……」

 紫藤の言葉に天井を見ていた顔を戻した。彼は下を向いたまま、じっと自分の足を見つめていた。

「……あんた、いつから生きてんの?」

 俺の問い掛けに、微かに笑っている。

「徳川幕府が開かれた時からだ」

「……マジか?」

「まじ? まじとは何だ?」

 興味深そうな視線がまた、注がれる。どうも俺と紫藤との間には、大きな文化の差がありそうだ。

 短い金髪を掻き回し、言葉を選びながら答えた。

「本気で言ってんのかって聞いてんだ」

「当たり前だろう。嘘を言ってどうする」

 至極真面目な顔をして言われ、ツッコム気も失せた。

 もう、彼らが侍ごっこをしていようが、江戸から生きていようが、興味はない。侍言葉にも慣れてきたし、好きにすれば良い。

 飯を食わせてもらって、この無意味な特技である霊を見える力をどうにかしてくれたらすぐにでも出ていく。

 それまでは辛抱しよう。運ばれたミートスパゲティに腹を鳴らした。

「さすがに食欲旺盛だな。そう言えばお前、何歳になった?」

 俺の前に一皿、そして紫藤の前にも一皿置き、その隣に座っている。俺と紫藤の間に座った清次郎は、自分の分を最後に置いた。

「十七」

「そうか。高校は?」

「行ける訳ねぇじゃん。皆気味悪がって寄ってこねぇし」

「そうか」

 微笑みながら見つめられ、そっぽを向いてスパゲティを頬張った。

 思わず叫ぶ。

「うめー!!」

「そうであろう! 清次郎は何でもできるのだぞ!」

 自慢げに胸を反らしたのは紫藤だった。清次郎は笑っている。

「元から作った訳ではない。市販の物に味を加えただけだ」

「それでもうめーよ! つかあんた、うめーは分かるんだな」

「お主の顔を見れば分かる」

 口の端を赤くした紫藤が笑っている。清次郎がすかさず、準備していたティッシュで拭いた。俺の顔も見て、笑っている。

「俺が拭くのと、自分で拭くのと、どちらが良い?」

「自分で拭く」

「袖は駄目だぞ」

 何故、分かったのだろう。右腕を上げかけ、そっと戻した。渡されたティッシュで大人しく拭く。

 この男、先回りの名人か。紫藤だけでなく、俺の行動も把握している。たった数時間でそんな事が可能なのだろうか。

 残りのスパゲティを全て腹に収め、満腹になった俺の目の前に出てきた緑茶。やはり一番先に食べ終えた清次郎が煎れてくれた。

「……あんた、すげー」

「そうだろう!」

 自慢するのは紫藤の役目なのか、清次郎を褒めると必ず鼻を高くした。

 吹き出した俺の頭に清次郎の手が乗る。

「部屋を用意してくる。紫藤様と一緒に、寝ていて良いぞ」

「自分のことくらい、自分でやるよ」

「落ち着いたら家の事を手伝ってもらう故、今日だけは、ここで寝ていて良い」

 くしゃっと撫でられると、急激な眠気に襲われた。満腹になり、ほとんど寝ていなかった体が疲れていたのか、瞼が閉じていく。

 紫藤はもう、自分のソファーに転がっている。俺もフカフカのソファーに寝転んだ。

 カチャカチャと、食器を重ねる音がする。静かに運んだ清次郎は、一人テキパキと働いた。

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