63 / 84
第2章
第22話 奇跡を起こしてみた
しおりを挟む
その頃、王都は大混乱だったらしい。
王都にいる薬師では患者を診きれず、地方へ散っている薬師を呼んでの対応を余儀なくされていた。
それはブルブラック伯爵家で俺の父の看病をするサーナ先生も例外ではなく、すぐに招集されてしまった。
「ウィル様も王都に向かわれるのですね」
「うん。リュシーも俺が治してみせる」
リューテシアは目を伏せて、小さく呟いた。
「どうしてウィル様ばかりこんな目に遭うのですか? 何も悪いことはしていないのに。ただ平温な暮らしを望んでいるだけなのに」
リューテシアの言う通りだ。
俺は生まれた時から破滅が確定していて、そうならないために必死に足掻いてきた。
今回だってこのまま放置すればいいだけの話だ。だけど、黒薔薇の呪いが花粉症のようなものだとすれば、やがてルミナリオたち王族も呪いにかかり、この国は滅亡してしまう。
それを阻止するためには奇跡の魔術師の能力を使うしかないのだ。
「俺はいいよ。それよりもリュシーを危険な目に遭わせていることの方がよっぽど辛い。ごめんね。俺と一緒にいるばっかりに」
「そんなこと言わないでください。わたしは自分の意思でウィル様と一緒になりました。たとえ呪われようとも、破滅しようとも、これから先ずっと離れることはありません。だから、そんな顔をしないでください」
リューテシアは優しく俺の頬を包み込み、軽く額にキスをした。
「いってらっしゃいませ、旦那様」
◇◆◇◆◇◆
王都の広場に設営された簡易診療所は地獄のような光景だった。
あちこちで咳やくしゃみをする人がごった返し、中には顔面蒼白の人までいる。
魔術師の回復魔術も、薬師の薬術も効果は薄い。
最後の砦である王族の治癒魔術でも効かなかった。
この短期間であまりにも症状の進行が速い患者がいることに驚きながら、俺も薬師見習いとして診察に加わると、母と同じような症状を訴える女性と出会った。
「……これか? これが母の体を蝕んでいた病魔なのか」
俺は答えに辿り着いたのかもしれない。
だったらもうこの場にいる必要はない。
俺が危険を承知でこの場所に来たのは実際に母と同じ症状が出るのか、この目で確かめたかったからだ。
ルミナリオには止められていたが、どうしてもと願い出た。
「満足か?」
「わがままを言ってすまなかった。俺は俺の役目を果たすよ」
王宮に向かえば、ルミナリオと国王陛下が待ち構えていた。
「奇跡の魔術師の力は絶対だ。この国を、世界の種の繁栄をもたらすために貴殿が必要なのだ」
ようやく分かった。
奇跡の魔術師の役目とは、黒薔薇の花粉の呪いで死にゆく人たちを治療することだ。
「ルミナリオ、バルコニーで俺の前に立ってくれないか」
「構わんが。どうするつもりだ? 余の背中に隠れるつもりか?」
「得体の知れない大した功績も挙げていない奴よりも王太子が奇跡を起こした方が国民は喜びやすいだろ」
「そんなことはできない! 余に国民に嘘をつかせるつもりか!?」
「優しい嘘だからいいだろ。それに俺は常にお前の後ろにいるから。俺の前で両手を挙げて格好つけててくれよ」
いつまで経っても納得しないルミナリオの手を引き、バルコニーに押し出すと集まっていた国民たちが歓声を上げた。
「ほら、応えてあげないと」
「覚えておれよ、ウィルフリッド。こんな悪巧みに余を巻き込みおって」
国民からの声に応えたルミナリオの動きに合わせて、魔術を発動させる。
ルミナリオの目の前に現れた奇跡の青い薔薇。
この世のものとは思えない異質な雰囲気をまとう薔薇は神秘的な光を放ちながら、その花弁から輝く粉を撒き散らした。
青薔薇の花粉は風に流され、この大陸中の空を包み込んだ。
そして全人類に渡り、黒薔薇の呪いを受けた者たちには治療を、それ以外の者たちには幸福感を与えて役目を終えた。
やがて、ルミナリオが掴んだ青薔薇はガラス細工のように砕け、足元に散った。
「これで解決だな。ありがとう、ルミナリオ」
「礼を言うのはこちらの方だ。ウィルフリッドが奇跡の魔術師として覚醒してくれていたからこの世界を救うことができた。感謝する」
互いに下げていた頭を上げて、ほくそ笑む。
これで良かったんだ。これでリューテシアも救われた。
時は流れ、俺たちは国を滅ぼそうとした大罪人マリキス・ハイドの処刑場へと向かっている。
王都の広場には人集りが出来ていた。
理由は簡単で、本日ギロチンによる公開処刑が執り行われるからである。
マリキスの髪は以前のような艶はなく、白髪交じり。ユティバスでまともな食事を摂っていなかったのか、それともストレスによるものか、体は痩せ細っていた。
王立学園の教師だったときの面影はない。
粗末な囚人服を着て、誰彼構わずに叫ぶ様は実に無様だ。
「ギロチンなんて生きている間に見ることになるとはな」
当初は毒殺という声が上がっていたし、俺も賛成だった。
しかし、オクスレイ公爵夫人直筆の嘆願書によって、毒殺は棄却され、より見た目にインパクトのある斬首刑が選択された。
理由としては、改めて黒薔薇を大陸に持ち込むことの危険性を知らしめると共に、同様の犯罪を防ぐためとされている。
「余としてはウィルフリッドが冷静で驚いているぞ。これでリューテシア夫人は二度も傷つけられたわけだから、黙っていないと思っていた。それに伯爵のこともある」
「もちろん許せないよ。でも、さすがに目の前に処刑台を持ち出されると、な」
マリキスの泣き叫ぶ声は続いている。
王都のどこに居ても彼の声は聞こえてしまうだろう。
ショックを与えたくないからリューテシアはファンドミーユ子爵家に、アーミィはイエストロイ公爵家に居てもらうことにした。
やがて、マリキスの声が不自然に途切れる。
ギロチンを繋いでいたロープを処刑官が切断したのだ。
三日月型の刃はいとも簡単に死刑囚が苦痛を感じる間もなく斬首する。
重々しい音を立てた頭部は袋の中に落ちて、マリキス・ハイドだったものは動かなくなった。
王都にいる薬師では患者を診きれず、地方へ散っている薬師を呼んでの対応を余儀なくされていた。
それはブルブラック伯爵家で俺の父の看病をするサーナ先生も例外ではなく、すぐに招集されてしまった。
「ウィル様も王都に向かわれるのですね」
「うん。リュシーも俺が治してみせる」
リューテシアは目を伏せて、小さく呟いた。
「どうしてウィル様ばかりこんな目に遭うのですか? 何も悪いことはしていないのに。ただ平温な暮らしを望んでいるだけなのに」
リューテシアの言う通りだ。
俺は生まれた時から破滅が確定していて、そうならないために必死に足掻いてきた。
今回だってこのまま放置すればいいだけの話だ。だけど、黒薔薇の呪いが花粉症のようなものだとすれば、やがてルミナリオたち王族も呪いにかかり、この国は滅亡してしまう。
それを阻止するためには奇跡の魔術師の能力を使うしかないのだ。
「俺はいいよ。それよりもリュシーを危険な目に遭わせていることの方がよっぽど辛い。ごめんね。俺と一緒にいるばっかりに」
「そんなこと言わないでください。わたしは自分の意思でウィル様と一緒になりました。たとえ呪われようとも、破滅しようとも、これから先ずっと離れることはありません。だから、そんな顔をしないでください」
リューテシアは優しく俺の頬を包み込み、軽く額にキスをした。
「いってらっしゃいませ、旦那様」
◇◆◇◆◇◆
王都の広場に設営された簡易診療所は地獄のような光景だった。
あちこちで咳やくしゃみをする人がごった返し、中には顔面蒼白の人までいる。
魔術師の回復魔術も、薬師の薬術も効果は薄い。
最後の砦である王族の治癒魔術でも効かなかった。
この短期間であまりにも症状の進行が速い患者がいることに驚きながら、俺も薬師見習いとして診察に加わると、母と同じような症状を訴える女性と出会った。
「……これか? これが母の体を蝕んでいた病魔なのか」
俺は答えに辿り着いたのかもしれない。
だったらもうこの場にいる必要はない。
俺が危険を承知でこの場所に来たのは実際に母と同じ症状が出るのか、この目で確かめたかったからだ。
ルミナリオには止められていたが、どうしてもと願い出た。
「満足か?」
「わがままを言ってすまなかった。俺は俺の役目を果たすよ」
王宮に向かえば、ルミナリオと国王陛下が待ち構えていた。
「奇跡の魔術師の力は絶対だ。この国を、世界の種の繁栄をもたらすために貴殿が必要なのだ」
ようやく分かった。
奇跡の魔術師の役目とは、黒薔薇の花粉の呪いで死にゆく人たちを治療することだ。
「ルミナリオ、バルコニーで俺の前に立ってくれないか」
「構わんが。どうするつもりだ? 余の背中に隠れるつもりか?」
「得体の知れない大した功績も挙げていない奴よりも王太子が奇跡を起こした方が国民は喜びやすいだろ」
「そんなことはできない! 余に国民に嘘をつかせるつもりか!?」
「優しい嘘だからいいだろ。それに俺は常にお前の後ろにいるから。俺の前で両手を挙げて格好つけててくれよ」
いつまで経っても納得しないルミナリオの手を引き、バルコニーに押し出すと集まっていた国民たちが歓声を上げた。
「ほら、応えてあげないと」
「覚えておれよ、ウィルフリッド。こんな悪巧みに余を巻き込みおって」
国民からの声に応えたルミナリオの動きに合わせて、魔術を発動させる。
ルミナリオの目の前に現れた奇跡の青い薔薇。
この世のものとは思えない異質な雰囲気をまとう薔薇は神秘的な光を放ちながら、その花弁から輝く粉を撒き散らした。
青薔薇の花粉は風に流され、この大陸中の空を包み込んだ。
そして全人類に渡り、黒薔薇の呪いを受けた者たちには治療を、それ以外の者たちには幸福感を与えて役目を終えた。
やがて、ルミナリオが掴んだ青薔薇はガラス細工のように砕け、足元に散った。
「これで解決だな。ありがとう、ルミナリオ」
「礼を言うのはこちらの方だ。ウィルフリッドが奇跡の魔術師として覚醒してくれていたからこの世界を救うことができた。感謝する」
互いに下げていた頭を上げて、ほくそ笑む。
これで良かったんだ。これでリューテシアも救われた。
時は流れ、俺たちは国を滅ぼそうとした大罪人マリキス・ハイドの処刑場へと向かっている。
王都の広場には人集りが出来ていた。
理由は簡単で、本日ギロチンによる公開処刑が執り行われるからである。
マリキスの髪は以前のような艶はなく、白髪交じり。ユティバスでまともな食事を摂っていなかったのか、それともストレスによるものか、体は痩せ細っていた。
王立学園の教師だったときの面影はない。
粗末な囚人服を着て、誰彼構わずに叫ぶ様は実に無様だ。
「ギロチンなんて生きている間に見ることになるとはな」
当初は毒殺という声が上がっていたし、俺も賛成だった。
しかし、オクスレイ公爵夫人直筆の嘆願書によって、毒殺は棄却され、より見た目にインパクトのある斬首刑が選択された。
理由としては、改めて黒薔薇を大陸に持ち込むことの危険性を知らしめると共に、同様の犯罪を防ぐためとされている。
「余としてはウィルフリッドが冷静で驚いているぞ。これでリューテシア夫人は二度も傷つけられたわけだから、黙っていないと思っていた。それに伯爵のこともある」
「もちろん許せないよ。でも、さすがに目の前に処刑台を持ち出されると、な」
マリキスの泣き叫ぶ声は続いている。
王都のどこに居ても彼の声は聞こえてしまうだろう。
ショックを与えたくないからリューテシアはファンドミーユ子爵家に、アーミィはイエストロイ公爵家に居てもらうことにした。
やがて、マリキスの声が不自然に途切れる。
ギロチンを繋いでいたロープを処刑官が切断したのだ。
三日月型の刃はいとも簡単に死刑囚が苦痛を感じる間もなく斬首する。
重々しい音を立てた頭部は袋の中に落ちて、マリキス・ハイドだったものは動かなくなった。
22
お気に入りに追加
154
あなたにおすすめの小説
【完結】よくある異世界の、とことん不毛な私の婚約事情。〜無口でクールな美形婚約者候補の頭の中には、どエロい事しか詰まってなかった〜
つゆり 花燈
恋愛
前世の記憶を持つ私、フィオレンティーナには、乙女ゲームの攻略対象者のような、無口でクールな超絶美形な婚約者候補がいた。
異世界転生のお約束を詰め込んだような世界に転生したのはいいものの、私は私の婚約者候補に、不毛すぎる恋をしていた。
そんな私は、飲みに誘った魔女から気になる人の心の声が聞こえる薬をもらい、婚約者候補の心の声を聞くのだが、無口でクールな男の頭の中には、クッソどエロい事しか詰まっていなかった。
いやもう、オナ指示とか淫語プレイとかマグロとか、濃すぎて無理だから!!
某書籍化作品の中に、覚えのある名前の人がいるって?
それはきっと気のせいです。
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
※お知らせ
『余命一年の転生モブ令嬢のはずが、美貌の侯爵様の執愛に捕らわれています』が、ノーチェブックス様より発売中です。
よろしくお願い致します。
このお話と同一世界だったりするので、見たことあるような、ないような人達が出てきます
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
短編エロ
黒弧 追兎
BL
ハードでもうらめぇ、ってなってる受けが大好きです。基本愛ゆえの鬼畜です。痛いのはしません。
前立腺責め、乳首責め、玩具責め、放置、耐久、触手、スライム、研究 治験、溺愛、機械姦、などなど気分に合わせて色々書いてます。リバは無いです。
挿入ありは.が付きます
よろしければどうぞ。
リクエスト募集中!
無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中
傷物扱いされていても私はあなたと結婚したい
しゃーりん
恋愛
アニオン王国の公爵令嬢ユラは一年間だけ隣国キャロル王国に留学に来ていた。
ある日、呼び出された部屋で待っていると体調がおかしくなる。
飲み物に媚薬が入っていた。
たまたま入ってきた人に助けてもらうが…ユラが傷物だと学園に張り紙がされた。
助けてくれた人は婚約者がいる人だった。
しかし、ユラを傷物と笑う婚約者に失望し婚約を解消した。
傷物扱いされるユラと彼女が気になっていたアレンのお話です。
いらないと言ったのはあなたの方なのに
水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。
セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。
エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。
ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。
しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。
◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬
◇いいね、エールありがとうございます!
月(ルナ)は笑う――幻想怪奇蒐集譚
浦出卓郎
ファンタジー
戦後――
人種根絶を目指した独裁政党スワスティカが崩壊、三つの国へと分かれた。
オルランド公国、ヒルデガルト共和国、カザック自治領。
ある者は敗戦で苦汁をなめ、ある者は戦勝気分で沸き立つ世間を、綺譚蒐集者《アンソロジスト》ルナ・ペルッツは、メイド兼従者兼馭者の吸血鬼ズデンカと時代遅れの馬車に乗って今日も征く。
綺譚――
面白い話、奇妙な話を彼女に提供した者は願いが一つ叶う、という噂があった。
カクヨム、なろうでも連載中!
ヤリチン無口な親友がとにかくすごい
A奈
BL
【無口ノンケ×わんこ系ゲイ】
ゲイである翔太は、生まれてこの方彼氏のいない寂しさをディルドで紛らわしていたが、遂にそれも限界がきた。
どうしても生身の男とセックスしたい──そんな思いでゲイ専用のデリヘルで働き始めることになったが、最初の客はまさかのノンケの親友で……
※R18手慣らし短編です。エロはぬるい上に短いです。
※デリヘルについては詳しくないので設定緩めです。
※受けが関西弁ですが、作者は関東出身なので間違いがあれば教えて頂けると助かります。
⭐︎2023/10/10 番外編追加しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる