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第2章
第18話 追い詰められた
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「呪い? 黒い薔薇に呪いがあるなんて兄さんから聞いたことがありません!」
「トーマの言う通りです。俺は読める本は全部読みましたが、そんな事はどこにも書かれていませんでした!」
珍しく声を荒げるトーマと同じように叫ぶ。
縋るようにルミナリオを見れば、彼も同様に父である国王陛下をじっと見ていた。
「今まで黙っていてすまなかった。この数十年で黒薔薇を取り扱い危険植物に認定したのはこの余だ。他ならぬ、サーナ女史からの警告を聞き入れた」
「サーナ先生!? サーナ先生が黒薔薇には呪いがあると言ったのですか!?」
「いかにも」
以前、サーナ先生は王立学園を卒業後、薬師として世界中を周ったと言った。
そして、最終的に我が家に、正確には母に仕えたのだ。
世界中を周った理由が黒薔薇の研究だったとすればどうだ?
母は在学中に父から黒薔薇を贈られた。その時すでに呪われていたとしたら?
サーナ先生は母の呪いを解くために黒薔薇を調べ、母の一番近くで治療を施した。でも、助けられなかった。
リファが黒薔薇を薬術クラスの研究発表の題材にしようとしたのを却下したのもサーナ先生だ。彼女が誰よりも危険性を知っているからだとしたら?
こう考えれば全ての辻褄が合う。
「このことを父は……ブルブラック伯爵は知っているのですか?」
俯くトーマの発言に、はっとする。
「余は言っておらん。サーナ女史に止められていたからだ」
「兄さん。今の話が本当ならお父様は知らず知らずのうちにお母様を呪ったことになります!」
歯をかみ合わせ、隙間から漏れるだけのような弟の声。トーマは固く拳を握り締めていた。
「お母様は誰よりも花に詳しい人だった。知らずに受け取ったとは考えにくい」
「ではっ! お母様は分かっていながら黒薔薇を受け取り、呪いを受けたとお考えですか!」
俺の手を振りほどいたトーマは唇からも血を流し、瞳からは涙を流していた。
「これは父には伝えない方がいい。いいな、トーマ。約束しろ」
「……分かりました」
「いい子だ。ルミナリオ、サーナ先生には学園を休職していただき、黒薔薇の解呪に専念して貰うのはどうだろう。必要であれば、学園には俺が臨時講師として向かう」
ルミナリオだけでは判断できない案件だ。
彼は国王陛下を見つめ、指示を仰いだ。
「よかろう。トーマ、ルミナリオ、先に行きなさい。大臣たちはリストアップを急げ。ウィルフリッドはこちらへ」
俺だけが別室に呼ばれ、国王陛下と二人だけになった。
「これを」
渡されたのは今にも壊れそうな脆い本だった。
慎重に中を開くと、そこには見たこともない文字が羅列されていた。
「読めるか?」
「こんなヘンテコな文字、読めるわけ……読め、ますね」
目では読めないはずなのに、頭の中では正しく認識できるという不思議な感覚だった。
「これは当時の奇跡の魔術師が書き残したもので、この大陸を襲った病魔について記されているはずだ」
まさにその通りで、書物には黒薔薇が生成する花粉には人体に悪影響を及ぼし、時間をかけて命を削る作用があると記されていた。
「呪いではありません。ただの花粉です」
「やはり、読めるか!? 治療法は!? 治療方法について書かれていることはないか!?」
破ってしまわないように注意深く本をめくり、視線を動かし続ける。
治療法は最後の方に一文だけ書かれていた。
「青薔薇だ。青薔薇で花粉の毒を解毒できるそうです」
「そうか! でかした、ウィルフリッド! では、すぐに青薔薇を取りに行こう」
早速、廊下を進み始めた国王陛下の後に続く。
途中でルミナリオも合流し、青薔薇の保管場所を目指した。
保管場所を知るのはごく一部の関係者だけらしく、作成者の俺も知らない。
階段を降り、重厚な扉の先にあった空間の中心に設置された頑丈そうな檻。
その中に一つの花瓶が置かれていた。
「さぁ、ウィルフリッド。青薔薇を取れ。これで夫人や黒薔薇を買ってしまった人々を救える」
国王陛下もルミナリオも期待の眼差しを向けてくるけれど、俺にはどうすればいいのか分からなかった。
「どうした?」
「えっと。俺をからかっています?」
「何を言う」
「そうでないなら、一体何を見ているんですか?」
二人が顔を見合わせる。
これはマズい事になっているのだと悟り、もったいぶらずに真実を伝えた。
「花瓶の中に青薔薇なんてありません。本当にここが保管場所なら盗まれたのか、それとも誰かが別の場所に移したのか。どっちですか?」
見る見るうちに二人の顔が青ざめていくのが分かった。
力なく、地下から地上へ戻る国王陛下に続いて歩きながらルミナリオに話しかける。
「本当に青薔薇が見えていたのか?」
「うむ。ウィルフリッドに指摘されるまではな。その時までは魔力の痕跡にも気づかなかったのだ」
「俺が見た時には何もなかったし、魔力臭くて仕方なかった」
「余たちはいつから魔術にかかっていたのだろう」
「それが問題だ。もしも、この展開を予見して青薔薇を盗み出した奴がいるとすれば、そいつはこの世界の住人じゃないぞ」
「それはっ!?」
「カーミヤ嬢の体を乗っ取った奴と同じ転生者が来ている。そいつがマリキスを逃がし、黒薔薇の作用を教えて、青薔薇を盗んだ。そう考える方が自然だと思うが、どうだ?」
ルミナリオはあごに手を当てながら思案顔だ。
「それは誰だ……。王宮魔術師すらも欺く完璧な魔術だぞ」
そんな脅威が潜んでいるとは考えたくないし、人を疑いたくはないけれど、どうしても頭の中には一人の少女の顔が浮かんでいた。
俺たちがルミナリオの私室に戻ると、扉の前には男性が待ち受けていた。
「探しました、ウィルフリッド様! ブルブラック伯爵が倒れられたと一報が入り、トーマ様はすでにご実家へ向かわれました!」
「ルミナリオ、少し王都を離れる。リューテシアも一緒に連れていく」
「うむ」
次から次へと問題が起ってめまぐるしい。
これが俺に対する精神的攻撃なのか。それとも確実に破滅が迫ってきているのか。
俺はリューテシアと共にブルブラック伯爵家に向かった。
「トーマの言う通りです。俺は読める本は全部読みましたが、そんな事はどこにも書かれていませんでした!」
珍しく声を荒げるトーマと同じように叫ぶ。
縋るようにルミナリオを見れば、彼も同様に父である国王陛下をじっと見ていた。
「今まで黙っていてすまなかった。この数十年で黒薔薇を取り扱い危険植物に認定したのはこの余だ。他ならぬ、サーナ女史からの警告を聞き入れた」
「サーナ先生!? サーナ先生が黒薔薇には呪いがあると言ったのですか!?」
「いかにも」
以前、サーナ先生は王立学園を卒業後、薬師として世界中を周ったと言った。
そして、最終的に我が家に、正確には母に仕えたのだ。
世界中を周った理由が黒薔薇の研究だったとすればどうだ?
母は在学中に父から黒薔薇を贈られた。その時すでに呪われていたとしたら?
サーナ先生は母の呪いを解くために黒薔薇を調べ、母の一番近くで治療を施した。でも、助けられなかった。
リファが黒薔薇を薬術クラスの研究発表の題材にしようとしたのを却下したのもサーナ先生だ。彼女が誰よりも危険性を知っているからだとしたら?
こう考えれば全ての辻褄が合う。
「このことを父は……ブルブラック伯爵は知っているのですか?」
俯くトーマの発言に、はっとする。
「余は言っておらん。サーナ女史に止められていたからだ」
「兄さん。今の話が本当ならお父様は知らず知らずのうちにお母様を呪ったことになります!」
歯をかみ合わせ、隙間から漏れるだけのような弟の声。トーマは固く拳を握り締めていた。
「お母様は誰よりも花に詳しい人だった。知らずに受け取ったとは考えにくい」
「ではっ! お母様は分かっていながら黒薔薇を受け取り、呪いを受けたとお考えですか!」
俺の手を振りほどいたトーマは唇からも血を流し、瞳からは涙を流していた。
「これは父には伝えない方がいい。いいな、トーマ。約束しろ」
「……分かりました」
「いい子だ。ルミナリオ、サーナ先生には学園を休職していただき、黒薔薇の解呪に専念して貰うのはどうだろう。必要であれば、学園には俺が臨時講師として向かう」
ルミナリオだけでは判断できない案件だ。
彼は国王陛下を見つめ、指示を仰いだ。
「よかろう。トーマ、ルミナリオ、先に行きなさい。大臣たちはリストアップを急げ。ウィルフリッドはこちらへ」
俺だけが別室に呼ばれ、国王陛下と二人だけになった。
「これを」
渡されたのは今にも壊れそうな脆い本だった。
慎重に中を開くと、そこには見たこともない文字が羅列されていた。
「読めるか?」
「こんなヘンテコな文字、読めるわけ……読め、ますね」
目では読めないはずなのに、頭の中では正しく認識できるという不思議な感覚だった。
「これは当時の奇跡の魔術師が書き残したもので、この大陸を襲った病魔について記されているはずだ」
まさにその通りで、書物には黒薔薇が生成する花粉には人体に悪影響を及ぼし、時間をかけて命を削る作用があると記されていた。
「呪いではありません。ただの花粉です」
「やはり、読めるか!? 治療法は!? 治療方法について書かれていることはないか!?」
破ってしまわないように注意深く本をめくり、視線を動かし続ける。
治療法は最後の方に一文だけ書かれていた。
「青薔薇だ。青薔薇で花粉の毒を解毒できるそうです」
「そうか! でかした、ウィルフリッド! では、すぐに青薔薇を取りに行こう」
早速、廊下を進み始めた国王陛下の後に続く。
途中でルミナリオも合流し、青薔薇の保管場所を目指した。
保管場所を知るのはごく一部の関係者だけらしく、作成者の俺も知らない。
階段を降り、重厚な扉の先にあった空間の中心に設置された頑丈そうな檻。
その中に一つの花瓶が置かれていた。
「さぁ、ウィルフリッド。青薔薇を取れ。これで夫人や黒薔薇を買ってしまった人々を救える」
国王陛下もルミナリオも期待の眼差しを向けてくるけれど、俺にはどうすればいいのか分からなかった。
「どうした?」
「えっと。俺をからかっています?」
「何を言う」
「そうでないなら、一体何を見ているんですか?」
二人が顔を見合わせる。
これはマズい事になっているのだと悟り、もったいぶらずに真実を伝えた。
「花瓶の中に青薔薇なんてありません。本当にここが保管場所なら盗まれたのか、それとも誰かが別の場所に移したのか。どっちですか?」
見る見るうちに二人の顔が青ざめていくのが分かった。
力なく、地下から地上へ戻る国王陛下に続いて歩きながらルミナリオに話しかける。
「本当に青薔薇が見えていたのか?」
「うむ。ウィルフリッドに指摘されるまではな。その時までは魔力の痕跡にも気づかなかったのだ」
「俺が見た時には何もなかったし、魔力臭くて仕方なかった」
「余たちはいつから魔術にかかっていたのだろう」
「それが問題だ。もしも、この展開を予見して青薔薇を盗み出した奴がいるとすれば、そいつはこの世界の住人じゃないぞ」
「それはっ!?」
「カーミヤ嬢の体を乗っ取った奴と同じ転生者が来ている。そいつがマリキスを逃がし、黒薔薇の作用を教えて、青薔薇を盗んだ。そう考える方が自然だと思うが、どうだ?」
ルミナリオはあごに手を当てながら思案顔だ。
「それは誰だ……。王宮魔術師すらも欺く完璧な魔術だぞ」
そんな脅威が潜んでいるとは考えたくないし、人を疑いたくはないけれど、どうしても頭の中には一人の少女の顔が浮かんでいた。
俺たちがルミナリオの私室に戻ると、扉の前には男性が待ち受けていた。
「探しました、ウィルフリッド様! ブルブラック伯爵が倒れられたと一報が入り、トーマ様はすでにご実家へ向かわれました!」
「ルミナリオ、少し王都を離れる。リューテシアも一緒に連れていく」
「うむ」
次から次へと問題が起ってめまぐるしい。
これが俺に対する精神的攻撃なのか。それとも確実に破滅が迫ってきているのか。
俺はリューテシアと共にブルブラック伯爵家に向かった。
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