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第29話
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「では、わたくしはここで。帰りの迎えは出せませんのでご了承ください」
「ええよ、ええよ。気をつけて帰りや」
ギンコの幻惑魔法で俺たちの見た目が人間に見えるようにしてもらって裏路地から顔を出す。
「本当にこんな顔でいいんですの? いつものお顔の方が凛々しくてかっこいいのに」
「どう考えてもぱっちり二重の方が良いやろ」
せっかく、見た目が変えられるなら夢の二重術をしてもらいたいやん。
「あの細い目が開く瞬間のゾクゾクが堪らないのですよ」
頬を染めるギンコが体をくねらせ、クスィーちゃんが激しく同意していた。
変態二人を放置して大通りを見る。
俺たちが転移した先の街はこの前行った国境付近の街とは雲泥の差があった。
圧倒的にこちらの方が人が多い。
それにデカい武器を担いだ冒険者は少なく、商人や貴族のような装いの男女もいる。
「俺は特異体質を利用して人族になって勇者を探すから二人は適当に遊んでていいで。見つけたらウルルの遠吠えで呼ぶから」
「分かりました。ちょうど行きたい所があったんです。ついて来んでくださいね、耳とがり」
「誰があなたと一緒に行くものですか。私はトーヤの護衛に、と言いたいところですが、陽が高くてウザいので寝ます。目の前が宿みたいなのでここにいます」
ギンコが一人で遊びに行くなんて……。
浮気!? 不倫!?
って、アホか。相手は狐やぞ。
「旦那様が心配するようなことはありませんよ。妾は一途な九尾族ゆえに」
「本来の九尾族は恋多き乙女なんか?」
「揚げ足取りがお上手で」
こっわ!
口元を隠した冷笑に思わず背筋が凍る。
デスクックの素材を売って得た金貨をそれぞれに渡し、価値と使い方も教えた。
クスィーちゃんはさっさと宿屋の中に消えてしまった。相変わらず、何よりも太陽から逃れることを優先する子だ。
いつの間にかギンコも路地を出ていた。
「ほな行こか、ウルル」
二人と別れてからリードを握って歩き出す。
ギンコの魔法で人族からはウルルがただの犬にしか見えなかったとしても、首輪もリードもなしはマズいかと思って付けさせてもらった。
「ごめんな。窮屈やろ?」
「ウル~ッッ」
怒ってはいなさそうで一安心だ。
俺が骨詰め合わせをプレゼントした時と同じように喜んでくれていた。
「ウルル、お前の鼻が頼りや。勇者っぽい臭いを見つけたら教えてや」
「ウル?」
「聖剣っていう特別な剣を待ってるんや。それっぽい臭いも感じたら教えてな」
舗装された歩きやすい道に建ち並ぶレンガ造りの建物。
その奥には立派なお城があった。
道の端でアクセサリーを売っている女性に聞くと、ここはグラファイト王国の首都で、あの城に王族が住んでいるらしい。
「はぁ~~っ。これが異世界の人間の国か」
国境の街はいかにも冒険者による冒険者のための街という感じで男臭かった。
だが、ここは多種多様な人が行き交っている。
紳士淑女、騎士、衛兵、商人、冒険者、そして獣人。
転生した勇者が生きていくに相応しい街だった。
「ネロは出来る羊の執事やったんやな。こんなピンポイントで転移させてくれるなんて」
勇者探しと言いつつも、首都を探検しながら露店を見て周り、魔王国とは違った異世界の空気感を堪能した。
「人多いな~」
これが通常なのか分からんけど、この中から勇者を探すのは骨が折れるで。
とりあえず、小腹が空いたなっと。
香ばしい香りに誘われた俺は大通りから外れて、とある店の前に立った。
「はい。最後の一本ね」
露店でモンスターの串焼きを買って、豪快に頬張った。
「うまっ! ほら、ウルルも食べてみ」
俺視点ではオオカミの子供が焼いた肉を丸呑みしているのだが、一般人目線ではどうなっているのだろう。
「お客さん、王都は初めて?」
「はい! こんなに賑わっているとは知りませんでした。これぞ、ファンタジーって感じでテンション上がります」
店員さんが愛想笑いを浮かべていることに気づき、話題を変える。
「あのお城には王様が住んでるんですよね?」
「そうよ。かつて軍神と呼ばれた偉大な王様で、魔王の軍団を一人で壊滅させたの」
「へぇ! それは凄い!」
なんでその王様が魔王と戦わへんねん。
異世界から来たヤンキーに魔王討伐を依頼せんでも問題解決できそうやん。
「お客さん、ラッキーだね」
「なにがです?」
「今日はこれからパレードよ。うちも今日は早めに店じまいさ」
俺と会話しながらも店員さんはテキパキと片付けしていく。
「お祝い事ですか?」
「勇者様が魔王に勝ったって話だよ」
事実が捻じ曲げられてるな。
まぁ、伝言ゲームなんてそんなもんや。
となると、パレードの主人公はヤンキー勇者で間違いない。
これから王都を走るであろうフロート車の近くで待機していると、ウルルが反応した。
「お利口さんやな」
耳の後ろと首を撫で回して、ウルルが見ている方へと視線を向ける。
そこには派手な女性を両サイドに侍らせている金髪の男がいた。
遠目から見る分には清潔感のある超絶イケメンだが、やっていることは田舎のヤンキーそのものだ。
しかも見せびらかすように聖剣を持っている。
「アホ丸出しやな」
「ウル~?」
「いや、なんでもない。さっさと魔王の右腕の監禁場所を聞き出そう」
ウルルを道端に待機させて、一人でご機嫌なヤンキー勇者の元へ向かう。
勇者の周りには大勢の男女が集まっている。
圧倒的に女性ファンへのサービスが過激だけど、誰も違和感を持っていないようだった。
怒れよ、男性陣!
そんな雑に握手されて嬉しいか!?
この世界の住人は勇者の本性を知らないのだろう。
あいつ、絶対にパレードが終わったら部屋でタバコ吸いながら愚痴言うで。
「俺がキツネなら、お前はタヌキやんけ」
野次馬の中に紛れ込み、静かに近づく。
そして、声を張り上げた。
「勇者様は本当に魔王を倒したのですか!?」
「オレのファンなのに知らないのか? これだから男ファンは……。それに比べて子猫ちゃんたちは、オレのほくろの数だって知ってるよな?」
「知ってるー!」
「私も知りたーい!」
「あははっ。順番さ」
きもっ!
こんなこと毎日やってんのかよ。
その顔じゃなかったから逮捕されてるって。
「パレードの最後にお披露目してやるからよく見ておくんだな」
「キャー! 金髪勇者様ー」
あかん、これ以上近くにいると胸焼けする。
ステータスオープンさんに悪影響を与えかねない。
忠犬ウルルの待つ場所に向かおうとした俺は、ヤンキー勇者の後に幸薄そうな女の子がいることに気づいた。
少女の首には首輪がある。
首輪から伸びる鎖は手錠を経由して、ヤンキー勇者の腰ベルトに繋がっていた。
もしかして、奴隷!?
本物!? 初めて見た!
いけないと分かっていても好奇な眼差しを向けてしまう。
そんな俺のことを彼女もまた珍しいものでも見るように目を見開いていた。
紺碧の瞳には希望が感じられない。
透けるような肌は所々が薄汚れ、ボロボロの布を加工しただけの服を着せられている。
それでも隠しきれない気品を感じた。
奴隷になる前はどこぞの貴族の娘だったのかもしれない。
よりにもよってヤンキー勇者に買われるとは、どんだけ不遇なんや。
「あ……」
会釈して通り過ぎようとした俺に女の子が何か言いたげにしていた。
反射的に聞き返そうとしたが、ガシャン! と鎖が音を立てて女の子の体を引っ張り、視線が交差しただけだった。
奴隷少女の行く末を心の片隅で心配しつつ、ウルルと合流して始まったパレードのフロート車と同じ速度で移動する。
どんな原理で動いているのか分からないフロート車の上ではヤンキー勇者が笑顔を振りまいている。片手で聖剣を掲げ、片手で民衆に手を振っていた。
さっきの奴隷少女の姿はない。
そんなパレードも大詰め。
王宮の前で停車し、バルコニーから顔を出した髭面のおじさんと高貴な雰囲気のおばさんを見上げたヤンキー勇者は足元に置いてあった箱から何かを取り出し、大きく掲げて叫んだ。
「オレは魔王に致命傷を与えた! その証拠がこれだっ!!」
民衆が叫び、首都が揺れる。
誰もが興奮し、ヤンキー勇者に歓声を送る中で俺は絶句した。
「えぇ…………魔王の右腕って、右腕のことやったんか――」
「ええよ、ええよ。気をつけて帰りや」
ギンコの幻惑魔法で俺たちの見た目が人間に見えるようにしてもらって裏路地から顔を出す。
「本当にこんな顔でいいんですの? いつものお顔の方が凛々しくてかっこいいのに」
「どう考えてもぱっちり二重の方が良いやろ」
せっかく、見た目が変えられるなら夢の二重術をしてもらいたいやん。
「あの細い目が開く瞬間のゾクゾクが堪らないのですよ」
頬を染めるギンコが体をくねらせ、クスィーちゃんが激しく同意していた。
変態二人を放置して大通りを見る。
俺たちが転移した先の街はこの前行った国境付近の街とは雲泥の差があった。
圧倒的にこちらの方が人が多い。
それにデカい武器を担いだ冒険者は少なく、商人や貴族のような装いの男女もいる。
「俺は特異体質を利用して人族になって勇者を探すから二人は適当に遊んでていいで。見つけたらウルルの遠吠えで呼ぶから」
「分かりました。ちょうど行きたい所があったんです。ついて来んでくださいね、耳とがり」
「誰があなたと一緒に行くものですか。私はトーヤの護衛に、と言いたいところですが、陽が高くてウザいので寝ます。目の前が宿みたいなのでここにいます」
ギンコが一人で遊びに行くなんて……。
浮気!? 不倫!?
って、アホか。相手は狐やぞ。
「旦那様が心配するようなことはありませんよ。妾は一途な九尾族ゆえに」
「本来の九尾族は恋多き乙女なんか?」
「揚げ足取りがお上手で」
こっわ!
口元を隠した冷笑に思わず背筋が凍る。
デスクックの素材を売って得た金貨をそれぞれに渡し、価値と使い方も教えた。
クスィーちゃんはさっさと宿屋の中に消えてしまった。相変わらず、何よりも太陽から逃れることを優先する子だ。
いつの間にかギンコも路地を出ていた。
「ほな行こか、ウルル」
二人と別れてからリードを握って歩き出す。
ギンコの魔法で人族からはウルルがただの犬にしか見えなかったとしても、首輪もリードもなしはマズいかと思って付けさせてもらった。
「ごめんな。窮屈やろ?」
「ウル~ッッ」
怒ってはいなさそうで一安心だ。
俺が骨詰め合わせをプレゼントした時と同じように喜んでくれていた。
「ウルル、お前の鼻が頼りや。勇者っぽい臭いを見つけたら教えてや」
「ウル?」
「聖剣っていう特別な剣を待ってるんや。それっぽい臭いも感じたら教えてな」
舗装された歩きやすい道に建ち並ぶレンガ造りの建物。
その奥には立派なお城があった。
道の端でアクセサリーを売っている女性に聞くと、ここはグラファイト王国の首都で、あの城に王族が住んでいるらしい。
「はぁ~~っ。これが異世界の人間の国か」
国境の街はいかにも冒険者による冒険者のための街という感じで男臭かった。
だが、ここは多種多様な人が行き交っている。
紳士淑女、騎士、衛兵、商人、冒険者、そして獣人。
転生した勇者が生きていくに相応しい街だった。
「ネロは出来る羊の執事やったんやな。こんなピンポイントで転移させてくれるなんて」
勇者探しと言いつつも、首都を探検しながら露店を見て周り、魔王国とは違った異世界の空気感を堪能した。
「人多いな~」
これが通常なのか分からんけど、この中から勇者を探すのは骨が折れるで。
とりあえず、小腹が空いたなっと。
香ばしい香りに誘われた俺は大通りから外れて、とある店の前に立った。
「はい。最後の一本ね」
露店でモンスターの串焼きを買って、豪快に頬張った。
「うまっ! ほら、ウルルも食べてみ」
俺視点ではオオカミの子供が焼いた肉を丸呑みしているのだが、一般人目線ではどうなっているのだろう。
「お客さん、王都は初めて?」
「はい! こんなに賑わっているとは知りませんでした。これぞ、ファンタジーって感じでテンション上がります」
店員さんが愛想笑いを浮かべていることに気づき、話題を変える。
「あのお城には王様が住んでるんですよね?」
「そうよ。かつて軍神と呼ばれた偉大な王様で、魔王の軍団を一人で壊滅させたの」
「へぇ! それは凄い!」
なんでその王様が魔王と戦わへんねん。
異世界から来たヤンキーに魔王討伐を依頼せんでも問題解決できそうやん。
「お客さん、ラッキーだね」
「なにがです?」
「今日はこれからパレードよ。うちも今日は早めに店じまいさ」
俺と会話しながらも店員さんはテキパキと片付けしていく。
「お祝い事ですか?」
「勇者様が魔王に勝ったって話だよ」
事実が捻じ曲げられてるな。
まぁ、伝言ゲームなんてそんなもんや。
となると、パレードの主人公はヤンキー勇者で間違いない。
これから王都を走るであろうフロート車の近くで待機していると、ウルルが反応した。
「お利口さんやな」
耳の後ろと首を撫で回して、ウルルが見ている方へと視線を向ける。
そこには派手な女性を両サイドに侍らせている金髪の男がいた。
遠目から見る分には清潔感のある超絶イケメンだが、やっていることは田舎のヤンキーそのものだ。
しかも見せびらかすように聖剣を持っている。
「アホ丸出しやな」
「ウル~?」
「いや、なんでもない。さっさと魔王の右腕の監禁場所を聞き出そう」
ウルルを道端に待機させて、一人でご機嫌なヤンキー勇者の元へ向かう。
勇者の周りには大勢の男女が集まっている。
圧倒的に女性ファンへのサービスが過激だけど、誰も違和感を持っていないようだった。
怒れよ、男性陣!
そんな雑に握手されて嬉しいか!?
この世界の住人は勇者の本性を知らないのだろう。
あいつ、絶対にパレードが終わったら部屋でタバコ吸いながら愚痴言うで。
「俺がキツネなら、お前はタヌキやんけ」
野次馬の中に紛れ込み、静かに近づく。
そして、声を張り上げた。
「勇者様は本当に魔王を倒したのですか!?」
「オレのファンなのに知らないのか? これだから男ファンは……。それに比べて子猫ちゃんたちは、オレのほくろの数だって知ってるよな?」
「知ってるー!」
「私も知りたーい!」
「あははっ。順番さ」
きもっ!
こんなこと毎日やってんのかよ。
その顔じゃなかったから逮捕されてるって。
「パレードの最後にお披露目してやるからよく見ておくんだな」
「キャー! 金髪勇者様ー」
あかん、これ以上近くにいると胸焼けする。
ステータスオープンさんに悪影響を与えかねない。
忠犬ウルルの待つ場所に向かおうとした俺は、ヤンキー勇者の後に幸薄そうな女の子がいることに気づいた。
少女の首には首輪がある。
首輪から伸びる鎖は手錠を経由して、ヤンキー勇者の腰ベルトに繋がっていた。
もしかして、奴隷!?
本物!? 初めて見た!
いけないと分かっていても好奇な眼差しを向けてしまう。
そんな俺のことを彼女もまた珍しいものでも見るように目を見開いていた。
紺碧の瞳には希望が感じられない。
透けるような肌は所々が薄汚れ、ボロボロの布を加工しただけの服を着せられている。
それでも隠しきれない気品を感じた。
奴隷になる前はどこぞの貴族の娘だったのかもしれない。
よりにもよってヤンキー勇者に買われるとは、どんだけ不遇なんや。
「あ……」
会釈して通り過ぎようとした俺に女の子が何か言いたげにしていた。
反射的に聞き返そうとしたが、ガシャン! と鎖が音を立てて女の子の体を引っ張り、視線が交差しただけだった。
奴隷少女の行く末を心の片隅で心配しつつ、ウルルと合流して始まったパレードのフロート車と同じ速度で移動する。
どんな原理で動いているのか分からないフロート車の上ではヤンキー勇者が笑顔を振りまいている。片手で聖剣を掲げ、片手で民衆に手を振っていた。
さっきの奴隷少女の姿はない。
そんなパレードも大詰め。
王宮の前で停車し、バルコニーから顔を出した髭面のおじさんと高貴な雰囲気のおばさんを見上げたヤンキー勇者は足元に置いてあった箱から何かを取り出し、大きく掲げて叫んだ。
「オレは魔王に致命傷を与えた! その証拠がこれだっ!!」
民衆が叫び、首都が揺れる。
誰もが興奮し、ヤンキー勇者に歓声を送る中で俺は絶句した。
「えぇ…………魔王の右腕って、右腕のことやったんか――」
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