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第25話
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気づくと、お日様の匂いとモフモフに包まれていた。
「ギンコ?」
「お目覚めですか、旦那様。もうじきに魔王国ですよ」
「その姿で喋らんといて」
進化前の巨大キツネモードで人語を話されると不気味でしかない。
ドワーフの店で依頼品を受け取ってからの記憶がない。
長々と完成品の説明を聞かされたが、全部右から左へスルーした。
ほかにも防具や武器を持っていけと言われたが全部断った。
目と鼻と耳から血を流している人間に武器を勧める奴があるか。まったく。
そんなこんなで気絶した俺をギンコが背中に乗せてくれているという状況らしい。
「どれくらい寝てた?」
「数時間だけです。この姿も人族には見えてませんので、ご安心くださいな」
なんて頼もしい奥さんなんや。
俺を落とさないようにスピードを上げていないから歩みはゆっくりだ。
しばらくギンコの背中に寝転び、沈みゆく太陽を見上げていると人族の国と魔王国との国境を超えたと教えてくれた。
別に国が変わったからと言って、大陸そのものが変わるわけではない。
だが、突然臭ってきた独特の臭みに鼻が曲がりそうになった。
「もがっ!? 魔王国ってこんな臭いん!?」
「これは……さすがに」
本物の九尾族であるギンコでさえも、獣型からヒト型になって鼻を摘むほどの異臭らしい。
「全然、気づきませんでしたわ」
慣れというのは恐ろしい。
人族の国の空気が澄んでいるのか、魔王国の空気が澱みすぎているのか分からないが、こんな場所で生きていける気がしない――
「よっしゃ! 慣れたぁぁあぁぁぁぁぁ!」
「妾も馴染みました」
と、思ったのも束の間。
俺は『超適応』のスキルですぐに環境適応し、ギンコは純粋に出身地の空気に慣れた。
「そうや、ギンコ。左手を出してみて」
懐にしまっておいたリングケースを取り出す。
そして、ギンコの手を取り、左手の薬指に小さい方の指輪をはめた。
「うわぁ……これは?」
空を向かって手を伸ばしたギンコが瞳を輝かせる。
「一緒に討伐したブラックウルフの骨を加工して作ってもらった指輪や。ほら、白虎族式では骨を飲み込むって言ってたけど、それは嫌やから。その代わり」
何度も何度も左手を開いたり、閉じたりして指輪を眺めるギンコに思わず笑みがこぼれた。
「気に入ってくれた?」
「はい! ただの骨なんかよりもずっといいです。では、旦那様の分も?」
大きい方の指輪を取り出し、自分の左手薬指につけようとしていたが、ギンコに止められた。
無言でもギンコが何をしようとしているのか分かった。
俺は指輪をギンコの手のひらに置いて、左手を差し出す。
「左から2番目の指」
自分の指輪の位置を確認してから、俺の薬指へと指輪をはめてくれた。
「この指以外ではいけませんの?」
「あぁ。ここが夫婦の証や」
俺は最大級の嘘をついている。
だから、これ以上は不必要な嘘をつきたくない。
こんな飾りが魔物にとって意味を成さないことは分かっているが、それでもケジメはつけたかった。
「……夫婦」
小さくつぶやき、大切そうに右手で指輪のある左手を包み込んで胸の前へ。
その姿はどう見ても人間だった。
キツネ耳と9つに割れた尻尾があるだけの素敵な女性。
俺の奥さん――
無意識のうちに歩き出し、俺はギンコの肩を抱いていた。
「んっ」
もう慣れたのか、ギンコが目をつむって唇を突き出す。
身長差があるから少しだけ背伸びをする姿がなんとも愛らしかった。
吸い込まれるようにキスを終えると、体が魔王国に馴染んだのか、それともギンコに近づいたおかげか、ドミネーション99で負った傷が癒えるのが分かった。
「俺も立派な闇の眷属になったってことか」
「なんです?」
「いや、なんでもないよ。クスィーちゃんとウルルが待ってるから急ごう」
国境からほど近いマイホームの庭ではウルルが走り回っていた。すでに陽は落ちているのに、お構いなしに遊んでいる。
傍には腕組みしたクスィーちゃんが険しい顔をしていた。
「ただいま、クスィーちゃん。遅くなってごめんな」
「トーヤ! もう! 泊まりならそう言ってください!」
この感じはまさに、おかん。
「ごめん、ごめん。厄介事に巻き込まれてな」
じゃれるようにポカポカ叩いてくるクスィーちゃんと、ズボンを引っ掻くウルル。
二人にもお土産を渡さないと。
「ほら、ウルル」
愛犬にはモンスターの骨10種詰め合わせにした。
その日の気分でおしゃぶりを変えられるなんて贅沢の極みやろ?
早速、臭いを嗅いで好みの骨を見つけたらしく、その辺に穴を掘って埋め始めた。
「クスィーちゃん、あっち向いて」
背中を向けたクスィーちゃんの首に手を回して、長い白髪を巻き込んでネックレスをつける。
振り向いた彼女の胸元では、ブラックウルフの牙を加工したチャームが揺れている。
「これって」
「一緒に倒したブラックウルフは爆散してしまったから、クスィーちゃんが目を射抜いた奴の牙で作ってもらったんよ」
俺の服の中に隠れてしまっていたネックレスを手繰り寄せて、チャームを見せる。
「お揃いやで」
「………………へぁ」
最近気づいたけど、クスィーちゃんは想像の斜め上を行く未智の出来事が起こると小さな奇声を上げる。
「と、とと、と、トーヤ!? この行為の意味をご存知なのですか!?」
意味? 意味なんてあるの?
ギンコだけにプレゼントをあげて、二人に何もあげないのは違うなと思ったから贈っただけよ?
「いいです。何も言わないでください。知らなくて結構です」
取り乱しながら何度もネックレスを持ち上げて、下げてを繰り返すクスィーちゃん。
また新たな一面を見ることができて嬉しい限りだ。
二人とも喜んでくれてよかった。
「クスィーちゃん、ご飯これから? 俺らの分もあったりする?」
「あるには、あるのですが……」
隠れて、飛び跳ねていたクスィーちゃんが気まずそうに言葉を濁す。
「実は来客がありまして――」
音を立てずに開かれたマイホームの扉。
その向こう側には執事服を着て、仁王立ちする黒い羊の魔物(メス)が挑発的な笑みを浮かべていた。
「貴様が九尾族、唯一の男かメェ」
「人にものを聞く時は自分から名乗るもんやで。おたく、どちら様で?」
「九尾族は魔王様の敵。メスの封印が解かれた上に、オスの出現とは見過ごせませんメェ。ここで殺してやるメェ」
「何を言ってるのか全然分からんけど。俺、眠いし、腹減ったしでめっちゃ機嫌悪いからな?」
人族の国では半減していた魔力だが、魔王国ならフルパワーが出せる。
俺は九尾族の力をふんだんに使って羊の魔物のお相手をすることにした。
「ギンコ?」
「お目覚めですか、旦那様。もうじきに魔王国ですよ」
「その姿で喋らんといて」
進化前の巨大キツネモードで人語を話されると不気味でしかない。
ドワーフの店で依頼品を受け取ってからの記憶がない。
長々と完成品の説明を聞かされたが、全部右から左へスルーした。
ほかにも防具や武器を持っていけと言われたが全部断った。
目と鼻と耳から血を流している人間に武器を勧める奴があるか。まったく。
そんなこんなで気絶した俺をギンコが背中に乗せてくれているという状況らしい。
「どれくらい寝てた?」
「数時間だけです。この姿も人族には見えてませんので、ご安心くださいな」
なんて頼もしい奥さんなんや。
俺を落とさないようにスピードを上げていないから歩みはゆっくりだ。
しばらくギンコの背中に寝転び、沈みゆく太陽を見上げていると人族の国と魔王国との国境を超えたと教えてくれた。
別に国が変わったからと言って、大陸そのものが変わるわけではない。
だが、突然臭ってきた独特の臭みに鼻が曲がりそうになった。
「もがっ!? 魔王国ってこんな臭いん!?」
「これは……さすがに」
本物の九尾族であるギンコでさえも、獣型からヒト型になって鼻を摘むほどの異臭らしい。
「全然、気づきませんでしたわ」
慣れというのは恐ろしい。
人族の国の空気が澄んでいるのか、魔王国の空気が澱みすぎているのか分からないが、こんな場所で生きていける気がしない――
「よっしゃ! 慣れたぁぁあぁぁぁぁぁ!」
「妾も馴染みました」
と、思ったのも束の間。
俺は『超適応』のスキルですぐに環境適応し、ギンコは純粋に出身地の空気に慣れた。
「そうや、ギンコ。左手を出してみて」
懐にしまっておいたリングケースを取り出す。
そして、ギンコの手を取り、左手の薬指に小さい方の指輪をはめた。
「うわぁ……これは?」
空を向かって手を伸ばしたギンコが瞳を輝かせる。
「一緒に討伐したブラックウルフの骨を加工して作ってもらった指輪や。ほら、白虎族式では骨を飲み込むって言ってたけど、それは嫌やから。その代わり」
何度も何度も左手を開いたり、閉じたりして指輪を眺めるギンコに思わず笑みがこぼれた。
「気に入ってくれた?」
「はい! ただの骨なんかよりもずっといいです。では、旦那様の分も?」
大きい方の指輪を取り出し、自分の左手薬指につけようとしていたが、ギンコに止められた。
無言でもギンコが何をしようとしているのか分かった。
俺は指輪をギンコの手のひらに置いて、左手を差し出す。
「左から2番目の指」
自分の指輪の位置を確認してから、俺の薬指へと指輪をはめてくれた。
「この指以外ではいけませんの?」
「あぁ。ここが夫婦の証や」
俺は最大級の嘘をついている。
だから、これ以上は不必要な嘘をつきたくない。
こんな飾りが魔物にとって意味を成さないことは分かっているが、それでもケジメはつけたかった。
「……夫婦」
小さくつぶやき、大切そうに右手で指輪のある左手を包み込んで胸の前へ。
その姿はどう見ても人間だった。
キツネ耳と9つに割れた尻尾があるだけの素敵な女性。
俺の奥さん――
無意識のうちに歩き出し、俺はギンコの肩を抱いていた。
「んっ」
もう慣れたのか、ギンコが目をつむって唇を突き出す。
身長差があるから少しだけ背伸びをする姿がなんとも愛らしかった。
吸い込まれるようにキスを終えると、体が魔王国に馴染んだのか、それともギンコに近づいたおかげか、ドミネーション99で負った傷が癒えるのが分かった。
「俺も立派な闇の眷属になったってことか」
「なんです?」
「いや、なんでもないよ。クスィーちゃんとウルルが待ってるから急ごう」
国境からほど近いマイホームの庭ではウルルが走り回っていた。すでに陽は落ちているのに、お構いなしに遊んでいる。
傍には腕組みしたクスィーちゃんが険しい顔をしていた。
「ただいま、クスィーちゃん。遅くなってごめんな」
「トーヤ! もう! 泊まりならそう言ってください!」
この感じはまさに、おかん。
「ごめん、ごめん。厄介事に巻き込まれてな」
じゃれるようにポカポカ叩いてくるクスィーちゃんと、ズボンを引っ掻くウルル。
二人にもお土産を渡さないと。
「ほら、ウルル」
愛犬にはモンスターの骨10種詰め合わせにした。
その日の気分でおしゃぶりを変えられるなんて贅沢の極みやろ?
早速、臭いを嗅いで好みの骨を見つけたらしく、その辺に穴を掘って埋め始めた。
「クスィーちゃん、あっち向いて」
背中を向けたクスィーちゃんの首に手を回して、長い白髪を巻き込んでネックレスをつける。
振り向いた彼女の胸元では、ブラックウルフの牙を加工したチャームが揺れている。
「これって」
「一緒に倒したブラックウルフは爆散してしまったから、クスィーちゃんが目を射抜いた奴の牙で作ってもらったんよ」
俺の服の中に隠れてしまっていたネックレスを手繰り寄せて、チャームを見せる。
「お揃いやで」
「………………へぁ」
最近気づいたけど、クスィーちゃんは想像の斜め上を行く未智の出来事が起こると小さな奇声を上げる。
「と、とと、と、トーヤ!? この行為の意味をご存知なのですか!?」
意味? 意味なんてあるの?
ギンコだけにプレゼントをあげて、二人に何もあげないのは違うなと思ったから贈っただけよ?
「いいです。何も言わないでください。知らなくて結構です」
取り乱しながら何度もネックレスを持ち上げて、下げてを繰り返すクスィーちゃん。
また新たな一面を見ることができて嬉しい限りだ。
二人とも喜んでくれてよかった。
「クスィーちゃん、ご飯これから? 俺らの分もあったりする?」
「あるには、あるのですが……」
隠れて、飛び跳ねていたクスィーちゃんが気まずそうに言葉を濁す。
「実は来客がありまして――」
音を立てずに開かれたマイホームの扉。
その向こう側には執事服を着て、仁王立ちする黒い羊の魔物(メス)が挑発的な笑みを浮かべていた。
「貴様が九尾族、唯一の男かメェ」
「人にものを聞く時は自分から名乗るもんやで。おたく、どちら様で?」
「九尾族は魔王様の敵。メスの封印が解かれた上に、オスの出現とは見過ごせませんメェ。ここで殺してやるメェ」
「何を言ってるのか全然分からんけど。俺、眠いし、腹減ったしでめっちゃ機嫌悪いからな?」
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