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小学生編小話

お茶会:美鈴小学卒業後の春

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「ごめんくださーい」
天使が…ごほんっ。
美鈴ちゃんが私と花屋の娘である華菜の代わりに代表でドアを開けた。
今日は、桜姉と咲姉の提案で中学生になり寮暮らしになるであろう美鈴ちゃんの送別会と称した女子会をやることになっていた。
その会場は嵯峨子の家。
なので私達は今嵯峨子家を訪れていた。とは言え、ここも呉服屋でお店だ。
私達はお店のドアを開けて中へ入る。
すると、驚愕した瞳で美鈴ちゃんを見ている奏くんがいた。
「お、お、お姫さんっ、マジに、マジに来てもうたんか…。今からでも遅うない。一緒に帰ろ?な?な?」
…ふらふらと蛇行した奏くんが現れ、がっしりと美鈴ちゃんの肩を掴んで揺さぶっていた。
「そ、奏輔、お兄ちゃんっ、おち、おちつ、いてっ」
「悪魔の側におったらあかんっ」
悪魔って…。
そう言えば透馬もここに美鈴ちゃんを迎えに行こうとした時、似たような事言ってたっけ。
……この男共は一体私らを何だと思ってんだ…。
「奏輔…?」
「今、何か言ったん…?」
あ、桜姉と咲姉が奏くんの後ろに腕を組んでそびえている。
「お、俺は負けへんでっ!ひ、姫さんを助けるんやっ!」
ぎゅっと美鈴ちゃんを抱きしめている。
うん。これはいただけない。
私は素早く美鈴ちゃんに近寄りべりっと奏くんを引き剥がし、美鈴ちゃんと華菜ちゃんへ預けた。
「あぁっ…」
しかし、奏くん。ちょっとキャラが変わり過ぎてない?
そんな奏くんに苦笑した美鈴ちゃんは自分から奏くんに近寄り小さな声で言った。
「大丈夫だよ、奏輔お兄ちゃん。心配してくれてありがとう。でもね、今がチャンスだよ?」
「え…?」
「家にいると全然集中して勉強出来ないって言ってたでしょ?今日はゆっくり鴇お兄ちゃんと勉強してきたらいいよ。鴇お兄ちゃんに話は通しておいたし、お菓子も焼いてきたから、ね?」
にこにこと微笑む美鈴ちゃんに奏くんは感涙して拝んでいた。拝みたい気持ちは何となく理解出来る。美鈴ちゃんは最近天使から女神に進化したんだと思う。
その後、いつもの様子に戻った奏くんは部屋に戻り鞄を持って直ぐに出て行った。
残された私達は予定通り女子会である。
桜姉の部屋に通されて、美鈴ちゃんがキッチンを借りて入れて来てくれた紅茶と美鈴ちゃんお手製のお菓子をテーブルに並べる。
女子が揃ってしまえば話の種は尽きる事がない。
きゃいきゃいと騒ぎ、途中嵯峨子のおばさんが参加して、一服して去っていく。
そして、おばさんが去り際に。
「七海ちゃんは今、将くんと付き合ってるからええとして。家の娘達はいつになったら結婚出来るんやろか…?」
と爆弾を投下して行った。
「…そう言えば、七海。七海は将軍のどこに惚れたん?」
「うええっ!?」
「あ、七海お姉ちゃん、私も聞きたいっ!」
「私もっ!」
「さぁ、きりきり白状しぃ?」
四人から詰め寄られる。
中でも私の天使の目が一番キラキラ輝いている。
これは……逆らえない。
「どこって言われても…。一番は強い所、かなぁ?」
『………』
あれ?何で皆沈黙するの?
「強い…確かに、強い…?」
「でも、将軍お兄ちゃんの強さは強いと言うか…何というか…」
「?」
私は何故そんな反応をするのか分からず、首を傾げた。

将さんは強い。
私が将さんの存在を知ったのは、小学生の時。
透馬について、将さんの所にお使いに行った時だった。
透馬はお使いに来たはずなのに、お使いそっちのけで大ちゃんと遊んでいて。
これじゃあまた怒られるだろうなとそれを横目で見つつ、自分はお使いの品を店番をしていた将さんへ話した。
その時、将さんは優しく微笑んで、
「お使いかい?偉いな」
と頭を撫でてくれたのだ。
その時の私は純粋に褒められた事が嬉しくて。
それから私は褒められたくてお使いも率先していくようにした。
行く度に偉いなって褒めてくれたのが嬉しくて。
ある日、私が学校から帰る時。
将さんが不良校で有名な星ノ茶の生徒に喧嘩を売られている姿を見つけた。
あの程度、将さんが本気を出せばどうってことない相手だと知ってた。
だから、近寄らないで物陰からじっと見ていたんだけど。
将さんは不良たちの攻撃を避けずに受け入れたのだ。どんなに殴られても蹴られてもただただ受け入れていた。
なんで?どうして?将さんだったらあんな奴ら一発で伸せる筈でしょっ?
どんどん怪我をしていく将さん。
私は見ていられなくなって、駆け出した。
将さんを殴っていた奴を体当たりで弾き飛ばして、将さんの前に立つ。
「……七海、ちゃん…?」
両手を広げて、せめてもうこれ以上将さんに怪我させて堪るもんかと立ちはだかる。
「女ぁ…。やってくれるじゃねぇか…」
ありきたりな金髪ヤンキー集団なんて怖くないっ!
……と自分に言い聞かせるしかない。
正直怖い。でも、将さんが殴られる方が嫌っ!
私が弾き飛ばしたヤンキーが私を見降ろしてくる。
負けないように、ギッと睨み付けるけれど、やっぱり怖い…。
腕が振り上げられて…。

―――殴られるっ!

ぎゅっと目をきつく閉じて、殴られる事を覚悟する。
けれど、痛みはいつまでたっても来なくて…そっと目を開くと…。
目の前のヤンキーの腕が将さんに握られて…。
えっ…?
慌てて振り返ると、そこには鬼の様な形相をした将さんがいた。
ぎりぎりと握られた腕に力が込められる。ヤンキーの手が血が通わずに白くなっていく。
「…将さん…?」
「七海ちゃん。ちょっと待っててね」
そう言うと将軍さんはあっという間にそこにいたヤンキー三匹をぶちのめした。
なんだ…やっぱり強いじゃん。
「七海ちゃん。どうして出て来たの?」
「え…?」
「ずっと見てたのは知ってた。最初は出て来ない感じだったから安心してたのに。どうして出て来たの?」
将さん、気付いてたんだ…。
でも、どうして出て来たって…、そんなの。
「そんなの、将さんが傷つけられてるのを見ていられなかったのっ」
訴えると今度は将さんが驚いた顔をした。
「…こんなのどうってことないのに。俺が強いのは知ってだろ?」
「知ってる。でも、そんなの関係ないじゃないっ。私が嫌だったのっ!将さんが傷つくのが嫌だったのっ!」
「七海ちゃん…」
「なんで大人しくやられてたのっ!?将さん、強いんでしょっ!?」
私はポケットからハンカチを取り出して将さんが殴られた頬にあてた。
すると将さんは触れられて痛いのか、それとも私の子供っぽい発言のせいなのか、眉間に皺をよせる。
「……ねぇ、七海ちゃん?」
「なにっ!?」
「さっき、殴られそうになってどうだった?……怖かったでしょう?……痛みを覚悟したでしょう?」
将さんの言ってる言葉の意味が分からなくて、首を傾げる。
「どんなに悪い奴でも殴ったら痛いだろ?」
嘘でしょ…?
まさか、自分に殴りかかる相手の事を考えていたのっ!?
「それに殴るって行動は、殴られた方も勿論、殴った方も痛いものなんだよ」
殴った方も痛い…?
私はそっと振り返って足下に転がっているヤンキー達を見た。
そいつらの手は赤くなっている。
……確かに、将さんを殴ったら痛そうだ…。
今度はそっと将さんの手を取ってその手を見る。手の甲が赤くなっている。
殴った方も痛い…。
もう一度その言葉を心で呟く。
その言葉の意味を今理解した気がした。
「俺はこの程度どうってことない。兄貴に殴られる事に比べたら、蚊みたいなものだし。だったら我慢した方が誰も痛くないでしょ?」
そう言って微笑む将さんをみて私は思った。
本当に色んな意味で『強い人』なんだと。
でも、一つだけ間違ってる事がある。
だって、将さん、私が痛いよ。
将さんが殴られて怪我をしているのを見たら、私が痛いよ。
じっと将さんを見詰めた。
すると将さんは微笑んで。
「でも今回は反撃して抑えたら良かったね。ごめんね、七海ちゃん。痛い思いさせたね」
言われた瞬間。
ドキンッと心臓が跳ねた。
あぁ、将さんは本当に強くて…優しいんだ…。
将さんの微笑む顔を見て心臓がドキドキとますます高鳴った…。

今思えばあの時私は将さんに恋に落ちたんだ…。
「七海お姉ちゃん?」
バッと顔を覗かれて我に返る。
あぁ、天使可愛い。
……って、違う違う。
思わず抱きしめたくなるのを抑えて、何?と首を傾げた。
「ねっ、ねっ。お姉ちゃんの初恋って、もしかして将軍お兄ちゃんっ?」
「え?あー…うん。そう…だね」
顔が熱を持って行くのが分かる。
「華菜ちゃんも、逢坂くんが初恋よねっ?」
美鈴ちゃんが自分の隣に座る華菜ちゃんの両手をキラキラお目めで握っている。
「華菜ちゃんは逢坂くんの何処が好きなのっ?」
「え?え、えーっと……や、優しい所、かな」
華菜ちゃんまで顔が真っ赤。
「やーんっ、華菜ちゃん可愛いっ!!」
ぎゅむっと美鈴ちゃんが華菜ちゃんを全力で抱き締めた。
うん。見てるこっちもすっごい可愛い。
「……二人共、初恋が実ってる…。初恋は実らないもんやないの?」
「………うちらには何が足りないんやろね?」
二人が腕を組んで悩んでいると。
「女子力と可愛げ。か弱さ、あとはー」
「…奏輔。口は災いの元って言葉、知ってるか?」
ドアが開き、そこには奏くんが立っていた。
多分女の部屋を覗くのはマナー違反だと鴇くんはわざと姿をみせていないんだろう。声だけが聞こえる。
何で二人が?
時計を見ると、いつの間にやらもう15時を過ぎていた。
鴇くんは美鈴ちゃんを迎えに来たんだ。優しい。透馬は迎えに来た事あったっけ?………ないな。
って言うかそもそも迎えに来られた事って一度もない。学校も近かったし、商店街の人間が皆家族みたいなものだから、誰かしらが見守ってくれてるしね。
そんな事をぼんやりと考えていたら、予想外の声が聞こえた。
「七海ちゃん」
「え…?」
「奏輔に許可貰って迎えに来ちゃった」
「来ちゃった、って…将さん」
どうしよう…嬉しいっ。
慌てて立ち上がって奏くんの後ろにいる将さんに駆け寄った。
嬉しさのあまり抱き着いた私を難なく受け止めてくれる。
その背後から、違う声が聞こえてきた。
「華菜。おれも迎えに来たぞ」
「え?恭くんっ?」
本当だ。背の高い男達の背後にちまっとしたのがいる。ちまっとしたのとは言え、私と同じくらいかちょっと下くらいの背だけれど。
喜んで彼氏に向かって走る華菜ちゃんを美鈴ちゃんが優しい瞳で見守っていた。
「じゃあ、美鈴ちゃん。また明日ねー」
そんな美鈴ちゃんと明日も遊ぶ約束をしてるのか、華菜ちゃんは手を振って。
美鈴ちゃんも嬉しそうに振り返して、華菜ちゃんは自分の恋人と手を繋いで帰って行った。
「ほら、美鈴。俺達も帰るぞ」
「はーいっ。じゃあ、桜お姉ちゃん、咲お姉ちゃん、お邪魔しました~」
「はいはーい」
「またね、美鈴ちゃん」
手を振って鴇くんと一緒に帰っていくのを見送って。
「じゃあ、七海ちゃん。行こうか?」
「うんっ」
頷く私の手を将さんが優しく握ってくれる。
それが嬉しくて笑みを返して。
振り返って奏くんの耳を両サイドから掴んでいるお姉達に挨拶をして。
「桜姉、咲姉、お邪魔しましたー」
その笑みのまま私は将さんと一緒に部屋を出て、店の方から外に出た。
二人で並んで歩いていると、
「折角だからデートしない?時間、ある?」
「あるっ。嬉しいっ」
将さんからの嬉しいお誘いに喜んで返事を返す。
互いににこにこと微笑んでいると、
『奏輔ーっ!!』
「ぎゃあああああっ!!」
………。
たった今出て来た家から叫びが聞こえた。
……気のせいだね、うん。きっと、気の所為だ。忘れよう。
私はその後、叫び声なんて全く気にせずに将さんとのデートを心の底から楽しんだ。
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