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小学生編小話

★ 400なんですっ!

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―――商店街の地下:収録スタジオ。

「美鈴ちゃん、準備はいい?」
「オッケーだよ、華菜ちゃんっ。優兎くんは?」
「こっちも大丈夫っ」

―――美鈴、華菜、優兎の三人がマイクを囲う様に席についている。頭にはヘッドフォン。彼女らが座っている椅子の前、マイクの下には原稿を置いた机がある。そして、収録室のガラスを隔てた向こう側に御三家の面々が機材を器用に操っていた。その御三家が動きを止めてOKのサインを指で作る。彼女達はそれを確認して、番組はスタートした。

『感想400回記念ラジオを聞いてる皆様こんにちわーっ!』
『おはようございまーすっ』
『こんばんわーっ!』
『今回はラジオ風にお送りしますよーっ!』

―――パチパチパチッ!拍手の音が響き渡る。

『それにしても、400だって。早いねぇ、美鈴ちゃん』
『そうだよね~、華菜ちゃん。アップした当初は感想来るなんて思っても見なかったもんねー』
『うんうん。お気に入りだって100行けばいい方だと思ってたし』
『それが今じゃ1800だよ。本当、凄いよね』
「これもひとえに皆々様のおかげでございますっ!感謝じゃ、感謝じゃーっ!!」
『……ん?ねぇ?美鈴ちゃん』
『なに?優兎くん』
『今、僕達以外の声も入ってなかった?』
『え?ちょっと止めてよ。何?そのホラー話』
『い、いや、だって…会話に混ざってたような…?』
『私は聞こえなかったよ?』
『えぇっ!?ちょ、華菜ちゃんも優兎くんも止めてよーっ!怖いよーっ!』

―――美鈴が怖がっているので落ち着くまで、讃美歌をお聞きください…。~~~♪

『…と、とにかく、次っ!次のコーナー行こうっ!』
『そ、そうだねっ。次のコーナーはこちらっ』
『デデデンッ!あのキャラこのキャラのこんな事を知りたいっ!『質問コーナー』っ!!美鈴ちゃん、コーナーの説明をよろしくねっ』
『はいっ。このコーナーはですね。この作品に出てくるキャラクターの事に関する質問を受け付けるコーナーです。ネタバレになりそうな事は答えられませんが、それ以外の事は答えて行きたいと思います。例えば、優兎くんの家の内装はどうなってるの?とか』
『僕の家の内装?どっちから説明したらいいのかな?玄関から入って?それとも美鈴ちゃん家と繋がってる渡り廊下から入って?』
『優兎くん。美鈴ちゃんが言ったのは例え話で今説明する必要はないんだよ~』
『あ、そっか。うん。そうだね』
『例えば、鴇お兄ちゃんの部屋にエロ本はあるのか?とか』
『……あると思う?華菜ちゃん』
『……女にもう飽きてそ…ごほっごほっ』
『二人の鴇お兄ちゃんのイメージって…』
『などなどっ!』
『質問を受け付けますっ!!』
『発表は感想が550回を超えた時に、本人から発表して貰いますのでっ!』

―――ガタガタッ。「お、おいっ、これ聞いてたかっ!?」「聞いてたらこんなに焦ってないわっ」「あー…諦めも肝心だよー、皆ー」とガラス一枚隔てた先は大慌て。

『ではでは、感想550回でお会いしましょうっ!』
『それでは』
『まったねーっ!』

―――こうして、大きなフラグを放たれたまま、ラジオの幕は閉じた…。



※※※



感想400回ありがとうございますっ!!
これも皆々様のおかげでございますっ!!
ほんっとうにほんっとうにありがとうございますっ!!
感謝じゃ、感謝じゃーっ!!
という訳で、今回の内容ですが。
本当に質問を受け付けます。
勿論ネタバレになる事は書けませんが、些細な事でも答えて行こうと思います。
例えば中学生編で美鈴の髪の長さは?
とか、気になる事はどうぞ質問してくださいませ~♪
もしなかったら無かったでその時はしょんぼりな話を書きます(笑)
質問は感想の所か近況の方にカキカキをお願いしますっ♪
それでは、質問が来る事を祈りつつ。
本当に400回ありがとうございますっ!!


PS:アドバイスを受けましたので詳しく近況にてお伝えいたします。
あ、もう質問してくださった分はちゃんと受理してますから大丈夫ですっ♪


三木猫
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感想 1,230

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