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最終章 数多の未来への選択編

※※※

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組み立て終わった。
終わったんだけど…。
正直これをどう受け取って良いか迷ってる。
組み立て終わった後に現れた写真は、真っ黒だった。
何か映っている訳でもなくただの黒。
でも写真だと思わせる枠はあるんだよね。
さて、これはどう受け取ったらいいのかな?
もう記憶はないと取るべきか、それとも…『誰にも知られたくない』記憶だと受け取るべきか。

と、思っていたら、黒い靄に包まれた。

光じゃなくて靄。
これは完全に何かあるなぁと私は遠い目をしつつ、素直にその靄に包まれる事にした。

目を開いて入った視界は、床?
え?何で?
私倒れてるの?
倒れた人に入ったの?
どゆこと?
取りあえず起き上がってみる?
物は試しと体を起こそうとしたら、急に視界が開けた。
さっきまでは床のドアップだったのに今度は部屋の全体図が目に入って…何ココ、ホテルとか旅館の客室?
何が何だかわからなくて自分の手を動かして、目前まで上げて確認。…透けてる。
成程。幽体、みたいなものかー。
だから、さっきまで床にめり込んでて、いざ力を込めたら今度は天井にめり込んだって訳だね。
自分の状態を理解した所で…ここはどこなの?
キョロキョロと辺りを見回しても誰かがいる訳じゃない。
折角の幽体だしうろちょろしてみようかな。
ふわふわと移動して、ドアを擦り抜ける。
誰もいないって事は?
最初床にめりこんでたって事もあるし、もしかして下?
床板を擦り抜けてセメントもすり抜けて、ポンッと顔を出したその下に。
優兎くんがいた。
身に合わないオーダーメイドのスーツを着て、胡散臭い笑顔でまるで自分程の紳士はいないとでも言うようなナルシストな男。
今回の優兎の事件の元凶だ。
『どうやら君は、力で抑えた所で逃げ出せてしまうようだ。ならば、まずは君の心を折る事にしようか』
『……何を』
優兎くんの前にスマホを突き付ける。
ここからじゃ解らない。けどそこに映っている人間が誰なのかは知っている。
苛立ちが胸に溢れるけど…我慢。
私は、そのまま展開を見続ける。
『彼女の身柄は預かっている。…【彼女】の娘とは随分仲が良かったな?』
『…どういう事?』
『その言葉の通りだ』
『…何が目的?コンツェルン?それともお金?それとも地位?』
『全てだ。その全てを私に寄越せ』
……馬鹿じゃないの?
アンタに渡した所でお金も地位も全て一瞬で消えるっての。
経営を甘く見るんじゃない。
…ってのが解るならこんな事しないよねー、知ってた。
そっと優兎くんに視線を向けると、平然と立っているけれど…多分何処か痛めてる。
苦しそうで、…でも私は何も出来なくて。見ているしか出来なくて。
悔しい…。
今までの記憶では何かしら出来る事があった。
なのに、どうして?
どうしてこの記憶だけは私は何も出来ないの?
ぐっと拳を握った。
流れを見ているしかない自分が情けないと感じながら、私は視線を逸らさず見続けた。
『全てを得てどうするつもり?』
『決まっているだろう?復讐だよ』
『復讐?一体誰に?』
『それを君が知る必要はない』
『ここまでしておきながら、僕が知る必要がない?凄い一方的だね』
『………ふっ』
何がふっ、よ。
…殴りたいっ!
って言うか記憶で触れられないなら殴っても良くないっ!?
体力の無駄だから止めとけ、って脳内の鴇お兄ちゃんが言うから我慢するけどもっ!
復讐…美智恵さんにだろうけど。
本当はアンタが復讐される立場だからね、この野郎。
『それで?僕に何をさせるつもり?言っとくけど、僕を殺しても意味はないよ。遺言書もきちんと作ってあるから、貴女方には会社も金も何も渡らないし』
『…そんな事は想定済みさ。だから、君には我々の下僕に成り下がって貰おう』
『下僕?』
『あぁ、そうだ。私の目の前でこの薬を全て飲み干して貰う』
もしかして、あれが優兎くんが飲んだ薬?
優兎くんがこうなった元凶?
『君がこれを飲み干すのであれば、交換条件で彼女を助けてやろう』
『……………』
優兎くんの言葉が詰まった。
優兎くんはきっと一杯一杯考えたんだろう。
きっと飲まずに自分だけ無事で済ませる方法もあったと思う。
それでも、薬を飲むと言う選択をしたのは…何故?
無意識だった。
私の体は優兎くんに近寄って、すり抜けるその体に触れようとしていた。
背後から優兎くんに抱き付いていた。
『違法な薬であろうって事は理解している』
あ、優兎くんの声…。

『だけど、思ったんだ。これを飲んでどうなるかは解らないけど、それによって時間を稼げるんじゃないかって。僕を利用する為に呑ませるのだから、きっと死にはしないはず。それに僕を利用する為に物事を調整する時間がかかるだろう。美鈴ちゃんに時間を作る事が出来る』

聞こえた言葉に私は言葉を失った。
優兎くんは、私を信じてくれていたの?

『大丈夫。死ぬような薬ではない。安心したまえ』
優兎くんがゆっくりと手を伸ばす。
その薬を受け取って。
駄目。飲まないでっ!
「優兎っ!お願いだから飲まないでっ!」
声が届かないって知ってる。
この先の未来だって知ってる。
絶対優兎くんを助けて見せる。
それだけは誓える。
だけど、だけど、その薬を飲んだら、優兎くんは苦しむ。
沢山沢山、思い出したくもない記憶を、忘れていたかった記憶を掘り起こされる。
そうしてもう一度苦しむ事になるっ!
無駄だって解ってるけど、でもっ!
「お願いっ!飲まないでっ!苦しまないでっ!優兎っ!」
私の声は届かない。
優兎くんの耳に届くのは外道の声のみ。
『怖いか?』
ニヤけ顔の男に、優兎くんは勝ち誇った笑みを浮かべ、ハッキリ言い切った。
『全く。欠片も怖くない』
『ほぅ?』
「嘘ばっかりっ!怖くて仕方ない癖にっ!どうして、優兎はいつもそうやってっ」
我慢ばかりするのっ!
と叫びそうになるのを優兎くんの声がそれを制した。
『これがどんな薬だったとしても、僕は怖くない。だって、助けに来てくれるって信じてるから』
『はっ、誰が助けに来ると?』
『僕の誰よりも大事なお嫁さんと、僕の大事な家族が』
涙が溢れた。
馬鹿な男は優兎くんの言葉に笑っている。
けれど、私の胸には何よりも誰よりも響く言葉だった。
「優兎…、優兎っ」
触れたい、抱き締めたいっ。
皆で優兎を抱きしめて、良く言ったって褒めてあげたい。
でも、こんな無茶するなって怒って、もみくちゃにしたい。
触れたくて。
優兎くんに触れたくて。
でも触れる事は出来なくて。
私はこうしてただ寄り添うしか出来なくて。

『笑いたければ笑えば良い。僕は間違ってない。怖くもない。胸を張って言える。皆が助けてくれるって。でも助けられるだけなんて、嫌だ。だから、僕も一緒にちゃんと戦うんだ』

優兎くんが薬を一気に煽った。
男は笑う。
腹を抱えて。
『あーあー…笑わせて貰った。久しぶりだよ、こんなに笑ったのは』
『…これで満足でしょ?』
優兎くんはぽいっと男の方に瓶を投げた。
すると男は瓶を拾って、優兎くんに向かいまた気色の悪い笑みを浮かべた。
『あぁ、満足だ。お礼に一つ教えてやろう。君が飲んだのは【一部の記憶を欠損させる薬】だ』
『…ふぅん?…ッ!?』
ガクッと膝が折れて、優兎くんが床に膝をついた。
そんな優兎くんに視線を合せるように屈んだ男はまた下卑た笑いを浮かべた。
『君の【心】を失わさせて貰うよ。ハハッ。あぁ、これからが楽しみだっ。何せ、君の持っていたものだけではなく、君の嫁のものも全て手に入るのだからっ。私は今世の王となるのだっ』

「させる訳ないじゃない…馬鹿っ」
『……馬鹿、じゃないの?』

優兎くんの声が私の罵倒と重なる。
『……ははっ…一つだけ、教えてあげるよ…。僕の、お嫁、さんは…強い、よ…。とっても、とって、も…強い、んだ…。だか、ら…―――美鈴ちゃんを、敵に回した時点で、お前達は負けなんだっ』
優兎くんの体が倒れた。

「優兎…。私は弱い人間だけど…でも、約束するね。…こんな馬鹿な連中には絶対負けないっ。絶対にっ!」

目の前の男を私はきつくきつく睨みつけた。
すると、男は立ち上がり、振り返った。
『さて。後はお前に任せる。好きにしろ。ただし、殺すなよ。こいつが必要な場面はまだある』
『はぁ~い』
この声は、オリビア?
『さ、貴方達。この子をベッドまで連れて行って頂戴』
『はいはい』
『人使い荒いよな、ホント』
ベッド?
……まさかっ!?
優兎くんが連れて行かれる先に私も慌てて追いかける。
連れてかれたのは客室。
ただ、変なお香が焚かれている。
その部屋のベッドに優兎くんが投げられた。
『あぁ、貴方達はもういいわ。ビットの所にでも行って適当に女でも食べてなさい』
『あー、了解』
『オレ、今度こそあの秘書をヤり潰してぇ』
「うっ…」
男二人のセリフを想像して、自分の記憶が刺激されて、吐き気を催す。
だけど、ぐっと堪えた。
今は…。
私は視線を優兎くんへと戻す。
オリビアは優兎くんの体の上へと乗り上げ、楽しそうに服のボタンを外していく。
『聞こえていないでしょうから教えてあげるわねぇ?この部屋にあるお香。三か所、あるでしょぉ?』
三か所?
私は一つしか気付かなかった。
慌てて周囲を見ると、ベット脇に一つ。窓際に一つ。入口横の棚の上に一つある。
『一つわぁ、【薬の効果を消す】効果のあるお香でぇ、一つわぁ【何より大事な記憶を上書きする】お香でねぇ、最後の一つわぁ【強力な催淫効果】のあるお香なのよぉ?』
だから、か。
だから、優兎くんはっ、私とオリビアを強制的に記憶の中で入れ替えられてっ。
『ほんとうはぁ?二つのお香だけでぇ、充分だと思ったんだけどぉ…。それだとぉ、記憶が戻った時ぃ、また反撃されちゃうじゃなぁい?それはぁ、面倒だからぁ?今からぁ、私がぁ、貴方に抱かれて、あ、げ、る』
「………は?」
『きゃはははっ。楽しいわねぇ。他の女を抱いたと気付かれた時ぃ、貴方の、その強いお嫁さんって言う、あの白鳥の小娘がぁ、どんな顔をするのかぁ。とってもとぉーっても楽しみぃ』
「お望みなら今すぐ見せてあげたいわっ!」
優兎くんの服が一枚、また一枚と剥かれて行く。
…意識がない優兎くんの体が。
手当てもされずに、ただ優兎くんの体がこの馬鹿な連中に暴かれて行く。
底知れない怒りが私の中で渦巻いて行くのを感じた。
『……ゃ、だ…っ』
ハッとした。
優兎くんの声が聞こえたから。
『なぁにぃ?気持ちいいでしょぉ?ほぉらぁ、いくらでも触っていいのよぉ?』
『……み、…ちゃ……ッぁ』
優兎くんの声…。
何て言っているのか、聞き取れない。
「優兎……?」
もしかして、見られたくない、って言ってるのかな?
私は無意識に優兎くんの体に触れようと手を伸ばしていた。

『…美鈴ちゃん…、忘れたく、ないっ…美鈴ちゃんっ…』

ハッキリと聞こえた優兎くんの言葉に私の怒りは爆発した。
「許さないっ!!絶対に、絶対に許さないっ!!全員生き地獄を味わわせてやるっ!!」
拳を握って、苛立ちのまま殴れるはずもないオリビアを殴りつけた。
壁の様な何かに当たり、バリィンッと崩れる音がする。
何時もの何もない空間に戻り、割れた空間はパズルのピースにはならずただの黒い破片として床に散らばる。
はぁっはぁっと粗くなった息を整える事もせずに私は真っ直ぐ前を見据えた。

目の前には穴に入っていなくなった筈の兎がいる。
兎はくるりと私に背を向けて走りだした。
逃がすもんかっ!
私は他にわき目も振らず兎に駆け寄り、抱きしめた。

「優兎っ、もう分かるでしょうっ!?私が誰なのかっ!」

―――あいdfgだいkだよ、みすk;やf。

「もっと大きい声で言いなさいっ!」

―――あいしてgだいすきだよ、hすk;やん。

「そこじゃないっ!そっちじゃないっ!優兎っ、ハッキリと言いなさいっ!私は誰っ!?貴方が大好きな女は誰なのっ!?」

―――愛してる、大好きだよ、…美鈴ちゃんっ!

優兎くんの声がハッキリと私の名前を呼んだ。
瞬間兎が大きく姿を変えて、優兎くんの姿へと変わった。
「……全く、無茶ばっかりするんだから…」
「…うん。ごめんね、美鈴ちゃん…」
「信頼と無謀は同じ秤には乗らないんだから…」
「うん…。ごめんね、美鈴ちゃん…」
「帰るよ、優兎」
「…うん。帰ろう、美鈴ちゃん」
互いに互いを離すまいときつくきつく抱きしめて。

私達は光に包まれる。

そして、漸く私達は長い夢から目を覚ました…。
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