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最終章 数多の未来への選択編

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「美鈴っ!状況のすり合わせから対策を練るわよっ!」
「らじゃっ!」
ほぼ条件反射で立ち上がり、何故か敬礼をしてしまう。
って言うかね、ママ。お帰り位言わせてよ。
それから背中にまだ旭達が乗っかってるんだけど…あ、気にならない?そうですかー。遠い目しちゃうぞー。
「とりあえず、状況を整理するわ。ここ最近で起きた、白鳥家関係の不思議な事、どんな些細な事でも良いから報告しなさい」
どんな些細な事でも良い、か。
席についたママにお茶を出して、旭達にもおやつを出しつつ思考を巡らせる。
「私が報告出来るのは、ママも知ってるだろうけど、会社に伯母さん達が乗り込んできた事と」
「あとは、今日だね。美鈴ちゃんに高い服着たおばちゃん三人が文句言いに来たことくらい」
「って言っても、アタシや華菜は何がなんだか分からないままだったけどね」
でも実際言われてる事はママが知っている内容と大差ない。
ただのいちゃもんつけに来た、て感じだった。ママもそれを分かっているんだろう。深く頷いている。
「僕達の方も似たり寄ったりだよ」
「一典とか言う伯父さんが来たんだ。理由は多分僕達を勧誘したかったんだと思う」
「きっちりとお断りしたけどね。ただ…」
「うん。妙な事を言っていたよ。後悔する、とか」
「でもそれはきっと、今のこの状況の事だと思うんだ。確かに普通の金持ちなら後悔しかねない状況だしね」
確かに。この状況を考えると普通なら後悔するかもしれない。
私たちはなんやかんやでこういった状況に慣れつつあるから、そこまで悲観的にはなっていないけれど。
さて、私達は一体何から行動すべきか。…ふむ。
「お嬢様っ!」
「ふみっ!?」
あ、相変わらず突然現れるねっ!真珠さんっ!
いつまでたっても慣れないねっ!あ、でも金山さんのは慣れてきてたり…いや、なんでもないです。
「良かった。ご無事でしたか。なるべく急いで戻って来たのですが、遅れてしまい申し訳ありません」
「ううん。大丈夫大丈夫。皆といたし、映像も喧嘩売られただけだから。それよりも、外の様子は?避難状況はどうなってるの?」
「皆順調にシェルターに向かっております。今の所は問題ありません。それよりもお嬢さま。これを。お嬢様宛に届いておりました」
手渡されたのは、A4サイズの茶封筒。
中に何が入ってるの?
茶封筒の中だけど、触って見る限りこれはディスク、かな?
素直に封を開けて中身を取り出してみると、私の予想通りのDVD-ROMであった。
「華菜ちゃん。再生出来る?」
「うんっ、任せてっ」
ウィルスの可能性もあるので、対策をきっちりとっており、尚且つ対策をとれる華菜ちゃんのパソコンで再生するのが確実。
華菜ちゃんは手慣れた手つきでパソコンの中にそのディスクを取り込んで再生してくれた。
映像は、……なし、か。
ただ真っ暗な画面が続いている。
『………聞こえてる?白鳥の血の繋がらないお嬢様』
…誰?
聞いたことのない声。…声を聞く限りだりだと…私よりも少し、年上って所かな。
『初めまして。紫(ゆかり)です。貴女とは従妹って関係になるのかしら』
従妹。って事は伯父さんか伯母さんの娘?
『突然、こんなディスクを送り付けてごめんなさい?でも、私どぉしても貴女に言いたい事があったの。ねぇ?お嬢様?どうして―――死んでくれないの?』
どうして、死んでくれないの?って。
あんまりな言葉に思わずみけんにしわが寄ってしまう。
『私は白鳥家を継ぐ為に産まれた。なのに貴女がいる所為で生まれてきた価値すら消えてしまった。ねぇ、可哀想でしょう?哀れでしょう?』
何を言っているのかさっぱり解らない。
一体何のことなの?
『何を言ってるか、解らないでしょう?でも、必要ないの。貴女はこれから私に殺されるんだから』
……ふぅん。言ってくれるじゃない。言っておきますけど、私、男は怖いけど、女は全く怖くないからね?
スッと自分の周りが冷えていくのを感じる。どうやらママが隣で同じように怒ってるみたい。
『前置きはこの位で良いかしら?それじゃあ、本題に入りましょうか』
「前置きって…」
ぼそりと呟く円に心で同意しながら、言葉の続きを聞くことにする。
『お嬢様。ゲームをしましょう。お嬢様の命を賭けたゲームを』
「なっ!?」
「棗お兄ちゃん」
驚きながらも抗議しようとした棗お兄ちゃんに向かって静かに頭を振る。
これはあくまで録画したもの。ここでこの画像に文句を言った所で意味はない。
『参加拒否はさせませんよ。こちらには市民と言う人質が沢山いるんですから』
ちっ。
やっぱりそう来るか。
シェルターはどんな爆発だろうとドアさえ閉めてしまえばある程度は耐えられる。だけどピンポイントで狙われたりしたらと弱点だってあるもの。どんなものにも弱点はある。相手はそれを知ったうえで言っているんだろう。
『ゲームのルールは簡単です。私はこれから一日置きにシェルターを爆破、破壊していきます。それを回避しつつ、私を発見し倒す事が出来たらお嬢様の勝ち。逆に市民全てを殺し、お嬢様を殺すことが出来たら私の勝ち。簡単でしょう?』
「……とっても、簡単だね。簡単に言い過ぎて、腹が煮えくり返りそう」
人の命をなんとも思わない人間の提案なんてっ…!
ガンッ!!
隣で私以上に腹を立ててテーブルを殴りつけたママがいる。私もそのくらい怒ってるけどねっ!手が痛くなるので叩きませんっ!
『勿論、どのシェルターを破壊するか、なんて教えませんよ?私よりも頭が良いから白鳥家の総帥になれたのでしょう?そのくらい、当てて見せて下さいよ。ねぇ、お嬢様?』
「……」
『あぁ、そうそう。当然私は妨害しますし、在中場所を常に変えます。この状況下で私を抑えられたのなら私も負けを認めますよ。えぇ、潔く死にます』
死なれたら死なれたで困るんだけど…。
『ゲームは明日からスタートにしましょう。今日くらいは猶予を与えますよ。優秀なお嬢様ならば十分な時間ですよね?』
十分な訳ないじゃないっ!
けど、やらなきゃ皆が傷つくのなら、やるっ!やるに決まってるっ!
『言うなれば、自分の命を駒にした盤上遊戯みたいなものですよ。ふふっ。楽しいですねっ』
楽しいわけないっ!!
『お嬢様を殺す事が私の唯一の存在意義…。キャハハ…キャハハハハハハハハッ!!』
最後はずっと笑い声だけで。ブツリと唐突に音声は止まった。
盤上遊戯。…成程?私が男性恐怖症で動けないことも知っているって事ね。紫って人も同じく何かしら動けない理由がある。だからチェスや将棋のようだと盤上遊戯で例えたのか。
「美鈴」
ママに名を呼ばれ、そちらを向くと音も出さずに口だけが動く。

『この展開は、乙女ゲームには、ない』

……そう。ママが言うならきっとそうなんだろう。
何処がどう変わったのか。
そもそも私は今、誰ルートにいるのかな?
……私は今誰を一番好いてるんだろう…?
ママに聞いてみたい気もするけれど、今はそれよりも目の前の事を優先しよう。
社員手帳から地図を取り出して、広げる。
シェルターの場所を赤丸できっちりと書き込む。
「美鈴。このゲーム、あんまり時間はかけられないわよ」
「うん。解ってる。考えてる暇はないよね。ガス水道電気。必要なものは全て止められてるし」
「せめて、父さんか鴇兄さんと連絡が付けば少しは違うんだろうけど」
葵お兄ちゃんの言葉に私達はただ口を噤む。
「お嬢様。そんなに長い時間は持たないかもしれませんが、電話出来るかもしれません」
「え?」
真珠さんが携帯を取り出した瞬間。

~♪~~♪

一斉に着信音が鳴り響いた。
慌てて私は携帯を持って画面を見る。するとそこには???と表示されていた。
やばいかな?とは思うものの、今回線がおかしくなっているこの状況で電話がかかってくるなんて事は普通に考えてありえないから、電話に出ることにする。
「もしもし?」
『美鈴っ!無事かっ!?』
この声は…。
「鴇お兄ちゃん?」
『あぁっ。無事かっ?今、何処にいるっ?場所はっ?佳織母さんや旭達も全員そこにいるかっ?』
心底心配してくれている事が声だけでも痛いほど伝わってきて、私は葵お兄ちゃん達と顔を見合わせて微笑んだ。
「無事だよ。今家にいる。皆で集まって、こんな馬鹿げた事をしている黒幕からのメッセージを聞いた所。でも鴇お兄ちゃん?良く電話出来たね。回線は切断されてるはずなのに」
私が問うと、皆無事な事に少し落ち着きを取り戻したのか、
『金山が非常時の為にと特殊回線の連絡先を教えてくれていたんだ』
成程。だから携帯に???って出たんだ。非通知とはまた別の表示になってるのも納得出来る。
『最初は、普通通りにかけたんだが繋がらなかったからな。特殊回線も最初は繋がらなかったが、ようやっと繋がったんだ』
私には鴇お兄ちゃんがかけてきた。と言う事は…?
横を見ると、ママも、葵お兄ちゃんと棗お兄ちゃんも電話で誰かと話している。
少し聞き耳を立ててみると、相手はそれぞれ、ママは誠パパ、葵お兄ちゃんは樹先輩、棗お兄ちゃんは優兎くんと話しているみたい。
『美鈴。スピーカーに切り替えるように伝えろ。情報を共有した方が良いだろう?』
「解った」
電話が繋がっている三人にスピーカーに切り替えるように伝えて、私達はテーブルの上に携帯を四つ並べた。
『親父。聞こえるか?』
『あぁ、聞こえている』
『親父、今どこにいる?』
『佳織の実家だ』
『佳織母さんの実家?なんでまたそんな所に?』
『勅久にある事を確かめにね』
勅久?勅久って言うと、樹財閥の前総帥。そして、
『父上に?』
樹先輩の父親でもある。
『そうだ。龍也君。君は知っているかな?樹勅久と白鳥順一朗が交わした契約を』
『契約?』
樹先輩はさっきからオウム返し状態。と言う事はきっと全て初耳の情報なのだろう。
『契約の詳しい説明は省くが、概要を抜粋するとこうだ。【明子を手に入れる為に力を貸せ。その対価として報酬を支払う】という内容だ。その報酬額は樹財閥の利益額の三分の二』
「そんなにっ!?」
利益の三分の二。これは結構な額だ。
「…と言う事は、誠パパ?今回のこの事件の資金は」
『樹財閥から流されていると考えていいだろう』
「でもそんな巨額。気付いていたら樹先輩が止めたはず」
『気付いていたら、な。多分、それは父上の個人名義の金だ。父上の口座全て調べた筈だったが、隠されていたのだろう』
だとしたら樹先輩が知らなくても無理はない。
それに、明子さんの事を考えると、秘密裏に動いてただろうし。
「…ねぇ、誠さん?」
『佳織?』
「…紫、って女性、知ってる?」
『紫?…佳織。どうしてその名を?』
「美鈴に挑戦状を寄越してきたのよ」
ママが先程のメッセージをかいつまんで説明した。
『……そうか。あの子は白鳥を恨んでいる。そのくらいの事は簡単にするだろう』
「恨む?どうして?」
聞くと、誠パパは電話の向こうで小さく息を吐いて、

『あの子は、白鳥を継がせる為だけに作られた子なんだよ』

と一息に言い切った。
確かに、彼女はそんな事を言っていた。けれど、その言葉の意味が解らない。
誠パパの言葉の続きを待つ。

『詳しく言うなら、紫は【一典兄さんと勢津子姉さんの子】だ』

……………は?
ちょ、ちょっと待って。それって…。
「誠さん。それは所謂血縁関係の人間同士で作られた子と言う事?」
『そうだ』
あっさりと同意した誠パパ。だけど私達は驚きのあまり口がポカーンだ。

『…佳織にも私の昔の話をした事はなかったね。…少し長くなるが、白鳥家について話そうか。…そうだな。あれは私が澪と婚約したばかりの時の事だ』

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