『自由』

Liz
この地球は、誰かの、何かの犠牲によって成り立っている。

同じ地球に立っている人間なのに、
何故、格差が出来てしまうのだろう。

政府のせい?
親のせい?

格差が出来るからこそ、心が死んでしまう人が出来る。

人間関係。
自己犠牲。
我慢。

あぁ、数えだしたらキリがない。


何一つ犠牲にしていない幸福な人間は、
何かと理由をつけて人を貶す。
貶すのは強者。貶されるのが弱者。
自分は恵まれているのだという事に気付きすらせず、呑気に貶す。
まるで息をするかのように、当たり前に。
そうやって優越感を得る。
そしてこう言うんだ。

「そっちが輪に入って来ないのが悪い。」

それに対して弱者はこう言う。

「輪に入れないのは、あなた達のせい。」

強者と弱者。より意見が通りやすいのはどちらだろう。
そんなの誰でも分かるだろう。
そもそも巻き込める人間の数が違うのだ。

弱者は、下を向きたいのではない。
下を向くしか無いのだ。
上を向ける強者を羨ましく思いながら、
見えない何かに圧力をかけられ、
下へ下へと沈んでいく。

強者が、みんながみんな、そんなような奴だとは限らない。
弱者に手を差し伸べ、引き上げる勇者も居るだろう。
だが、そんな勇者も、いずれか強者の目につき、弱者に飲み込まれていく。

ごく1部の強者が悪目立ちする事で、強者という言葉の全体評価が下がる。

さぁ、あなたはどう生きる。


神の両手からこぼれ落ちた雫が、
きらきらと輝く星になる世界で。


空を見上げてみよう。
沢山の人が残した、生きた証を。
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