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1章
第18話 龍虎相見える
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森の中を歩く姿があった。
虎だ。ボロボロの姿で毛並みはヒドイことになっている。
本来であれば艶やかな長い毛は白と黒のマーブルを美しく流していることだろう。
その毛皮は冒険者達の間では、防寒具になる上に比較的高い防御力を誇るため重宝される。
しかし、この虎の毛皮は品質が悪く売り物にならないと評価されることだろう。
ただ――虎にとっては、そんなことはどうでも良いことだった。
◆
――絶対に許さない。
霧が出ている。
こんな時は狩りをするには向いていない。普通なら休む日だ。
――殺す……殺す。
しかし、そんな事は関係ない。狩る。
俺は殺気を隠すこともせずに歩く。
――どこだ。どこにいる。
殺気を受けた小動物は一歩踏み込む度に、辺りの草むらを掻き分けて逃げていく。
だが、そんな奴らに用はない。むしろ気が散るから早々に立ち去ってくれて助かる。
――殺す殺す殺す殺す、殺す!
俺は目の前に現れた生物に問答無用で爪を振り下ろす。だが、当たらない。
相手の牙が首筋に突き刺さった。
こんなものッッッッッ!!!
俺は首筋に走った痛みに向かって牙を剥いた。
ゴリンッという音を立て、首に食らいつく頭部の一部が無くなる。
そして小さな呻き声を上げて力なく首筋から牙が抜けた。
目の前に転がっているのは小竜だ。
口の中にある肉と骨。
そして脳漿をそのままプッと吐き出した。
そのままそれを踏み躙る。
血と泥に塗れるものを見てあの日を思い出す……
――あの日。あの洞穴の中で泣いた後だ。
悲しみに暮れた後。俺は――復讐を誓った。
*
妻と子の亡骸を一つにまとめ、辺りを見回す。
まずはこの惨劇を齎した犯人を見つけ出す。
見つけ出して八つ裂きにしてやるッッ!
無意識に唸り声が漏れる。
怒りの炎がフツフツと燃える。
そして俺は仇をとるため、家族の亡骸を漁る。
匂いを嗅ぎ、傷跡を観察し、味をみた。
そして吐いた……ひたすら吐いた。
家族の味なんて知りたくなかった。
だが、残った匂い、傷跡、味。これである程度絞り込めた。
あとは、辺りに残ったヒントを探すため、巣穴を歩き回った。
泥と血に塗れながら。探して探して探し回った。
*
そしてあれから数日。寝る間も食事すらも惜しみ、この島の中を歩く。
あの日見つけた痕跡からわかったのは、いくつかの要素だった。
大きさは2m前後からそれ以上の肉食種。
――これは、傷跡から推測できる。それに妻がそれ以下の個体に負けるとも思えない。
火炎を使う。
――これは、あの日の洞穴の中だ。氷が溶けていた。それに家族には焼けた跡が残っていた。
そして……爬虫類に近い種族。
――独特の匂いと味、鱗。
ここまでヒントが出ればわかる。アレは竜種かその近縁種。もしくはもっと上位の――
ッ!?
突如左から飛んできた炎を躱す。
チリチリと髭が音を立てる。炎が通ったところからは煙が上がり、木には火がついている。
俺は警戒を保ったまま、木についた火に近づく。
「ガァァァ!!」
そして、先ほど噛まれた傷口を焼く。血が止まらなかったからだ。
そして火から離れた後、前足で燃え移った火を掻き消した。
ザリッ
炎を浴びせてきたヤツが正体を現わす。小竜だ。
さて、とりあえず仇がわからない以上は命続く限り、竜を殺す。
故にお前も、殺――
グルゥルル――!
ッ! コイツは……
やっと当たりを引いたか?
炎をボヒュっと小さく吹く小竜の後ろからは20匹程の群れが姿を現した。
どいつもこいつもこちらを睨みつけ、唸り声をあげている。
こいつらは知っている。俺が此処に来るまでに同胞を何匹も葬っていることを。
そう、俺は巣穴を出てから小竜を見かけては狩っていた。
おかげで身体はボロボロ。泥だらけの血だらけ。
左の刃牙はヒビが入って今にも折れそうだし、右後脚は既に引きずって歩いている。
全部を殺るのは……無理かな。それに――
――霧の向こう側。明らかに存在感の違うヤツがいる。竜かそれとも上位種か。わからないが、勝てるとは思えない。それでも……
一匹でも多く道連れにしてやるッ!
「ゲギャッ!?」
一番近くにいたヤツに爪を立てた。小さな個体だったため、引き裂かれ頭を潰す。
それを合図に数頭が飛びかかって来る。
「ガァァァッッ!!!!」
爪が。牙が。炎が。
俺の身体を裂き、貫き、焼く。
しかし……
そんなモン知ったことかッッッッ!
俺は纏わりつく奴等を爪で裂き、噛み砕き、刃を振るい断つ。
最初のヤツも入れて6頭程を屍に変えてやって、相手も少し怯む。
明らかに異様だったからか、それとも本能か。
既に満身創痍。なのに瞳からは闘志が消えず、今もジリジリと近づいて来るのだ。
俺なら恐怖する。同様の反応なのか、小竜の一部は下がり始めた。
逃すと思うか?
俺は再度飛びかかろうと足に力を込め――
「ガッ!?」
――突如現れたバカデカイ腕に上から押さえ込まれた。
ズリズリと身体を捻り、捻り、這いずる。
しかし、拘束からは逃れられない。
踠いて少しできた余裕を使い、上を見上げる。
押さえつける腕の先は、霧に覆われ全貌が見えない。
「特異点を探しているというのに……こんな些末なことに割く時間はないのだ我は」
――特異点? というか、喋ったかコイツ?
「お、お前はな、ん……だ」
意思を込めて声を発する。
「!? ほう、驚いた。こちらの言葉がわかるのか? ということは貴様が特異点か?」
ガァァとしか声は出ていない筈だが、通じたようだ。
「そんなモンはしらねぇよ。そんなことより答えろ! 俺の家族を殺したのはお前らか!?」
「ふむ……確かに特異点の波動は感じぬな……やはり消失したか?」
目の前のヤツはこちらの話を無視してブツブツと呟いている。
「おい……テメェ、無視してんじゃねぇよ。答えろ。答えろよ!」
「ぬ? 喧しいな。家族……だったか? 貴様と同じ種族の者ということであれば、相違ないぞ」
あっさりと、さっぱりと。さも当然というかのように……
いや、目の前の相手にとってはそれこそ『些末なこと』だったのだろう。
「は……はは、ははははははははッ!」
「うん? どうした? 面白かったか?」
「……す」
「うん? すまぬな、ちと聞き取れぬ」
「……ろす。ころす、殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す! 殺してやるゥゥゥゥッッッ!!」
「おぉ、そう言っておったのか。だがな――」
メシッ――俺にかかる巨大な腕の圧力が増す。
「――そんな出来もしないことに関わる時間は我にはないのだよ。さらばだ、矮小な者よ」
――ブツンッ――
俺の意識は途絶えた。
虎だ。ボロボロの姿で毛並みはヒドイことになっている。
本来であれば艶やかな長い毛は白と黒のマーブルを美しく流していることだろう。
その毛皮は冒険者達の間では、防寒具になる上に比較的高い防御力を誇るため重宝される。
しかし、この虎の毛皮は品質が悪く売り物にならないと評価されることだろう。
ただ――虎にとっては、そんなことはどうでも良いことだった。
◆
――絶対に許さない。
霧が出ている。
こんな時は狩りをするには向いていない。普通なら休む日だ。
――殺す……殺す。
しかし、そんな事は関係ない。狩る。
俺は殺気を隠すこともせずに歩く。
――どこだ。どこにいる。
殺気を受けた小動物は一歩踏み込む度に、辺りの草むらを掻き分けて逃げていく。
だが、そんな奴らに用はない。むしろ気が散るから早々に立ち去ってくれて助かる。
――殺す殺す殺す殺す、殺す!
俺は目の前に現れた生物に問答無用で爪を振り下ろす。だが、当たらない。
相手の牙が首筋に突き刺さった。
こんなものッッッッッ!!!
俺は首筋に走った痛みに向かって牙を剥いた。
ゴリンッという音を立て、首に食らいつく頭部の一部が無くなる。
そして小さな呻き声を上げて力なく首筋から牙が抜けた。
目の前に転がっているのは小竜だ。
口の中にある肉と骨。
そして脳漿をそのままプッと吐き出した。
そのままそれを踏み躙る。
血と泥に塗れるものを見てあの日を思い出す……
――あの日。あの洞穴の中で泣いた後だ。
悲しみに暮れた後。俺は――復讐を誓った。
*
妻と子の亡骸を一つにまとめ、辺りを見回す。
まずはこの惨劇を齎した犯人を見つけ出す。
見つけ出して八つ裂きにしてやるッッ!
無意識に唸り声が漏れる。
怒りの炎がフツフツと燃える。
そして俺は仇をとるため、家族の亡骸を漁る。
匂いを嗅ぎ、傷跡を観察し、味をみた。
そして吐いた……ひたすら吐いた。
家族の味なんて知りたくなかった。
だが、残った匂い、傷跡、味。これである程度絞り込めた。
あとは、辺りに残ったヒントを探すため、巣穴を歩き回った。
泥と血に塗れながら。探して探して探し回った。
*
そしてあれから数日。寝る間も食事すらも惜しみ、この島の中を歩く。
あの日見つけた痕跡からわかったのは、いくつかの要素だった。
大きさは2m前後からそれ以上の肉食種。
――これは、傷跡から推測できる。それに妻がそれ以下の個体に負けるとも思えない。
火炎を使う。
――これは、あの日の洞穴の中だ。氷が溶けていた。それに家族には焼けた跡が残っていた。
そして……爬虫類に近い種族。
――独特の匂いと味、鱗。
ここまでヒントが出ればわかる。アレは竜種かその近縁種。もしくはもっと上位の――
ッ!?
突如左から飛んできた炎を躱す。
チリチリと髭が音を立てる。炎が通ったところからは煙が上がり、木には火がついている。
俺は警戒を保ったまま、木についた火に近づく。
「ガァァァ!!」
そして、先ほど噛まれた傷口を焼く。血が止まらなかったからだ。
そして火から離れた後、前足で燃え移った火を掻き消した。
ザリッ
炎を浴びせてきたヤツが正体を現わす。小竜だ。
さて、とりあえず仇がわからない以上は命続く限り、竜を殺す。
故にお前も、殺――
グルゥルル――!
ッ! コイツは……
やっと当たりを引いたか?
炎をボヒュっと小さく吹く小竜の後ろからは20匹程の群れが姿を現した。
どいつもこいつもこちらを睨みつけ、唸り声をあげている。
こいつらは知っている。俺が此処に来るまでに同胞を何匹も葬っていることを。
そう、俺は巣穴を出てから小竜を見かけては狩っていた。
おかげで身体はボロボロ。泥だらけの血だらけ。
左の刃牙はヒビが入って今にも折れそうだし、右後脚は既に引きずって歩いている。
全部を殺るのは……無理かな。それに――
――霧の向こう側。明らかに存在感の違うヤツがいる。竜かそれとも上位種か。わからないが、勝てるとは思えない。それでも……
一匹でも多く道連れにしてやるッ!
「ゲギャッ!?」
一番近くにいたヤツに爪を立てた。小さな個体だったため、引き裂かれ頭を潰す。
それを合図に数頭が飛びかかって来る。
「ガァァァッッ!!!!」
爪が。牙が。炎が。
俺の身体を裂き、貫き、焼く。
しかし……
そんなモン知ったことかッッッッ!
俺は纏わりつく奴等を爪で裂き、噛み砕き、刃を振るい断つ。
最初のヤツも入れて6頭程を屍に変えてやって、相手も少し怯む。
明らかに異様だったからか、それとも本能か。
既に満身創痍。なのに瞳からは闘志が消えず、今もジリジリと近づいて来るのだ。
俺なら恐怖する。同様の反応なのか、小竜の一部は下がり始めた。
逃すと思うか?
俺は再度飛びかかろうと足に力を込め――
「ガッ!?」
――突如現れたバカデカイ腕に上から押さえ込まれた。
ズリズリと身体を捻り、捻り、這いずる。
しかし、拘束からは逃れられない。
踠いて少しできた余裕を使い、上を見上げる。
押さえつける腕の先は、霧に覆われ全貌が見えない。
「特異点を探しているというのに……こんな些末なことに割く時間はないのだ我は」
――特異点? というか、喋ったかコイツ?
「お、お前はな、ん……だ」
意思を込めて声を発する。
「!? ほう、驚いた。こちらの言葉がわかるのか? ということは貴様が特異点か?」
ガァァとしか声は出ていない筈だが、通じたようだ。
「そんなモンはしらねぇよ。そんなことより答えろ! 俺の家族を殺したのはお前らか!?」
「ふむ……確かに特異点の波動は感じぬな……やはり消失したか?」
目の前のヤツはこちらの話を無視してブツブツと呟いている。
「おい……テメェ、無視してんじゃねぇよ。答えろ。答えろよ!」
「ぬ? 喧しいな。家族……だったか? 貴様と同じ種族の者ということであれば、相違ないぞ」
あっさりと、さっぱりと。さも当然というかのように……
いや、目の前の相手にとってはそれこそ『些末なこと』だったのだろう。
「は……はは、ははははははははッ!」
「うん? どうした? 面白かったか?」
「……す」
「うん? すまぬな、ちと聞き取れぬ」
「……ろす。ころす、殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す! 殺してやるゥゥゥゥッッッ!!」
「おぉ、そう言っておったのか。だがな――」
メシッ――俺にかかる巨大な腕の圧力が増す。
「――そんな出来もしないことに関わる時間は我にはないのだよ。さらばだ、矮小な者よ」
――ブツンッ――
俺の意識は途絶えた。
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