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6.モダン焼き(大阪)
始末の仕方
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夜が更ける頃、店内は近所の常連たちで満席になった。「店が閉まるんは惜しい」「この店がなくなったら、どこで飲めばええんや」と、惜しむ声があちこちから聞こえてくる。伯母は特に常連の相手をすることもなく、黙々と手を動かしている。
常連たちから聞いた情報によると、従業員の就職先を世話したのは伯母だという。
「アルバイトの子だけちゃうで。いろんな道具が次の場所へ行くんや」
赤ら顔の常連が、ご機嫌な顔で教えてくれる。
まだ使える道具類は、道具屋に引き取ってもらう手筈になっているらしい。
『自分が元気なうちに、始末をつけなあかん』
いつかの伯母の声がよみがえった。
常連さんもいて、まだ伯母の体も元気で。なぜ店を閉めるのかと疑問に思っていた。でも、これが伯母なりの始末の仕方なのだ。店を畳むのにも労力がいる。
『いつまでも意地張っても迷惑をかけるだけや』
昔から、そうだった。
仕事に誇りと責任感を持っていた。真面目で、頑固で、妥協を許さない。そういうひとだった。
「ごちそうさん、美味かったわ」
千鳥足になった客さんが、にこにこしながら店を出て行く。伯母はちらりと視線をあげて「まいど、おおきに」と言った。その顔は、いつもの仏頂面ではなかった。
伯母の顔はわずかにほころんでいた。お客さんに「美味しい」と言われたとき、伯母はいつもこういう顔をするのだった。
「……ありがとうな、助かったわ」
最後のお客さんが店を出たあと、伯母が千影に頭を下げた。
「伯母さんこそ長い間、お疲れさまでした」
千影も同じように、頭を下げる。
本当に終わってしまった。
無事に営業を終えられた安堵感と同時に、どうしようもない寂しさがある。千影ですらそう思うのだから、伯母はもっと強く感じているだろう。
「お腹減ったやろ、一枚焼いたるわ」
そう言って、伯母は鉄板の前に立った。
「何にする? 豚玉か、焼きそばか、なんでも好きなん言い」
「……モダン焼きがいいな」
モダン焼きとは、関西風のお好み焼きに、焼きそばを入れて焼いたものだ。
見た目は広島風のお好み焼きに似ているけれど、調理方法が違う。広島風は薄いクレープ状の生地に千切りキャベツと麺を乗せ、目玉焼きをプラスする。
一方のモダン焼きは、キャベツをあらかじめ生地に混ぜてお好み焼きを作る。その上に麺を乗せて、焼き付けて作る。使う食材が同じで見た目も変わらないけど、まったく別の料理なのだ。
油の馴染んだ鉄板の上で、中華麺を焼く。通常はお湯をかけて麺をほぐすのだけど、伯母は隠し味として出汁を使う。麺に出汁と油がまわったら、ソースを垂らす。ジュッと香ばしい匂いが広がった。
麺は一度お皿に移し、今度は生地を焼く。鉄板の上に丸く生地を流し入れる。このとき、少しだけ生地を残しておく。甘辛く煮たすじこんをたっぷりとトッピングしてから、その上にソースが絡んだ麺をのせる。
残しておいた生地をかけたら、少し時間を置く。生地のまわりが黄色くなってきたらコテを使って裏返す。そのまま五分ほど焼いて、再度ひっくり返す。こってりとしたソースをたっぷりとかけて、かつお節、青のりをまぶす。お好みでマヨネーズをかけても良い。
千影の大好きな、すじこん入りモダン焼きの完成だ。
はみ出したソースが鉄板の上でじゅわじゅわと跳ねている。食欲をそそる香ばしい匂いがたまらない。口の中に入れると、まずはガツンと濃いソース味がくる。続いて酸味のあるマヨネーズ、青のり、かつお節。隠し味の出汁の風味もほんのりと漂う。
ふわふわの生地ともっちりした麺の食感。キャベツからは甘みを感じる。ごろっとした牛すじとこんにゃくは、味はもちろん噛み応えも抜群だ。噛めば噛むほど口の中においしさが広がる。
「そういえば、あんたはいつの頃からか、モダン焼きばっかり食べとったな」
夢中で食べていると、伯母がしみじみと言った。
「お好み焼きと焼きそばの両方が食べられて、贅沢な感じがして好きやってん」
伯母は、よく千影にお好み焼きを焼いてくれた。夕食は決まって店の一番端のカウンター席だった。大阪に来たばかりの頃は、一番オーソドックスな豚玉をよく焼いてもらった。
『好きなもんを言い』
初めから、伯母は千影にそう言ってくれていた。千影はその度に「豚玉」もしくはシンプルな「焼きそば」と答えた。居候の身で、手間のかかるメニューを注文することは憚られた。子供ながらに気を使っていたのだ。
本当は、モダン焼きが食べたかった。お好み焼きなのに中に焼きそばが入っている。一度に両方が食べられて、贅沢だなと思った。ずっと遠慮していたけど、あるとき隣に座ったお客さんがモダン焼きをオーダーした。
おいしそうに食べる様子を、千影はよほど羨ましそうに見ていたのだろう。
『あんたもいるんか?』
気づいたら、目の前に伯母がいた。仏頂面でじっと見られて、千影は思わず俯いてしまった。ふん、と小さく鼻を鳴らし、伯母は鉄板の前に立った。そうして、しばらくすると千影の前にモダン焼きが置かれた。
モダン焼きを食べるようになったのは、それからだ。
「私、伯母さんの作るモダン焼きが好きやってん」
「……そうかいな」
「焼いてるとこ見るんも好きやった」
いつも仏頂面で、それでもお客さんから「おいしい」と言われるとうれしそうな顔になって。そういう、このひとが好きだった。
食べ終えて、ふうっと息を吐く。満腹になった自分のお腹をさすっていたら、ふいに杉野館の皆の顔が浮かんできた。お腹がいっぱいになって満足した顔。おいしいものを食べた後のなんともいえない満たされた表情。
「……私な、自分の作ったもの食べてもらったり、『おいしい』って言ってもらったりするのが好きやねん。幸せそうな顔をしてるん見たら、うれしいねん」
「うちと同じやな」
コテで鉄板をきれいにしながら、伯母がぽつりと言う。
「似たんかもしれへんね。だって私、ずっと伯母さんが鉄板の前にいて、お客さんにおいしいもん作るん見て大きくなったんやもん」
鉄板をすべるコテの音が止まった。
まだ途中のはずなのに、伯母はコテを置いて背を向けた。そのまま、何事もなかったように今度は洗い物を始めた。食器がこすれ合う音と水音が店内に響く。
伯母はときどき顔を拭いながら、ずいぶん長い時間そうして千影に背を向けたままでいた。
常連たちから聞いた情報によると、従業員の就職先を世話したのは伯母だという。
「アルバイトの子だけちゃうで。いろんな道具が次の場所へ行くんや」
赤ら顔の常連が、ご機嫌な顔で教えてくれる。
まだ使える道具類は、道具屋に引き取ってもらう手筈になっているらしい。
『自分が元気なうちに、始末をつけなあかん』
いつかの伯母の声がよみがえった。
常連さんもいて、まだ伯母の体も元気で。なぜ店を閉めるのかと疑問に思っていた。でも、これが伯母なりの始末の仕方なのだ。店を畳むのにも労力がいる。
『いつまでも意地張っても迷惑をかけるだけや』
昔から、そうだった。
仕事に誇りと責任感を持っていた。真面目で、頑固で、妥協を許さない。そういうひとだった。
「ごちそうさん、美味かったわ」
千鳥足になった客さんが、にこにこしながら店を出て行く。伯母はちらりと視線をあげて「まいど、おおきに」と言った。その顔は、いつもの仏頂面ではなかった。
伯母の顔はわずかにほころんでいた。お客さんに「美味しい」と言われたとき、伯母はいつもこういう顔をするのだった。
「……ありがとうな、助かったわ」
最後のお客さんが店を出たあと、伯母が千影に頭を下げた。
「伯母さんこそ長い間、お疲れさまでした」
千影も同じように、頭を下げる。
本当に終わってしまった。
無事に営業を終えられた安堵感と同時に、どうしようもない寂しさがある。千影ですらそう思うのだから、伯母はもっと強く感じているだろう。
「お腹減ったやろ、一枚焼いたるわ」
そう言って、伯母は鉄板の前に立った。
「何にする? 豚玉か、焼きそばか、なんでも好きなん言い」
「……モダン焼きがいいな」
モダン焼きとは、関西風のお好み焼きに、焼きそばを入れて焼いたものだ。
見た目は広島風のお好み焼きに似ているけれど、調理方法が違う。広島風は薄いクレープ状の生地に千切りキャベツと麺を乗せ、目玉焼きをプラスする。
一方のモダン焼きは、キャベツをあらかじめ生地に混ぜてお好み焼きを作る。その上に麺を乗せて、焼き付けて作る。使う食材が同じで見た目も変わらないけど、まったく別の料理なのだ。
油の馴染んだ鉄板の上で、中華麺を焼く。通常はお湯をかけて麺をほぐすのだけど、伯母は隠し味として出汁を使う。麺に出汁と油がまわったら、ソースを垂らす。ジュッと香ばしい匂いが広がった。
麺は一度お皿に移し、今度は生地を焼く。鉄板の上に丸く生地を流し入れる。このとき、少しだけ生地を残しておく。甘辛く煮たすじこんをたっぷりとトッピングしてから、その上にソースが絡んだ麺をのせる。
残しておいた生地をかけたら、少し時間を置く。生地のまわりが黄色くなってきたらコテを使って裏返す。そのまま五分ほど焼いて、再度ひっくり返す。こってりとしたソースをたっぷりとかけて、かつお節、青のりをまぶす。お好みでマヨネーズをかけても良い。
千影の大好きな、すじこん入りモダン焼きの完成だ。
はみ出したソースが鉄板の上でじゅわじゅわと跳ねている。食欲をそそる香ばしい匂いがたまらない。口の中に入れると、まずはガツンと濃いソース味がくる。続いて酸味のあるマヨネーズ、青のり、かつお節。隠し味の出汁の風味もほんのりと漂う。
ふわふわの生地ともっちりした麺の食感。キャベツからは甘みを感じる。ごろっとした牛すじとこんにゃくは、味はもちろん噛み応えも抜群だ。噛めば噛むほど口の中においしさが広がる。
「そういえば、あんたはいつの頃からか、モダン焼きばっかり食べとったな」
夢中で食べていると、伯母がしみじみと言った。
「お好み焼きと焼きそばの両方が食べられて、贅沢な感じがして好きやってん」
伯母は、よく千影にお好み焼きを焼いてくれた。夕食は決まって店の一番端のカウンター席だった。大阪に来たばかりの頃は、一番オーソドックスな豚玉をよく焼いてもらった。
『好きなもんを言い』
初めから、伯母は千影にそう言ってくれていた。千影はその度に「豚玉」もしくはシンプルな「焼きそば」と答えた。居候の身で、手間のかかるメニューを注文することは憚られた。子供ながらに気を使っていたのだ。
本当は、モダン焼きが食べたかった。お好み焼きなのに中に焼きそばが入っている。一度に両方が食べられて、贅沢だなと思った。ずっと遠慮していたけど、あるとき隣に座ったお客さんがモダン焼きをオーダーした。
おいしそうに食べる様子を、千影はよほど羨ましそうに見ていたのだろう。
『あんたもいるんか?』
気づいたら、目の前に伯母がいた。仏頂面でじっと見られて、千影は思わず俯いてしまった。ふん、と小さく鼻を鳴らし、伯母は鉄板の前に立った。そうして、しばらくすると千影の前にモダン焼きが置かれた。
モダン焼きを食べるようになったのは、それからだ。
「私、伯母さんの作るモダン焼きが好きやってん」
「……そうかいな」
「焼いてるとこ見るんも好きやった」
いつも仏頂面で、それでもお客さんから「おいしい」と言われるとうれしそうな顔になって。そういう、このひとが好きだった。
食べ終えて、ふうっと息を吐く。満腹になった自分のお腹をさすっていたら、ふいに杉野館の皆の顔が浮かんできた。お腹がいっぱいになって満足した顔。おいしいものを食べた後のなんともいえない満たされた表情。
「……私な、自分の作ったもの食べてもらったり、『おいしい』って言ってもらったりするのが好きやねん。幸せそうな顔をしてるん見たら、うれしいねん」
「うちと同じやな」
コテで鉄板をきれいにしながら、伯母がぽつりと言う。
「似たんかもしれへんね。だって私、ずっと伯母さんが鉄板の前にいて、お客さんにおいしいもん作るん見て大きくなったんやもん」
鉄板をすべるコテの音が止まった。
まだ途中のはずなのに、伯母はコテを置いて背を向けた。そのまま、何事もなかったように今度は洗い物を始めた。食器がこすれ合う音と水音が店内に響く。
伯母はときどき顔を拭いながら、ずいぶん長い時間そうして千影に背を向けたままでいた。
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