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番外編(side健)
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ベッドが軋む音と二人の陰部がぶつかり合う音、そしてそこから溢れる愛液の弾ける音が二人の興奮を余計に高める。
「あぁぁっ・・・もう・・・健ちゃ・・・・・ダメっ。」
奈緒もそろそろ限界らしい。
俺だって、今にも達しそうなのを我慢して感じさせてんだ。
そろそろイってもらわないと俺も困る。
「いいぜ、イけよ。ほら・・・。」
そう言って、最後のスパートをかけた。
「あぁっ、ダメダメっ・・・イっちゃう、イク、イっちゃう!あっあっあぁぁぁっ!」
「くっ・・・。」
奈緒が達したのを確認するや否や俺も最後の一突きを繰り出し、その勢いと同時に大量の精液をぶちまけた。
薄い膜越しに奈緒もそれを感じたのか、肉壁が反応する。
「はぁはぁはぁ・・・・。」
お互いの息遣いが荒く、言葉が出ない。
用済みのゴムをティッシュに包み、ゴミ箱へ入れると奈緒の横に体を倒し、その腕の中に奈緒を抱きしめた。
奈緒は自然と俺の体に手を回した。
「奈緒。」
なんとなく名前を呼びたくて、声にしてしまった。
呼ばれた彼女はゆっくりと顔をあげ、俺を見つめた。
俺も奈緒をじっと見つめ、お互いの瞳に映る自分を見ていた。
瞬間、奈緒がバッと顔を下げ、俺の腕から離れようとした。
「奈緒?」
「言わないで!わかったから・・・言いたい事わかったから。」
「は!?」
「私は平気。だから気にしないで!今日の事は、ちょっとした気紛れだったのよね?そうよね?大丈夫よ。いつもの事だもの。」
「おい、奈緒?」
「健ちゃんは優しいから、だから・・・慰めてくれたんだよね?うん、わかったから。」
何を言ってるんだ?こいつ・・・。
俺がただの気紛れで抱いただと?
おまえを慰める為に抱いただと?
全っ然、おまえわかってねーじゃん・・・。
「俺、おまえのこと好きだぜ。一人の女として。」
最初からこう言えばよかったんだよな。
奈緒って奴はどうも思考回路が複雑で、自分を追い込む癖がある。
だからこそ単純明解な言葉で言わなければ、伝わらないとつくづく思い知ったよ。
「嘘・・・健ちゃん、さっき言ったじゃない。私は好みじゃないって・・・。」
「それがだなぁ・・・不思議な事にそうでもないらしいんだ。むしろヤバイくらいおまえって俺好みだということがわかった。」
「な、何言って・・・。」
奈緒がまた顔を赤くして、目を逸らす。
そういう所が嵌るんだって。
「ほらよく言うだろ?運命の人を見た瞬間って雷が落ちたような衝撃だって。おまえのすっぴん見た瞬間の俺がまさにそれだった。しかも好みなのは顔だけじゃなくて、おまえの意外性のある性格や、あと・・・体の相性とか。とにかくおまえのこと知る度に、どんどんおまえに嵌る自分がわかる。それほど、マジなわけよ。」
俺が言えば言うほど、奈緒の顔・・・いやもう身体全体が赤みを帯びていく。
「奈緒もなんか言えよ。おればっか告白して、恥ずかしいだろ?」
「な・・・なんかって・・・。」
「そういやおまえの気持ち、まだ聞いてないぞ!」
「あ。」
忘れてたと言わんばかりに、奈緒は両手を口にあてた。
「おいっ!ったく、肝心なこと言わねーんだもんな。ホント、いい性格してるよ。」
「言わないんじゃなくて、言うのを忘れてたの!」
「一緒だろ、結局。」
「違う!」
「違わない。」
「違うってば!」
「じゃあ今、言えよ。」
勢いに任せて、奈緒を促す。
そのとたん、奈緒は息を呑み、口篭る。
「え・・・っと・・・。」
視線を泳がせながら、奈緒は躊躇っていた。
「わかった。そこまで意地を張るのなら俺にも考えがある。」
「な、何するつもり?」
「おまえの身体に聞く。」
「へ?あ、ちょっと!」
奈緒が暴れ出す前に、さっと奈緒の唇を奪い、再び、奈緒の身体に火を点す。
先程の余韻が残る身体は、少しの切欠で再燃できる。
「あ・・・ふ・・・ん・・。」
すでに快感を覚えた奈緒は、すぐに喘ぎ出した。
「ほら・・・奈緒。感じるだろ?」
奈緒の秘部に指を進め、優しく愛撫する。
「あぁん・・・だ、だめ・・・健ちゃ・・・。」
奈緒の声が次第に熱を帯び、俺自身を誘惑する。
それに耐えながら、ひたすら奈緒を高く昇らせる。
そろそろ奈緒がイきそうだなとわかって、手を止め尋ねる。
「ほら・・・どうだ?」
「や・・・もう・・・。」
「もう、何?」
「健ちゃん・・・お願い・・・。」
「何?」
「・・・・・・入れて。」
そう言った時の奈緒の顔を見た瞬間、眩暈がした。
そんなに誘惑するなよ。
「だったらおまえの気持ちを聞かせろよ。そうしたら好きなだけおまえの中に突っ込んでやるから。」
「っ・・・信じらんない!卑怯者!」
「何とでも言え。ほら・・・このままでいいのか?こんなに濡らしたままで。」
「やだっ・・・うー・・・健ちゃん・・・。」
涙目で俺に訴えてくる。
それが俺を煽ってるってわかってやってるのか?
「素直になれよ。俺の事、どう思ってんだ?」
ゆっくりとした愛撫で奈緒をギリギリのところまで追い詰める。
するとようやく奈緒が言葉を搾り出した。
「っ・・・・あぁ・・・健、ちゃ・・・好き・・・。」
「奈緒・・・。」
ようやく聞けた奈緒の気持ち。
しかしここまでしなきゃ本音が聞けないとは、さすが奈緒だな。
「奈緒、好きなだけ感じろよ。」
軽く彼女にキスを落とし、膝の裏に手をまわすと奈緒の足を肩に乗せ、一気に突き入れてやった。
「あぁっ・・・。」
奈緒の感じた顔、それに声。
その全てが俺の脳の中まで麻痺させ、溺れさせていく。
今まで味わった事のない、初めての感覚だった。
「あぁぁっ・・・もう・・・健ちゃ・・・・・ダメっ。」
奈緒もそろそろ限界らしい。
俺だって、今にも達しそうなのを我慢して感じさせてんだ。
そろそろイってもらわないと俺も困る。
「いいぜ、イけよ。ほら・・・。」
そう言って、最後のスパートをかけた。
「あぁっ、ダメダメっ・・・イっちゃう、イク、イっちゃう!あっあっあぁぁぁっ!」
「くっ・・・。」
奈緒が達したのを確認するや否や俺も最後の一突きを繰り出し、その勢いと同時に大量の精液をぶちまけた。
薄い膜越しに奈緒もそれを感じたのか、肉壁が反応する。
「はぁはぁはぁ・・・・。」
お互いの息遣いが荒く、言葉が出ない。
用済みのゴムをティッシュに包み、ゴミ箱へ入れると奈緒の横に体を倒し、その腕の中に奈緒を抱きしめた。
奈緒は自然と俺の体に手を回した。
「奈緒。」
なんとなく名前を呼びたくて、声にしてしまった。
呼ばれた彼女はゆっくりと顔をあげ、俺を見つめた。
俺も奈緒をじっと見つめ、お互いの瞳に映る自分を見ていた。
瞬間、奈緒がバッと顔を下げ、俺の腕から離れようとした。
「奈緒?」
「言わないで!わかったから・・・言いたい事わかったから。」
「は!?」
「私は平気。だから気にしないで!今日の事は、ちょっとした気紛れだったのよね?そうよね?大丈夫よ。いつもの事だもの。」
「おい、奈緒?」
「健ちゃんは優しいから、だから・・・慰めてくれたんだよね?うん、わかったから。」
何を言ってるんだ?こいつ・・・。
俺がただの気紛れで抱いただと?
おまえを慰める為に抱いただと?
全っ然、おまえわかってねーじゃん・・・。
「俺、おまえのこと好きだぜ。一人の女として。」
最初からこう言えばよかったんだよな。
奈緒って奴はどうも思考回路が複雑で、自分を追い込む癖がある。
だからこそ単純明解な言葉で言わなければ、伝わらないとつくづく思い知ったよ。
「嘘・・・健ちゃん、さっき言ったじゃない。私は好みじゃないって・・・。」
「それがだなぁ・・・不思議な事にそうでもないらしいんだ。むしろヤバイくらいおまえって俺好みだということがわかった。」
「な、何言って・・・。」
奈緒がまた顔を赤くして、目を逸らす。
そういう所が嵌るんだって。
「ほらよく言うだろ?運命の人を見た瞬間って雷が落ちたような衝撃だって。おまえのすっぴん見た瞬間の俺がまさにそれだった。しかも好みなのは顔だけじゃなくて、おまえの意外性のある性格や、あと・・・体の相性とか。とにかくおまえのこと知る度に、どんどんおまえに嵌る自分がわかる。それほど、マジなわけよ。」
俺が言えば言うほど、奈緒の顔・・・いやもう身体全体が赤みを帯びていく。
「奈緒もなんか言えよ。おればっか告白して、恥ずかしいだろ?」
「な・・・なんかって・・・。」
「そういやおまえの気持ち、まだ聞いてないぞ!」
「あ。」
忘れてたと言わんばかりに、奈緒は両手を口にあてた。
「おいっ!ったく、肝心なこと言わねーんだもんな。ホント、いい性格してるよ。」
「言わないんじゃなくて、言うのを忘れてたの!」
「一緒だろ、結局。」
「違う!」
「違わない。」
「違うってば!」
「じゃあ今、言えよ。」
勢いに任せて、奈緒を促す。
そのとたん、奈緒は息を呑み、口篭る。
「え・・・っと・・・。」
視線を泳がせながら、奈緒は躊躇っていた。
「わかった。そこまで意地を張るのなら俺にも考えがある。」
「な、何するつもり?」
「おまえの身体に聞く。」
「へ?あ、ちょっと!」
奈緒が暴れ出す前に、さっと奈緒の唇を奪い、再び、奈緒の身体に火を点す。
先程の余韻が残る身体は、少しの切欠で再燃できる。
「あ・・・ふ・・・ん・・。」
すでに快感を覚えた奈緒は、すぐに喘ぎ出した。
「ほら・・・奈緒。感じるだろ?」
奈緒の秘部に指を進め、優しく愛撫する。
「あぁん・・・だ、だめ・・・健ちゃ・・・。」
奈緒の声が次第に熱を帯び、俺自身を誘惑する。
それに耐えながら、ひたすら奈緒を高く昇らせる。
そろそろ奈緒がイきそうだなとわかって、手を止め尋ねる。
「ほら・・・どうだ?」
「や・・・もう・・・。」
「もう、何?」
「健ちゃん・・・お願い・・・。」
「何?」
「・・・・・・入れて。」
そう言った時の奈緒の顔を見た瞬間、眩暈がした。
そんなに誘惑するなよ。
「だったらおまえの気持ちを聞かせろよ。そうしたら好きなだけおまえの中に突っ込んでやるから。」
「っ・・・信じらんない!卑怯者!」
「何とでも言え。ほら・・・このままでいいのか?こんなに濡らしたままで。」
「やだっ・・・うー・・・健ちゃん・・・。」
涙目で俺に訴えてくる。
それが俺を煽ってるってわかってやってるのか?
「素直になれよ。俺の事、どう思ってんだ?」
ゆっくりとした愛撫で奈緒をギリギリのところまで追い詰める。
するとようやく奈緒が言葉を搾り出した。
「っ・・・・あぁ・・・健、ちゃ・・・好き・・・。」
「奈緒・・・。」
ようやく聞けた奈緒の気持ち。
しかしここまでしなきゃ本音が聞けないとは、さすが奈緒だな。
「奈緒、好きなだけ感じろよ。」
軽く彼女にキスを落とし、膝の裏に手をまわすと奈緒の足を肩に乗せ、一気に突き入れてやった。
「あぁっ・・・。」
奈緒の感じた顔、それに声。
その全てが俺の脳の中まで麻痺させ、溺れさせていく。
今まで味わった事のない、初めての感覚だった。
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