没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵

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3巻

3-2

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 赤の商人編



 ナスラムはレオンのいた王国と陸続きに隣接した小国である。
 その国土は王国の三分の一にも満たず、国力もとぼしい。
 そして、レオンたちのたどり着いた町はその小国の中でも、さらにはしの方に位置していた。

「ここは……商店通りというのでしょうか」

 目の前にのびる一本の道を前にレオンは疑問を投げかける。
 商店、というにはそれぞれの店はあまりにも小さく、露店ろてん通りと言った方がいいのかもしれないと思った。

「先程酒場で聞きました。この町には定住して商売をする者は多くないそうです。この並び集まった露店もほとんどは旅をしながら売買をする旅商人のものらしいですね」

 レオンの疑問に答えるように側に立つナッシャが言った。
 この町に着いてすぐにナッシャが口にした「計画の変更」とは単純なものであった。
 王国からアルガンドへ向けて旅を続けるレオンたちは、ある問題を抱えていた。
 それは、「金銭」に関する問題である。
 国を逃げ出す直前まで投獄とうごくされていたレオンには、当然旅のために準備をする時間などなかった。
 王都の魔法学院で愛用していた私物や、それまでバイトやら何やらでかせいでいた金品も全て置いてきた。
 これまで使っていたつえすら持っていない状態である。
 そして、それは突然アルガンドで誘拐されたナッシャも同様で、私物のたぐいは一切所持していなかった。
 魔法騎士団長のミハイルがある程度の旅支度をナッシャに持たせてくれたために、ここまではなんとかなったが、それでもアルガンドに着くまでには路銀ろぎん心許こころもとなかったのである。

「当初は野宿や『飛行』魔法での移動を想定していたため、ミハイル殿からいただいた金銭はそう多くはありませんでした。しかし、レオン殿の今の体調を考えると、人目を気にせずに宿や馬車を利用して体力を温存した方がいいと思うのです」

 そう提案したナッシャは当然、そのために必要な金銭を稼ぐすべも考えていた。

「五日ほどこの町に滞在し、体を休めると共にお金を稼ぎましょう。これだけ賑わいのある町ならば魔法使いの需要じゅようもあるでしょう。それに、不足しているものもいくらか買い足せるでしょうから」
「でも、五日もこの町に滞在していていいんですか? アルガンドに到着するのが遅れてしまいます」

 ナッシャがいち早く故郷に帰りたいと思っていることを知っているレオンは聞いた。
 しかし、ナッシャは微笑みながら首を横に振る。

「五日ほどここに滞在したとしても、馬車を利用するお金を稼げれば問題はありません。それに、早く着くよりも無事に着く方が大事ではありませんか」

 じっくりと話し合い、最終的にナッシャにそう説得されて、レオンはこの提案を受け入れた。
 その後二人は町で一番安い宿屋を探し、一泊分の宿代を旅費の中から何とか捻出ねんしゅつするのだった。


 ◇


 翌日、まだ日が昇ったばかりの早いうちからナッシャは宿を出ていった。
「私は町の人たちに何か困り事がないか聞いて回り、仕事を探してきます。レオン殿は今日一日ゆっくりとお休みください」と言い残して。
 しかし、そうは言われても、ナッシャだけを働かせて自分は休んでいるなんてレオンには心苦しかった。
 確かに悪魔たちの魂が暴れ出し、体を乗っ取ろうとするのは辛い。
 そして悪魔たちの抵抗は、レオンの魔力がある程度回復した今も続いている。
 レオンは初めてエレノアの魂と同調し、自らの体の中に取り込んだ時のことを思い出す。
 ア・シュドラ率いる悪魔たちとの戦いの最中ではあったが、その時の感動はよく覚えていた。
 まるで二つに分かれていた肉体と魂が一つに重なり合うかのような不思議な感覚。
 体は軽く、無限とも錯覚さっかくしそうになるほど膨大ぼうだいな魔力。
 誰にも負ける気がしないくらいの万能感があった。
 エレノアが今までどのような魔法を使い、どのように戦ってきたのか、考えなくても記憶として浮かんできた。エレノアという一人の悪魔の膨大な経験がレオンの中に蓄積されたのだ。
 その戦い方を真似しようとする必要もなく、自然と体が動いてくれた。
 あの時の感覚が今はない。
 体の中に眠るエレノアの魂を感じようとすると、ア・シュドラたちの魂が出てくる。
 レオンとエレノアの間にあったつながりのようなものを、他の悪魔たちがさえぎっている。

「どうすればいいのかな……」

 胸に手を当ててレオンはつぶやくが、その問いに答えてくれる者はいなかった。


「すごい……」

 町の露店通りを訪れたレオンは、昨日は気づかなかったその賑わいと並ぶ品々の多様性を前に息を呑んだ。
 宿でくすぶっていても仕方がないと思い直し、今できることをしようと外に出たのだが、正解だったようだ。
 露店に並ぶ多くの品々――どこの国のものかわからない青果や、見たことがない形をした魔法具の類はレオンの目をきつける。
 それは良い気分転換になった。
 しかし、遊びに来たわけではない。
 ナッシャが提案した「お金を稼ぐ」という目標を達成するために、できることをしようと考えてきたのだ。

「とはいっても、魔法は満足に使えないし、魔法関連の依頼とかは無理だよな……魔力も体力もそんなに使わないで済む仕事があるといいんだけど」

 レオンは露店通りを歩きながらきょろきょろと辺りを見渡す。
 道を行く人の表情や態度から困っていることがないか探しているのだ。
 五日間という短い時間の中でこの先の旅費を稼ぐのならば、レオンのこのやり方は非効率だと言える。
 一般的な魔法使いは仕事を探す時にこんな面倒くさいことはしない。
 訪れた町の酒場なり人気の店なり、とにかく人の集まる場所に行き、大勢を前に名乗りを上げるのだ。

「我が名はナッシャ、魔法使いである。我が技術、とくとご覧あれ」

 こんな風に。
 その大きな声はレオンにも聞こえていた。
 視線をめぐらせると露店通りを抜けた先、町の広場の中心にナッシャの姿を見つけることができた。
 人を集めるためか、広場の噴水ふんすいふちに乗り、天に向けて手をかかげている。
 その目論見は成功しているようで、既にナッシャの周りには興味を引かれた人々が集まっていた。
 ナッシャは集まった人々に見せつけるように魔法を使ってみせた。
 水の魔法だった。
 噴水からあふれ出した水が一度ナッシャの手を介して空に打ち上がり、水竜となって空を泳ぐ。
 その見事な魔法に人々から拍手が起こった。

「もう一度名乗ろう。我が名はナッシャ。今日より五日間、この町に滞在する予定だ。その間何か困り事があれば我がもとに来られよ。依頼の大小にかかわらず引き受けると約束しよう」

 ナッシャはそう言って、受付場所となる酒場の名前を宣言した後に姿を消した。
 つまり、一般の魔法使いの典型的なやり方とはこうなのである。
 人を集めて自らの魔法の才能を示し、困り事がある人が見つけやすいようにする。
 当然酷く目立ち、顔も名前も覚えられてしまう。
 死んだことになっているレオンにはできるはずのない方法だった。

「あっちはナッシャさんに任せて僕は僕にできることをしよう」

 レオンは心の中でナッシャにもう一度礼を言った。
 他の人たちは気づかなかったかもしれないが、レオンには見えた。最後の方、広場から立ち去る前のナッシャの耳が赤くなっていた。
 彼女は誘拐されるまで一度も国の外に出たことがなかった。旅をして各地で困っている人を助けて回る一般的な魔法使いとは違うのだ。
 魔法使いの興行について、知識はあったのだろうが実践するのは初めてだったはず。
 名乗りを上げるのが恥ずかしかったのだろう。それでもレオンを連れて無事に旅を続けるために勇気を出した。レオンはその勇気に感謝した。
 表立っての旅費稼ぎをナッシャに任せたレオンは振り返り、露店通りへと戻る。
 レオンが探しているのは魔力も体力も使わずに済むような仕事。もしくはここからアルガンドまで旅をするのに有益な情報や旅の道具の類である。

「おい、こんな不良品売りつけやがって。どうしてくれるんだ!」
「そ、そんな……不良品だなんて」

 争う声が聞こえて、レオンは視線を動かす。
 見るとめているのは露店の店主と客のようであった。
 黒い無精髭ぶしょうひげを生やした、見るからに気性きしょうあらそうな中年の男が露店の店主の胸ぐらをつかみ、おどしている。
 店主の方は随分と気が弱そうで、その細腕では男に対抗することなどできないだろう。

「さて、どうしたものか」

 レオンはなやんだ。
 一見すると弱い者いじめにあたるこの状況。
 ただ、注視するとそうではないと気づく。
 まず、怒声を上げる中年の男はその剣幕とは裏腹に、実際に手をあげようとはしておらず、暴力で解決しようとしているようには見えない。
 また、その男の右腕には包帯が巻かれている。
 脅されている店主の方も謝罪の意思を示してはいるが、困惑した表情を浮かべている。
 どうやら、何か行き違いがあったらしい。
 そう思ったレオンは旅用に着ていたローブのフードを目深まぶかにかぶる。
 仲裁に入るのならば、できるだけ目立たないようにしようという工夫だった。

「何かあったんですか?」

 声をかけると、まず最初に反応したのは中年の男の方だった。

「ああ?」

 ドスのきいた声を響かせてレオンを振り向く。
 男は訝しげにレオンのことを見ていたが、このままではらちがあかないと思ったのか、やがて事情を説明し始めた。
 露店の店主は昨日この町にやって来た旅商人で、中年の男は昨日のうちに店主から商品を買った客なのだという。

「こいつが簡単に火がつくランプがあるとか言うから買ってやったが、家に持って帰って試してみても一向に火なんかつきやしねぇ。挙げ句の果てにはランプ自体が熱くなっちまって、それを触ってこの通りのおお火傷やけどよ。その代金の返金と怪我の治療費を取りに来たんだが、首を縦に振りやがらねぇんだ」

 男が説明すると、

「ですから、昨日も動くかどうかはわからないと言ったではありませんか。ここにあるものは皆、私が各地で気に入り購入した魔法具なのです。見た目はとても良いですが、中には壊れて動かないものもあると何度も言いましたよ」

 と店主が反論する。
 レオンが露店のたなに目を向けると、男が言っていたランプの魔法具らしきものが置かれていた。

「少し、その魔法具を見てもいいですか」

 店主と男に了解を取って、レオンはランプの魔法具を手に取る。
 なるほど、店主の言うように見た目がとても良く、細部までデザインにっていることがよくわかる。
 また、中年の男が言っていたことも嘘ではないらしく、試しにレオンが魔法具を起動しようとすると、中で魔力が動くのは感じるものの、ランプに火が灯ることはなかった。

「よかった。これなら何とかなりそうです」

 レオンはホッとした様子で言うと、店主に向き直る。

「このランプ、いくらでお売りしたんですか?」

 その質問に店主は戸惑とまどった表情のまま答えた。
 レオンの思った通り、この手の魔法具にしては破格の安さである。
 次にレオンは中年の男を見て、

「この魔法具を直しますので、今回の件は目をつむっていただけませんか? この魔法具が綺麗きれいに直ればあなたが購入した金額の二倍……いえ、三倍程度の価値にはなると思います。必要であれば売っていただき、そのお金を治療費にあてるというのはどうでしょう」

 そう提案した。
 店主は目を丸くして、中年の男もまた驚いていた。
 それから中年の男は渋々しぶしぶといった顔で頷き、

「本当に直せるならな」

 と了承した。
 レオンは頷くと、辺りをきょろきょろと見回し始める。
 そして、該当の人物を見つけると走って近づいていった。

「突然すみません。魔法具に詳しい魔女の方とお見受けしますが、『いん』を付与するためのペンを少しお貸しいただけないでしょうか?」

 レオンが頼ったのは町を歩いていた一人の魔女である。
 腰には見事な数の魔法具をぶら下げていた。
 見るからに魔法具に精通している様子がうかがえる魔女だ。
 魔女は突然の頼みに戸惑った様子だが、レオンが事情を話すと快くペンを貸してくれた。
 レオンはそのペンを持って道の端に移動すると、そこに腰を下ろす。
 それから店主に借り受けたランプの魔法具をひっくり返し、その底の部分に何やらペンで書き込み始めた。

「へぇ、見事なものね」

 レオンが作業をしているのを横から覗き込んでそう興味深そうに呟いたのは、ペンを貸してくれた魔女である。
 彼女は大して名の売れていない、しがない魔法使いの一人であったが、それでも魔法具に関してだけは自信を持っていた。何しろ、とある国の魔法学院を卒業して以来、った魔法使いとしての仕事のほとんどは魔法具に関連したものだったからだ。
 その彼女から見ても、レオンの魔法具の修復は見事と言わざるをえなかった。

「以前、魔法具の印の複写のバイトをしていたんです。それに、先輩に魔法具に詳しい人がいて色々と勉強させてもらいました」

 印とは魔法具を作るため、魔力を文字にして道具に記すものだ。レオンは前に、同じような仕事を尊敬する学院の先輩であるクエンティンに紹介してもらったことがあった。
 とはいえ、レオンの魔法具製作の技術は飛び抜けて高いというわけではなかった。
 しかし、道具に印を書き写す魔法には無駄がなく丁寧で、それでいて付与するスピードも速い。
 レオンが魔法具を直す頃にはいつの間にか魔法使いを中心とした野次馬が出来上がりつつあり、直した魔法具に記された印を見て小さな拍手が起こっていた。

「あんたすごいな。これなら何の文句もない」

 先程まで怒っていた中年の男もレオンの仕事の速さに感心したらしい。
 火が灯るようになったランプを手に、上機嫌で帰っていった。

「本当に助かりました。ありがとうございます」

 深々と頭を下げる露店商人にレオンは手をあげて答える。
 それから借りていたペンを魔女に返そうとした。

「あなた、それほどの技術を持っているなら私のところで働かない? 高いお給金は出せないけれど安定した仕事は提供できるわよ」

 魔女はペンを受け取ると、レオンにそんな提案をした。
 いつの間にか彼女の目は同業者を見る者のそれに変わっている。
 高い技術を持っているのに魔法具の製作に必要なペンすら持っていない。
 まだ魔法使いとしての経験が浅い素人だろうと目をつけたのだ。

「お誘いは大変嬉しいのですが、目的のある旅の最中でして……仕事は欲しいのですが長期的に働くことはできないんです」

 レオンがそう断ると魔女は残念そうにしながらも、あっさり引き下がる。

「そう、わかったわ」

 どうやら彼女の思惑は「商売がたきになるくらいならばやとってしまえ」というものだったらしく、レオンに長期的に働くつもりがないとわかって安心したようだ。
 魔女は最後に、

「気が変わったらここにおいでなさい」

 と、泊まっている宿屋の名前が書かれた紙を手渡して颯爽さっそうと帰っていった。
 残ったのは露店商人とレオンの二人。
 そして、レオンにとって重要な話はここからであった。
 いくらレオンでも困っている人がいたら無償で助けるわけではない。
 もちろん気持ちとしてはそうしたいし、できる限りそうするだろう。
 しかし、それと同時に、今自分が置かれている状況もレオンはしっかりと理解しているつもりだった。

「それで……ここからが本題なんですけど」

 露店商人に切り出す。
 レオンが彼を助けたわけ、思惑を明かすために。


 ◇


 宿屋に戻ってきたナッシャは小さくため息を吐いた。
 一仕事終えた疲れもあったがそれだけではなく、何とか今日泊まる分の宿代を稼ぐことができた安堵あんどのため息だ。
 町で一番安い宿屋というだけあってその質はかなり悪い。
 部屋の寝具の類はボロボロでほこり臭いし、掃除もところどころ行き届いておらず、汚いと言わざるをえない。
 壁のどこかにヒビでも入っているのか、隙間風もある。
 せめてもう少しグレードの高い宿屋に引っ越したいと思い、宿代は一泊分ずつ払っているが、今後のことを考えるとあまり無駄遣いできない状況だった。

「明日はもう少しマシな仕事があるといいのですが」

 これだけ活気がある町ならば仕事も多いだろうというナッシャの読みははずれ、受けられた仕事は一件だけ。それもそこまでお金にならない建物の修理の依頼だった。
 人の手が届かない高所の修理依頼だったが、魔法使いであるナッシャにとってはなんてことはない。
「飛行」魔法で修理箇所まで行き、土魔法で一瞬にして依頼を達成してしまった。
 それでも二人で一泊する分の宿代にはなったのだから、良しとするべきだろう。

「レオン殿、ただいま戻りました……」

 少し浮かない顔で部屋に戻ったナッシャの目に映ったのは、ベッドの前に積み上がった魔法具の山と、それを前にしてペンを持つレオンの姿であった。

「レオン殿、これは一体……」

 集中していたレオンはナッシャの帰宅にすぐには気づかなかった。
 ハッとして顔を上げてからナッシャを見て、

「お帰りなさい」

 と笑いかける。
 それから事情を説明した。
 露店商人と中年の男の争いを仲裁したレオンはその後、露店商人にこんな提案をした。


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