2 / 101
第1章 俺はゲイル
ぷろろーぐ
しおりを挟む
「あのね。ボクはルー。
ゲイルは聖女なの。
魔王にならないように助けて欲しい人がいるんだけど」
「はあ?何言ってんだ?」
俺の前に突然現れた犬?猫?
そいつがなんと言葉を話した。
しかもおかしな事を言い出したのだ。
あ。そうか。
これ、夢だ夢!
俺、疲れてんだな。うん。今日も忙しかったしなあ。
よし!寝よう!
眠って目を覚ませばこいつも消えるだろ。
「うん。
……おやすみ!」
俺は目を閉じて眠ることにした。
人間、限界を超えたら幻覚が見え幻聴が聞こえるんだな。
いやあ、勉強になった!
「待って待って待ってーーー!!
普通に寝ようとしないで?!
あのね、君は聖女なの!聞いてた?」
うるさい幻影だ。
とりあえず寝かせろ。俺もう限界なんだって!
えっと…まあ3時間でいいか。
俺は自分に向かって唱えた。
「スリープ!」
「嘘でしょ?!ねえ、起きてよ!ボク聖獣なんですけどお?!」
3時間後。
「おはよー。起きたあ?」
目を開けるとまだあのモフモフが居る。
俺はガシガシと頭を掻き、ため息をついた。
「………まだダメか。スリ…」
「やめてやめてやめて!!ボク聖獣だから!
この国を守護する聖獣!フェンリルのルーです!!!
話を聞いて?」
え?聖獣?!
「嘘だろ?お前聖獣なのか?!
てか、聖獣って実在するんだなあ。
フェンリルってことはうちの守護獣じゃねえか。
マジか!
てことはこれって…」
「やっとわかってくれた?!
夢じゃないよ。これは現実です。
ゲイルは聖女!魔王を救う事ができるのはゲイルだけなの」
「いやお前が聖獣ってのは理解した。
まあ、そこはそれでいいだろう」
「じゃあ、聖女として…」
「断る!俺は男!
聖女なんて無理だからな?!
なんなら見せようか?」
下着に手をかけ、俺を…
「やめてやめてやめてええええ!!見せなくていいからっ!
ゲイルが男なのは分かったからあ!
ごめんなさい!しまって下さい!!」
ルーが必死に止めてきた。
分かってくればいいんだ、うん。
俺はそっと出しかけた俺をしまった。
ゲイルは聖女なの。
魔王にならないように助けて欲しい人がいるんだけど」
「はあ?何言ってんだ?」
俺の前に突然現れた犬?猫?
そいつがなんと言葉を話した。
しかもおかしな事を言い出したのだ。
あ。そうか。
これ、夢だ夢!
俺、疲れてんだな。うん。今日も忙しかったしなあ。
よし!寝よう!
眠って目を覚ませばこいつも消えるだろ。
「うん。
……おやすみ!」
俺は目を閉じて眠ることにした。
人間、限界を超えたら幻覚が見え幻聴が聞こえるんだな。
いやあ、勉強になった!
「待って待って待ってーーー!!
普通に寝ようとしないで?!
あのね、君は聖女なの!聞いてた?」
うるさい幻影だ。
とりあえず寝かせろ。俺もう限界なんだって!
えっと…まあ3時間でいいか。
俺は自分に向かって唱えた。
「スリープ!」
「嘘でしょ?!ねえ、起きてよ!ボク聖獣なんですけどお?!」
3時間後。
「おはよー。起きたあ?」
目を開けるとまだあのモフモフが居る。
俺はガシガシと頭を掻き、ため息をついた。
「………まだダメか。スリ…」
「やめてやめてやめて!!ボク聖獣だから!
この国を守護する聖獣!フェンリルのルーです!!!
話を聞いて?」
え?聖獣?!
「嘘だろ?お前聖獣なのか?!
てか、聖獣って実在するんだなあ。
フェンリルってことはうちの守護獣じゃねえか。
マジか!
てことはこれって…」
「やっとわかってくれた?!
夢じゃないよ。これは現実です。
ゲイルは聖女!魔王を救う事ができるのはゲイルだけなの」
「いやお前が聖獣ってのは理解した。
まあ、そこはそれでいいだろう」
「じゃあ、聖女として…」
「断る!俺は男!
聖女なんて無理だからな?!
なんなら見せようか?」
下着に手をかけ、俺を…
「やめてやめてやめてええええ!!見せなくていいからっ!
ゲイルが男なのは分かったからあ!
ごめんなさい!しまって下さい!!」
ルーが必死に止めてきた。
分かってくればいいんだ、うん。
俺はそっと出しかけた俺をしまった。
449
お気に入りに追加
750
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
待鳥園子
恋愛
グレンジャー伯爵令嬢ウェンディは父が友人に裏切られ、社交界デビューを目前にして無一文になってしまった。
父は異国へと一人出稼ぎに行ってしまい、行く宛てのない姉を心配する弟を安心させるために、以前邸で働いていた竜騎士を頼ることに。
彼が働くアレイスター竜騎士団は『恋愛禁止』という厳格な規則があり、そのため若い女性は働いていない。しかし、ウェンディは竜力を持つ貴族の血を引く女性にしかなれないという『子竜守』として特別に採用されることになり……。
子竜守として働くことになった没落貴族令嬢が、不器用だけどとても優しい団長と恋愛禁止な竜騎士団で働くために秘密の契約結婚をすることなってしまう、ほのぼの子竜育てありな可愛い恋物語。
※完結まで毎日更新です。
最後に、お願いがあります
狂乱の傀儡師
恋愛
三年間、王妃になるためだけに尽くしてきた馬鹿王子から、即位の日の直前に婚約破棄されたエマ。
彼女の最後のお願いには、国を揺るがすほどの罠が仕掛けられていた。
双子の妹を選んだ婚約者様、貴方に選ばれなかった事に感謝の言葉を送ります
すもも
恋愛
学園の卒業パーティ
人々の中心にいる婚約者ユーリは私を見つけて微笑んだ。
傍らに、私とよく似た顔、背丈、スタイルをした双子の妹エリスを抱き寄せながら。
「セレナ、お前の婚約者と言う立場は今、この瞬間、終わりを迎える」
私セレナが、ユーリの婚約者として過ごした7年間が否定された瞬間だった。
婚約者が義妹を優先するので私も義兄を優先した結果
京佳
恋愛
私の婚約者は私よりも可愛い義妹を大事にする。いつも約束はドタキャンされパーティーのエスコートも義妹を優先する。私はブチ切れお前がその気ならコッチにも考えがある!と義兄にベッタリする事にした。「ずっとお前を愛してた!」義兄は大喜びして私を溺愛し始める。そして私は夜会で婚約者に婚約破棄を告げられたのだけど何故か彼の義妹が顔真っ赤にして怒り出す。
ちんちくりん婚約者&義妹。美形長身モデル体型の義兄。ざまぁ。溺愛ハピエン。ゆるゆる設定。
繋がれた絆はどこまでも
mahiro
BL
生存率の低いベイリー家。
そんな家に生まれたライトは、次期当主はお前であるのだと父親である国王は言った。
ただし、それは公表せず表では双子の弟であるメイソンが次期当主であるのだと公表するのだという。
当主交代となるそのとき、正式にライトが当主であるのだと公表するのだとか。
それまでは国を離れ、当主となるべく教育を受けてくるようにと指示をされ、国を出ることになったライト。
次期当主が発表される数週間前、ライトはお忍びで国を訪れ、屋敷を訪れた。
そこは昔と大きく異なり、明るく温かな空気が流れていた。
その事に疑問を抱きつつも中へ中へと突き進めば、メイソンと従者であるイザヤが突然抱き合ったのだ。
それを見たライトは、ある決意をし……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる