もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!

をち。

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俺、自由だー!

俺とおちゃしなーい?

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れっつごー3人は、ただいまゲイルおすすめカフェなう!

そのカフェはお姉さんの雑貨屋さんから目と鼻の先。
ゲイル行きつけのパン屋さんの2階だった。

「ここ、下で買ったパンを2階で食えるんだ。パンやにはドーナツもクッキーもある。サフィが好きな『まんまるドーナツ』もここのなんだぞ?
2階でケーキやパンケーキ、軽食も頼めるから、レオンも気に入るだろ」

うっひゃあ!いい感じ!まんまるドーナツのお店なら、味だって保証付きだよね!

まずはお席について、メニューをば。
おお!サンドイッチがある!卵サンドとかハムサンドとか定番な感じ。
パンケーキはすっごくたくさん種類があって、こっちがメインみたい。
栗のクリームや生クリームをのせたモンブラン、イチゴをのせたの、フルーツ盛り合わせたやつ…どれもこれもおいしそう!クリームも、生クリームとカスタードと選べるみたい。
これでドリンクがついて10ギル(1000円)高過ぎず安過ぎず、なのかな?

お兄様が真剣にメニューを見てるから、どれもおいしそうだもんねーまようよねー、なんて思ってたら。

「いや…この値段で大丈夫なのか?お茶の値段にも満たないではないか!え?一桁間違っていないか?それとも私がおかしいのだろうか…」

なんて呟いてる。
ほへ?これくらいなんじゃない?しらんけど。

「いや、私が行くカフェではお茶だけでも多分30ギルはしていると思うよ?」

支払いはまとめて王家に請求されるからよく見てないそうな。
さすが王子!そういえば、お兄様は王子様なのでした!

「あっちは高すぎるんだよ!貴族だと高い店がステイタス、みたいな所があるからなあ。
こっちならそんだけあれば安い店なら3人で飯が食える」
「は?!え?…………それはきちんとした食事なのか?」
「当たり前だろうがwここをどこだと思ってんだよ」

お兄様、カルチャーショック!!

ゲイルが笑いながら言うには、平民でもデートとかちょっとしたお出かけ用。安い店だとランチがだいたい6ギルから8ギルくらいで食べれるらしい。
お兄様と俺のためにちょっといいお店を紹介してくれたんだって。下のパン屋さんはお安いんだけど、2階のカフェのほうはちょっと背伸びしたオサレカフェって感覚みたい。

「ここのパンケーキ、美味いからな。サフィに食わせてやりたいと思ってたんだよ」

にこっと微笑むゲイル。すきーーー!!!

「サフィ、選べないならいくつか頼んでいいぞ。俺が残りを食ってやるから」

ゲイル!!!大好きいいいいいい!!!!

「じゃあ、じゃあ、このクリのと、イチゴのと、チョコのやつ!!クリームは2つは生クリームで、あと1つはカスタード!!」

ふん!ふん!絶対に美味しい組み合わせ!甘くてほっこりなモンブランに、さっぱり甘酸っぱいイチゴでお口をさっぱり。あまあま濃厚チョコレートで最高のラストを飾る予定!完璧すぎる俺のパンケーキ計画!

「私のものも分けてあげる。サフィが選んでいいよ?」

あああん!お兄様、好き!
どどどどうしよう!4種類も食べれるなんて!!

「じゃ、じゃあ、じゃあ、……この、りんご!リンゴがのってるの!!」

あああああああ!!!!こんなの贅沢すぎるうううう!!
俺は嬉しさを隠しきれず足をバタバタ。

「こおら!お行儀わるいぞお?」

なんて言いながらも優しいゲイル。好き!




みんなでにこにこしてたら、爽やかそうなお兄さんがオーダーを取りに来てくれた。

「ふふふ。楽しそうですね。お決まりですか?」

黒のカフェエプロンがしなやかなウエストにジャストフィット!オサレー!かっこよ!
そしてその頭には……猫!!猫耳!!ねこみみいいいいいいい!!!

ぱかん、とお口をあけてお耳を凝視する俺に、猫お兄さんが困ったような表情で耳を伏せた。
こころなしかしょんぼりしてるみたい。なんで?

「ごめんなさい。他の店員に代わりましょうか?」

え?代わるって?どうして?!いやーーー!!

「代わらないでくださいっ!おにいさんが、おにいさんがよきですので!!」

俺は力強く主張した。
断固として交代拒否!!
こんな素敵なお兄さんを逃してたまるか!
しっかりと目をみつめて伝える。

「ぜったいてきに!おにいさんがよいのです!!」

いきなり熱弁されたお兄さんは、目をまあるくして驚いている。
耳がピーンてした!か、かわ、かわいいいいい!!!

「あの、あの、さわってよきですか?!」
「え?ええ?」
「あの!!そのステキなおみみ、さわってよきですか!!
ちょっとでいいですので!!ちょこっとだけ、さわってもよきですか!!!」

はあはあ言いながら迫る俺。
もうたまらん!手がワキワキしちゃう!!
だいじょうぶ、だいじょうぶ。こわくないよおおおおう?
ふんすふんす!

「サ、サフィ?その手はやめようか?」
「す、すまんな。こいつ、獣人に会うの初めてなんだ。悪気はない。悪気だけはないから!」

なぬ!獣人!やっぱ本物の耳!この世界には耳つき獣人さんがいらした!!
そういうの、早く言ってよおおおお!!
ティガーだって血を引いてるのに見た目普通だからさあ!みんなそうだと思ってたじゃん!
もっと早くお会いしたかったです!耳つき獣人さん!!

「じゅうじん!すばらしいですね!大好きです!とってもとってもすてき!!」

害のないことをアピール!ね?怖くない怖くない。だから、なでなでさせて!





あんまりにも迫り過ぎたのか、ゲイルに首根っこを掴まれて猫の子のようにブラブラされた俺。

「……うちの子がすまん」

ええ?まだ何にもしてないのにいいいい!!!

ぷう、と頬を膨らませてむくれていたら、目を丸くしてたお兄さんがはじかれたように笑い出した。

「あはははは!!」


えええ?!どうした?!
笑うとこあった?

ゲイルにぶら下げられたままぽかーんとする俺。

「ふふ…。うふふ」

笑い過ぎて目のはじっこ滲んだ涙をぬぐいながらお兄さんが口を開いた。

「ご、ごめんね。獣人だと嫌がるお客さんもいるから…。
そ、そうか。君は僕を素敵だって思ってくれたんだね。ふふふ。うれしいな」
「なんでイヤなの?そんなにステキなのに!とてもよい個性!ほこるべき!
オレのかぞくのティガー、じゅうじんさんの血をひいてるけど、おみみないの。ざんねん」
「あった方がいいの?」
「あたりまえ!オレにもあったらよかったのに!つかれたときとかにセルフでモフれますし!
ゲイルとかみんなにもモフらせてあげる!」
「あっはっはっはっは!そうだね!あったら良かったねえ!」

優しい猫お兄さんは、俺が撫でやすいようにしゃがんでくれる。

「触っていいですよ?どうぞ?」

お兄さんのお許しがでたので、ゲイルがようやく俺を下ろしてくれた。
とたたと近づき、そおっとお兄さんの頭に手を近づける俺。
黒くて細かな毛がびっしりつやつやお耳。
ルー君やルーダのとは違って、もっと繊細な感じ。

……ふにっ。

「ほう…!」

ふにふにふにふに。

「はあああああああ…。よき…よきです…」

ほっぺを近づけてすりすりすり。おひさまの素敵なにおい。まるで陽だまりのよう。

すりすりすり。すりすりすり。
きもちいいーーーー!!

「……サフィ。そろそろやめようか」

すりすりすり。すりすりすり。

「お兄さんだってお仕事中なんだからな?パンケーキ頼むんだろ?」

は!パンケーキ!!

俺はガバリと身を起こし、お兄さんのおててをにぎにぎ。

「お兄さん、ありがとうございました!すてきなおみみうらやましいです!
とてもよきでした」

お礼をちゃんと伝えたら…オーダーです!

「あの!あの!いちごのと、クリのやつと、チョコの!あと、あと、あと、リンゴの、リンゴのやつ!!ください!
イチゴとチョコは生クリームで!あとはカスタードにしてくださいませ!!
全部がオレのじゃないの。ゲイルとおにいさまと分けてたべます!」

お兄さん、真顔でゲイルに。

「あの…この子、かわいすぎません?貰ってもいいですか?」
「「ダメ」」
「あーあ。残念!」

お兄さんは、にこにこしながら立ち上がり、パンパンとエプロンを直した。
そしてキリっと店員さんモードに。

「いちご、クリ、チョコ、リンゴですね。いちごとチョコは生クリーム添え、リンゴとクリはカスタードでいいのかな?」
「!かんぺきです!」
「ふふふ。プロですからね」

優しいお顔で俺をなでなでして、

「すぐにご用意いたしますねー!」

と去って行った。
そのおしりを俺はじいいいいいっと見つめる。

「おい!尻尾を触ろうとするなよ?それはダメなとこだからな!」

わかってるってば!でも、ワンチャンあるかもしれないでしょ?

「絶対にダメだよ?尻尾はプライベートゾーンだからね。家族以外が触れるとアウトなんだよ?」

子供でもダメ?

「子供でもダメだからな?」

俺の心を読んだような素晴らしいコンビネーションのゲイルとお兄様。

いちおう、お兄さんが戻ってきたら聞いてみよう。
いいよっていうかもしれないし。

「聞くのもダメだからね」

ケチいいいい!!!




「はーい。お待たせしましたーーー!」

なんと!!なんと!!お兄さんはまあるいお耳の獣人さんと一緒だった!
シマシマ模様があるから、トラさんかもしれない。
猫のお兄さんよりも体格が良くって、黒い髪に金色の目をしたワイルドイケメン。

「ほら」

と猫お兄さんに促され、「こ、ここでいいか?」とそれぞ2つずつ持っていたお皿を置いてくれたのだが、その間も俺の目はトラさんのまあるいお耳にくぎづけ。俺がガン見していると、明らかに挙動不審に。

じいいいいい。

猫お兄さんが連れてきてくれたっていうことは、もしやもしや…。
期待に満ちた目で見つめて居たら、トラお兄さんがおずおずと頭を寄せてくれた。

「さ、触ってみるか?」
「わーい!!さわりますさわります!!!」

俺は大喜びでお兄さんのお耳をもっふう!

「ふ、ふわああああ!!!か、かたい!!お兄さんのよりかたい!!」

お行儀悪いけど、立ち上がってほっぺすりすり。
おおお!剛毛!剛毛なんだけど…この感じもまたよき!!クセになる感じ!

くんくん。
こ、これは!野原の匂い!お兄さんの匂いよりちょっと野生的!スパイシー!
モフモフと堪能していると

「ほおら、言ったとおりでしょ?」

と笑う猫お兄さん。

「?言ったとおりって?なにが?」

まだトラお兄さんの頭に顔をうずめたまま俺が聞くと、トラお兄さんが恥ずかしそうにテレテレ。

「あのね。こいつ、トラの獣人なんだけど、獣人が大丈夫っていお客様も怖がっちゃうんですよね。
特に子供では泣き出しちゃう子もいて。接客が好きなのに、厨房に引っ込んじゃったの。
でも、きみなら大丈夫かなって」
「こわくないです。強そうでカッコいい!モフモフもすてき!
まあるいおみみはかわいいですけど!大きくてワイルドでカッコよです!」
「ねえ?君もそう思うでしょ?」
「あのね、サフィ!」
「?」
「サフィって呼んでください!猫のお兄さんもトラのお兄さんも!」
「ふふふ。サフィちゃん。可愛いお名前だね。僕はね、ネイト。よろしくね、サフィちゃん」
「俺はカイルだ」

あくしゅあくしゅ。

「おともだちになってくれますか?」
「え?僕が?僕がお友達でいいのかな?」

ネイトさんがゲイルに確認すると、ゲイルが苦笑。

「あー、もし迷惑でなければ」
「ごめいわくですか?」

「迷惑じゃない。サフィと友達に慣れて俺は嬉しい。よろしくな、サフィ」

優しく目を細めて俺の頭を撫でるカイルさん。
ネイトさんもにこにこ。

「僕もとっても嬉しいな。よろしく、サフィちゃん」
「えへへ。おともだち!おともだち!!」

ふたりにギュ。
お友達、2人も増えた!嬉しい!

「うふふ。お邪魔しちゃってごめんね。
今お茶も持ってくるから、ゆっくりしていってね」
「うん!おちゃ!つめたいのでおねがいします!
おいしそう!いただきまーす!」



パンケーキは絶品だった!生地がしっとりふわっふわ!
お口でシュンととけちゃいそう!
クリームも絶妙な甘さでフルーツとマッチ!
チョコも濃厚!

「これ、すーっごくおいしい!」
「こっちもうまいぞ!」
「サフィ、お口あけてごらん。はい、あーん」
「あー…おいし!んー!これもよき!」

ぺろりといけちゃいそう!
も1つ頼んじゃってもよかったかもー!



おいしく堪能しておりましたら、お兄さんたちがセットだからと4人分のお茶(ゲイルが2人分飲んだ)と、サービスだと言ってアイスクリームも持ってきてくれた。

「これをパンケーキにのせても美味しいんだよ。良かったら試してみて!」
「わあ!ありがとうっ!おいしそう!」

さっそく…。

「!おいしー!ほんのりあたたかパンケーキにアイスのつめたいのが、あうー!!!」
「お!うま!これ美味いなあ!次からはアイスも一緒に頼もうな!」
「本当に!こんなアレンジがあったんですね。とても美味しいです。溶けたアイスがソースとしても合いますね」

大喜びの俺たちを見てカイルさんが満足そうに頷く。

「だろ!それ、スタッフで流行りなんだ」

俺はお兄さんたちに素朴な疑問をぶつけてみる。

「アイスパンケーキ、メニューにないの?」

ネイトさんが、言われてみれば、と首を傾げた。

「うーん。確かに。アイスはメニューにはあるから、お客様のお好みでどうぞ、かなあ?」
「メニューにしたら、ぜったい人気!」

メニューにないなんてもったいない!
アイスの分も売り上げ倍増ですよ!

「そう?じゃあ…載せてみようかな。店長に聞いてみるね。カイル、どう?」
「サフィのオススメだ。載せよう!」
「え?カイルさん、てんちょーさん?」
「言ってなかったか?」

当たり前のように口を挟むゲイル。
ま、まさか!

「ゲイルは知ってたの?」
「ああ」
「もー!早く言ってよね!知ってたら…うーん…かわんないかもだけど!」
「あはははは!変わんないんだ!」
「んー…と。知ってたら、カイルさん、でなくカイルてんちょー、て呼んでた!」
「いや、カイルと呼んでくれ」
「カイル!」
「なんだ?サフィ」
「あはは!カイル!」
「ふはっ!サフィ」
「カイル、えがおもすてき!いつも笑ってたらよき!えがおみたら、みいんなカイルこわがらないよ」

カイルは「そうか」と言って太陽みたいにあったかい笑顔をみせてくれた。



また来るね、とお約束してカフェを後に。
とっても美味しかったし、楽しかった!
なんでよきカフェなんだ!

「いいお店だねえ。ネイトやカイルもすてき。
ゲイル、ありがとう!」
「確かに、とても良い店だったね。
ありがとうゲイル」

大満足の俺とお兄様に、ゲイルが「良かったな」と穏やかな微笑みを浮かべた。












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はじめまして。初めて書いてみたオリジナル異世界BL。可哀想な主人公が、それに負けずに力業で幸せになるのが好きです。ハピエン主義なので、完全無双のハピエンになります。誤字脱字など、ご容赦くださいませ(;・∀・)→ご指摘があれば修正いたしますので!ご都合主義の作者の自己満足小説です。作者豆腐メンタルのため、ご不満のある方は「そっ閉じ」でお願いいたします。。。お楽しみいただけましたら、ぜひぽちっとイイネをお願いいたします♡コメントもぜひ♡
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