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俺、またしてもお披露目会?!
俺、ついにやりました!
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あれからも俺は毎日頑張って訓練を続けた。
マナーの方は、大体いい感じ。だと思う。
エリアスのマナー講座は、たぶん一般的な貴族の教育とは違うと思うんだけど、かなり実践的な感じ。
貴族をメロメロにしちゃうやつ、試しにゲイルにやってみたら
「俺の息子、天使か!」
と床に崩れ落ちた。
効果てきめん。
その日は寝る前の絵本を3冊も読んでくれたし、いつもはダメっていう寝る前のおやつまでくれた。
翌日エリアスにそのことを言ったら、
「毎日一緒で耐性があるはずのゲイルでそれなら、耐性がない連中なら一発だね!」
だって!
魔法訓練の方も、毎日頑張った。
「ど・ら・いやー」までは結構順調だったんだけど、そこからがなかなかうまくいかなかったのだ。
雨ではなく雷が出るいわば「超まっくろくろ雲」にするには、もんのすごい速度で蒸気を上に集めなきゃならない。
そのスピードが、雨雲から先に進まなかったのである。
「いやー!!」の度合いによって、雨雲の大きさが大きくなったり小さくなったりするくらい。
あとは、雨の粒が大きくなったり小さくなったり。
しょんぼりする俺に、バイツー先生が必死でフォローしようとしてくれる。
「で、でもさ!雨を降らせるのだって、十分凄いと思うよ?
水魔法の第一人者のグランディール公爵家にだって、水流で押し流すとか、水の壁とか氷の矢を放つとかはあるけど。雨を降らせようって人はいなかったんじゃない?
ほ、ほら!それがあれば、畑に水を撒けるし!花壇に水やりとかできるし!
便利だよね!」
そうだけど!!確かに便利だけど!
干ばつとかの時にはぜひお役に立ちたいと思いますけれども!
今回俺がやりたいのは違うでしょおお⁈
「……あめでみんなに『ドヤア』できる?
ぼくつよいでしょ、ってできる?」
じとー、と先生を見上げると、先生はさりげなあく俺から目をそらした。
「えっと…。ドヤアってよくわからないけど……とってもお役にはたつんじゃないかなあ?」
この正直者めっ!
俺の目を見て同じこと言える?
俺は、俺の力をみんなに見せつけて「こいつヤベエぞ!誘拐とか無理!」「手を出すとか無理!」って思わせたいの!
聖獣がついてるからとか、王族が後ろ盾だからとか、ゲイルとか公爵とかの力でとか、そういうのだけでは嫌なの!
確かにそれはありがたいけれども。
俺は現金なので、もちろん利用できるものは絶賛利用させて頂くのですけれども。
「俺も」強くないといやなの。
だって、男の子ですからね!
俺は諦めない!ギリギリまで頑張る!
アニメとかで見た「出でよ!サンダーボルト!」の、あのカッコいい絵面がどうしても諦めきれない!
よし!
俺はもう「どらいやー」は捨てる!
俺がやりたいのは「どらいやー」ではない!サンダーボルトなのだ!!
最初からこうすべきだった!
「みんな、はなれて!!
けっこーとおくはなれて!!
おおきなやつやってみるから!」
俺の決意に満ちた顔に、みんな一斉にざざっと俺から離れていった。
決行必死な顔で。
転んでる人までいる。
「よーーーーーっし!
いくよおおおおおお!!!」
俺は両手を高々と上にあげ、叫びながら斜め前方に向かって勢いよく振り下ろした。
「いでよ!
サンダーボルト!!!」
ドギャアアアアアアアン!!!!
めきめきめきーーーーーっ!!
メラメラメラーーーー!!
ドガーン、と特大の雷が落ちたと思ったら、そのあたりの木がメリメリっと避け、メラメラと炎を上げて燃え出した!
ぎゃあああああ!!!
かじ!!かじだああああ!!
「あわわ!!
ど・ら・いやーーーーー!!!!
ど・ら・いやああああああ!!!」
どしゃあああああ!!
ざぶうううううう!!
ぷすぷすぷすー。
「………」
「……………」
「………あのね……サフィちゃん………やめておこうか?」
「………ちょっと……たくさん……きけんだった………」
歴戦の猛者のはずの護衛ズが、ギギギ、とブリキのロボットみたいな動きで俺を見た。
「………マサカ…キゾク…カイメツ……?」
いやだなあ!そんなわけないでしょお!
そんな生物兵器を見るみたいな目はやめてっ!!
マナーの方は、大体いい感じ。だと思う。
エリアスのマナー講座は、たぶん一般的な貴族の教育とは違うと思うんだけど、かなり実践的な感じ。
貴族をメロメロにしちゃうやつ、試しにゲイルにやってみたら
「俺の息子、天使か!」
と床に崩れ落ちた。
効果てきめん。
その日は寝る前の絵本を3冊も読んでくれたし、いつもはダメっていう寝る前のおやつまでくれた。
翌日エリアスにそのことを言ったら、
「毎日一緒で耐性があるはずのゲイルでそれなら、耐性がない連中なら一発だね!」
だって!
魔法訓練の方も、毎日頑張った。
「ど・ら・いやー」までは結構順調だったんだけど、そこからがなかなかうまくいかなかったのだ。
雨ではなく雷が出るいわば「超まっくろくろ雲」にするには、もんのすごい速度で蒸気を上に集めなきゃならない。
そのスピードが、雨雲から先に進まなかったのである。
「いやー!!」の度合いによって、雨雲の大きさが大きくなったり小さくなったりするくらい。
あとは、雨の粒が大きくなったり小さくなったり。
しょんぼりする俺に、バイツー先生が必死でフォローしようとしてくれる。
「で、でもさ!雨を降らせるのだって、十分凄いと思うよ?
水魔法の第一人者のグランディール公爵家にだって、水流で押し流すとか、水の壁とか氷の矢を放つとかはあるけど。雨を降らせようって人はいなかったんじゃない?
ほ、ほら!それがあれば、畑に水を撒けるし!花壇に水やりとかできるし!
便利だよね!」
そうだけど!!確かに便利だけど!
干ばつとかの時にはぜひお役に立ちたいと思いますけれども!
今回俺がやりたいのは違うでしょおお⁈
「……あめでみんなに『ドヤア』できる?
ぼくつよいでしょ、ってできる?」
じとー、と先生を見上げると、先生はさりげなあく俺から目をそらした。
「えっと…。ドヤアってよくわからないけど……とってもお役にはたつんじゃないかなあ?」
この正直者めっ!
俺の目を見て同じこと言える?
俺は、俺の力をみんなに見せつけて「こいつヤベエぞ!誘拐とか無理!」「手を出すとか無理!」って思わせたいの!
聖獣がついてるからとか、王族が後ろ盾だからとか、ゲイルとか公爵とかの力でとか、そういうのだけでは嫌なの!
確かにそれはありがたいけれども。
俺は現金なので、もちろん利用できるものは絶賛利用させて頂くのですけれども。
「俺も」強くないといやなの。
だって、男の子ですからね!
俺は諦めない!ギリギリまで頑張る!
アニメとかで見た「出でよ!サンダーボルト!」の、あのカッコいい絵面がどうしても諦めきれない!
よし!
俺はもう「どらいやー」は捨てる!
俺がやりたいのは「どらいやー」ではない!サンダーボルトなのだ!!
最初からこうすべきだった!
「みんな、はなれて!!
けっこーとおくはなれて!!
おおきなやつやってみるから!」
俺の決意に満ちた顔に、みんな一斉にざざっと俺から離れていった。
決行必死な顔で。
転んでる人までいる。
「よーーーーーっし!
いくよおおおおおお!!!」
俺は両手を高々と上にあげ、叫びながら斜め前方に向かって勢いよく振り下ろした。
「いでよ!
サンダーボルト!!!」
ドギャアアアアアアアン!!!!
めきめきめきーーーーーっ!!
メラメラメラーーーー!!
ドガーン、と特大の雷が落ちたと思ったら、そのあたりの木がメリメリっと避け、メラメラと炎を上げて燃え出した!
ぎゃあああああ!!!
かじ!!かじだああああ!!
「あわわ!!
ど・ら・いやーーーーー!!!!
ど・ら・いやああああああ!!!」
どしゃあああああ!!
ざぶうううううう!!
ぷすぷすぷすー。
「………」
「……………」
「………あのね……サフィちゃん………やめておこうか?」
「………ちょっと……たくさん……きけんだった………」
歴戦の猛者のはずの護衛ズが、ギギギ、とブリキのロボットみたいな動きで俺を見た。
「………マサカ…キゾク…カイメツ……?」
いやだなあ!そんなわけないでしょお!
そんな生物兵器を見るみたいな目はやめてっ!!
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