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俺、またしてもお披露目会?!
俺の必殺!トルネード!
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魔法訓練は順調に進み、風はほぼ制御できるようになった。
これはいざって時にしかしないつもりだけど、ものすごく強力な風を細く細く集中させて、俺の魔力をのせて「ドン!」したら、板とかに穴くらいはあけられると思う。
多分…人とか魔物にも鉄砲のように使えるんじゃないかな。
悪い人とかに争いに利用されたくないから、今は黙っていよう。
冒険者になったら、魔物を倒すのに使うつもり。
そして次に、風に炎をちょこっと混ぜて、あったかい風をおこす練習をした。
これも以外と難しい。
「ブオーッ!」
ちょこっと熱く、のつもりが「ゴウッ!」と炎のトルネード。
炎の大旋風じゃん!
「トルネードでた!」
バイツー先生が呆れたように首を振る。
「………いやあ……雷じゃなくても…これでも十分だと思うけどなあ……。
もうこれ、その辺のゴブリンなんて軽く殺れちゃうんじゃない?
周りに絶対防御しておいてよかったよ。本当に。
5歳…かあ…。ちょっと僕、自信失っちゃうなあ…」
何がいけなかったのかは知らないが、この続きの訓練は、なんと護衛付きの馬車で郊外まで行ってやる、という大事になってしまった。
俺のために大変なことに!
「ちょっとやりすぎじゃない?」
唇をとがらせバイツー先生を責めたら、バイツー先生が苦笑い。
「いや、あれ見たら、こうなるよねー。
万が一のことがあっちゃいけないと思って。
普通はね、小さいのを出して、そこから訓練して魔力を増やして、大きくしていくの。
サフィちゃんの場合、逆なんだよねえ。
おっきいのを出してそれを小さくしてく』って感じなんだもん。
大きな雷が都にドカーンしかねないでしょお?
都が焼け野原になっちゃうよお!」
失礼な!そんなことはしません!……たぶん。
「それに、雷は天から落とすでしょ?
流石にそれは、防御壁でもどうしようもないよ。
隠蔽をドーム状にしても、上は突き抜けちゃうでしょ。外から丸見え。
サフィちゃんのことは、まだ秘密だからねえ」
確かに!それはそのとおりだ。
外からどう見えるかなんて考えてなかった!
いくら壁の中は隠蔽したって、壁の上に突き抜けちゃったら、そりゃさすがに見えちゃうよね!
あちゃー!まいったまいった!
そうこうするうちに、馬車は森を抜け、大きな広場へ。
少しくぼ地みたいになってる。
「ここはね、魔塔の訓練でもたまに使うところなんだよ。
ここなら、サフィちゃんがドカーンしても、遠くからは『普通に雷が落ちた』ように見えるでしょ?」
エッヘン、と胸を張る先生。
おおお!
俺はパチパチパチー!と拍手で先生をたたえた。
ここなら存分にやっちゃってもよさそう!
…じゃなくって!
じょじょに!徐々にやっていくんだった!
また俺ってば、やらかしちゃうとこだったよ!あぶないあぶない。
ここでまたあの「あったかい風」を起こしてみた。
今度はドライヤーのイメージをしてやってみる。
明確なイメージがあればやりやすいっていうしね。
「どらいやー!」
ぶおーーー!!
でた!でましたよおおお!!!
今度は適度にあっつい感じの風が出て、炎は出さなかった。
「おお!」
「良い感じだよお!」
護衛ズと先生がパチパチと拍手してくれた。
上手だったでしょお!えっへん!
よおっし!のってきたー!
やるぞおおお!!
雷を出すには、急速な上昇気流を生めばいい。
雨雲程度じゃだめ。
ものっすんごおい厚い雨雲にしなきゃ!
一気にもっくもくにするの!!
でも、ちょっとずつやるって決めたから。
まずは雨雲さん。
ちゅうくらいのもくもくを目指す。
直接上にやってもいいけど、勢いを弱めるためにあっつい空気を地面にたたきつけるようにして、上に向かって反射させてみる。
「ど・ら・いやーーーーー!!」
「ど・ら」で熱い空気を手元に集めて、「いやーーー!」で大きな風に混ぜてたたきつけるイメージ!
果たして、それはなかなかに上手くいった。
ちょっとした上昇気流がおこり、みるみる周りからも風が集まってくる。
上に雲ができて、あっという間に黒い塊に。
ドシャーーーーーー!!
「ひゃああああああ!!!!」
ぴかーん!
極地的にバケツをひっくり返したみたいに雨がふって、ピッカーンと晴れた。
「…………ごめんね?」
残されたのは、ビショビショの俺と、護衛ズ。
護衛ズの俺を見る目が「マジか!」になってる。
さっきは褒めてくれたのにい!
ごめんて!
雨のことすっかり忘れてたんだってば!
俺たちはビショビショだというのに、なんと、バイツー先生だけバリアしてた!ずるうい!!
プンスコ怒ったら、先生がみんなをブオンと乾かしてくれた。
風じゃなくって、水分を集めてポイ。
す、すごい!!
「それも、できるようになる?」
先生は無言のまま、口元だけにっこりと笑った。
どっちなのー⁈
できるけど、やるな、ってこと?
「………サフィちゃんの勢いでやると、みんなの身体、カラカラになっちゃうかもよお?」
「「「ひいいいい!!!」」」
護衛ズが一斉に俺から距離をとり、ノーセンキューの構え。
「大、大丈夫ですので!」
「もう乾きました!!」
しつれーな!
わかりましたよ!やりませんってば!!
これはいざって時にしかしないつもりだけど、ものすごく強力な風を細く細く集中させて、俺の魔力をのせて「ドン!」したら、板とかに穴くらいはあけられると思う。
多分…人とか魔物にも鉄砲のように使えるんじゃないかな。
悪い人とかに争いに利用されたくないから、今は黙っていよう。
冒険者になったら、魔物を倒すのに使うつもり。
そして次に、風に炎をちょこっと混ぜて、あったかい風をおこす練習をした。
これも以外と難しい。
「ブオーッ!」
ちょこっと熱く、のつもりが「ゴウッ!」と炎のトルネード。
炎の大旋風じゃん!
「トルネードでた!」
バイツー先生が呆れたように首を振る。
「………いやあ……雷じゃなくても…これでも十分だと思うけどなあ……。
もうこれ、その辺のゴブリンなんて軽く殺れちゃうんじゃない?
周りに絶対防御しておいてよかったよ。本当に。
5歳…かあ…。ちょっと僕、自信失っちゃうなあ…」
何がいけなかったのかは知らないが、この続きの訓練は、なんと護衛付きの馬車で郊外まで行ってやる、という大事になってしまった。
俺のために大変なことに!
「ちょっとやりすぎじゃない?」
唇をとがらせバイツー先生を責めたら、バイツー先生が苦笑い。
「いや、あれ見たら、こうなるよねー。
万が一のことがあっちゃいけないと思って。
普通はね、小さいのを出して、そこから訓練して魔力を増やして、大きくしていくの。
サフィちゃんの場合、逆なんだよねえ。
おっきいのを出してそれを小さくしてく』って感じなんだもん。
大きな雷が都にドカーンしかねないでしょお?
都が焼け野原になっちゃうよお!」
失礼な!そんなことはしません!……たぶん。
「それに、雷は天から落とすでしょ?
流石にそれは、防御壁でもどうしようもないよ。
隠蔽をドーム状にしても、上は突き抜けちゃうでしょ。外から丸見え。
サフィちゃんのことは、まだ秘密だからねえ」
確かに!それはそのとおりだ。
外からどう見えるかなんて考えてなかった!
いくら壁の中は隠蔽したって、壁の上に突き抜けちゃったら、そりゃさすがに見えちゃうよね!
あちゃー!まいったまいった!
そうこうするうちに、馬車は森を抜け、大きな広場へ。
少しくぼ地みたいになってる。
「ここはね、魔塔の訓練でもたまに使うところなんだよ。
ここなら、サフィちゃんがドカーンしても、遠くからは『普通に雷が落ちた』ように見えるでしょ?」
エッヘン、と胸を張る先生。
おおお!
俺はパチパチパチー!と拍手で先生をたたえた。
ここなら存分にやっちゃってもよさそう!
…じゃなくって!
じょじょに!徐々にやっていくんだった!
また俺ってば、やらかしちゃうとこだったよ!あぶないあぶない。
ここでまたあの「あったかい風」を起こしてみた。
今度はドライヤーのイメージをしてやってみる。
明確なイメージがあればやりやすいっていうしね。
「どらいやー!」
ぶおーーー!!
でた!でましたよおおお!!!
今度は適度にあっつい感じの風が出て、炎は出さなかった。
「おお!」
「良い感じだよお!」
護衛ズと先生がパチパチと拍手してくれた。
上手だったでしょお!えっへん!
よおっし!のってきたー!
やるぞおおお!!
雷を出すには、急速な上昇気流を生めばいい。
雨雲程度じゃだめ。
ものっすんごおい厚い雨雲にしなきゃ!
一気にもっくもくにするの!!
でも、ちょっとずつやるって決めたから。
まずは雨雲さん。
ちゅうくらいのもくもくを目指す。
直接上にやってもいいけど、勢いを弱めるためにあっつい空気を地面にたたきつけるようにして、上に向かって反射させてみる。
「ど・ら・いやーーーーー!!」
「ど・ら」で熱い空気を手元に集めて、「いやーーー!」で大きな風に混ぜてたたきつけるイメージ!
果たして、それはなかなかに上手くいった。
ちょっとした上昇気流がおこり、みるみる周りからも風が集まってくる。
上に雲ができて、あっという間に黒い塊に。
ドシャーーーーーー!!
「ひゃああああああ!!!!」
ぴかーん!
極地的にバケツをひっくり返したみたいに雨がふって、ピッカーンと晴れた。
「…………ごめんね?」
残されたのは、ビショビショの俺と、護衛ズ。
護衛ズの俺を見る目が「マジか!」になってる。
さっきは褒めてくれたのにい!
ごめんて!
雨のことすっかり忘れてたんだってば!
俺たちはビショビショだというのに、なんと、バイツー先生だけバリアしてた!ずるうい!!
プンスコ怒ったら、先生がみんなをブオンと乾かしてくれた。
風じゃなくって、水分を集めてポイ。
す、すごい!!
「それも、できるようになる?」
先生は無言のまま、口元だけにっこりと笑った。
どっちなのー⁈
できるけど、やるな、ってこと?
「………サフィちゃんの勢いでやると、みんなの身体、カラカラになっちゃうかもよお?」
「「「ひいいいい!!!」」」
護衛ズが一斉に俺から距離をとり、ノーセンキューの構え。
「大、大丈夫ですので!」
「もう乾きました!!」
しつれーな!
わかりましたよ!やりませんってば!!
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