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王城でのまがりにん生活
俺、ティガーとマリーを心配させちゃった。(ギャグです)
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こうしてうちあけ話(?)をしてすっかり打ち解けた俺たちですが。
俺は大変なことを忘れていたのでした。
そう!
朝から隣の部屋で待機していてくれた、マリーとティガー!
2人は王子の寝室に入るわけにもいかず、ずっとやきもきしながら俺を待っていてくれたのだ!
ご、ごめーん!ティガマリ!
忘れてたわけじゃないの!
だって、朝から色々あったから!
てことで。部屋からでたとたん、部屋の前で待機していた2人が俺に飛びついてきた。
「おはようございます、サフィラス様!
良くお眠りになられたようで、なによりです。
ああ!目の端が赤い!泣かれたのですか?
何があったのです?
痛い所は?転んでお膝をぶつけたのですか?腕ですか?
それとも、誰かに泣かされたのですか?!」
怒涛のようにぐるぐると回転しながら、俺の腕をとり、足をとり、最後にギロリとお兄様たちを睨む。
て、ティガー!それ、王子!王子様ですからねっ?!
「……うちのティガーがごめんね?ティガー、ぼくがだいすきだから…」
主人としておれがしっかりと謝罪せねば!
頭を下げていると
「それよりも、こっちをなんとかしてくれるかなー?」
ミカ?
見ると、マリーがミカを羽交い絞めにして、首筋にナイフを当てている。
「マリー?!」
「あ、サフィさまあ!こいつですか?サフィさまを泣かせた奴は!
このマリーがしっかりとしつけおきますからね?」
にこ、と可愛らしく微笑んでくれるが
「ち、がーう!ちがうから!ミカをはなして!
だいてんしだけど、なかみはせわずきおばさんだから!いいこだから!」
「えー?そうなんですかあ?」
ぷん。と頬をふくらませながら、大人しくミカを離すマリー。
ほんっとうちの従者たちが申し訳ない!
ちょっと俺のことが好きすぎるだけなんです!
「………この侍女、何者?!暗部?!」
「…………こうしゃくけのぶじゅつたいかい でんどうです…」
「は?侯爵家?ウソでしょ?そこの専属騎士団、王国一っていわれてるんだよ?!え?この人、いくつ?」
「じょせいにねんれいをきくの ふけー」
「………確かに。悪かった」
「25ですよ?」
いや、マリー!いいんかーい!
「……この外見で…武術大会殿堂入り…しかも25とか……どうなってんだ侯爵家…」
ミカが遠い目になってしまった。
「そういえば、ミカはいくつだっけ?」
「ん?俺?15!」
マジか!異世界の15歳、すげえな!17~8かと思ったよ!
てことは
「…おにいさまも…」
「私も15だよ?」
ええええー?!嘘でしょ?!
俺…
「15さいでああいうふうになれるかなあ…」
「大丈夫ですよ。サフィラスさまはそのままで十分お可愛らしいですから!いつまでもそのままでいらしてください!」
ニコニコとティガーが言うが…
「なぐさめになってないっ!」
てゆーか、俺、また全部くちにでてた?
「「「「うん。出てたよ?」」」」
はずかしっ!
俺は大変なことを忘れていたのでした。
そう!
朝から隣の部屋で待機していてくれた、マリーとティガー!
2人は王子の寝室に入るわけにもいかず、ずっとやきもきしながら俺を待っていてくれたのだ!
ご、ごめーん!ティガマリ!
忘れてたわけじゃないの!
だって、朝から色々あったから!
てことで。部屋からでたとたん、部屋の前で待機していた2人が俺に飛びついてきた。
「おはようございます、サフィラス様!
良くお眠りになられたようで、なによりです。
ああ!目の端が赤い!泣かれたのですか?
何があったのです?
痛い所は?転んでお膝をぶつけたのですか?腕ですか?
それとも、誰かに泣かされたのですか?!」
怒涛のようにぐるぐると回転しながら、俺の腕をとり、足をとり、最後にギロリとお兄様たちを睨む。
て、ティガー!それ、王子!王子様ですからねっ?!
「……うちのティガーがごめんね?ティガー、ぼくがだいすきだから…」
主人としておれがしっかりと謝罪せねば!
頭を下げていると
「それよりも、こっちをなんとかしてくれるかなー?」
ミカ?
見ると、マリーがミカを羽交い絞めにして、首筋にナイフを当てている。
「マリー?!」
「あ、サフィさまあ!こいつですか?サフィさまを泣かせた奴は!
このマリーがしっかりとしつけおきますからね?」
にこ、と可愛らしく微笑んでくれるが
「ち、がーう!ちがうから!ミカをはなして!
だいてんしだけど、なかみはせわずきおばさんだから!いいこだから!」
「えー?そうなんですかあ?」
ぷん。と頬をふくらませながら、大人しくミカを離すマリー。
ほんっとうちの従者たちが申し訳ない!
ちょっと俺のことが好きすぎるだけなんです!
「………この侍女、何者?!暗部?!」
「…………こうしゃくけのぶじゅつたいかい でんどうです…」
「は?侯爵家?ウソでしょ?そこの専属騎士団、王国一っていわれてるんだよ?!え?この人、いくつ?」
「じょせいにねんれいをきくの ふけー」
「………確かに。悪かった」
「25ですよ?」
いや、マリー!いいんかーい!
「……この外見で…武術大会殿堂入り…しかも25とか……どうなってんだ侯爵家…」
ミカが遠い目になってしまった。
「そういえば、ミカはいくつだっけ?」
「ん?俺?15!」
マジか!異世界の15歳、すげえな!17~8かと思ったよ!
てことは
「…おにいさまも…」
「私も15だよ?」
ええええー?!嘘でしょ?!
俺…
「15さいでああいうふうになれるかなあ…」
「大丈夫ですよ。サフィラスさまはそのままで十分お可愛らしいですから!いつまでもそのままでいらしてください!」
ニコニコとティガーが言うが…
「なぐさめになってないっ!」
てゆーか、俺、また全部くちにでてた?
「「「「うん。出てたよ?」」」」
はずかしっ!
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