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お披露目会、大成功!…だよね?!
俺のためのお約束
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さて。
王家の皆さん(with護衛のみんな)&俺の家族(ゲイル)&公爵家にて!
俺のためのお約束がようやく決まりましたー!
わー!パチパチパチー!
な…ながかった…。
自分のことだから、なんとか聞こうと頑張ったんだけど…。
いろいろありすぎてお疲れモードだった俺は、おやつでお腹いっぱいになって、いつの間にかゲイル抱っこで夢の中……。ご、ごめん…。
起こされた時には、すべてが終わっておりましたとさ!
ゲイルがすんごい疲れた顔して「やりきった!」感をだしておりまする。
その他の皆さんは………まんしんそーい。
おい!何があった?!
どうやら、俺の素敵なお父様が、大事な大事な息子(俺!)のために色々無理難題…げふんげふん、大切なお願いをたあっくさんしてくれたらしい。
ゲイルー!俺、本人なのに寝ちゃってごめんね。
大好きだよ、ごめんね、お疲れ様、の意味を込めて「ちゅ!」
「みんなにちょびっとひーる してあげて?」
ゲイルがちょい、と手を振ると、ぐったりぐだぐだなみんながちょいと元気になった。
しおれたお花がお水を貰ったみたい。
うむ。よかったよかった。
でもって決まった
「サフィのお約束」
●魔力について
1.サフィの魔力量は「通常より多い。ゲイルと同じくらい」ってことにしておく。
2.サフィの魔法の系統は緑と水。
(通常魔法は1系統がほとんど。だけど、ゲイルみたいに例外も稀にいるらしい。「公表するのはどちらか1つのほうが良いのでは」という王家と「冒険者になれば療法使いたがるだろう。それならいっそ公表し、牽制した方がいい」ってゲイルが争い、ゲイルが勝利を収めた。ゲイル!わかってるううう!ヒールも、水弾も氷矢も絶対に冒険に役立つもん!)
3.「貴重な2系統の魔力持ち」(本当は7系統だけどね)ということにし、王家がサフィの後援をすることを公表する。
●俺の身柄について
1.10歳までは公爵家に住む。ゲイルも一緒に住む。病院に早く行き来できるよう、ゲイルの屋敷と公爵家を転移ゲートで結ぶ。
2.基本的にサフィは屋敷の敷地から出るのは禁止。出るときには変装してゲイルと一緒に出ること。
3.週に1日は王家に行く事。その際は必ず転移ゲートを使用すること。また、その転移ゲートは公爵邸の現サフィラスの部屋の隣に用意し、その部屋の鍵はゲイルが持つこととする。
●俺の魔法の訓練について
1.魔塔の当主に訓練を依頼。その際、当主とは守秘義務を魔法契約書にて課すこと。また契約書にはサフィを決して害せない旨記載すること。
2.訓練所は王家の王族用の訓練施設、もしくは、公爵家に用意する「屋敷から直結し、四方を壁に囲まれた外部と遮断された場所」のみとする。また、訓練の際は必ずゲイルを同席させること。
大体はこんな感じ。
あとは「公爵家には結界を張りほかの人を入れない」だとか。
「誰かを敷地に入れるときにはサフィは予め王家に移動」だとか。
「臨時で王家に行くのはゲイルが認めたときだけ」とか。
まあ、その辺はいいとして。
「特別な時以外は、プレゼントはゲイルを通す」だとか
「必要以上にサフィにおやつを与えない」とか!!
え?推し活のルール?
それともペット?
しかも、以下まだまだ続いてるんですけどおお?
ゲイルがドヤ顔でえんえんと語る「サフィのお約束」を右耳から左耳に通過させながら、俺はみんながぐったりぐだぐだになった理由を察したのだった…。
いくつもいくつも耳の中をトンネルして。最終的に、
「以後、ゲイルにより都度追加されるものとする。」
でお約束は終わった。
な、ながかった………!!!
ゲイル…俺のこと好きすぎるね。俺も好きだけど、やりすぎー!!!
でも、みんなで考えてくれたお約束には、俺への愛がたあっくさん詰まってた。
ああでもない、こうでもない、と俺のために一生懸命考えてくれたんだよね…。
俺は胸がぎゅうっとして、なんだか涙がでそうになった。
だってさ。この全部が俺のためなんだよ?
この人たちには何の得もないのに…。
よかったなあ。
俺、この人たちに出会えて、よかった。
大好きな人たちに出会えてよかった。
「ありがと」
1人1人に言いながら、ぎゅ!
一応、下を向いてうつむいてるライリオにも……ふたりまとめて、ぎゅ!
ライオネルもリオネルも「!!」って真っ赤になって震えた。
イヒヒー。驚かしてやったもんね!
最後は公爵の前へ。
公爵「自分へはないんだろうなー」って感じで「気にしませんよー」って俺を見ないふりしてる。
しょーがないなー。
ちょっと迷ったけど。
この人も頑張ってくれたんだよね。
すー、はー。
勇気をだしてー
ぎゅ!
一瞬だけして、ぱっと離れた。
公爵が、カチコーン!って固まって動かなくなった。
ふるふると震えてたのも、目に涙浮かんでたのも、気付かないふり。
俺、空気読む子だからね!
ゲイルが俺を抱きしめていいこいいこしてくれた。
王家の皆さん(with護衛のみんな)&俺の家族(ゲイル)&公爵家にて!
俺のためのお約束がようやく決まりましたー!
わー!パチパチパチー!
な…ながかった…。
自分のことだから、なんとか聞こうと頑張ったんだけど…。
いろいろありすぎてお疲れモードだった俺は、おやつでお腹いっぱいになって、いつの間にかゲイル抱っこで夢の中……。ご、ごめん…。
起こされた時には、すべてが終わっておりましたとさ!
ゲイルがすんごい疲れた顔して「やりきった!」感をだしておりまする。
その他の皆さんは………まんしんそーい。
おい!何があった?!
どうやら、俺の素敵なお父様が、大事な大事な息子(俺!)のために色々無理難題…げふんげふん、大切なお願いをたあっくさんしてくれたらしい。
ゲイルー!俺、本人なのに寝ちゃってごめんね。
大好きだよ、ごめんね、お疲れ様、の意味を込めて「ちゅ!」
「みんなにちょびっとひーる してあげて?」
ゲイルがちょい、と手を振ると、ぐったりぐだぐだなみんながちょいと元気になった。
しおれたお花がお水を貰ったみたい。
うむ。よかったよかった。
でもって決まった
「サフィのお約束」
●魔力について
1.サフィの魔力量は「通常より多い。ゲイルと同じくらい」ってことにしておく。
2.サフィの魔法の系統は緑と水。
(通常魔法は1系統がほとんど。だけど、ゲイルみたいに例外も稀にいるらしい。「公表するのはどちらか1つのほうが良いのでは」という王家と「冒険者になれば療法使いたがるだろう。それならいっそ公表し、牽制した方がいい」ってゲイルが争い、ゲイルが勝利を収めた。ゲイル!わかってるううう!ヒールも、水弾も氷矢も絶対に冒険に役立つもん!)
3.「貴重な2系統の魔力持ち」(本当は7系統だけどね)ということにし、王家がサフィの後援をすることを公表する。
●俺の身柄について
1.10歳までは公爵家に住む。ゲイルも一緒に住む。病院に早く行き来できるよう、ゲイルの屋敷と公爵家を転移ゲートで結ぶ。
2.基本的にサフィは屋敷の敷地から出るのは禁止。出るときには変装してゲイルと一緒に出ること。
3.週に1日は王家に行く事。その際は必ず転移ゲートを使用すること。また、その転移ゲートは公爵邸の現サフィラスの部屋の隣に用意し、その部屋の鍵はゲイルが持つこととする。
●俺の魔法の訓練について
1.魔塔の当主に訓練を依頼。その際、当主とは守秘義務を魔法契約書にて課すこと。また契約書にはサフィを決して害せない旨記載すること。
2.訓練所は王家の王族用の訓練施設、もしくは、公爵家に用意する「屋敷から直結し、四方を壁に囲まれた外部と遮断された場所」のみとする。また、訓練の際は必ずゲイルを同席させること。
大体はこんな感じ。
あとは「公爵家には結界を張りほかの人を入れない」だとか。
「誰かを敷地に入れるときにはサフィは予め王家に移動」だとか。
「臨時で王家に行くのはゲイルが認めたときだけ」とか。
まあ、その辺はいいとして。
「特別な時以外は、プレゼントはゲイルを通す」だとか
「必要以上にサフィにおやつを与えない」とか!!
え?推し活のルール?
それともペット?
しかも、以下まだまだ続いてるんですけどおお?
ゲイルがドヤ顔でえんえんと語る「サフィのお約束」を右耳から左耳に通過させながら、俺はみんながぐったりぐだぐだになった理由を察したのだった…。
いくつもいくつも耳の中をトンネルして。最終的に、
「以後、ゲイルにより都度追加されるものとする。」
でお約束は終わった。
な、ながかった………!!!
ゲイル…俺のこと好きすぎるね。俺も好きだけど、やりすぎー!!!
でも、みんなで考えてくれたお約束には、俺への愛がたあっくさん詰まってた。
ああでもない、こうでもない、と俺のために一生懸命考えてくれたんだよね…。
俺は胸がぎゅうっとして、なんだか涙がでそうになった。
だってさ。この全部が俺のためなんだよ?
この人たちには何の得もないのに…。
よかったなあ。
俺、この人たちに出会えて、よかった。
大好きな人たちに出会えてよかった。
「ありがと」
1人1人に言いながら、ぎゅ!
一応、下を向いてうつむいてるライリオにも……ふたりまとめて、ぎゅ!
ライオネルもリオネルも「!!」って真っ赤になって震えた。
イヒヒー。驚かしてやったもんね!
最後は公爵の前へ。
公爵「自分へはないんだろうなー」って感じで「気にしませんよー」って俺を見ないふりしてる。
しょーがないなー。
ちょっと迷ったけど。
この人も頑張ってくれたんだよね。
すー、はー。
勇気をだしてー
ぎゅ!
一瞬だけして、ぱっと離れた。
公爵が、カチコーン!って固まって動かなくなった。
ふるふると震えてたのも、目に涙浮かんでたのも、気付かないふり。
俺、空気読む子だからね!
ゲイルが俺を抱きしめていいこいいこしてくれた。
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