40 / 48
第4章 神の君臨
更新・神の虚言を破れ!
しおりを挟む
「剛翼を失い、能力がヘラには届かない」
「——僕がなんとかするしかないってことだよね」
「鞘から真の力を抜く方法を、すぐに見つけ出せ」
「命令はなしだ……僕たちは勇者と魔王、対等だろ?」
「ふっ……あの女神の次に倒されるのはお前だぞクレイス!」
意気込んだ二人は、クレーターから這い出てきたヘラへと駆けていく。
無表情な様子の神は怒りを露わにしている時よりも畏怖を感じさせられた。
眼前に捉えていたヘラは瞬時に背後に周り、二人の背後へと回り込む。
そのまま肩へ手を伸ばして抱き寄せる形になった。
「子供には過ぎたおもちゃだったわね」
肩を組んだまま、ヘラはさも当然かのようにゼルヴェの体の中へ手を差し込んだ。
「なっ!? うわぁぁぁああああああぁあああああ!?」
身体が引き裂かれるよりも強烈な魂の痛み。
ヘラと同化するゼルヴェの胸は恍惚とした表情を浮かべる女神に弄られていた。
「触れるな!」
組まれた肩から抜け出したクレイスはサング・オブ・ブレイバーを振り下ろし、ゼルヴェから引き離そうとする。
「勇者くんも優しいねぇ。さっきまで殺しあってた相手なのに。男の友情は意味不明ね」
空いた手で軽々と弾かれる一撃。
重心移動を見抜かれ、弾かれるたびに大きな弧を描かされ、クレイスの体力をも奪う。
その度に力を込め直し、斬り裂こうとするがヘラの髪の毛一すら掠めることもできない。
「あー! あった、これこれ!」
勢いよく手を引き抜いたヘラ。
その手には神々しく光る紫色の球体が握られていた。
純度の高い神片を彷彿とさせるそれが、拒絶と受諾だと誰もが認識できるだろう。
そのままゼルヴェは力なく崩れ落ちた。
「私の力の一部を貸してあげたから、調子に乗っちゃったのね」
「ゼルヴェ!」
「ふふっ、本当に優しいのね。死ぬほどイライラしたけど一周回って面白くなってきたわ」
力を取り戻したヘラが強大になった気配はなかったが、それは元から異常な力を保持している証拠に他ならなかった。
その代わりにか、とても慈愛に満ちた穏やかな表情を浮かべている。
「君の御察しの通り、ゼルヴェくんは魔王からただの人間に戻りました~」
微笑むヘラは全て傷を塞ぎ、破れたドレスも完璧に修復していった。
花冠のように黒い花がヘラの頭に舞い降りる。
「でも私はゼルヴェくんさえ従順になってくれれば、復活なんてどーでもいい!」
「ふっ!」
無駄話に付き合う様子を見せずクレイスは一気に距離を詰めた。
テュイアの魂を取り戻すため、ロイケンの仇を討つためにもこれ以上戦いを長引かせるわけにもいかない、と。
「話は最後まで聞きなさい」
「ゼルヴェの拒絶……!?」
放たれた拒絶の力はゼルヴェの黒球とは違い、不可視の完全な力だった。
振り上げた武器をどうすることも出来ないクレイスは、まさにその場に縛り付けられる。
「テュイアだっけ? 娘の魂くらい返してあげるわよ」
「なっ?」
それは神の囁きにしてはあまりにも甘美なものだった。
「世界を統べるって言っても隅々治めることは出来ないし~。女の子たちと一緒にどこかの森でこっそり暮らせばいいんじゃない?」
「な、何を……」
「解放は簡単。神に出来ないことはない」
ここで退がれば永遠に安寧を約束してくれるという。
圧倒的な力の差を持つ神にとって、力なきクレイスたちなど彼女の庭の中にある意志を持った人形に過ぎないのだ。
「でも、これは新たな契約。破ったものには死よりも恐ろしい罰があるわ」
再びクレイスの後ろに回り込むヘラ。
優しく顎を撫でられたクレイスは悪寒どころか、安堵の涙を流しそうになった。
「貴方はもう二度と私に歯向かわない……それだけで安寧が約束される」
ここで頷けば長きに渡る戦いから解放され、テュイアやキリルたちと弥栄の時を過ごすことができる。
テュイアと旅をして世界の広さを見せることが出来るのだ。
ロイケンのことも忘れ、その思いから肯定の返事が喉から声が出そうになった刹那。
「——テュイア?」
左目が熱く輝いた。
『更新・神の虚言を破れ!』
ヘラを倒すように更新される行事。
それに気づいたクレイスは、この呪いがヘラではなくテュイアに与えられたものだと気づいた。
「——どう、して……」
出会ったことからは逃げられない行事。
それは女子たちと添い寝するの願いを叶えたり、強大な敵から逃げられなくなり、迷子の猫を探すくだらない呪いだと思っていた。
だが、想い出を貯めないようにしていた絶望の呪いの正体は他でもないテュイア自身。
(……)
魂なのか、幻覚なのか、自分の求める妄想なのか、月夜の逢瀬と同じく向こう側が透けて見えてしまうテュイアを現実でも認めたクレイスは彼女が願っていたことすべてを理解した。
「どうして……何で、諦めてたんだ……?」
クレイスの前で微笑むテュイアの陰に対して、過去形に紡いだ言葉。
それはテュイアの残酷な優しさだった。
「——わざと僕の想い出が多くたまらないようにしてたろ?」
どんなにくだらないことも行事になる。それらをクレイスはパーティ総出で切り抜けてきた。
「ヘラの思惑通り、テュイアの魂が消えても」
幻のように霞むテュイアは肯定も否定もしない。
「僕が、辛くならないように! 寂しくならないように!」
全てを察したクレイスは今もなお眠り続けているテュイアの肉体を見て、彼女の心の強さを察した。
ヘラに自我をどんどん奪われ、魂が消えていく感覚を覚えながら他人の心配をしていたテュイアの。
「君は、僕に仲間を作れって言ったのかよ……!」
自分の命を顧みずに勇者と魔王それぞれの心が壊れない最善と思われる道を、か弱い少女は神に抗ってもなお手に入れようとした。
神の力を奪い、勇者に介入するという大胆な手を使って。
「忘れられるわけない……」
誇り高く、何よりも強い少女を見殺しにすることなど出来ようか。
クレイスは力強く剣を握り締め、拒絶の力を打ち破り、神に向かって流星が如く飛んだ。
「君のいない世界で生きていくなんて無理に決まってるだろ!」
剣戟が交差し、眩い閃光が火花のように辺りを舞う。
今まで手傷を負わせることすら厳しかったヘラをクレイスは圧倒した。
「がっ、正気なの!? 本気で安寧を捨てるわけ!?」
「わがままでも何でもいい! 無理でも何でも叫んでくれ!」
「はぁ? 何言ってるの?」
一歩も退かぬクレイスは神の再生能力に食らいつきながら、どんどんと手傷を負わせていく。
「僕は勇者なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
大振りになった攻撃を両手で受け止めたヘラ。
美しい顔が力むことでで歪む。
そんな表情をさせる勇者が許せないのかどんどん押し返し始めた。
しかし、クレイスの頭の中で、テュイアの涙が伝わっていく。
(……けて)
「ああ!」
(私を助けて! クレイス!)
『更新・勇者よ、私を助けて!』
死を覚悟していた少女が願った生への咆哮。
その魂の叫びを絶対に叶えると勇者は燃え滾る。
「——僕がなんとかするしかないってことだよね」
「鞘から真の力を抜く方法を、すぐに見つけ出せ」
「命令はなしだ……僕たちは勇者と魔王、対等だろ?」
「ふっ……あの女神の次に倒されるのはお前だぞクレイス!」
意気込んだ二人は、クレーターから這い出てきたヘラへと駆けていく。
無表情な様子の神は怒りを露わにしている時よりも畏怖を感じさせられた。
眼前に捉えていたヘラは瞬時に背後に周り、二人の背後へと回り込む。
そのまま肩へ手を伸ばして抱き寄せる形になった。
「子供には過ぎたおもちゃだったわね」
肩を組んだまま、ヘラはさも当然かのようにゼルヴェの体の中へ手を差し込んだ。
「なっ!? うわぁぁぁああああああぁあああああ!?」
身体が引き裂かれるよりも強烈な魂の痛み。
ヘラと同化するゼルヴェの胸は恍惚とした表情を浮かべる女神に弄られていた。
「触れるな!」
組まれた肩から抜け出したクレイスはサング・オブ・ブレイバーを振り下ろし、ゼルヴェから引き離そうとする。
「勇者くんも優しいねぇ。さっきまで殺しあってた相手なのに。男の友情は意味不明ね」
空いた手で軽々と弾かれる一撃。
重心移動を見抜かれ、弾かれるたびに大きな弧を描かされ、クレイスの体力をも奪う。
その度に力を込め直し、斬り裂こうとするがヘラの髪の毛一すら掠めることもできない。
「あー! あった、これこれ!」
勢いよく手を引き抜いたヘラ。
その手には神々しく光る紫色の球体が握られていた。
純度の高い神片を彷彿とさせるそれが、拒絶と受諾だと誰もが認識できるだろう。
そのままゼルヴェは力なく崩れ落ちた。
「私の力の一部を貸してあげたから、調子に乗っちゃったのね」
「ゼルヴェ!」
「ふふっ、本当に優しいのね。死ぬほどイライラしたけど一周回って面白くなってきたわ」
力を取り戻したヘラが強大になった気配はなかったが、それは元から異常な力を保持している証拠に他ならなかった。
その代わりにか、とても慈愛に満ちた穏やかな表情を浮かべている。
「君の御察しの通り、ゼルヴェくんは魔王からただの人間に戻りました~」
微笑むヘラは全て傷を塞ぎ、破れたドレスも完璧に修復していった。
花冠のように黒い花がヘラの頭に舞い降りる。
「でも私はゼルヴェくんさえ従順になってくれれば、復活なんてどーでもいい!」
「ふっ!」
無駄話に付き合う様子を見せずクレイスは一気に距離を詰めた。
テュイアの魂を取り戻すため、ロイケンの仇を討つためにもこれ以上戦いを長引かせるわけにもいかない、と。
「話は最後まで聞きなさい」
「ゼルヴェの拒絶……!?」
放たれた拒絶の力はゼルヴェの黒球とは違い、不可視の完全な力だった。
振り上げた武器をどうすることも出来ないクレイスは、まさにその場に縛り付けられる。
「テュイアだっけ? 娘の魂くらい返してあげるわよ」
「なっ?」
それは神の囁きにしてはあまりにも甘美なものだった。
「世界を統べるって言っても隅々治めることは出来ないし~。女の子たちと一緒にどこかの森でこっそり暮らせばいいんじゃない?」
「な、何を……」
「解放は簡単。神に出来ないことはない」
ここで退がれば永遠に安寧を約束してくれるという。
圧倒的な力の差を持つ神にとって、力なきクレイスたちなど彼女の庭の中にある意志を持った人形に過ぎないのだ。
「でも、これは新たな契約。破ったものには死よりも恐ろしい罰があるわ」
再びクレイスの後ろに回り込むヘラ。
優しく顎を撫でられたクレイスは悪寒どころか、安堵の涙を流しそうになった。
「貴方はもう二度と私に歯向かわない……それだけで安寧が約束される」
ここで頷けば長きに渡る戦いから解放され、テュイアやキリルたちと弥栄の時を過ごすことができる。
テュイアと旅をして世界の広さを見せることが出来るのだ。
ロイケンのことも忘れ、その思いから肯定の返事が喉から声が出そうになった刹那。
「——テュイア?」
左目が熱く輝いた。
『更新・神の虚言を破れ!』
ヘラを倒すように更新される行事。
それに気づいたクレイスは、この呪いがヘラではなくテュイアに与えられたものだと気づいた。
「——どう、して……」
出会ったことからは逃げられない行事。
それは女子たちと添い寝するの願いを叶えたり、強大な敵から逃げられなくなり、迷子の猫を探すくだらない呪いだと思っていた。
だが、想い出を貯めないようにしていた絶望の呪いの正体は他でもないテュイア自身。
(……)
魂なのか、幻覚なのか、自分の求める妄想なのか、月夜の逢瀬と同じく向こう側が透けて見えてしまうテュイアを現実でも認めたクレイスは彼女が願っていたことすべてを理解した。
「どうして……何で、諦めてたんだ……?」
クレイスの前で微笑むテュイアの陰に対して、過去形に紡いだ言葉。
それはテュイアの残酷な優しさだった。
「——わざと僕の想い出が多くたまらないようにしてたろ?」
どんなにくだらないことも行事になる。それらをクレイスはパーティ総出で切り抜けてきた。
「ヘラの思惑通り、テュイアの魂が消えても」
幻のように霞むテュイアは肯定も否定もしない。
「僕が、辛くならないように! 寂しくならないように!」
全てを察したクレイスは今もなお眠り続けているテュイアの肉体を見て、彼女の心の強さを察した。
ヘラに自我をどんどん奪われ、魂が消えていく感覚を覚えながら他人の心配をしていたテュイアの。
「君は、僕に仲間を作れって言ったのかよ……!」
自分の命を顧みずに勇者と魔王それぞれの心が壊れない最善と思われる道を、か弱い少女は神に抗ってもなお手に入れようとした。
神の力を奪い、勇者に介入するという大胆な手を使って。
「忘れられるわけない……」
誇り高く、何よりも強い少女を見殺しにすることなど出来ようか。
クレイスは力強く剣を握り締め、拒絶の力を打ち破り、神に向かって流星が如く飛んだ。
「君のいない世界で生きていくなんて無理に決まってるだろ!」
剣戟が交差し、眩い閃光が火花のように辺りを舞う。
今まで手傷を負わせることすら厳しかったヘラをクレイスは圧倒した。
「がっ、正気なの!? 本気で安寧を捨てるわけ!?」
「わがままでも何でもいい! 無理でも何でも叫んでくれ!」
「はぁ? 何言ってるの?」
一歩も退かぬクレイスは神の再生能力に食らいつきながら、どんどんと手傷を負わせていく。
「僕は勇者なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
大振りになった攻撃を両手で受け止めたヘラ。
美しい顔が力むことでで歪む。
そんな表情をさせる勇者が許せないのかどんどん押し返し始めた。
しかし、クレイスの頭の中で、テュイアの涙が伝わっていく。
(……けて)
「ああ!」
(私を助けて! クレイス!)
『更新・勇者よ、私を助けて!』
死を覚悟していた少女が願った生への咆哮。
その魂の叫びを絶対に叶えると勇者は燃え滾る。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
無属性魔術師、最強パーティの一員でしたが去りました。
ぽてさら
ファンタジー
ヴェルダレア帝国に所属する最強冒険者パーティ『永遠の色調《カラーズ・ネスト》』は強者が揃った世界的にも有名なパーティで、その名を知らぬ者はいないとも言われるほど。ある事情により心に傷を負ってしまった無属性魔術師エーヤ・クリアノートがそのパーティを去っておよそ三年。エーヤは【エリディアル王国】を拠点として暮らしていた。
それからダンジョン探索を避けていたが、ある日相棒である契約精霊リルからダンジョン探索を提案される。渋々ダンジョンを探索しているとたった一人で魔物を相手にしている美少女と出会う。『盾の守護者』だと名乗る少女にはある目的があって―――。
個の色を持たない「無」属性魔術師。されど「万能の力」と定義し無限の可能性を創造するその魔術は彼だけにしか扱えない。実力者でありながら凡人だと自称する青年は唯一無二の無属性の力と仲間の想いを胸に再び戦場へと身を投げ出す。
青年が扱うのは無属性魔術と『罪』の力。それらを用いて目指すのは『七大迷宮』の真の踏破。
人を咥えて竜が舞う
よん
ファンタジー
『竜は南より飛来し、人を咥えて南へと戻る。海トカゲもまた南より渡りて人を喰らう。是即ち海トカゲもまた人なり』
精霊と竜が退き人間が君臨する世界。
たった一頭残った竜が人間を毎日一人ずつ咥えて、どこかへ連れ去る日々が三百年以上も続いていた。
大陸を統べるシバルウ十六世の寵愛を受ける巫女のチルは、護身術を学ぶため属国ナニワームの捕縄術師範代である十八歳の少女――ヒエンを王城へ呼び寄せるが……。
表紙のイラストはあっきコタロウ様に描いてもらいました。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
転生メイドは絆されない ~あの子は私が育てます!~
志波 連
ファンタジー
息子と一緒に事故に遭い、母子で異世界に転生してしまったさおり。
自分には前世の記憶があるのに、息子は全く覚えていなかった。
しかも、愛息子はヘブンズ王国の第二王子に転生しているのに、自分はその王子付きのメイドという格差。
身分差故に、自分の息子に敬語で話し、無理な要求にも笑顔で応える日々。
しかし、そのあまりの傍若無人さにお母ちゃんはブチ切れた!
第二王子に厳しい躾を始めた一介のメイドの噂は王家の人々の耳にも入る。
側近たちは不敬だと騒ぐが、国王と王妃、そして第一王子はその奮闘を見守る。
厳しくも愛情あふれるメイドの姿に、第一王子は恋をする。
後継者争いや、反王家貴族の暗躍などを乗り越え、元親子は国の在り方さえ変えていくのだった。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
異世界魔王召喚〜オッサンが勇者召喚じゃなくて魔王召喚されてしまった件!人族と魔族の間で板挟みになってつらい〜
タジリユウ
ファンタジー
「どうか我々を助けてください魔王様!」
異世界召喚ものでよく見かける勇者召喚、しかし周りにいるのは人間ではなく、みんな魔族!?
こんなオッサンを召喚してどうすんだ!
しかも召喚したのが魔族ではないただの人間だ と分かったら、殺せだの実験台にしろだの好き勝手言いやがる。
オッサンだってキレる時はキレるんだぞ、コンチクショー(死語)!
魔族なんて助けるつもりはこれっぽっちもなかったのだが、いろいろとあって魔族側に立ち人族との戦争へと……
※他サイトでも投稿しております。
※完結保証で毎日更新します∩^ω^∩
賢者の兄にありふれた魔術師と呼ばれ宮廷を追放されたけど、禁忌の冴眼を手に入れたので最強の冒険者となります
遥 かずら
ファンタジー
ルカスはバルディン帝国の宮廷魔術師として地方で魔物を討伐する日々を送っていた。
ある日討伐任務を終え城に戻ったルカスに対し、賢者である兄リュクルゴスはわざと怒らせることを言い放つ。リュクルゴスは皇帝直属の自分に反抗するのは皇帝への反逆だとして、ルカスに呪いの宝石を渡し宮廷から追放してしまう。
しかし呪いの宝石は、実は万能の力を得られる冴眼だった。
――冴眼の力を手にしたルカスはその力を以て、世界最強の冒険者を目指すのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる