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5.忘れてた記憶※

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『真ちゃん…可愛いね…ふふ、触られて気持ちよくなっちゃった?僕達相性いいもんねぇ…可愛い…乳首もぴんぴん立ってるし、小さいここも、固くなってきてるよ…?』

ちゅ、ちゅ、と胸にキスをされ、乳首を吸われる。吐きそうなくらい気持ち悪くて、抵抗しようものなら容赦なく殴られた。

「や、やめて、誰か助けて…!」

ガンッ!!

『真!!逃げようとするんじゃねぇ!お前が逃げたらお前の母親と父親、妹がどうなるかわかってるんだろうな?』

壁に頭を叩き付けられ、視界に靄がかかる。親や大事な妹が僕みたいな目に遭うかもしれないと思うと、抵抗はもうできなくなった。

『ふふ…可愛いね…真ちゃん…!ほら、ここもどんどん柔らかくなってきたよ…?声も出ちゃって、気持ちいいねぇ、真ちゃん…!』

中に指を2本、3本と入れられ、ぐちゃぐちゃとかき回される。感じたくなんてないのに、気持ち悪いのに、声が出てしまった。

「ふ、ふうぅぁ…うう…んっ…」

するとそこに熱くて固いものが押し当てられる。

『やっとひとつになれるね、真ちゃん…!……くっ…あぁっ…!』

メリメリっと音がなり、肉輪が無理やり広がっていく。

「い、いたいぃぃ!やめてぇぇぇえ!!」

そこで僕の記憶を途絶えた。

そうだ。これは確か僕が小学2年生のとき。友達と遊んだ帰りに、後ろからつけられていた男に攫われたんだ。そのまま車で連れ去られて、男の家のベッドで鎖をつけられて嬲られた。攫われてから毎日犯された。1週間で警察が助けに来てくれたらしく、目が覚めたら病院。もう既にその時はその1週間の記憶が無くなっていた。医者からは、心を守るために忘れたのだろう、と。僕は何が何だか分からなかったが、家族が泣いていたのと、頭と下半身がズキズキと痛かったのは覚えてる。

でもどうして忘れていたのだろうか。僕は腐男子で、似たような状況が書かれている小説だっていくらでも読んできた。なのにどうして今になって思い出すんだ?しかもただ大声を上げられただけなのに。そんなの、前の世界でもそこそこあったことで。どうして?

『それはわしが忘れさせていたんだよ。そうしなければお前は心を壊してしまっていたからのぉ…。今思い出したのは、お前の心が強くなったから、それと、今は周りに頼り切っても問題ない人間がいるからだ。』

神様!!!ってか…なる…ほど?まあ確かにあの時はフラッシュバックで錯乱状態になってたけど、今はちょっとだけ落ち着いたから、大丈夫…かな…?

『うむ。まだ心は怯えるであろうが、その時は周りの人間を頼りなさい。そろそろ時間だ。お前を呼ぶ奴らがいるぞ?』

えと、神様ありがとう!またね~!










✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿










「ん…んむぅ…」

「シン!起きたか?すまない…、君があんなになるなんて…」

ダレンさん…耳がぺしょってなってる…

「シン…大丈夫か…?起きれるか?」

ザックさんも耳ぺしょってなってる…てか尻尾あるんだ、尻尾も下がっちゃってる…

「お二人共…すみません。えと…もう大丈夫とは、言い切れないですけど…大丈夫、です?それから…こうなった理由は、いつかちゃんとお話します。すみません、今は話せません。」

会ってまだ数時間の人間にこんな重い話しされても受け止めきれねぇよなぁ~…

「いや、無理に話そうとしなくていい。ゆっくりでいいんだ。だから大丈夫。シン、起きれるならもう夕飯の時間だし、一緒に食べよう。おいで。」

ダレンさんは夕飯の最終工程を終わらせるみたいで部屋を出ていって、僕はザックさんに手を出されてそれにつかまりながらベッドを降りようとした。

がくっ

「わっ」

膝が笑って立てない…!目の前のザックさんにしがみつくような格好になっちゃってるし!!あわわわわどうしよううう~!

「シン、大丈夫か?!もしかして、立てないか…?もしよかったら抱っこしてリビングへ運ぶけど、いいかな?」

へっ?!抱っこですか!恥ずか死してしまう!!で、でも立てないのも事実…!くっ…ここは仕方ない…!抱っこしてもらおう…!

「は、はい…よろしくお願いします…」

するとヒョイッと持ち上げられ、ザックさんの顔が至近距離にあった。

うわ~まつ毛なっが…唇ぷるんぷるんやん…うらやまし…。
てか胸筋えげつねぇ、見た目スラッとしてるのに胸筋すごい…!

「ふふ、そんなに見つめてどうしたの?見惚れちゃった?」

「…!!…図星です…。あまりにもかっこよすぎて…」

「…っ…そ、そうか…嬉しいな…君も可愛いよ?」

ふふん!それはそうだ!神様に頼んで絶世の美少年にしてもらったんだからな!

「ふふふ…すごくドヤ顔だね、可愛い」

「へっ?!」

なんか甘くないですか?!眼差しから砂糖が出てそうなくらい甘いんですが!

「ザック、シン!夕飯できたぞ!」

「は、はい!ありがとうございます~!ザックさん早く行きましょ!」

「ふふ、そうだね」

ダレンさんナイスタイミングですよぉ~…甘々な雰囲気にちょっと耐えられないところでした…僕はハーレム作りたいと思ってましたが、こんなに甘くなると耐えられるかどうか…不安になってきましたねぇ…

ザックさんに抱きかかえられた僕を見てダレンさんは何か言いたそうだったが、僕は気づかずそのまま椅子におろしてもらい、目の前の豪華な食事によだれを垂らしていた。

「おいしそう~!!」

「おう、よかったぜ!たくさんあるからしっかり食えよ!」

「はい!いただきま~す!」

ぱく

「んんひぃ~!!」

なんだこのお肉…トロットロに溶ける…!うまままま!

「へへっ、よかったぜ、それはボアのステーキだ、まだまだあるからたんと食えよ」

「シン、これも食べてみなさい、はい、あ~ん」

あ~ん?目の前に美味しそうなものが乗ったフォークがある…これは食べるしかない!

ぱくん

「んま~い♡」

そうこうしているうちにお腹がいっぱいになってしまって、僕はフォークを持ったままゆらゆらと揺れていた。

「シン、疲れてたんだな…ザック、今空いてる部屋にベッドってあったか?」

「いや、なかった…仕方ない、私の部屋で寝させよう」

「いやお前欲望ダダ漏れじゃねぇか…俺もお前の部屋で寝るからな」

「はぁ…わかったよ…みんなで一緒に寝るか…」

むにゃ…何か言ってるけど聞こえない…おやすみなさい…













『あいつはいつ気がつくかのぉ…自分の顔がほとんど変わっていないことに…それから獣人の給餌行為の意味も…』









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