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都立冨澤大学附属高校
俺の居場所 湊side
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《入学前 ・4月》
まだ桜の蕾程度で春らしい風もなく、だだ冷たい風が体の芯まで凍させる
寒い日、そんな日だが俺は!
朝から俺は!ドキドキが止まらない!
1週間ほど前から入寮が解禁されて
すぐ俺は祖父母の家を出た
元々3年しか住んでない部屋からの
引っ越しは
ボストンバック1つで事足りた
学校の門をくぐり抜け、正面に学校本校舎
左側には、体育館や球技場、道場や、室内プールが佇んでいる
右側には、寮が並んでおり、特進クラス、進学クラスでそれぞれ入口が分かれており、あとは性別、学年毎に割り振られている。
ドキドキしながら寮の入り口を開けると
優しそうな管理人が、出迎えてくれて
簡単な説明を受けたのち、
引換券みたいなやつと寮のキーカードと交換した。
階段を登るとすぐに俺の部屋はあった
202号室 俺の新しい新居
部屋は8畳1Kトイレ風呂別
カードをドアノブに近付けると
ロックの開く音がする
ガチャリとドアを開くと
ふわりと生暖かい風が頬に触れた
基本的に、寮の部屋が隣同士がペアになり、基本的な掃除や寮の行事を行うそうだ。
後から、203号室のお隣さんには挨拶に行こうと、考えながら
玄関で靴を脱ぎ、左手にある台所に触れながら奥に進み
一枚の薄い扉を開けると、狭い部屋に備え付けのローテーブルと奥にはベットが鎮座していた
右側にあるクローゼットを広げて
自分の部屋にニヤニヤが止まらなかった
肩からボストンバックをテーブルに下ろし、バックの中から、鳳城と名前の入ったジャージを取り出すと、クローゼットに仕舞った。
「よし、重大任務完了!」
満足げな湊は、バックの側面からファイルに挟めた学校のパンフレットを取り出し、ベットに腰掛ける
晴臣くんの進学した都立冨澤大学附属高校は
偏差値 78の特進クラス
俺は同じく都立冨澤大学附属高校の
偏差値 74の進学クラスだ
もともと、友人もいなく
勉強しかなかった俺は学力には自信があった
しかし、目標が高すぎた
意地でも同じ学校を目指すために、
中学最後の追い込みは死ぬほど勉強に明け暮れていた
受験ギリギリに、先生から
すまん、お前の天井だ。告げられ
殺意が湧いた
俺はこの受験に全てをかけていたのだ
虚しくも、特進クラスは逃したものの
進学クラスには入れたのだ、
素直に喜ぼう
湊はパンフレットをテーブルに置き、
ボストンバックから小さな箱を取り出した
「お隣さん、いるかなあ」
小さかな茶菓子の箱を持ちながら
一度洗面台に顔を映す
中学時代は黒染めしていたが、彼が似合うと言ってくれたから辞めた
地毛の栗色の髪色でマッシュルームカットと呼ばれる髪型だ
近くの美容室でやってもらったが
可愛い可愛いと頭を撫でられた
一体俺は幾つに見えるのだろうか
内心ショックを受けたが、
晴臣くんに可愛いと言われるのを、想像しニヤニヤしてしまう
そんなの、心底嬉しい。最高だ
さあ、さっさと挨拶を済ませてこよう
そう気合いを入れて湊は洗面所を後にした
まだ桜の蕾程度で春らしい風もなく、だだ冷たい風が体の芯まで凍させる
寒い日、そんな日だが俺は!
朝から俺は!ドキドキが止まらない!
1週間ほど前から入寮が解禁されて
すぐ俺は祖父母の家を出た
元々3年しか住んでない部屋からの
引っ越しは
ボストンバック1つで事足りた
学校の門をくぐり抜け、正面に学校本校舎
左側には、体育館や球技場、道場や、室内プールが佇んでいる
右側には、寮が並んでおり、特進クラス、進学クラスでそれぞれ入口が分かれており、あとは性別、学年毎に割り振られている。
ドキドキしながら寮の入り口を開けると
優しそうな管理人が、出迎えてくれて
簡単な説明を受けたのち、
引換券みたいなやつと寮のキーカードと交換した。
階段を登るとすぐに俺の部屋はあった
202号室 俺の新しい新居
部屋は8畳1Kトイレ風呂別
カードをドアノブに近付けると
ロックの開く音がする
ガチャリとドアを開くと
ふわりと生暖かい風が頬に触れた
基本的に、寮の部屋が隣同士がペアになり、基本的な掃除や寮の行事を行うそうだ。
後から、203号室のお隣さんには挨拶に行こうと、考えながら
玄関で靴を脱ぎ、左手にある台所に触れながら奥に進み
一枚の薄い扉を開けると、狭い部屋に備え付けのローテーブルと奥にはベットが鎮座していた
右側にあるクローゼットを広げて
自分の部屋にニヤニヤが止まらなかった
肩からボストンバックをテーブルに下ろし、バックの中から、鳳城と名前の入ったジャージを取り出すと、クローゼットに仕舞った。
「よし、重大任務完了!」
満足げな湊は、バックの側面からファイルに挟めた学校のパンフレットを取り出し、ベットに腰掛ける
晴臣くんの進学した都立冨澤大学附属高校は
偏差値 78の特進クラス
俺は同じく都立冨澤大学附属高校の
偏差値 74の進学クラスだ
もともと、友人もいなく
勉強しかなかった俺は学力には自信があった
しかし、目標が高すぎた
意地でも同じ学校を目指すために、
中学最後の追い込みは死ぬほど勉強に明け暮れていた
受験ギリギリに、先生から
すまん、お前の天井だ。告げられ
殺意が湧いた
俺はこの受験に全てをかけていたのだ
虚しくも、特進クラスは逃したものの
進学クラスには入れたのだ、
素直に喜ぼう
湊はパンフレットをテーブルに置き、
ボストンバックから小さな箱を取り出した
「お隣さん、いるかなあ」
小さかな茶菓子の箱を持ちながら
一度洗面台に顔を映す
中学時代は黒染めしていたが、彼が似合うと言ってくれたから辞めた
地毛の栗色の髪色でマッシュルームカットと呼ばれる髪型だ
近くの美容室でやってもらったが
可愛い可愛いと頭を撫でられた
一体俺は幾つに見えるのだろうか
内心ショックを受けたが、
晴臣くんに可愛いと言われるのを、想像しニヤニヤしてしまう
そんなの、心底嬉しい。最高だ
さあ、さっさと挨拶を済ませてこよう
そう気合いを入れて湊は洗面所を後にした
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