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都立冨澤大学附属高校
俺の焦燥感 晴臣side
しおりを挟む…が、集中できるはずもなかった
さっきの質問がエンドレスに頭に傾れ込んでくる
周りには悟られない様、ノートに回答を書くふりをしながら考え込んでいた
まあ…確かに?あいつも立派な男子高校生
性欲が無いわけ無いだろう
別に構わないじゃないか、他の男と一晩共にしてようと
俺は男と一夜を過ごす趣味はないんだ
あいつはそれを理解して、俺が女達と過ごすのを了承している
だから、俺も、あいつが誰と寝てようが構わない
はず…だろ、何故か少し胸に騒めきを感じる
落ち着け、俺。何を焦っているんだ
…別にあいつは自分以外の男に言い寄っている姿も、噂も聞かない
あいつに限って他の男に抱かれるなんてあり得ないだろ
…しかし、詮索することが今まで無かっただけで、もしかしたら…変な考えが浮かんでは
別に俺には関係ない!あいつに限ってあり得ない!
で打ち消し、また別の考えが浮かぶ、を自習時間中繰り返した
顔には出ない自負があったが
浩太郎の嘲笑するような顔に底知れぬ憎しみが湧くが、好かれている事に胡座をかいてるいる自分を見透かされたことで何も言えなかった
♪キンコーンカーンコーン
教室のスピーカーからチャイムがなり、生徒達はゾロゾロと昼休憩へ入る
「晴臣、昼飯食おうぜ」
「…おお」
考え過ぎで頭が痛いが
気付かれたくない晴臣は何でもないふりをした
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