26 / 48
第二章 ヒマワリの下で、君と交わした契約はまだ有効ですか?
第26話 『花嫁』奪還! その日の彼女はとても魅力的だった
しおりを挟む
「大丈夫か? レアさん? ペース落とした方がいいっすか?」
「い、いいえ、平気です」
やっぱり体力的には女の子だ。平気です、と言っている割に息が上がっている。今までよく付いてこられたと思う。
抱き上げて行くか? いや、それ前にやってアセナから嫌がられたしな。
なんて考えあぐねていたら、ふふっ、お気遣いありがとうございます、と彼女に笑われた。
「それより急ぎましょう。執行まであと2日、そろそろ天守閣の方へ罪人が移送されます」
階段を駆けあがること約20分。前方から頂辺が見えてくる。
だけど桟橋への道は頑丈そうな鉄扉で閉じられていた。
くそっ! ここまできて、こんなところで鍵と格闘して時間を食わされるのは嫌だぞ。どうする?
床に光が差し込んでいることに気づき俺は上を見上げる。すると天窓が見えた。あそこからなら外へ出られそう。だけど――。
「エルさん、先に行ってください」冷静な顔でレアさんが言う。「わたくしではあの高さは登れません」
自分は鉄扉を開けてから行くと、レアさんの提案に俺は黙ってうなずき、すぐさま壁面を掛け抜けた。
ガラス窓を突き破り、とんがり屋根の上へと降り立った。桟橋のちょうど中央に護送の兵が数人、一斉に視線を向けてくる。そしてその中には――。
縮地功【瞬光迅】で護送兵の間に割って入る。
面を食らっている内に拳を叩き込み無力化、救い出したアセナを抱え距離を取る。
「助けに来たぜ。アセナ」
「……エルくん。どうして?」
腕の中のアセナに目を落とした瞬間、その死装束に目を奪われた。
豪華な白いドレスにヴェール、手にはバラの花束。いかにもというか、いわゆるウェディングドレス姿だった。なんで?
「すげぇな。そのドレス……」
「こ、これは、帝国では未婚で亡くなった女性は来世で結婚できるようにって、それで――」
ああ、そういうこと。何かと思った。
時間があればじっくり眺めて、しかと焼き付けたいところだけど――そういうわけにもいかねぇ。ったく残念だ。
「フツー。結婚っつーのは生きている内にするから意味あるもんだと思うけどな」
帝国の死生観つーのはどうにも俺には理解出来ねぇ。輪廻転生っつーのかそういうの?
人間死んだら終わり、だからこそ今を精一杯生きられるんじゃねぇのかなって思っちまう。
「とにかく聞きてぇことは山ほどあると思う。悪いけど話はあとだ。今はここからどう逃げるか考えなぇと――」
前方、天守閣の前にはクローディアスが待ち構えていたからだ。
その側にはいかにも達人と言った護衛が付き添っている。連中の中にはあのフェディなんとかとかいう奴の姿も。
「まさかこんなところまでのこのこやってくるとはな。ボクのことを覚えているか?」
「悪いな、俺は7文字以上の人の名前を憶えてられねぇんだ。よほどの大物じゃねぇとな」
「き、キサマ!」キレ出した奴をクローディアスが「よせ」となだめる。
「分かっているのかね? これがどういうことか、これは外交問題だぞ?」
「そりゃぁお互い様だろ? ウチの霊象予報士を何の断りもなく勝手に連れて行きやがって」
「その者は元々我々の同志――帝国で処罰するのが法だ」
「だったら俺が貰う!」
桟橋の上で、俺は高らかに宣言した。なぜかアセナは目を丸くしていたけど無視した。
「お前はいったい何を言っているんだ?」
「だから、そんなに要らねぇっつうんなら、俺が貰うつってんだ!」
うずくまるアセナを抱き寄せる。その体はすっかり冷え切っていた。可哀想に。
「さっきからどいつもこいつも要らねぇ要らねぇって、人をなんだと思ってやがる!?」
やつらに指を向け、怒りの限り思いの丈を言い放ってやった。
「エルくん――」
力なくつぶやくアセナを俺の背中へと、かばうように奴らの前に立つ。
「今さら逃げてなんて言わせねぇよ。ただ一つ聞きてぇ」
沈黙を保ったままのをヨシと受け取った更に俺は言葉をつづけた。
「あの時の『契約』はまだ有効かな?」
見えたわけじゃなかったけど、背中越しにアセナがうなずいてくれたのが分かる。
「なら、助ける理由はそれで充分だ」
「助けるだと? この状況でか?」
「ああ、何が何でも救い出す」
まるでその場に控えていたみたいに、数十人の兵が降ってわいてきた。
気配の断ち方、身のこなしからして……なるほど、これがウワサに聞く暗殺部隊ってやつか。
あっという間に囲まれちまった。思ったよりやべぇな。
「何をぼーっとしている?」
フェディなんとかが斬りかかってきて、とっさに手甲で受け止めた。
「は? どこがぼーっとしているって、ちゃんと見えてんだよ。こっちは!」
腕を払ってはじき返す。滑るように止まった時、奴はなんか目を丸くして見開いていたけど、なんだそんなに驚くことあった?
「なるほど、少し腕を上げたみたいだな」
「……意外だぜ、あんたみたいな奴でも人をほめることがあるんだな?」
「たまにはね」俺の挑発に顔色一つ変えずに奴は言う。「だがまだまだだ!」
「エルくん!」
背後に隠していたはずのアセナの姿が、いつのまにか奴の隣で仲間に拘束されていた。
「アセナ! くそ……待っていてくれ! すぐに救い出すから!」
「無理だな」
会話に割り込んでくるフェディなんとか。テメェに用はねぇんだよ。
「少しボクが本気を出せば、すぐにお前は死に絶える」
空気が変わった。さっきと一緒に奴から極寒の空気が漂ってくる。
雰囲気の変化に合わせ、俺も呼吸を整え、構え直し、体を臨戦態勢にしたその時――。
「い、いいえ、平気です」
やっぱり体力的には女の子だ。平気です、と言っている割に息が上がっている。今までよく付いてこられたと思う。
抱き上げて行くか? いや、それ前にやってアセナから嫌がられたしな。
なんて考えあぐねていたら、ふふっ、お気遣いありがとうございます、と彼女に笑われた。
「それより急ぎましょう。執行まであと2日、そろそろ天守閣の方へ罪人が移送されます」
階段を駆けあがること約20分。前方から頂辺が見えてくる。
だけど桟橋への道は頑丈そうな鉄扉で閉じられていた。
くそっ! ここまできて、こんなところで鍵と格闘して時間を食わされるのは嫌だぞ。どうする?
床に光が差し込んでいることに気づき俺は上を見上げる。すると天窓が見えた。あそこからなら外へ出られそう。だけど――。
「エルさん、先に行ってください」冷静な顔でレアさんが言う。「わたくしではあの高さは登れません」
自分は鉄扉を開けてから行くと、レアさんの提案に俺は黙ってうなずき、すぐさま壁面を掛け抜けた。
ガラス窓を突き破り、とんがり屋根の上へと降り立った。桟橋のちょうど中央に護送の兵が数人、一斉に視線を向けてくる。そしてその中には――。
縮地功【瞬光迅】で護送兵の間に割って入る。
面を食らっている内に拳を叩き込み無力化、救い出したアセナを抱え距離を取る。
「助けに来たぜ。アセナ」
「……エルくん。どうして?」
腕の中のアセナに目を落とした瞬間、その死装束に目を奪われた。
豪華な白いドレスにヴェール、手にはバラの花束。いかにもというか、いわゆるウェディングドレス姿だった。なんで?
「すげぇな。そのドレス……」
「こ、これは、帝国では未婚で亡くなった女性は来世で結婚できるようにって、それで――」
ああ、そういうこと。何かと思った。
時間があればじっくり眺めて、しかと焼き付けたいところだけど――そういうわけにもいかねぇ。ったく残念だ。
「フツー。結婚っつーのは生きている内にするから意味あるもんだと思うけどな」
帝国の死生観つーのはどうにも俺には理解出来ねぇ。輪廻転生っつーのかそういうの?
人間死んだら終わり、だからこそ今を精一杯生きられるんじゃねぇのかなって思っちまう。
「とにかく聞きてぇことは山ほどあると思う。悪いけど話はあとだ。今はここからどう逃げるか考えなぇと――」
前方、天守閣の前にはクローディアスが待ち構えていたからだ。
その側にはいかにも達人と言った護衛が付き添っている。連中の中にはあのフェディなんとかとかいう奴の姿も。
「まさかこんなところまでのこのこやってくるとはな。ボクのことを覚えているか?」
「悪いな、俺は7文字以上の人の名前を憶えてられねぇんだ。よほどの大物じゃねぇとな」
「き、キサマ!」キレ出した奴をクローディアスが「よせ」となだめる。
「分かっているのかね? これがどういうことか、これは外交問題だぞ?」
「そりゃぁお互い様だろ? ウチの霊象予報士を何の断りもなく勝手に連れて行きやがって」
「その者は元々我々の同志――帝国で処罰するのが法だ」
「だったら俺が貰う!」
桟橋の上で、俺は高らかに宣言した。なぜかアセナは目を丸くしていたけど無視した。
「お前はいったい何を言っているんだ?」
「だから、そんなに要らねぇっつうんなら、俺が貰うつってんだ!」
うずくまるアセナを抱き寄せる。その体はすっかり冷え切っていた。可哀想に。
「さっきからどいつもこいつも要らねぇ要らねぇって、人をなんだと思ってやがる!?」
やつらに指を向け、怒りの限り思いの丈を言い放ってやった。
「エルくん――」
力なくつぶやくアセナを俺の背中へと、かばうように奴らの前に立つ。
「今さら逃げてなんて言わせねぇよ。ただ一つ聞きてぇ」
沈黙を保ったままのをヨシと受け取った更に俺は言葉をつづけた。
「あの時の『契約』はまだ有効かな?」
見えたわけじゃなかったけど、背中越しにアセナがうなずいてくれたのが分かる。
「なら、助ける理由はそれで充分だ」
「助けるだと? この状況でか?」
「ああ、何が何でも救い出す」
まるでその場に控えていたみたいに、数十人の兵が降ってわいてきた。
気配の断ち方、身のこなしからして……なるほど、これがウワサに聞く暗殺部隊ってやつか。
あっという間に囲まれちまった。思ったよりやべぇな。
「何をぼーっとしている?」
フェディなんとかが斬りかかってきて、とっさに手甲で受け止めた。
「は? どこがぼーっとしているって、ちゃんと見えてんだよ。こっちは!」
腕を払ってはじき返す。滑るように止まった時、奴はなんか目を丸くして見開いていたけど、なんだそんなに驚くことあった?
「なるほど、少し腕を上げたみたいだな」
「……意外だぜ、あんたみたいな奴でも人をほめることがあるんだな?」
「たまにはね」俺の挑発に顔色一つ変えずに奴は言う。「だがまだまだだ!」
「エルくん!」
背後に隠していたはずのアセナの姿が、いつのまにか奴の隣で仲間に拘束されていた。
「アセナ! くそ……待っていてくれ! すぐに救い出すから!」
「無理だな」
会話に割り込んでくるフェディなんとか。テメェに用はねぇんだよ。
「少しボクが本気を出せば、すぐにお前は死に絶える」
空気が変わった。さっきと一緒に奴から極寒の空気が漂ってくる。
雰囲気の変化に合わせ、俺も呼吸を整え、構え直し、体を臨戦態勢にしたその時――。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
S級騎士の俺が精鋭部隊の隊長に任命されたが、部下がみんな年上のS級女騎士だった
ミズノみすぎ
ファンタジー
「黒騎士ゼクード・フォルス。君を竜狩り精鋭部隊【ドラゴンキラー隊】の隊長に任命する」
15歳の春。
念願のS級騎士になった俺は、いきなり国王様からそんな命令を下された。
「隊長とか面倒くさいんですけど」
S級騎士はモテるって聞いたからなったけど、隊長とかそんな重いポジションは……
「部下は美女揃いだぞ?」
「やらせていただきます!」
こうして俺は仕方なく隊長となった。
渡された部隊名簿を見ると隊員は俺を含めた女騎士3人の計4人構成となっていた。
女騎士二人は17歳。
もう一人の女騎士は19歳(俺の担任の先生)。
「あの……みんな年上なんですが」
「だが美人揃いだぞ?」
「がんばります!」
とは言ったものの。
俺のような若輩者の部下にされて、彼女たちに文句はないのだろうか?
と思っていた翌日の朝。
実家の玄関を部下となる女騎士が叩いてきた!
★のマークがついた話数にはイラストや4コマなどが後書きに記載されています。
※2023年11月25日に書籍が発売!
イラストレーターはiltusa先生です!
※コミカライズも進行中!
如月さんは なびかない。~クラスで一番の美少女に、何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
無能と蔑まれた七男、前世は史上最強の魔法使いだった!?
青空一夏
ファンタジー
ケアニー辺境伯爵家の七男カイルは、生まれつき魔法を使えず、家族から蔑まれて育った。しかし、ある日彼の前世の記憶が蘇る――その正体は、かつて世界を支配した史上最強の大魔法使いアーサー。戸惑いながらも、カイルはアーサーの知識と力を身につけていき、次第に自らの道を切り拓く。
魔法を操れぬはずの少年が最強の魔法を駆使し、自分を信じてくれる商店街の仲間のために立ち上げる。やがてそれは貴族社会すら揺るがす存在へと成長していくのだった。こちらは無自覚モテモテの最強青年になっていく、ケアニー辺境伯爵家の七男カイルの物語。
※こちらは「異世界ファンタジー × ラブコメ」要素を兼ね備えた作品です。メインは「異世界ファンタジー」ですが、恋愛要素やコメディ要素も兼ねた「ラブコメ寄りの異世界ファンタジー」になっています。カイルは複数の女性にもてますが、主人公が最終的には選ぶのは一人の女性です。一夫多妻のようなハーレム系の結末ではありませんので、女性の方にも共感できる内容になっています。異世界ファンタジーで男性主人公なので男性向けとしましたが、男女関係なく楽しめる内容を心がけて書いていきたいです。よろしくお願いします。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます
わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。
一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します!
大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる