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ツンデレはお呼びじゃねぇよ

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    正門に着く俺たち、
今日はいつもより10分早く、意気揚々と席に着く。
  そこからはいつもどおりの風景だ。
ただ、少し違うのは、明らかに俺を睨みつけている女子が1人……

「おい、優斗お前めちゃくちゃ睨まれてんな、なんかしたのか?」
    
「いや、何もしてないぞ?  というか話してすらいないんだが……」

会話をしている間も俺に視線を向けてくる女子……

「お、おい優斗やっぱりお前なんかしたんじゃないのか?」
「いや、そんなはずないんだけどなぁ」

するとその女子は視線を外さずしこっちに歩いてきた。

「ゆ、優斗……こっち来たぞ」

怯えながらそう言う翔也。
え? 俺? もちろんちょービビってるに決まってんだろ。
某有名映画のター〇ネーターかのように近ずいて来る。 俺たちの目の前に立つと彼女は

「あ、貴方が優斗さんですの?」
「あ、あぁ」

俺はこの時名前を知られいた事より
『ですの』と言うところに落雷でも落ちたんじゃないかと思うほどの衝撃を受けた……
(え? ですの口調ってフィクションだけじゃないの? リアルですのさんっているの?)
ですのさんがというネーミングはどうかと自分でも思うが俺はそれどころでは無い、朝から幼女から『ですの』が口癖の女子やら情報量が多い……
(な、なんだ俺はラブコメ主人公にでもなったのか?)
そう現実逃避するのも無理はないのではないか。
そんな思考を巡らせていると、返事が無いので、彼女はもう一度

「貴方が、優斗さんですのよね!」

そうもう一度問いかけた
俺はあまりの勢いに反射的に

「そ、そうだが何の用だ?」
そう答えてしまった……そう答えてしまったのである
この回答が後に俺に降り掛かる面倒事になるとは
知る由もなかった……




彼女……藤沢香織(ふじさわかおり)
はどうやらこの学園の生徒会の人間らしく
どうやらその生徒会長さんが俺を呼んでいるらしい
本人曰く、今日の昼休み生徒会室に来て欲しいとの事。
(どう考えて厄介事なんだが……)
自分に危害が無いと分かるといじり始める翔也、
こいつ、ほんとにいい性格してやがる……
こいつには後でこいつの妹にこいつの持ってるエロ本の隠し場所を伝えるという仕返しでもしてやるか。
この時代にエロ本という物を持っているから悪いのだ、え?  俺? もちろん、パソコンのファイルに隠してますよ?

そんな馬鹿な考えで現実逃避をしていると
いつの間にか昼休みになっていた、こう言う時だけ時間が早く経つのは、もう神様の嫌がらせか何かだと俺は思う……いやほんとに。

仕方なく俺は生徒会室に向かう、ここの生徒会長は有名でスマホを使えるようにしたり、髪型をある程度自由にできるようになるなど、
圧倒的に先生や生徒からの信頼と支持は厚い……
そんな生徒会長が俺個人に用があるなど考えられないんだが……
しばらくするといかにもと言ったような扉の前に着く、恐る恐る扉を3回ノックする俺。すると奥から

「入ってくれ」

そう聞こえる、俺は扉を開けた、するとそこには
いかにも生徒会長らしき人物が居た。

「あ、あの? 俺はなぜ呼び出されたんでしょう?」

すると彼女はキリッとした目を俺を向け……
じーっと何かを探るような目で俺を見る、朝から面倒なことにしか巻き込まれてねぇなぁと思いながら
生徒会長からの視線にドギマギしていると

「君が柊優斗だね?」
「は、はぁ……」



俺はどうなってしまうのだろう


    
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