柊優斗は普通の恋がしたい!

まるのすけ

文字の大きさ
上 下
1 / 2

俺にはラブコメはキツイ

しおりを挟む
いつも通りの朝、ふかふかのベッドそして、隣りにいる幼女………

「………………ん?」

いや待てよなんでここに幼女が? 俺は普通に昨日寝てたよな?
 急いで思考を巡らせる俺……打開策を考えろ!  さもなくば俺は幼女と同衾した犯罪者予備群およびロリコンの二つ名がついてしまう。

 ただでさえ妹があれなのにこれ以上面倒事を増やすと俺の平和な日常が崩壊してしまう、
 考えた結果俺は、幼女にバレないように抜け出す

「うにゅ~……んっ!」

(やめろお前艶めかしい声出すな! 読者に変な妄想されるだろ!)
 そう思いながら抜け出そうとするとその幼女はとんでもないことを口に出す。

 「ん~、そんな激しくしたら、め~です!」
 「……………………」

 (ちょっとぉぉぉぉぉお! 昨日の夜何があった!? もしかして大人の階段この子と登ってないよね!? )
 背中から冷や汗が止まらない。
 なんとかベッドから抜け出すことに成功するも、
さっきこの幼女が言った言葉が頭から離れない、
何度も確認する俺。
 (大丈夫、服も乱れていない、間違いなんて犯していない!)
 そう、自分に言い聞かせることで平常心を保つ俺だったが、突然扉が開く。
                                                          
「馬鹿兄貴おはよー!って……え?」

「……………………か、香織これは違うんだ!」

「お兄ちゃん、ロリコンなの?」

「ち、違う! 決してそんなヤバいやつじゃない!」

「え? でも幼女と寝てるじゃん、ヤったんでしょ!」

「違うって! ヤってねぇよ!」

「そ、そんな大きいもの口に入り切りませんよ~むにゃ」

「ちょっと、お前1回黙れ!」

「馬鹿兄貴、最低!」

    そう言うと香織は階段を降りていった。
    まずいこのままではロリコンのレッテルを貼られたまま家族にバラされる。
   香織を追いかけるようにして階段を降りる俺、しかし虚しくも香織が母に伝えているときだった。
 
 「お母さん! 馬鹿兄貴の部屋に幼女が! 絶対さらってきたんだわ! 警察に連絡しなきゃ!」
  「あらあら、困ったわね~、でもその子昨日うちに来た妹の子よ?」
 
   俺はテンパっていたがよくよく思うと昨日来ていた母さんの妹さんの子供だったような………
   すると何故俺の部屋に居たのかが気になる。

「じゃあ、なんでお兄ちゃんの部屋に居たの?」
 「多分、あの子優斗の事好きだからね~」
 「……………………」

  (そ、それはあれだよな?  Loveじゃなくてlikeの方の好きだよな? そうだよね母さん?)
 俺の動揺をよそに2人は話を進める。

「いつか優斗と、結婚する~って言ってたわね~」
「今、中学生でしょ? まだそんなこと言ってんの?」

Loveだった事にも動揺するが、まさかの中学生だったことに衝撃を隠せない俺。
 あれは、俗に言う合法(規制)じゃねぇか。

  現実に存在していいものだろうかて言うかこのまま行くと年齢制限かけられない? この小説。
 そんな馬鹿な考えを張り巡らせていると、階段を降りる音がする。

  階段から降りてきたのは今回の騒動の元凶にして、俺を社会的に殺そうとした悪魔である母さんの妹の子である、名前は確か天宮紬(あまみやつむぎ)だったような? 

 寝ぼけ眼を擦りながら降りてくる紬は見た目は完全に小学生である、小学二年生と言われても信じるだろう容姿、身長は小さく顔も幼い。

  これで中学二年生なのだから信じられない。
  さすが、合法(規制)だ。
そんな、紬は降りてくるなり

「おはよぉ~、ございますなのです!」
  「おはよ~紬ちゃんご飯できてるわよ~」
「あ、おはよ」

何故か、即座に順応している母さんと香織。
なんなの、あなた達、適応力が黒い虫と同じじゃん、もうなんでもいいじゃないの?
  現実逃避しながら俺も席に座る、今日の朝ごはんは
鮭にお味噌汁、ご飯に漬物といったいかにも朝ごはんな朝食である。

「「「いただきまーす!」」」
「いただきます」

なんで君たちそんな朝から元気なの? あれか体力もあの黒い虫なのか? 
 そんな考えをしているのがバレたのか香織に睨まれる。


「なんか、失礼なこと考えたでしょ?」
「か、考えてないよ?」
「そう? まぁいいけど、ところで昨日はお楽しみだったの?」

楽しい朝食にグレネードをぶん投げる我が妹。
 
(こ、こいつ、この朝食を紛争地帯にさせるつもりか!)

「昨日は何も無い…………はず」
「何それ?  やっぱりヤってんじゃん」
「いや、やってねぇよ!」
「昨日は楽しかったのです~」
「ちょっとお前マジ黙れよ!」
「怒られちゃったのです~」
「あらあら、まあまあ、あんまり紬ちゃんを怒っちゃダメよ? 優斗」
「で、ヤったの? やってないの?」
「致してはないのです~」
「そう?  ならいいけど」
「あらあら、香織妬いてるの?」
「違うわよ! こんなバカ兄貴に紬ちゃんが抱かれたらたまったもんじゃないわよ!」
「いくらなんでも酷過ぎない!?」

やべぇ、まじこれ寿命縮む! 心臓に悪いわ!
朝から、精神力を削られる俺。
  食べ終わった食器を洗い、支度を始める
  母さん以外みんな学校に行っているので全員朝は忙しい。
これ以上いると紬に一緒に登校しようとか言われそうなのでそうそうに支度を済ませると家を出る。
  家を出ると家の前に幼なじみの柚希と翔也が待っていた。
  2人はいつも俺の家の前まで迎えに来てくれる、まぁ、何時も俺が遅れるのが悪いのだが…………
  すると2人は驚いた顔をして

「おはよ、優斗今日は早いな?」

「私たちが呼びに行く前に来るなんて雨でも降るのかな?」 

「お前らそれは酷……くはないな」

  確かに常に起こされている身としてはぐうの音も出ない。
 すると何かを察した翔也は

「おい、なんか面白いことでもあったのか?」 

「え? なになに教えてよ~」

「いや、ちょっと幼女が……」
  
    仕方ないので学校に向かいながら朝あったことを二人に話す。
すると、翔也は羨ましそうな顔で

「おい、なんだそのラノベ的展開は俺に変われ」 

「なんで、翔也羨ましそうな顔してるの?」

「変われるもんなら変わってやる…………ってダメだお前には変われん」
「何で!?」


翔也 、お前まさか……なわけないよな。
バカ話をしながら俺たちは学校に向かっていく



俺は、この時分かっていなかった
合法(規制)だけではなく他にもやってくることを……





お読み下さりありがとうございます。
今回は凄くストレートなラブコメを書こうと思い立って書き始めました。

「続きが読みたい!」
 「主人公変われ!」
「合法(規制)万歳!」

と思われた方はお気に入り登録お願いします!

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

貞操逆転世界の男教師

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が世界初の男性教師として働く話。

隣の家の幼馴染は学園一の美少女だが、ぼっちの僕が好きらしい

四乃森ゆいな
ライト文芸
『この感情は、幼馴染としての感情か。それとも……親友以上の感情だろうか──。』  孤独な読書家《凪宮晴斗》には、いわゆる『幼馴染』という者が存在する。それが、クラスは愚か学校中からも注目を集める才色兼備の美少女《一之瀬渚》である。  しかし、学校での直接的な接触は無く、あってもメッセージのやり取りのみ。せいぜい、誰もいなくなった教室で一緒に勉強するか読書をするぐらいだった。  ところが今年の春休み──晴斗は渚から……、 「──私、ハル君のことが好きなの!」と、告白をされてしまう。  この告白を機に、二人の関係性に変化が起き始めることとなる。  他愛のないメッセージのやり取り、部室でのお昼、放課後の教室。そして、お泊まり。今までにも送ってきた『いつもの日常』が、少しずつ〝特別〟なものへと変わっていく。  だが幼馴染からの僅かな関係の変化に、晴斗達は戸惑うばかり……。  更には過去のトラウマが引っかかり、相手には迷惑をかけまいと中々本音を言い出せず、悩みが生まれてしまい──。  親友以上恋人未満。  これはそんな曖昧な関係性の幼馴染たちが、本当の恋人となるまでの“一年間”を描く青春ラブコメである。

俺、貞操逆転世界へイケメン転生

やまいし
ファンタジー
俺はモテなかった…。 勉強や運動は人並み以上に出来るのに…。じゃあ何故かって?――――顔が悪かったからだ。 ――そんなのどうしようも無いだろう。そう思ってた。 ――しかし俺は、男女比1:30の貞操が逆転した世界にイケメンとなって転生した。 これは、そんな俺が今度こそモテるために頑張る。そんな話。 ######## この作品は「小説家になろう様 カクヨム様」にも掲載しています。

処理中です...