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ラスと二人の冒険者
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「ありがとう、感謝する。代金は…」
依頼されていた薬が入った袋を渡すと、黒いローブを着たその人は眩しいばかりの笑顔を浮かべた。
僕は自慢のハーブティーを口にしてから、言葉を紡ぐ。
うん、今日は土臭くないや~なんて思いながら。
「あー…お代は結構ですよ~…。無事に子供が産まれたら、それで良いです。ネズミで実験はしましたけど、人体はあなたが初ですから…」
…うん。
ネズミで実験したら、それはもうネズミ算式に子ネズミが増えて行って大変な事になった。
夜な夜な(でも無いけど。朝だったり昼間だったりするけど)ネズミの雄と雄の交尾を見た甲斐があったよ。
獣の本能と云うべきか、中々雄同士の交尾に持っていけなくて、雌が発情した時の匂いを薬を飲んだ雄から出せる様にしたり…中々に大変だった。
そして、無事に子供を授かって出産出来たのなら、僕とハナの為に同性婚出来る様にしてね。
「あ…そうです…。あの…薬の副作用と言いますか…欲情しますと…その…濡れます…」
「…は…?」
ボソボソと話す僕の前の席に座る第二王子の目が点になった。
王子様がそんな顔したら駄目だと思うけど…。
「…その…尻…肛門から…あの…女性の様に…その…蜜が出ます…」
うう…恥ずかしい…。経験の無い僕が、こんな事を口にしなければならないなんて…。
ハナが『人数が居るからお前も来いっ!!』って、ギルドの人に連れて行かれていて良かった…。…ハナ…泣いてたけど…。
「…素晴らしい…っ…!!」
「…は…?」
今度は僕の目が点になった。
「即ちそれは、準備の手間が省けると云う事! これまでよりも早く事に及べると云う事!!」
…え…?
…ええ…?
あれ…?
この人、この国の王子様だよ、ね?
どうして、そんなに目をキラッキラさせているの?
無礼な、とか、そう云った言葉は無いの?
爽やかな笑顔でエッチな事に思いを馳せないで。
「本当に心から感謝する! そうだ、追加で依頼なのだが…」
キラッキラした目で第二王子は媚薬を依頼して、僕の家を出て行った。
真っ黒なローブ姿で、更にはフードを目深に被って走り去って行く後ろ姿を見送る。
お忍びなんだろうけど、怪しいとしか言えないよ…。
まあ良いか。
「気分転換に毛生え薬を作ろうっと」
ここずっと第二王子の依頼に掛かり切りだったからね。
毛生え薬を作ったらご飯食べて…ああ、朝ご飯前にハナが拉致られちゃったんだ…まあ、良いか。キュウリとトマトとレタスとでサラダにしよう。きっと、また食べてる時にハナの幻聴が聞こえるんだろうけど。
「あ」
そんな事を考えていたせいか、仕上げの魔力注入をミスってしまった。
依頼完了で気分が高揚していたのもあると思う。
それはそれは何時も以上に派手な音を立てて、作業小屋が壊れた。
崩れて来た屋根の下敷きになって、どうしようかなあ~…魔法でどかすのも怠いなあ~…なんて思っていたら。
「生きてるか!?」
聞き慣れない澄んだ少年の声が聞こえて来た。
「…生きてます…あの…何か依頼ですか…?」
知らない人=依頼人。この図式は間違っていないので、僕はそう聞き返した。
「依頼は依頼だが…用心棒!」
…用心棒…? 護衛って事かな…?
じゃあ、この澄んだ声の持ち主も第二王子みたいな立場の人なのかな? 第二王子は護衛は連れていなかったみたいだけど…まあ、お忍びだしね…。
なんて考えていたら、あれよあれよと云う間に崩れて来た屋根が退かされて、僕はその用心棒の肩に担がれて外へと運び出された。
で、地面に座らされて、怪我の有無を確認されて、僕が無事な事に安堵した後に話が切り出された。それは、たった今失敗したばかりの毛生え薬の依頼だった。ああ~…そうかあ、もう売り切れていたのかあ~…なんて思いながら、それはたった今失敗して、素材も無いと告げると『俺達が集めて来る』と、リディルと名乗った少年が言って来た。
この子、見事な銀髪だなあ~…この子に薬は必要無いよなあ~…にしても、銀髪が陽の光にキラキラ輝いていて綺麗だなあ~…けど、何か威圧感が凄いなあ、年下なのになあ~…どっちが年上なのか解らないなあ~…。…って思いながらも、素材集めは嬉しいけど、それはハナの仕事だから…ハナに確認してから、え? 何時帰って来るのかって? んー…? 拉致られて行ったから、詳しくは解らないけど…まあ、半月もあれば帰って来るんじゃないかなあ?
へらりと僕が笑えば、リディルは遠い目をした。んー…白目を剥きそう…喋らなければ可愛い子なんだから、そんな顔をしたら駄目だよ~。
「…とりあえず、これでは材料があっても作業は出来ないだろう? 小屋を直すのを手伝わせてくれないか?」
そのまま地面に倒れ込みそうなリディルの肩を抱いて支えた用心棒さんが、そんな事を言って来た。
「…ああ、それは助かりますねえ…」
あー…用心棒さんの名前知らないや…。
この人もこの人で、綺麗な金髪だなあ。精悍な顔付きに短い髪型が良く似合っている。歳は僕よりも上…ハナと同じぐらいかなあ?
「あの、用心棒さんのお名前は?」
僕の問い掛けに、用心棒さんは真面目な顔で言った。
「ああ、俺の名はハインリヒアルベルトフレデリックフライスカイレイレイモンドだ」
……………………何て…?
「…あの…もう一度お伺いしても…?」
用心棒さんは、やはり真面目な顔で繰り返した。
「ハインリヒアルベルトフレデリックフライスカイレイレイモンドだ」
……………………………………………うん、無理、覚えられない。
「…用心棒さんですね、解りました。手伝ってくれるお礼にご馳走しますよ!! あの畑の物、幾らでも好きに採取して食べて下さい! 僕のお薦めはキュウリとトマトとレタスです!!」
「何処がご馳走だっ!!」
あ、リディルが復活した。
「普通は手料理を振舞うんじゃないのか!? ああ!?」
うう…この子怖い…。
眉間に皺を寄せて、目を細めてヒクヒクさせて可愛い顔が台無しだよお…。
「あの…僕…料理苦手で…僕が包丁を持てば、何故か指から大量出血して…ハムを切るのも命がけで…ハナが居たらハナが作ってくれて…だから、僕一人の時は丸かじりで…顎が疲れるから…食べるのも辛くて…」
地面を指先でグリグリしながら話していたら、リディルが吠えた。
「っかああああっ!! これだから若い奴はっ!!」
…んー…?
年下のリディルに言われたくないなあ…。
けど、料理が出来る出来ないに若いとか関係あるのかなあ~?
「美味い冒険者飯食わせてやるよ! 用心棒がっ!」
「はいっ! 台所を借りるぞ」
リディルがそう言った瞬間、用心棒さんがスッと勢い良く立ち上がり、敬礼をした。
…何これ…。
「あー…はい…どうぞ…」
…あー…用心棒さんが作るんだあ…。
「じゃあ、飯が出来るまでの間にこの小屋を直すか。元の形とか間取りを詳しく教えてくれ。それである程度は復元出来る」
ほおおお~。
この子凄い~。
復元魔法使えるんだあ~。
緻密な魔力操作が必要だから、難しいとされてるんだけどなあ。こんな乱暴な子が使えるなんて意外だあ~。
僕も使えるけど、汗水流して作業するハナの姿を見るのが好きだから使わないんだよね~。まあ、失敗する事の方が多いから使わないって話もあるんだけどね。
そんなこんなで、作業小屋が復元されて中にある物を整理していたら、用心棒さんが食事が出来たと呼びに来た。
「…美味しい…」
それは、何の変哲もないトマトスパゲティだったんだけど、とても美味しかった。ハナが作ってくれる料理みたく、柔らかく優しい味がした。
「だろ!? 俺も初めて食べた時、びっくりしたもんよ! 人間、一つや二つ取り柄があるもんなんだよな!」
口周りを赤くしながらリディルがニコニコと言う。その様子をリディルの隣に座る用心棒さんが、ふっと目を細めて見ている。それは、ハナが僕を見るのと同じ目だ。
…あ…もしかして…この二人って…冒険者のパーティ仲間とかじゃなくて…?
…ああ、うん、そうかも…。
…だって、この料理がハナが作ってくれるのと同じって事は…用心棒さんも、リディルを想いながら作ってたって事で…食べて貰えるのが凄い幸せで…うん、そうだね。ハナが作ってくれた物を食べると、僕はとても嬉しくて幸せな気持ちになる…。…リディルも…凄い少年の様に…いや、少年だけど…嬉しそうに笑いながら食べてる…僕と同じ様に…うん、ふふ…。何か、くすぐったいや。あ、そうだ。手伝ってくれたお礼は第二王子に依頼された媚薬にしよう。後ろが濡れる物をって希望だったから丁度良いよね、うん。ハナが帰って来るまではこの街に居るのだろうし。それまでに作ろうっと。
そして何故か、ハナが帰って来るまでの間、僕の食事は用心棒さんが作ってくれる事になり、リディルは畑の世話をしてくれる事になった。
あれ? 何でだろう?
まあ、媚薬作りが捗るから良いけどね。
依頼されていた薬が入った袋を渡すと、黒いローブを着たその人は眩しいばかりの笑顔を浮かべた。
僕は自慢のハーブティーを口にしてから、言葉を紡ぐ。
うん、今日は土臭くないや~なんて思いながら。
「あー…お代は結構ですよ~…。無事に子供が産まれたら、それで良いです。ネズミで実験はしましたけど、人体はあなたが初ですから…」
…うん。
ネズミで実験したら、それはもうネズミ算式に子ネズミが増えて行って大変な事になった。
夜な夜な(でも無いけど。朝だったり昼間だったりするけど)ネズミの雄と雄の交尾を見た甲斐があったよ。
獣の本能と云うべきか、中々雄同士の交尾に持っていけなくて、雌が発情した時の匂いを薬を飲んだ雄から出せる様にしたり…中々に大変だった。
そして、無事に子供を授かって出産出来たのなら、僕とハナの為に同性婚出来る様にしてね。
「あ…そうです…。あの…薬の副作用と言いますか…欲情しますと…その…濡れます…」
「…は…?」
ボソボソと話す僕の前の席に座る第二王子の目が点になった。
王子様がそんな顔したら駄目だと思うけど…。
「…その…尻…肛門から…あの…女性の様に…その…蜜が出ます…」
うう…恥ずかしい…。経験の無い僕が、こんな事を口にしなければならないなんて…。
ハナが『人数が居るからお前も来いっ!!』って、ギルドの人に連れて行かれていて良かった…。…ハナ…泣いてたけど…。
「…素晴らしい…っ…!!」
「…は…?」
今度は僕の目が点になった。
「即ちそれは、準備の手間が省けると云う事! これまでよりも早く事に及べると云う事!!」
…え…?
…ええ…?
あれ…?
この人、この国の王子様だよ、ね?
どうして、そんなに目をキラッキラさせているの?
無礼な、とか、そう云った言葉は無いの?
爽やかな笑顔でエッチな事に思いを馳せないで。
「本当に心から感謝する! そうだ、追加で依頼なのだが…」
キラッキラした目で第二王子は媚薬を依頼して、僕の家を出て行った。
真っ黒なローブ姿で、更にはフードを目深に被って走り去って行く後ろ姿を見送る。
お忍びなんだろうけど、怪しいとしか言えないよ…。
まあ良いか。
「気分転換に毛生え薬を作ろうっと」
ここずっと第二王子の依頼に掛かり切りだったからね。
毛生え薬を作ったらご飯食べて…ああ、朝ご飯前にハナが拉致られちゃったんだ…まあ、良いか。キュウリとトマトとレタスとでサラダにしよう。きっと、また食べてる時にハナの幻聴が聞こえるんだろうけど。
「あ」
そんな事を考えていたせいか、仕上げの魔力注入をミスってしまった。
依頼完了で気分が高揚していたのもあると思う。
それはそれは何時も以上に派手な音を立てて、作業小屋が壊れた。
崩れて来た屋根の下敷きになって、どうしようかなあ~…魔法でどかすのも怠いなあ~…なんて思っていたら。
「生きてるか!?」
聞き慣れない澄んだ少年の声が聞こえて来た。
「…生きてます…あの…何か依頼ですか…?」
知らない人=依頼人。この図式は間違っていないので、僕はそう聞き返した。
「依頼は依頼だが…用心棒!」
…用心棒…? 護衛って事かな…?
じゃあ、この澄んだ声の持ち主も第二王子みたいな立場の人なのかな? 第二王子は護衛は連れていなかったみたいだけど…まあ、お忍びだしね…。
なんて考えていたら、あれよあれよと云う間に崩れて来た屋根が退かされて、僕はその用心棒の肩に担がれて外へと運び出された。
で、地面に座らされて、怪我の有無を確認されて、僕が無事な事に安堵した後に話が切り出された。それは、たった今失敗したばかりの毛生え薬の依頼だった。ああ~…そうかあ、もう売り切れていたのかあ~…なんて思いながら、それはたった今失敗して、素材も無いと告げると『俺達が集めて来る』と、リディルと名乗った少年が言って来た。
この子、見事な銀髪だなあ~…この子に薬は必要無いよなあ~…にしても、銀髪が陽の光にキラキラ輝いていて綺麗だなあ~…けど、何か威圧感が凄いなあ、年下なのになあ~…どっちが年上なのか解らないなあ~…。…って思いながらも、素材集めは嬉しいけど、それはハナの仕事だから…ハナに確認してから、え? 何時帰って来るのかって? んー…? 拉致られて行ったから、詳しくは解らないけど…まあ、半月もあれば帰って来るんじゃないかなあ?
へらりと僕が笑えば、リディルは遠い目をした。んー…白目を剥きそう…喋らなければ可愛い子なんだから、そんな顔をしたら駄目だよ~。
「…とりあえず、これでは材料があっても作業は出来ないだろう? 小屋を直すのを手伝わせてくれないか?」
そのまま地面に倒れ込みそうなリディルの肩を抱いて支えた用心棒さんが、そんな事を言って来た。
「…ああ、それは助かりますねえ…」
あー…用心棒さんの名前知らないや…。
この人もこの人で、綺麗な金髪だなあ。精悍な顔付きに短い髪型が良く似合っている。歳は僕よりも上…ハナと同じぐらいかなあ?
「あの、用心棒さんのお名前は?」
僕の問い掛けに、用心棒さんは真面目な顔で言った。
「ああ、俺の名はハインリヒアルベルトフレデリックフライスカイレイレイモンドだ」
……………………何て…?
「…あの…もう一度お伺いしても…?」
用心棒さんは、やはり真面目な顔で繰り返した。
「ハインリヒアルベルトフレデリックフライスカイレイレイモンドだ」
……………………………………………うん、無理、覚えられない。
「…用心棒さんですね、解りました。手伝ってくれるお礼にご馳走しますよ!! あの畑の物、幾らでも好きに採取して食べて下さい! 僕のお薦めはキュウリとトマトとレタスです!!」
「何処がご馳走だっ!!」
あ、リディルが復活した。
「普通は手料理を振舞うんじゃないのか!? ああ!?」
うう…この子怖い…。
眉間に皺を寄せて、目を細めてヒクヒクさせて可愛い顔が台無しだよお…。
「あの…僕…料理苦手で…僕が包丁を持てば、何故か指から大量出血して…ハムを切るのも命がけで…ハナが居たらハナが作ってくれて…だから、僕一人の時は丸かじりで…顎が疲れるから…食べるのも辛くて…」
地面を指先でグリグリしながら話していたら、リディルが吠えた。
「っかああああっ!! これだから若い奴はっ!!」
…んー…?
年下のリディルに言われたくないなあ…。
けど、料理が出来る出来ないに若いとか関係あるのかなあ~?
「美味い冒険者飯食わせてやるよ! 用心棒がっ!」
「はいっ! 台所を借りるぞ」
リディルがそう言った瞬間、用心棒さんがスッと勢い良く立ち上がり、敬礼をした。
…何これ…。
「あー…はい…どうぞ…」
…あー…用心棒さんが作るんだあ…。
「じゃあ、飯が出来るまでの間にこの小屋を直すか。元の形とか間取りを詳しく教えてくれ。それである程度は復元出来る」
ほおおお~。
この子凄い~。
復元魔法使えるんだあ~。
緻密な魔力操作が必要だから、難しいとされてるんだけどなあ。こんな乱暴な子が使えるなんて意外だあ~。
僕も使えるけど、汗水流して作業するハナの姿を見るのが好きだから使わないんだよね~。まあ、失敗する事の方が多いから使わないって話もあるんだけどね。
そんなこんなで、作業小屋が復元されて中にある物を整理していたら、用心棒さんが食事が出来たと呼びに来た。
「…美味しい…」
それは、何の変哲もないトマトスパゲティだったんだけど、とても美味しかった。ハナが作ってくれる料理みたく、柔らかく優しい味がした。
「だろ!? 俺も初めて食べた時、びっくりしたもんよ! 人間、一つや二つ取り柄があるもんなんだよな!」
口周りを赤くしながらリディルがニコニコと言う。その様子をリディルの隣に座る用心棒さんが、ふっと目を細めて見ている。それは、ハナが僕を見るのと同じ目だ。
…あ…もしかして…この二人って…冒険者のパーティ仲間とかじゃなくて…?
…ああ、うん、そうかも…。
…だって、この料理がハナが作ってくれるのと同じって事は…用心棒さんも、リディルを想いながら作ってたって事で…食べて貰えるのが凄い幸せで…うん、そうだね。ハナが作ってくれた物を食べると、僕はとても嬉しくて幸せな気持ちになる…。…リディルも…凄い少年の様に…いや、少年だけど…嬉しそうに笑いながら食べてる…僕と同じ様に…うん、ふふ…。何か、くすぐったいや。あ、そうだ。手伝ってくれたお礼は第二王子に依頼された媚薬にしよう。後ろが濡れる物をって希望だったから丁度良いよね、うん。ハナが帰って来るまではこの街に居るのだろうし。それまでに作ろうっと。
そして何故か、ハナが帰って来るまでの間、僕の食事は用心棒さんが作ってくれる事になり、リディルは畑の世話をしてくれる事になった。
あれ? 何でだろう?
まあ、媚薬作りが捗るから良いけどね。
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