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募るもの
【序】知らせ
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「……………………………え…?」
雪緒の目の前で、みくが固まった。
◇
この日は新月で、高梨も天野も星も留守にしている。星の帰りが遅い時、或いは新月の日には、月兎は雪緒が預かるのだが、今は星や月兎の養父である杜川が居る。だから、みくは邪魔者の居ない、今日、この日の夜、雪緒の処へと来ていた。
それは、先日、天野の留守を狙ってやって来た杜川から『あのねっ! 月兎はまだ子供だからねっ! あまり変な事は月兎の前では言わないで欲しいなっ! ぷんぷん!』との、親馬鹿特攻を受けたからだ。勿論『ぷんぷん』も、しっかりと杜川は口にした。その愚痴を零す為に。愚痴を零しに零して、雪緒に泣きついて癒して貰おうと、そう思って。
高梨が居れば、間違いなく追い返されるし、月兎が居れば、杜川信奉者の月兎の事だから、愚痴を零した傍から大好きな"親父殿"を呼び出す事だろう。だから、みくは、今日、この日に高梨家に来たのだが。
「…ああ、良かったです…。…僕も…みくちゃん様にお聞きしたい事がありまして…」
と、赤く頬を染めて俯き加減で出迎えたくれた雪緒にみくはノックダウンされ、杜川への愚痴を零すと云う気は黄泉比良坂へと消えてしまった。
「いいよ、いいよ! アタイにドンと任せな!」
ドンと拳で胸を叩いて笑うみくに、雪緒はそっと微笑んで、みくを家の中へと招き入れた。
そうして、茶の間で卓袱台を挟んで向かい合って座り、雪緒が煎れたお茶を一口飲んでから、雪緒に話を促せば。
「…あの…。この様な事は聞くべきでは無いと思うのですが…その…」
「アタイと雪緒君の関係でしょ! 遠慮しないでドンドン聞いておくれよ!」
関係と言っても、二人の間に色事等は一切無い。
みくにとって雪緒は弟の様なもので、それは雪緒も同じだ。雪緒にとって、みくは気さくな姉…の様なものである。
「は、ひっ! みくちゃん様は天野様のおちんちんをお弄りになりました事がありましたでしょうかっ!? または、天野様がみくちゃん様のおちんちんをお弄りになりました事がありますでしょうか!? その際に気を付けたり、してはならない事がありましたら、是非とも教えて戴きたいと思いまして、こうしてお尋ねした次第なのでふ…っ!!」
噛んだ。
思い切り噛んだ。
慣れない事はする物じゃない。の、良い見本がここに居た。平素ならば、おちんちんと言いそうになるのを、何とかペニスと言い直していた雪緒だが、それもすっかりと忘れ去られていた。
そして、さらりとみくが姉では無く、兄だと云う事も口にした。
みくは外見も声も女性その物だが、胸に膨らみが無い代わりに、下半身には女性には無い膨らみがある。
「……………………………え…?」
そして、忘れ去られたのは、みくも同じ事。
時間を止めたみくに気付かずに、雪緒は頬を紅潮させて話を続ける。
「えみちゃん様から抜き合いの話がありまして、それに対しまして、だ、紫しゃまが想う者同士の行為ならそれは違うもにょになりましゅからと、しょれでしゅたりゃ僕がだん、紫しゃまのおちんちんを触っても何の問題はにゃくて僕は何時もだん、紫しゃまにして戴くばかりにゃにょで僕もゆ、旦那しゃまのおちんちんを触りたいと思うにょれしゅが、しょれは旦那しゃまが僕にして下さる様におちんちんを口に」
顔を真っ赤にして、何ならその丸みのある目に涙を浮かべて、呂律怪しく話す雪緒の言葉を、両手を振ってみくが慌てて止める。
「あああああああああああッ!! 落ち着いてッ、落ち着いておくれよ雪緒君ッ!!」
先日、雪緒に自慰についてからかったみくではあるが、別に明確な答えが欲しかった訳では無い。無かったのに、何故、今、雪緒はそれ以上の事を口にしているのか。杜川が抜き合いと言ったと雪緒が口にしたが、何が何をどうしてそうなったのか、みくにはさっぱりと解らなかった。
杜川はみくの処へ行く前に、高梨家にも親馬鹿特攻を掛けていたのだが、みくはそれを知らない。
兎にも角にも、この暴走した雪緒を止めなければならない。ならないのだが。
「いいかい、雪緒君ッ! 雪緒君のダンナは雪緒君に男根…おちんちんを弄って欲しくて、雪緒君のおちんちんを弄ってる訳じゃあなくって、ただ、ダンナがしたいからしてるだけで、それは雪緒君に気持ち良くなって欲しいからで、別に雪緒君にその見返りとかを求めてる訳じゃあなくて、ダンナがしてくれてるから、そのお返しにって雪緒君がする必要はなくて、ああ、いや、雪緒君が触りたいってぇんなら話は変わるんだけどねッ!」
わたわたと腰を浮かせて、両手を振り回しながらみくが目も回しながら言う。
いや、お前が落ち着けと言いたい。
『リィンッ!』
「え?」
「ひぃッ!?」
その時、仏間の方からおりんが鳴る音が聴こえて来た。
『リィン、リィン!』
「どうしたのでしょうか?」
またも響く音に、軽く首を傾げて雪緒は立ち上がり、仏間の方へと歩き出す。そこに居るのは、もう普段の落ち着いた雪緒だった。
「ひいぃ~ッ! 鞠子ちゃん、ゴメンようぅ~!」
鞠子とは、既に他界した高梨の妻の名だ。
その名を呼びながら、みくが両手を顔の前で合わせて擦りながら雪緒の後に続く。そのみくの頭の中では、ニコニコとした笑顔を浮かべながら、おりんを鳴らす鞠子の姿があった。
「…どなたもいらっしゃいませんね? 風の悪戯と云う訳ではないですし…うぅん?」
仏壇の前でひたすらに首を傾げる雪緒に、みくが頬を引き攣らせながら、口を開く。
「ああああのね、雪緒君…その、きっと、鞠子ちゃんが…こう言いたいんだとアタイは思うんだ…『ゆき君は、他人の意見に流されたりしないで、ゆき君はゆき君らしく、ゆき君の速度で行けば良いと思うの』…って…」
「…僕らしく…ですか…」
「そうそうッ!」
顎に指をあてて考え込む雪緒に、みくは首を縦に振る。しかし、みくは雪緒を見ている訳では無く、その隣にてニコニコと笑顔で佇む線の細い小柄な女性を見ていた。
(これで良いんだよねッ、鞠子ちゃんッ!! だから、そんな怖い笑い方しないでッ!!)
その女性とは、他界した鞠子だ。
何時もはそっと高梨と雪緒を見守っているのだが、たまにこうして『余計な事はするな』と、警告して来るのだ。それに気付いているのは、恐らくみくだけなので、みくは誰にもこの事を口にはしていない。
「たのもーっ!」
「今晩はー!」
「え? えみちゃん様に月兎様? どうされたのでしょう?」
「あッ! もしかしたら、今のって、二人が来るよって、知らせだったのかもッ!?」
とにかく、先程までの話題を逸らせる事が出来るのなら何でも良いと、みくは口にした。
「ああ、そうかも知れませんね。ありがとうございます、奥様」
みくのでっち上げに、雪緒は素直に頷き、仏壇へと深く頭を下げた。
(あ、鞠子ちゃんずるい。雪緒君の頭撫でてる)
「む。見慣れぬ草履があるな。来客中かね、雪緒君?」
「これは、みく姉様の草履ですね」
「はい。今、参ります!」
仏間から出て行く雪緒の後ろ姿を見送って、みくは片手を胸にあてて、長い息を吐いた。
「はあぁ~…助かったぁ~…」
そっと胸を撫で下ろすみくだったが、この時は知らなかった。再び、おりんが鳴る事を。そして、それは先程の物とは違い、とても激しく、何かの危機を伝える物である事を、この時はまだ知らなかった。
雪緒の目の前で、みくが固まった。
◇
この日は新月で、高梨も天野も星も留守にしている。星の帰りが遅い時、或いは新月の日には、月兎は雪緒が預かるのだが、今は星や月兎の養父である杜川が居る。だから、みくは邪魔者の居ない、今日、この日の夜、雪緒の処へと来ていた。
それは、先日、天野の留守を狙ってやって来た杜川から『あのねっ! 月兎はまだ子供だからねっ! あまり変な事は月兎の前では言わないで欲しいなっ! ぷんぷん!』との、親馬鹿特攻を受けたからだ。勿論『ぷんぷん』も、しっかりと杜川は口にした。その愚痴を零す為に。愚痴を零しに零して、雪緒に泣きついて癒して貰おうと、そう思って。
高梨が居れば、間違いなく追い返されるし、月兎が居れば、杜川信奉者の月兎の事だから、愚痴を零した傍から大好きな"親父殿"を呼び出す事だろう。だから、みくは、今日、この日に高梨家に来たのだが。
「…ああ、良かったです…。…僕も…みくちゃん様にお聞きしたい事がありまして…」
と、赤く頬を染めて俯き加減で出迎えたくれた雪緒にみくはノックダウンされ、杜川への愚痴を零すと云う気は黄泉比良坂へと消えてしまった。
「いいよ、いいよ! アタイにドンと任せな!」
ドンと拳で胸を叩いて笑うみくに、雪緒はそっと微笑んで、みくを家の中へと招き入れた。
そうして、茶の間で卓袱台を挟んで向かい合って座り、雪緒が煎れたお茶を一口飲んでから、雪緒に話を促せば。
「…あの…。この様な事は聞くべきでは無いと思うのですが…その…」
「アタイと雪緒君の関係でしょ! 遠慮しないでドンドン聞いておくれよ!」
関係と言っても、二人の間に色事等は一切無い。
みくにとって雪緒は弟の様なもので、それは雪緒も同じだ。雪緒にとって、みくは気さくな姉…の様なものである。
「は、ひっ! みくちゃん様は天野様のおちんちんをお弄りになりました事がありましたでしょうかっ!? または、天野様がみくちゃん様のおちんちんをお弄りになりました事がありますでしょうか!? その際に気を付けたり、してはならない事がありましたら、是非とも教えて戴きたいと思いまして、こうしてお尋ねした次第なのでふ…っ!!」
噛んだ。
思い切り噛んだ。
慣れない事はする物じゃない。の、良い見本がここに居た。平素ならば、おちんちんと言いそうになるのを、何とかペニスと言い直していた雪緒だが、それもすっかりと忘れ去られていた。
そして、さらりとみくが姉では無く、兄だと云う事も口にした。
みくは外見も声も女性その物だが、胸に膨らみが無い代わりに、下半身には女性には無い膨らみがある。
「……………………………え…?」
そして、忘れ去られたのは、みくも同じ事。
時間を止めたみくに気付かずに、雪緒は頬を紅潮させて話を続ける。
「えみちゃん様から抜き合いの話がありまして、それに対しまして、だ、紫しゃまが想う者同士の行為ならそれは違うもにょになりましゅからと、しょれでしゅたりゃ僕がだん、紫しゃまのおちんちんを触っても何の問題はにゃくて僕は何時もだん、紫しゃまにして戴くばかりにゃにょで僕もゆ、旦那しゃまのおちんちんを触りたいと思うにょれしゅが、しょれは旦那しゃまが僕にして下さる様におちんちんを口に」
顔を真っ赤にして、何ならその丸みのある目に涙を浮かべて、呂律怪しく話す雪緒の言葉を、両手を振ってみくが慌てて止める。
「あああああああああああッ!! 落ち着いてッ、落ち着いておくれよ雪緒君ッ!!」
先日、雪緒に自慰についてからかったみくではあるが、別に明確な答えが欲しかった訳では無い。無かったのに、何故、今、雪緒はそれ以上の事を口にしているのか。杜川が抜き合いと言ったと雪緒が口にしたが、何が何をどうしてそうなったのか、みくにはさっぱりと解らなかった。
杜川はみくの処へ行く前に、高梨家にも親馬鹿特攻を掛けていたのだが、みくはそれを知らない。
兎にも角にも、この暴走した雪緒を止めなければならない。ならないのだが。
「いいかい、雪緒君ッ! 雪緒君のダンナは雪緒君に男根…おちんちんを弄って欲しくて、雪緒君のおちんちんを弄ってる訳じゃあなくって、ただ、ダンナがしたいからしてるだけで、それは雪緒君に気持ち良くなって欲しいからで、別に雪緒君にその見返りとかを求めてる訳じゃあなくて、ダンナがしてくれてるから、そのお返しにって雪緒君がする必要はなくて、ああ、いや、雪緒君が触りたいってぇんなら話は変わるんだけどねッ!」
わたわたと腰を浮かせて、両手を振り回しながらみくが目も回しながら言う。
いや、お前が落ち着けと言いたい。
『リィンッ!』
「え?」
「ひぃッ!?」
その時、仏間の方からおりんが鳴る音が聴こえて来た。
『リィン、リィン!』
「どうしたのでしょうか?」
またも響く音に、軽く首を傾げて雪緒は立ち上がり、仏間の方へと歩き出す。そこに居るのは、もう普段の落ち着いた雪緒だった。
「ひいぃ~ッ! 鞠子ちゃん、ゴメンようぅ~!」
鞠子とは、既に他界した高梨の妻の名だ。
その名を呼びながら、みくが両手を顔の前で合わせて擦りながら雪緒の後に続く。そのみくの頭の中では、ニコニコとした笑顔を浮かべながら、おりんを鳴らす鞠子の姿があった。
「…どなたもいらっしゃいませんね? 風の悪戯と云う訳ではないですし…うぅん?」
仏壇の前でひたすらに首を傾げる雪緒に、みくが頬を引き攣らせながら、口を開く。
「ああああのね、雪緒君…その、きっと、鞠子ちゃんが…こう言いたいんだとアタイは思うんだ…『ゆき君は、他人の意見に流されたりしないで、ゆき君はゆき君らしく、ゆき君の速度で行けば良いと思うの』…って…」
「…僕らしく…ですか…」
「そうそうッ!」
顎に指をあてて考え込む雪緒に、みくは首を縦に振る。しかし、みくは雪緒を見ている訳では無く、その隣にてニコニコと笑顔で佇む線の細い小柄な女性を見ていた。
(これで良いんだよねッ、鞠子ちゃんッ!! だから、そんな怖い笑い方しないでッ!!)
その女性とは、他界した鞠子だ。
何時もはそっと高梨と雪緒を見守っているのだが、たまにこうして『余計な事はするな』と、警告して来るのだ。それに気付いているのは、恐らくみくだけなので、みくは誰にもこの事を口にはしていない。
「たのもーっ!」
「今晩はー!」
「え? えみちゃん様に月兎様? どうされたのでしょう?」
「あッ! もしかしたら、今のって、二人が来るよって、知らせだったのかもッ!?」
とにかく、先程までの話題を逸らせる事が出来るのなら何でも良いと、みくは口にした。
「ああ、そうかも知れませんね。ありがとうございます、奥様」
みくのでっち上げに、雪緒は素直に頷き、仏壇へと深く頭を下げた。
(あ、鞠子ちゃんずるい。雪緒君の頭撫でてる)
「む。見慣れぬ草履があるな。来客中かね、雪緒君?」
「これは、みく姉様の草履ですね」
「はい。今、参ります!」
仏間から出て行く雪緒の後ろ姿を見送って、みくは片手を胸にあてて、長い息を吐いた。
「はあぁ~…助かったぁ~…」
そっと胸を撫で下ろすみくだったが、この時は知らなかった。再び、おりんが鳴る事を。そして、それは先程の物とは違い、とても激しく、何かの危機を伝える物である事を、この時はまだ知らなかった。
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