2 / 125
幼馴染み
【一】隠忍自重
しおりを挟む
それは雷雨が激しい夜の事。
その人は背中より下にある長い黒髪を馬の尻尾の様に一つに束ね、無言で舞っていた。
その眼光は冷たく鋭く、見る物見る者、総てを凍て付かせた。
落雷響く中、二人の少年はその美しくも無慈悲なその姿に釘付けになったのだった。
その少年二人が、妖と呼ばれる異形の物と戦う朱雀部隊に入る事になった切っ掛けがそれだった…――――――――。
◇
「カツカレー大盛り三つと、カツ丼大盛り三つと、日替わり定食、ごはん大盛りでな!! るりこは?」
「私はエビピラフ大盛りと、日替わり定食だけで!」
朱雀部隊に所属する者が使う庁舎内にある食堂に、男女二人の元気な声が響き渡る。
それは何時もの事だった。
ただそれは、この春から入隊した新人達にとっては、何時もの事では無かったが。
真新しい隊服に身を包んだ新人達が、テーブルの上に置かれた料理を見て目を丸くしているが、当の本人達は気にせずに箸やらスプーンやらを動かしている。
「おーい…星坊、瑠璃嬢…今日から新人が来るから自重しろって言っただろ…皆、お前ら見てるだけで腹一杯って顔してるぞ…」
ガリガリと短い髪の毛に手を突っ込んで掻きながら、ここまで新人達を連れて来た熊の様な背の高い男が二人が陣取るテーブルへと歩いて行く。
「ん! たける副たいちょ。言われたから遠慮して、親子丼は止めたぞ!」
既に空き皿を三皿重ねた星坊と呼ばれた馬の尻尾の髪型の男性が、カツ丼の蓋に手を掛けながら悪びれもなく言った。が、その目には不満が浮かんでいた。
「はい。私も遠慮してナポリタンは諦めました、天野副隊長」
エビピラフ大盛りの最後の一口を口に入れ、ゆっくりと咀嚼した後に、瑠璃嬢と呼ばれた腰まである長い髪を三つ編みにした女性も、少々恨みがましい目をしながらそう言葉にした。
「…遠慮の度合いが違う…」
苦言を呈した天野副隊長と呼ばれた大男は、二人の言葉にがくりと肩を落とした。
「あ、あの…天野副隊長…?」
「あ、ああ、悪い。ええと…この食欲魔人共が、お前達が入る十一番隊の若手の杜川星と菅原瑠璃子だ。まあ、お前達が一年後も居ればの話だが…」
恐る恐ると云った様に後ろから掛かった声に、天野は肩を竦めて振り返り、十一番隊に仮配属された三人にそう言った。
朱雀部隊に入ったとは云え、彼らは未だ正式な隊員となった訳では無い。
未だ仮だ。仮ではあるが給金の支払いはある。最初の一年は研修の様な物だ。その一年で身体能力を鍛え、また適性があるのか無いのか、それを見るのだ。戦いに向く者、向かない者、妖を前に冷静で居られれるのか否か、また戦えないのならば治療班へと回すか否か等。尚、その適正に大食いは含まれない。
また、若手と云っても、星は二十六、瑠璃子は二十五だ。
入隊希望者はそれなりに居るが、希望者の中にはそれなりに戦えない者も多いのだ。
星の活躍や、女性初の隊員の瑠璃子に憧れて入隊を希望する者が増えはしたが、脱落する者も多いのだ。
その脱落に一役買っているのが、星と瑠璃子だ。
「ま、無理すんなよ! おいらは星! 宜しくな!」
「うん。無理しても良い事は無いものね。辛いと思ったら何時でも辞めて大丈夫だからね? 次の職は斡旋して貰えるから気楽にね」
二人の言葉に、天野は苦い笑みを零す。
星と瑠璃子もそうだが、隊員達は皆、決して『期待している』とか『頑張れ』等の声を掛ける事は無い。
それが余計な重責となり、潰れていった者達を多く見て来たからだ。若さ故に必要以上に頑張ってしまった者達を。
「…何か…もっと厳しい事を言われると思ってたんだけど…違うのな…」
三人の内で一番活発そうな橘瑞樹が呟いた。
やや丸みを帯びた瞳に、肩に掛かりそうな少しだけ癖のある髪は本人が気付いているのかは知らないが、後ろの髪が一房跳ねている。
「俺達は期待されていないと云う事ですか?」
続けて言葉を発したのは、如何にも優等生でございますと云った感じの、楠優士。
瑞樹より僅かに背が高く、その細い瞳には不満の色が滲んでいた。異国の血が混じっているのか、その柔らかそうな髪の色は亜麻色だ。隊服の詰襟に掛かるか掛からないぐらいの長さに綺麗に切り揃えられている。
「…まあ…気楽でいいけど…」
最後に投げやり気味に言葉を発したのは、三人の中の紅一点の白樺亜矢だ。
女性だが瑠璃子とは違い、その髪は男性の様に短く、背もまた高い。優士と同じぐらいはあるだろう。
目も一重で細く、顔の輪郭もほっそりとしていた。
三人共に学業を終えたばかりの十八歳だ。
「いや、期待してない訳じゃないぞ? 調子に乗られると面倒だから言わないだけだ」
実情を話して変に気に病まれても困るので、天野は軽く肩を竦めて笑って見せた。
新人はこの三人だけではなく、他にもいて別の隊に配属されてはいる。
今年は十人採用したと聞いている。ただ、そのほとんどが真っ新な新人では無く"お寺"と呼ばれる施設で育てられた孤児達…その中の才ある者…妖と戦う為に訓練された者達が混じっている。そう云った者達でさえも、実戦を契機に辞めて行ってしまうのだ。
果たしてこの三人は残る事が出来るのかと、天野は思う。
動機が動機なだけに余計に。
瑞樹と優士は、三年前に、雷雨の中で妖に襲われかけたのを星に助けられて、その雄々しくも優雅に戦う姿に憧れたからと言うが、実際に星を見てどう思っただろうか?
亜矢も亜矢で、戦う瑠璃子の姿に感銘を受けたからだと言うが、実際に瑠璃子を見てどう思っただろうか?
「…ゆかりんじゃないのに胃が痛い…」
ぼそりと天野は呟いて胃の辺りを押さえた。
「たける副たいちょ、腹減ったのか? カツカレーとカツ丼はおいらので売り切れたぞ!」
それだよそれっ!!
お前のその能天気さに、お前に憧れて入って来た奴が皆逃げて行ったんだからなっ!?
「あっ。エビピラフも私で終わりだって言われたわ、そう云えば!」
お前もなっ!!
大人しそうな外見に惹かれて入って来た奴とか、お前に憧れて来た女の子達もっ! その大食らいにドン引きして逃げて行ったんだからなっ!? だから、自重しろと言ったのにっ!!
毎度毎度の事で他の隊や上からも文句を言われ続けたゆかりんが胃を壊したから、俺が新人の面倒を見る事になったけど…っ…!!
この三人が逃げたら、俺の胃も壊れるかも知れない…っ…!!
助けて、みくちゃんっ!!
しかし、そんな天野の心配は要らぬ物で、三人は無事に正規の隊員となるのだった。
その人は背中より下にある長い黒髪を馬の尻尾の様に一つに束ね、無言で舞っていた。
その眼光は冷たく鋭く、見る物見る者、総てを凍て付かせた。
落雷響く中、二人の少年はその美しくも無慈悲なその姿に釘付けになったのだった。
その少年二人が、妖と呼ばれる異形の物と戦う朱雀部隊に入る事になった切っ掛けがそれだった…――――――――。
◇
「カツカレー大盛り三つと、カツ丼大盛り三つと、日替わり定食、ごはん大盛りでな!! るりこは?」
「私はエビピラフ大盛りと、日替わり定食だけで!」
朱雀部隊に所属する者が使う庁舎内にある食堂に、男女二人の元気な声が響き渡る。
それは何時もの事だった。
ただそれは、この春から入隊した新人達にとっては、何時もの事では無かったが。
真新しい隊服に身を包んだ新人達が、テーブルの上に置かれた料理を見て目を丸くしているが、当の本人達は気にせずに箸やらスプーンやらを動かしている。
「おーい…星坊、瑠璃嬢…今日から新人が来るから自重しろって言っただろ…皆、お前ら見てるだけで腹一杯って顔してるぞ…」
ガリガリと短い髪の毛に手を突っ込んで掻きながら、ここまで新人達を連れて来た熊の様な背の高い男が二人が陣取るテーブルへと歩いて行く。
「ん! たける副たいちょ。言われたから遠慮して、親子丼は止めたぞ!」
既に空き皿を三皿重ねた星坊と呼ばれた馬の尻尾の髪型の男性が、カツ丼の蓋に手を掛けながら悪びれもなく言った。が、その目には不満が浮かんでいた。
「はい。私も遠慮してナポリタンは諦めました、天野副隊長」
エビピラフ大盛りの最後の一口を口に入れ、ゆっくりと咀嚼した後に、瑠璃嬢と呼ばれた腰まである長い髪を三つ編みにした女性も、少々恨みがましい目をしながらそう言葉にした。
「…遠慮の度合いが違う…」
苦言を呈した天野副隊長と呼ばれた大男は、二人の言葉にがくりと肩を落とした。
「あ、あの…天野副隊長…?」
「あ、ああ、悪い。ええと…この食欲魔人共が、お前達が入る十一番隊の若手の杜川星と菅原瑠璃子だ。まあ、お前達が一年後も居ればの話だが…」
恐る恐ると云った様に後ろから掛かった声に、天野は肩を竦めて振り返り、十一番隊に仮配属された三人にそう言った。
朱雀部隊に入ったとは云え、彼らは未だ正式な隊員となった訳では無い。
未だ仮だ。仮ではあるが給金の支払いはある。最初の一年は研修の様な物だ。その一年で身体能力を鍛え、また適性があるのか無いのか、それを見るのだ。戦いに向く者、向かない者、妖を前に冷静で居られれるのか否か、また戦えないのならば治療班へと回すか否か等。尚、その適正に大食いは含まれない。
また、若手と云っても、星は二十六、瑠璃子は二十五だ。
入隊希望者はそれなりに居るが、希望者の中にはそれなりに戦えない者も多いのだ。
星の活躍や、女性初の隊員の瑠璃子に憧れて入隊を希望する者が増えはしたが、脱落する者も多いのだ。
その脱落に一役買っているのが、星と瑠璃子だ。
「ま、無理すんなよ! おいらは星! 宜しくな!」
「うん。無理しても良い事は無いものね。辛いと思ったら何時でも辞めて大丈夫だからね? 次の職は斡旋して貰えるから気楽にね」
二人の言葉に、天野は苦い笑みを零す。
星と瑠璃子もそうだが、隊員達は皆、決して『期待している』とか『頑張れ』等の声を掛ける事は無い。
それが余計な重責となり、潰れていった者達を多く見て来たからだ。若さ故に必要以上に頑張ってしまった者達を。
「…何か…もっと厳しい事を言われると思ってたんだけど…違うのな…」
三人の内で一番活発そうな橘瑞樹が呟いた。
やや丸みを帯びた瞳に、肩に掛かりそうな少しだけ癖のある髪は本人が気付いているのかは知らないが、後ろの髪が一房跳ねている。
「俺達は期待されていないと云う事ですか?」
続けて言葉を発したのは、如何にも優等生でございますと云った感じの、楠優士。
瑞樹より僅かに背が高く、その細い瞳には不満の色が滲んでいた。異国の血が混じっているのか、その柔らかそうな髪の色は亜麻色だ。隊服の詰襟に掛かるか掛からないぐらいの長さに綺麗に切り揃えられている。
「…まあ…気楽でいいけど…」
最後に投げやり気味に言葉を発したのは、三人の中の紅一点の白樺亜矢だ。
女性だが瑠璃子とは違い、その髪は男性の様に短く、背もまた高い。優士と同じぐらいはあるだろう。
目も一重で細く、顔の輪郭もほっそりとしていた。
三人共に学業を終えたばかりの十八歳だ。
「いや、期待してない訳じゃないぞ? 調子に乗られると面倒だから言わないだけだ」
実情を話して変に気に病まれても困るので、天野は軽く肩を竦めて笑って見せた。
新人はこの三人だけではなく、他にもいて別の隊に配属されてはいる。
今年は十人採用したと聞いている。ただ、そのほとんどが真っ新な新人では無く"お寺"と呼ばれる施設で育てられた孤児達…その中の才ある者…妖と戦う為に訓練された者達が混じっている。そう云った者達でさえも、実戦を契機に辞めて行ってしまうのだ。
果たしてこの三人は残る事が出来るのかと、天野は思う。
動機が動機なだけに余計に。
瑞樹と優士は、三年前に、雷雨の中で妖に襲われかけたのを星に助けられて、その雄々しくも優雅に戦う姿に憧れたからと言うが、実際に星を見てどう思っただろうか?
亜矢も亜矢で、戦う瑠璃子の姿に感銘を受けたからだと言うが、実際に瑠璃子を見てどう思っただろうか?
「…ゆかりんじゃないのに胃が痛い…」
ぼそりと天野は呟いて胃の辺りを押さえた。
「たける副たいちょ、腹減ったのか? カツカレーとカツ丼はおいらので売り切れたぞ!」
それだよそれっ!!
お前のその能天気さに、お前に憧れて入って来た奴が皆逃げて行ったんだからなっ!?
「あっ。エビピラフも私で終わりだって言われたわ、そう云えば!」
お前もなっ!!
大人しそうな外見に惹かれて入って来た奴とか、お前に憧れて来た女の子達もっ! その大食らいにドン引きして逃げて行ったんだからなっ!? だから、自重しろと言ったのにっ!!
毎度毎度の事で他の隊や上からも文句を言われ続けたゆかりんが胃を壊したから、俺が新人の面倒を見る事になったけど…っ…!!
この三人が逃げたら、俺の胃も壊れるかも知れない…っ…!!
助けて、みくちゃんっ!!
しかし、そんな天野の心配は要らぬ物で、三人は無事に正規の隊員となるのだった。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
ポケットのなかの空
三尾
BL
【ある朝、突然、目が見えなくなっていたらどうするだろう?】
大手電機メーカーに勤めるエンジニアの響野(ひびの)は、ある日、原因不明の失明状態で目を覚ました。
取るものも取りあえず向かった病院で、彼は中学時代に同級生だった水元(みずもと)と再会する。
十一年前、響野や友人たちに何も告げることなく転校していった水元は、複雑な家庭の事情を抱えていた。
目の不自由な響野を見かねてサポートを申し出てくれた水元とすごすうちに、友情だけではない感情を抱く響野だが、勇気を出して想いを伝えても「その感情は一時的なもの」と否定されてしまい……?
重い過去を持つ一途な攻め × 不幸に抗(あらが)う男前な受けのお話。
*-‥-‥-‥-‥-‥-‥-‥-*
・性描写のある回には「※」マークが付きます。
・水元視点の番外編もあり。
*-‥-‥-‥-‥-‥-‥-‥-*
※番外編はこちら
『光の部屋、花の下で。』https://www.alphapolis.co.jp/novel/728386436/614893182
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
目覚めたそこはBLゲームの中だった。
慎
BL
ーーパッパー!!
キキーッ! …ドンッ!!
鳴り響くトラックのクラクションと闇夜を一点だけ照らすヘッドライト‥
身体が曲線を描いて宙に浮く…
全ての景色がスローモーションで… 全身を襲う痛みと共に訪れた闇は変に心地よくて、目を開けたらそこは――‥
『ぇ゙ッ・・・ ここ、どこ!?』
異世界だった。
否、
腐女子だった姉ちゃんが愛用していた『ファンタジア王国と精霊の愛し子』とかいう… なんとも最悪なことに乙女ゲームは乙女ゲームでも… BLゲームの世界だった。
早く惚れてよ、怖がりナツ
ぱんなこった。
BL
幼少期のトラウマのせいで男性が怖くて苦手な男子高校生1年の那月(なつ)16歳。女友達はいるものの、男子と上手く話す事すらできず、ずっと周りに煙たがられていた。
このままではダメだと、高校でこそ克服しようと思いつつも何度も玉砕してしまう。
そしてある日、そんな那月をからかってきた同級生達に襲われそうになった時、偶然3年生の彩世(いろせ)がやってくる。
一見、真面目で大人しそうな彩世は、那月を助けてくれて…
那月は初めて、男子…それも先輩とまともに言葉を交わす。
ツンデレ溺愛先輩×男が怖い年下後輩
《表紙はフリーイラスト@oekakimikasuke様のものをお借りしました》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる