神様には頼らない

三冬月マヨ

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とある闇の嫉妬

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 深淵に浸りながら我は考えた。
 あのぷるぷるが来てからと云うもの、光のはあのぷるぷるばかりを見ておる。
 何故、我を見ぬ?
 交わっていても、光のはあのぷるぷるを見ておる。
 何故、我を感じぬ?
 昨夜も、光のはあのぷるぷるの為に鐘を鳴らした。
 手伝って欲しいと頼まれたから、手を貸した。
 しかし。
 しかしだ。
 あのぷるぷるは、光のに感謝もせずに、我の愛し子と寝所へと籠もってしまった。
 許せぬ。
 光のの興味を我から奪い、我の愛し子をも奪う、その悪魔の所業。
 最早見逃せぬ。
 覚悟せよ。
 戦慄せよ。
 我から光を奪いし、憎き勇者に鉄槌を下す。
 我は、そう決めた。
 あのぷるぷるが一人になった時。
 それが、決行の時。
 さあ、絶望の闇に沈むが良い。
 ククク…フフフ…ハーッハッハッハッハッハーッ…ゴホッゴホッ。
 うむ。むせた。

 ◆

「…ふぇ…おにきす…あつぃ…なんれぇ…?」

「…ふむ…。この回復薬、媚薬が混じっておったようだ」

「…ばあか、ばあか、ばあかぁ…。あつぅ…なぁかぁ…」

「…ふむ…。ここ、か?」

「…ふあぁ…っ…」

 済まぬ。
 のう?
 何時、ぷるぷるは一人になるのだ?

「あ、あ、あん…っ…! や、そこは、やらあ~…」

「しかし、そなたのここは喜んでおるぞ?」

 我の愛し子が、ぷるぷるを膝の上に乗せて、ぷるぷる震えるぷるぷるの陰部に手を回し、何やら動かしておる。
 もう片方の手は、胸に回され桃色の尖った物をこねくり回しておる。
 更に言うなれば、愛し子の腰が妙に動いておる。
 ぷるぷるはその度に、ぷるぷる震え、首を晒してあられもない声を上げておる。

「や、めぇ~…。ひあぁ…ぅん…っ…!」

 の、のう?
 愛し子や?
 ぷるぷるが止めろと言うておるぞ?

「止めて良いのか?」

 うぬ。
 陰部を弄る手の動きが…うぬ?
 何故、根元をきつく握り締めるのだ?

「あ、や…やらあ~…出る…の、にぃ~」

「止めろと口にしたのは、そなたの方ぞ?」

「い…や…やめたら…やらあ~」

 うぬぬ?
 止めろと言ったり、止めるなと言ったり、忙しないのう、ぷるぷるは。
 愛し子が困って…は、いない?
 何やら悪い笑顔を浮かべておるの?

「や、やら、やら、手ぇ、離し…っ…! 握っ…動いちゃ、や、ら…っ…!!」

 うぬうぬうぬ?

『闇の~。何処に居るの~? 僕を輝かせてよ~』

 はっ。
 呼ばれておる!
 ぷるぷるを闇に堕とすのは、次の機会だっ!!
 ククク…フフフ…ハーッハッハッハッハッハーッ…ゴホッゴホッ。
 うむ。むせた。
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