神様には頼らない

三冬月マヨ

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神様には頼らない・後編

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「…ああ…うん…。あの山で見た時に解っていたのだけど…」

 とある夕暮れ時の街道で、とあるマリエルが言った。

「…ああ…うん…。あの山で見た時に解ってたけどさ…」

 とある茜色の空の下で、とあるレンが言った。

「魔物って、魔王が生み出しているのよね!?」

「我が子に容赦無さ過ぎやしないか!?」

 とある魔物の残骸を指差しながら、とある二人がほぼ同時に叫んだ。
 ちょっと涙目になってるし、なんなら頭から血を被ってるし、ついでに言うなら内臓も被ってる。
 更に云うなら俺もな!
 俺達をそんな目に遭わせた、とあるオニキスは涼しい顔で『そら、昔話の続きを』なんて、血も内臓も被っていないまっさらな姿でのたまってくれた。
 出来る訳あるかああああああっ!!
 こんのクソオニキスがあああああっ!!

 オニキスのとりなしで、俺は、俺達は無事に友達になった。
 友達だからな。俺は二人から言われたのもあり、それぞれ、レン、マリエルと呼ぶ事にした。
 そんで友情を深めるべく、それぞれ前世ではどうだったとか、幾つで死んだとか、何時前世を思い出したとか、そんな話をしながら歩いていたら、街道脇の茂みから魔物さんがこんにちは。
 身構える俺達より早く、オニキスが無言でパチュンした。
 で、二人が冒頭の台詞を述べたのだが。

「…ふむ…。魔物を生み出しているのは私では無い。魔物を生み出しているのは、闇の精霊だ。だから、私を殺した処で魔物が絶える事はない。まあ、生まれた魔物同士が交配もしておるしな」

 オニキスはしれっと、そんな新事実を明かしてくれた。

「嘘!? だって、神殿の教えでは、そんな事一言もっ!! 魔物は闇より出でて光に消える。闇は魔なり、魔は魔王なり。光は希望、希望は勇気、勇気を持つは人、人は光なり、光導くは勇者なりってっ!!」

 お、おおおお…ち、厨二病全開な言葉だが、マリエルの表情は真剣だ。
 いや、まあ、本業はストーカーじゃなくて聖女だしな…。

「俺だってガキの頃から、魔物を生み出しているのは魔王だって聞いて来たぞ? ライザーは?」

「ああ、俺も同じだ」

 ガリガリと頭を掻くレンの言葉に俺は頷いた。

「…ふむ…。闇の精霊…精霊とは、神にも等しい存在。その様な物には何人であろうと手は出せぬ。この私でもな。それが、世の理。であるから、その様な事実は隠蔽して、魔王がそうしているとすり替えたのであろうな。魔王なら手の届く存在であるからな。人から望みを奪えば、光は衰える。光が無ければ人は生きては行けぬ。また、闇が無くとも人は生きては行けぬ。夜の安らぎを与えるは闇。朝の目覚めを与えるは光。どちらも欠けてはならぬ。どちらかが突出してもならぬ。希望も絶望も表裏一体」

 お、おおおお…オニキスがまともな事を言っている気がする…。
 いや、まあ、本業はストーカーじゃなくて魔王だったしな…。

「なあんか難しくて良く解んねえけどよ? 闇の精霊にお願いしてさ、魔物を生まない様にとか出来ないのか? このまま魔物が絶えなかったら、魔王が実は生きて居ました。とか、新たな魔王が誕生したとか、ってならねえ? それは、ライザーもオニキスも良くは無いだろ? 闇って、どうしても魔物が居ないと駄目なのか?」

 お、おおおお…レンも何かまともな事を言っている気がするぞ?
 いや、まあ、本業はストーカーじゃなくて社畜だったしな…。
 てか、さり気に俺達の事、心配してくれてる?
 流石、年配者のレンじぃだな。

「…いや…。闇の精霊など、そんな見た事も聞いた事も無い存在にどうやって会うと云うんだ? それに、そいつに会った処でそんな願い聞く筈もない。更にだ、よしんば聞いてくれたとして、冒険者達はどうなる? 冒険者の殆どが魔物を討伐して稼ぎを得ているんだ。失業者で溢れ返るぞ? そうしたら、犯罪に走る者が出て来るかも知れない」

 お、おおおお…お口さんもまとも…ん? いや、何時も通り、か?
 まあ、確かにな。
 魔物が居なくなったら、大量の失業者が出るだろう。
 そうなったら、リーマンショックの比じゃない程の失業者が出るのは間違い無い。
 まともに働きたくない者、一獲千金を夢見る者、冒険者になる者は人それぞれ、様々な理由がある。

「んんー…。それもそうよねえ…。何だかんだで上手く回っているのね…」

 顎に指をあててマリエルは眉を寄せた。

「なあ、それなら魔物を生み出してるのは魔王、ってデマ、どうにか出来ないか?」

 前世と今世合わせて80超えのレンじぃは、中々の心配性だな。

「私はどうでも構わぬが。…ふむ…。そなたが気になるのであれば、闇の精霊に会ってみるか?」

 …ほ?

 俺を見てそう言うオニキスに、俺はただ首を傾げた。

 ◆

「…ほれなら~…そきょの門をちゅかえば、しぇいれいしゃんに会えるとを~…」

「…ひや~…しゃしゅがまおーしゃんれしゅねえ~…」

 ………誰だよ…外でする話じゃ無いから、宿取って部屋で話そうぜって言い出したのは…。
 ………誰だよ…宅呑みならぬ、部屋呑みしようぜって言い出したのは…。
 てか、こいつら、呑み過ぎっ!!
 ぱっかぱっか、次から次へとオニキスが便利空間から出す酒瓶を次から次へと空にしてくれたよっ!!
 ツマミもそこそこに呑み捲ってたら、そりゃ回るだろうよっ!!
 友達と宅呑み…憧れだったんだけどなあ…。
 …けど…まあ、こんなもんなのかな…。
 きっと、こんなもんなんだろな…。
 遠慮とかなくて。
 気遣いとかもなくて。
 好き勝手やってるのに、楽しいなんて。
 知らなかったな、こんなの。

「…ありがとな…」

 すっかり酔い潰れて床で寝転がる二人に掛けた声は、嬉しさを隠す事が出来なくて。
 口元も緩んでいる気がする。
 まあ、良いよな。
 嬉しいんだから。
 二人には、きっと何でもない事なんだろうけどさ。
 その何でもない事が、俺にはずっと憧れだったんだよ。

「この二人も余程嬉しかったと見える」

 俺の隣に並ぶオニキスが、ぽんと俺の頭に手を置いた。
 そして、そのままくしゃくしゃと撫でて来る。

「ん?」

 何か、やたら頭撫でられてる気がするな。
 嫌じゃないから良いけどさ。
 それに…何か…何だか…懐かしい気がするし。
 小さい頃は良く頭撫でてくれたよな、父さんも母さんも。
 それが無くなったのは、何時からだっけ。
 頭撫でて欲しいなんて思った時にそれが無くて、寂しく思った時とか、何となくぼんやりと前世の事を思い出したりしてたんだよな…。
 そんな時は決まって、泣いたら駄目だって、笑わないとって思ってさ。
 頭を撫でてくれなくなったからと云っても、俺を嫌いになった訳では無くて。
 父さんも母さんも、何時も優しい微笑みをくれた。
 ああ…いや…15になって…家を出る時に、二人に泣きながら抱き締められて、頭撫でられた…。
 この世界は、15になったら成人とされていて。
 まだまだ子供だと、俺は思うけど。
 成人したら城の騎士団と共に鍛錬する様に、って生まれた時から決まってて…。
 それは、俺が生まれた時に、光の精霊が現れて聖剣を置いて行ったから…。
 俺が、勇者だからって…。
 何で、こんな事思ってんのかな…。
 ちびちびとしか呑んでないけど…俺も酔ってんのかな…。
 まあ、いっか。
 酔ってるなら、口も仕事をサボるかな?

「…オニキスもありがとな…。…お前が居なきゃ、俺…ずっと、こんな事も…知らないままだったかも知れない…」

 ぽんぽんと、オニキスが軽く頭を叩く。
 気にするなと言う様に。

 そのせいかどうかは解らないけど…頭がふわふわとして来た。
 ぽんぽんされる度に、頭が、身体がふわふわする。
 何か、このままどっかへ飛んで行きそうな気がする。
 飛んで行きたくないな。
 ずっと、ここに居たいな。
 ずっと、こいつの傍に。
 頭はふわふわとするのに、瞼は重くて。

「…案ずる事はない。そなたは、私が捕まえておる。安心して休めば良い」

 頭にあった手が肩へと回されて、そのままオニキスの胸へと引き寄せられる。
 その胸の温もりに、俺は下がって行く瞼に逆らうのを止めた。

 ◆

 綺麗な青空が広がっていた。
 爽やかな風が吹いている。
 そんな穏やかな日に。

「おごぉぇえ~…」

「ぶぉぇへぇ~…」

「…ああぁ~…」

 どんよりとした空気を纏う、とあるマリエルととあるレンととある俺ぇ…。
 何か、二人は口から出しちゃいけない物を出して街道を汚しているが、そんなのはどうでも良い。
 そんなのは、今はどうだって構わない。
 今、重要なのは、朝目覚めたらオニキスの膝を枕にしてたって云う、謎の現象についてだ。
 おかげで、俺の口からは魂が出そうになっている。
 何で!?
 何で、そんな事になってんの!?
 何か、ふっわふわのもっへもへな夢を見ていた気がするんだけど…それがどうしたらオニキスに膝枕される事になってんの!?
 ああ、もう!
 酒は呑んでも呑まれるなって云うだろ!?
 もう、絶対に呑まないからな、俺っ!!
 ついでに、リバースしまくってる二人もな!!
 こいつも呑んで居た筈なのにっ!!
 ピンピンと背筋を伸ばして歩くオニキスの背中を睨みながら、俺はそう誓った。

 俺達は来た道を戻って行く。
 闇の精霊とやらに会いに行く為に。
 時々魔物と戦って、時々俺とオニキス以外は二日酔いになりながら。
 そんなとある日、二人が泣きを入れた。
 パチュンする前に、一声掛けろと。
 それからオニキスは、指パッチンしてパチュンする様になった。
 二人はがっくりと肩を落とした。
 うん、指パッチンしたと思ったら、もうパチュンされてるんだもんな。
 まあ、無いよりはマシかも知れない。
 諦めろ。

 とは言った物の、だ。

 魔王城に近付くに連れ、魔物の数が増えて来て、指パッチンの数も増えて来れば、流石に遠い目もしたくなる。

「何で、こんなに魔物が居るのよお!?」

 飛んで来る内臓をロッドで払いながら、マリエルが泣きを入れた。

「俺達が森を出る時には一匹も居なかったのにっ!!」

 同じく、飛んで来る内臓を剣で払いながらレンが叫んだ。

「…ふむ…。闇の精霊の機嫌が良いのであろうな。生み出す量や速さが格段に上がっておる」

「何よそれー!? そんな機嫌一つでぽんぽん生める物なの!?」

「くっそ!! 闇の精霊に会ったら、一発ぶん殴ってやるっ!!」

 顎に指をあてながら、空いているもう片方の手で指パッチンするオニキスの言葉に、二人は涙目になりながら叫んだ。その頭にはそれぞれ、捌き切れなかった内臓を乗せている。
 まあ、俺もだけどな。

 そんなこんなで、オニキスの指パッチンのスピードもアップして、俺が、もうどうでもいいやーって、戦いはオニキスに丸投げして現実逃避しつつ、逃避出来ない二人は泣きながらホラーだスプラッタだバイオだと騒ぎながら、魔王城の中へと再び踏み込んで、そこへと辿り着いた。
 城の地下にあったそれは、何と云うか神秘的だった。
 門と云うか、どデカい鏡がその広間に鎮座していた。
 今は、俺達四人の全身を映している普通の鏡だ。
 鏡なんだが、何と云うかそこに纏わりつく空気が違う。
 黒く淡い光が、その鏡を包んでいた。
 それのせいかは知らないが、この広間は静謐と云っても良い空気が漂っていた。

「…これが…門…?」

 俺の問いにオニキスが鷹揚に頷いた。

「闇の精霊は、ここを通して生んだ魔物を送り込んで来る。この門が何時から在るのかは、私も知らぬ。これを破壊しても、また新たに門が現れると聞いておるから、破壊しても無駄だ」

「ええ…何よ、そのムリゲー感…」

「結局、この世界から魔物は切り離せないって事なのかよ…」

 コツコツと鏡をロッドやら、剣やらで叩いていたマリエルとレンを見ながらオニキスが言った。

「それが、世の理だからだ。魔物が居なくなれば、人は人同士で争う事になるだろう」

「そんな事は…」

 無いと言いかけて、マリエルが口籠った。
 レンも同じだ。
 俺も。
 魔物の居ない世界。
 それは、俺達の前世の世界。
 今もある戦争。
 開発される、その為の兵器。
 俺達の前世の世界にも魔物が居たら、人類みな兄弟って手を組んで戦ったりしてたのか?
 そうなってみない事には解らないけど。

「…まあ、良い。行くぞ。覚悟は良いな?」

 鏡に、門に手をあててオニキスが俺達を見る。
 俺達は無言で頷いた。
 と同時に門から、黒く眩い光が放たれて、俺達は吸い込まれる様にして一歩を踏み出し、門を潜った。

「メェ~」

「ニャー」

「キャンキャン」

「ヒヒンッ」

「ギャッギャッ」

 そして、思い切り脱力して、その場にへたりこんで居た。
 オニキス以外、全員。

 門を潜って、目に飛び込んで来たのは、様々な動物が溢れるメェルヒェンな世界だった。

「ちょ…何よこれ…何、この大量のメインクーン…」

「…チワワにポメにコーギー…」

「…ハムスターの海が見えるな…」

 でかい猫、ハムスター、犬、ライオン、カピバラ、アルパカ、虎、カワウソ、羊、山羊、馬、メガネ猿、兎…何処の動物王国だよ、これぇ…。
 何の覚悟が必要だったんだよお…。

 周囲に見える木々、遠くに見える山々。
 多分、森を切り開いた様なそんな感じの場所。
 動物の海を越えた先には、平屋の民家が並んでいる。
 一人立っているオニキスを見上げれば、腕を組んで微笑ましそうに動物達を眺めていた。

 …そんな顔もするのか…。

「…おい…。闇の精霊に会いに来たんじゃなかったのか? 何だ、この牧歌的な世界は?」

 闇の精霊の居る場所だって云うから、そら恐ろしい場所だって想像していたんだぞ?
 レンとマリエルもへたり込んでいるって事は、二人ともそう思っていた筈だ。
 なのに。
 頭上を見上げれば、青い空に白い雲。
 空気だって淀んでいないし、なんなら澄んでいてとても美味い。

 軽く頭を振って立ち上がりながらオニキスに聞けば。

「…ふむ…。皆の希望を聞いていたら、何故かこうなってな」

 …いや…希望って何…?
 ねえ?
 魔王って、どんな職業なの?
 ム〇ゴロウさんなの?

「何だあ? お前達、迷い込んで来たのかあ?」

 何処か間延びした声が背後から聞こえて来た。
 レンとマリエルは、まだほげーっと動物達を見ている。
 このまま放置していたら、寄って来てるハムスターに登られて埋もれるかも知れないとか思いつつ、敵意とかは感じられないから、二人を放置して声の主を振り返った。
 そこには角刈りの金髪の頭にハムスターを10匹、肩に2匹を乗せた、ムキムキマッチョが立っていた。
 糸目に近いが、金色の瞳は魔族の証。額の上辺りに、短い一本角。
 その身体に纏うのは、赤いタンクトップ、カーキ色のカーゴパンツに、安全靴を思わせる黒いブーツ。

 …何だ、この視覚の暴力…。

 思わず眩暈を覚えて、ふらついた俺の身体をオニキスが支えてくれる。
 そして、俺の肩に手を置いたまま、オニキスはゆっくりとムキムキマッチョを振り返った。

「…は…!? え!? ま、魔王様!? そのお姿はっ!?」

 オニキスを見たムキムキマッチョの細い目が、思い切り広げられて行く。
 そんなに見開いて、目ん玉落ちないか不安になる。

「久しいな、ハムヲ。皆は息災か?」

 …はむを…?
 ハムスター連れてるからハムヲ?
 え?
 いや、まさかな…?

「…へ、へあいっ! あに…カラヲ様は今はカラヲン様になりまして…って…あの、そちらの方々は!? そこの娘と男には何処か見覚えが…そして魔王様が肩に手を置かれている方も、ど、何処か見覚えがある様な…!?」

 オニキスが声を掛けると、男…ハムヲは慌てて地面に片膝を付けて首を垂れた。

 …やっぱ、魔王なんだよなあ、こいつ…。
 あ、何時の間にか目の色が金色に戻ってる。

「かしずかなくとも良い。今の私は、オニキス。そう呼ぶが良い」

「は? へ? お、おに…きす…様…? え? それ…って…」

 オニキスの言葉に、ハムヲが顔を上げて再び目を見開いて行く。

「うむ」

「ん?」

 オニキスが頷いたと思ったら、俺の身体から重力が消えた。
 いや、俺はオニキスに横抱きにされていた。
 ハムヲとハムスターの二十六の瞳が俺をじっと見ている。

 …なじぇ?

「私の伴侶の勇者ライザーだ」

「ば…っ…!!」

 ハムヲを、魔族を目の前に何を言い出すんだ、こいつは!?

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

 と、思った途端にハムヲの両目から大量の涙が溢れ出し、口は顎が外れるんじゃないかと思うぐらいに、開けられた。

「ひぃっ!?」

「のあっ!?」

 ハムヲの魂からの叫びに、マリエルとレンが飛び上がった。
 それぞれ、頭や肩にハムスターを乗せている。
 俺も驚いて、オニキスの首に腕を回してしがみついてしまった。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

 ハムヲは雄叫びを上げながら、何処かへと走って行った。
 そして、ハムヲの声に驚いたのか、民家のドアが次々と開いて、わらわらと魔族が『なんだなんだ?』『また、闇と光の精霊がやらかしたのか?』とか言いながら出て来て、俺達を見てパタパタと倒れて行った。
『なんだなんだ!?』『今の地響きはなんだ!?』と、口々に言いながら、外へと出て居たと思われる魔族が集まって来て、やはり俺達を見て、まるでドミノ倒しの様に、パタパタと倒れて行った。

 …いや…あの…何が起こってるの…?
 教えて? 神様?
 いや、魔王様?
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