神様には頼らない

三冬月マヨ

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神様には頼らない・中編

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 おはようございます、ライザーです。
 本日はお日柄も良く…何て、何処の式典だよ…。
 周りの目が痛い…。
 お願い、止めて、そんな目で見ないで。
 そんな、生暖かい目で"…ああ…昨夜頑張ったんだね…"なんて目で見ないで。
 本当に、どんな関係でもフリーダムだな、この世界は。

「次はスープで良いか?」

「…あ~…」

 オニキスが、スプーンに掬ったスープをふ~ふ~と冷ましてから、俺の口元に差し出して来るから、俺は口を開けた。

 …うん…。
 朝から、こんなんで悪いな。
 だがな、これは仕方が無いんだ。
 俺は悪くないんだ。
 それもこれも、オニキスが悪い。
 加減しろよな、こいつはよおおおおおっ!!

 宿屋の食堂で、オニキスに横抱きにされながら、俺は心の中で叫んだ。
 まばらにテーブルに着いている泊まり客に、俺は心の底から謝る。
 歩くのは勿論だが、喋るのも、指一本動かすのもダルい。
 出来るなら、まだ、寝ていたい。
 しかし。
 しかしだ。
 あのぐちゃぐちゃのベッドで寝ていたくない!
 オニキスに綺麗にしてくれと頼んだら、爽やかな笑顔で断られた。
 この人でなしがっ!
 更には休んでいて良いとか言われたが、断るっ!
 一刻も早く、ここを出たいっ!
 いたたまれないっ!
 そんな訳で、動けない俺をオニキスは横抱きにして、部屋から食堂へと移動したのはいいが、俺を抱いたまま椅子に座り、手ずからご飯を食べさせてくれると云う…何、この羞恥プレイ?
 まあね、椅子に座ってもね?
 ずりずりとずり落ちる自信があるけどね?
 だけどね?
 手加減しないオニキスが悪いんであって、俺は悪くはないんだからね?
 解ってね? 
 生暖かい目を送って来てる皆さん?
 そこの、口の端からナポリタン垂らしてる聖女さんもね?
 そこの、鼻の穴にフォーク突っ込んでる剣士さんもね?

 ………。

「ぶふぉぁっ!!」

 思わず俺は口に含んでいたスープを吹き出していた。

 居たのか、お前らっ!!

 スープを吹き出した俺を見て、二人は慌てて食事を再開した。
 いや、斜め向かいのテーブルに二人が居るとかっ!
 てか、オニキスのヤツ、わざと選んでここに座ったのか!?
 そうだな?
 そうだよな!?
 他にも空いているもんな!?
 クッソと、思いながら、俺は口を拭く為にオニキスの胸に顔を押し付けた。
 グリグリと黒いローブに押し付けてやる。
 ざまみろ、こん畜生。
 何か周囲からうめき声が聞こえたが、気にしない。
 俺は今、こいつに嫌がらせをするのに忙しいんだ。
 って、おい、何で頭を撫でて来るんだよ?
 俺は今、嫌がらせをしてるんだぞ?
 ああ、止めろって事か?
 嫌がらせが効いている?
 そうか。なら続行だ。
 そう思って、グリグリしてたら、頭を撫でる手が止まった。

 ん?
 怒ったのか?

 何て思った俺は、まだストーカーと云う物を理解して無かったんだな。
 顎に指を掛けられて、持ち上げられる。

「何だ?」

 思ってたよりも近くにあった目は、意地悪そうに細められていた。

 あ、やべ。

 そう思ったが、時既に遅し、後の祭り。

「んんーっ!!」

 舌っ!!
 舌、入ってるっ!!
 こんな人が居る場所でっ!!
 何でキスすんの!?
 こいつには羞恥心ってのが無いの!?
 ローブ汚した仕返しかよ!?
 ふざけんなよ!!
 恥ずか死ぬっ!!

 結局。
 俺はぷるぷると恥ずかしさに震えながら、顔をオニキスの胸に押し付けたまま、宿を出て、街を出るハメになった。
 ああ…一つ学んだ…。
 嫌がらせはやる相手を選べってな…トホホ…。

「何時まで付いて来る気だ?」

 街を出て暫くしてから、オニキスが足を止めて振り返らずに背後に居る二人に声を掛けた。
 剣士と聖女の二人だ。
 宿を出てからずっと、付かず離れずで俺達の、てかオニキスの後を付いて来ていた。
 俺?
 俺は未だにオニキスの腕の中です、はい。
 だって、まだダルいし。
 俺をこうしたのはこいつだし。
 責任は取って貰わないと。
 まあ、次の街に入る頃には自力で歩くけどな!
 もう、この二人にはあんな事やこんな事も見られてるから、ぶっちゃけ、どうでも良いってのが、ある。
 それに。
 俺がこうしていれば、お前らオニキスに手は出して来ないだろ?
 俺ごと、攻撃して来るとか無いよな?
 無いよね?
 無いと言って?

「あ、あの…っ…、ライザー君達も…残った魔物を討伐しているのよね…?」

「俺達もそうなんだ。だからさ、協力して倒さないか? その…仲間に…皆で…」

 …仲間…。
 てか、オニキスの事はもういいのか?

「…下らぬ」

 しかし、オニキスはその言葉ににべも無く、再び歩き出そうとする。

「ま、待ってよ! もうあなたをどうこうするつもりはないの! 昨夜の話を聞いてしまったら…っ…!!」

 ん?

「…悔しいけどさ! 今の二人を見てたら、もう、勝手に仲良くしてろって感じだし! ライザーがそれで良いってんなら! 昨夜の話を聞いたら、もう、何かさ!!」

 んん?

「話を聞いていたのならば、解るだろう? 邪魔をするな」

 んんん?

「………いや…話って…?」

 昨夜って?
 俺、二人と話してないよな?
 オニキスはずっと俺と居たんだし?
 あ。
 そう云えば、剣士は俺のストーカーだったよな?
 聖女はオニキスのストーカーだったし。

「…お前達…まさか…」

「ああああっ!! ち、違うのよ!? ちょ、ちょっと壁に寄り掛かって居たら、声が聞こえて来て…っ!!」

 そんな訳あるかああっ!!
 そんな薄い壁じゃなかったろ!!

「そうだ! 壁に耳を押し当てたりはしてないっ!! たまたま壁と耳の間にコップがあって…っ!!」

 お前、馬鹿だろ!? 馬鹿だな!?
 てか、隣の部屋に居たの!?
 俺のあんな声やそんな声を聞いていたって事!?
 俺はAV男優じゃないいいいいいいいいいいいっ!!

「…行くぞ、オニキス」

 消えたいっ!!
 今すぐ消えたいぃぃぃぃぃぃぃっ!!
 アレか!
 これがアレなのか!!
 部屋でエッチしてたら家族が入って来て、互いに気まずい思いをしてしまうってヤツか!!
 前世ではそんなの経験した事無かったから、良い経験に…なるかあああああっ!!
 ああああああ、もうっ!!
 何で? 何でなの?
 俺、そんなに前世で悪い事をしたの?
 これ、どんな業なの?
 ねえ? 神様?

 しかし、背を向けて歩き出そうとしたオニキスの背中に、尚も二人が縋る。

「ああああああ!! 待って!! 大丈夫よ!! ライザー君の艶めかしい声は聴いていないから! 昨夜はっ!!」

 止めて!
 言わないでっ!!

「おおおおおおお! そうだぜ!! 声を聴きながらイってないからなっ! 昨夜はっ!!」

 待って!?
 今、何か爆弾落とさなかった!?
 もう、俺泣きたいんだけど!?
 何か、目の前の景色が揺らいでるんだけどっ!?

「…っ…最悪だな…っ…!」

 震えるな、声っ!!
 って、オニキスの胸に顔を埋めてちゃ意味ないか?
 いや、泣きそうな顔を見られるよりは、良いよな?

「…っ、待ってっ!! 私、私も前世の記憶があるの! 小林貴美たかみ! 日本人っ!!」

 え?

「俺もだ! 俺も前世の記憶があるんだ!! 山田大五郎!! 日本人以外の何物でもない名前だろ!?」

 だいごろうって、ちゃんかよ。

「…オニキス、降ろせ」

 俺を横抱きにしていたオニキスがそっと、地面へと降ろしてくれる。
 まだ、脚はぷるぷると震えているけど…。
 …いや…もう、どんだけだよ…。
 今は、それよりも、だ。

「…俺は阿部昇…何故、日本人だと?」

 俺は二人に向き合って、そう聞いた。
 俺は、二人に前世の話はした事は無いし、二人から前世の話を聞いた事も無かった。

「だって、ライザー君、時々、泣いている時に神様仏様閻魔様って言ってたわよ?」

 ごふっ!!
 って、待て!
 泣いてって、何!?
 聖女も俺が泣いている処を見てたの!?
 え、聖女ってオニキスだけじゃなく、俺のストーカーでもあるの!?
 ストーカーしまくる聖女!?
 エエェ…無いわあ…ストーカーしまくる聖女は無いわあ…。
 聖女がストーカーしたら駄目だろ…。
 良かったあ、俺、間違い犯さなくて…。
 流石、あいぼうだぜ…。

「布団が吹っ飛んだとか、当たり前だのクラッカーとか、日本人しか言わないだろ? つーか、そんな寒いの誰も言わないぞっ!! そう言って泣いている自分を慰めてるお前を見て、ちょっと引いたけどな!」

 がはっ!!
 何だよ!?
 学生時代のバイト先のおじちゃんが教えてくれたダジャレだぞ!?
 駄目なのか!?
 まさか、宴会で通夜モードになったのは、そのせいとか無いよな!?
 無いと言って、神様!!

「他にもあるわよっ! 泣きながら、たまには納豆食べたいな、とか言ってたわ! 卵かけご飯食べたいって!!」

「ああ! 泣きながら、白菜の漬物に醤油かけて飯を包んで食べたいともなっ!! ポトフも良いけど、豚汁だろうって!!」

 止めて。
 お願い、もう止めてあげて。
 俺のライフは、もうゼロよ。
 てか、黒歴史な気がするのは、俺の気のせい?
 どうなの?
 教えて、神様!!

「…いや…。解った…もう、何も言わなくて良い…。お前達が前世で日本人だったのは、良く解った。で、だ。聖女マリエル様、貴女にお聞きしたい事があるのですが?」

 顔を片手で押さえて、心では号泣しながらも、口は仕事をしてくれた。
 偉いぞ、口。
 てか、オニキス。
 頭、ぽんぽんするな。

「マリエルで良いわよ。なあにライザー君? お姉さん、何でも答えてあげるわよ?」

 お、お姉さんって…。
 いつから、こんなにはっちゃける様になったんだ…。
 決戦の時は、あんなに楚々としていたのに…。
 ………オニキスと…俺の…アレのせい…なんて事は無い…よ、な?
 無いよね?
 無いと言って?
 ね? お願いだから。

「…いや…。何となくなのですが、もしや、この世界はBLゲームの世界だったりしますか? 女性の貴女なら…」

 うん。この間、ふと思ったんだよな。
 でも、俺、BLゲームなんてプレイしてないから、解らないし。
 けど、この世界、同性同士の恋愛とか結婚とか普通っぽいし。

「あ、ごっめーん! 私、腐の付く女子じゃないから、BLゲームやってないの、ごめんね、テヘペロ。それに、私、恋愛対象は女性だから、男性向けエロゲーしかプレイしていないのよね。だから、最初はライザー君の事は子種の提供者としか、見て無かったんだけど、ぷるぷる震えて泣きながらも戦うライザー君を見てたら…何か、もうね…。はっきりと好きだって気付いたのは、決戦の時…。魔王に狙われた時に、死ぬのならせめてライザー君の腕の中でって、思ったのに、このクソジジイが…っ…!!」

 待って?
 ねえ、待って?
 何から突っ込めば良いの?
 先刻から、聖女様の清楚なイメージが、ガリガリとドリルで削られていってるんだけど?

「俺も、BLゲームはやってないからなあ。俺の時代はパソコンなんて、まだまだ高い玩具だったし…。俺は女が好きだった筈なんだけどなあ…。勇者なんて、クソ喰らえって思ってたんだが…勇者の仲間なんて、ブラック企業もいいとこだし。…何でかなあ…やっぱ、ぷるぷる震えて泣くくせに、頑張るお前から目が離せなくてなあ…魔王が性女を狙った時、ついラッキーなんて思ったし…けど、このクソ性女がお前を道連れにしようとするから、つい、咄嗟に身体が動いて…」

 待って?
 ねえ、待って?
 お前は何時の時代の人なの?
 ジジイって、何?
 てか、さりげに酷い事言ってない?
 二人、何時の間に互いの前世を話してたの?
 俺、仲間外れだったの?
 で、オニキス、頭ぽんぽんしないで。
 何か、ドンマイって、言われてる気がするんだけど?
 ねえ? これ、何のイジメなの?

「…ああ…うん、解った…。引き留めようとするその気持ちは嬉しいが、俺は、もう勇者ではないから、お前達とは居られない。じゃあな。行くぞオニキス」

 もう、無理。
 俺のグラスハートは粉々だよ。
 粉砕骨折したよ。
 仲間だと思ってたのに、仲間外れだったなんて…。

「と、友達なら!? 勇者じゃないから、仲間になれないってんなら、友達で、どう!?」

 と・も・だ・ち・♡

 その言葉に、二人に背を向けて歩き出そうとした俺の足が止まった。

「そうだ! ダチンコだ! ダチならつるんでいても良いだろ!?」

 ダチンコって、だから、何時の時代の人だよ、お前ェ!?
 しかし。

 ダ・チ・♡ つ・る・む・♡

 …な…何て…甘美な響きなんだ…。
 前世から数えて、友達居ない歴46年。
 苦節46年。
 ああ…長かったな…。
 死んでも、転生して生きてれば良い事があるんだな…。
 皆、好意的に接してくれてたけどさ、勇者だからって何処か距離置かれててさ。
 今世でも友達は居なくてさ、ぼっちだったんだよな…。
 長かったな…長かったよ…。
 だがしかし。
 そんなぼっちの日々に別れを告げる日が来るとは。
 さよならぼっちの46年。
 こんにちは、新しい日々よ。
 勿論そんな俺に、この甘い誘惑を振り切れる筈が無い。
 二人を振り返って、俺は口を開く。
 友達を迎える言葉を。

「俺に友情など必要ない。友達ごっこなら、他を当たってくれ」

 あっさり、ばっさり、すっぱり、戸惑いも、躊躇いもなくぶった切ったよ、この馬鹿口ぃいいいいいいっ!!

 何でえ!?
 勇者は孤高の存在だからとか、そう言いたい訳え!?
 ねえ、気付いて!?
 今の本心じゃないから!
 下らない事を言うなって顔をしてるけど、心の中では思い切り眦下げて、なんなら鼻の下も伸ばしているからね!?
 ストーカーとか、友達なら気にしないからね?
 ウェルカムだからね?
 もう、ばっちこいだからね?
 二人とも、そんな傷付いた顔しないで?
 ね?
 ずっと一緒に戦って来たよね?
 ね?
 泣きたいのは俺の方だからね?
 解るよね?
 ね?

「…そうよね…。ライザー君は…孤独が好きだものね…そうやって…自分を高めて来たものね…。…そんなライザー君の支えになりたかったなんて…馬鹿ね…私ったら…」

 待って!?
 指で涙を拭いながら何を言ってるの!?
 そんな寂しそうに笑わないで!?

「…ああ…。…そうだよな…。ずっと前を見て、唇を噛み締めて戦って来たよな…。共に戦わせてはくれるが、懐には踏み入れさせない…。孤高の気高い存在、光…。孤独を糧として…」

 待って?
 ねえ、待って?
 それ言ってて恥ずかしくない?
 吐きたくならない?
 何ならお前が勇者やる?
 勇者だから友達出来ないってんなら、喜んで変わるよ?
 チェンジする?
 てか、何時まで頭ぽんぽんしてるの、オニキス?
 俺の頭、サッカーボールやバスケットボールじゃないからね?
 何て思ってたら、ぽんぽんがさわさわに変わった。
 最後にくしゃりと撫でられて。

「…そう心にも無い事を言うでない」

 オニキスは俺の頭に手を置いたまま、瞳を細めて見て来る。

 …何で、こいつには解るんだろな…。

 優しく見詰めて来る瞳と声に、何だか胸が詰まる。

 …何なんだろうな、この気持ちは…。

「本当の事だ。友情等と、そんな情に囚われて、倒れて行った者がどれだけ居ると思う? 戦いに、そんな物は不要だ。足手纏いになる感情など要らない」

 待って。
 ねえ、待って?
 今、オニキスの言葉に乗って『お前がそう言うなら仕方無いな。そうだな、前世持ち同士仲良くやろうぜ!』って、言いたかったんだけど?
 ねえ? 何でそうなるの?
 友情バトルとかは無いの?
 友情どっかんパワーとかさ?

「足手纏いになったら、その場で捨てれば良い」

 おおおおおおおいいいいいいっ!?
 何、爽やかな笑顔で物騒な事を言ってんの!?
 友達って、友情って、そんなポイ捨てして良い物なの!?
 違うよね!?

「そ、それで良いわよ! 邪魔になったら、遠慮なく捨ててくれて構わないわ!」

 えええええ!?

「あ、ああ、俺もそれでいいぜ? まあ、そう簡単に捨てられる気は無いけどな!」

 おおおおおお!?

 つ、強いな、こいつら…。

「…ふん…。こいつに、オニキスに感謝する事だな」

 オニキスの言葉にふんすと鼻息を荒くする二人に、俺は皮肉気に口元を歪めてそう言った。

 …ねえ…神様…?
 何か、俺、悪役みたくなってない?
 大丈夫?
 俺、元光の勇者から、現闇の勇者にジョブチェンジしてませんか?
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