7 / 29
第7話 未遂
しおりを挟む
何か色々勘違いしたらしいマイラー夫人から、次に木龍が訪ねてきた時も同席するようにリアナは指示された。
屋敷中が、リアナがジョージに恋をしたと噂している。友人のアンを中心に、リアナの恋を応援する会が発足し、マイラー夫人もアドバイザーとして参加しているからと告げられた。
いつの間にか、噂に、おヒレが付きまくり、流石に誤解が酷いとリアナは、慌てて噂の修正に奔走したが、既に収拾がつかない状態になっていた。
「アン。本当に違うのよ。一目惚れなんてしていないわ!」
「まあ、恥ずかしがらなくていいのよ。今ね、ジョージ様の攻略法を皆で考えているところなのよ。出来上がり次第リアナに伝えるわね。本当マイラー夫人まで味方につけるなんて流石リアナね!」
(全然嬉しく無い!違うのに!)
木龍ジョージは、本当にマイラー夫人の元を2日後に訪ねてきた。
訪問したジョージは、マイラー夫人の後ろに佇むリアナの事を、見つめてくる。
初めは、胸を張りリアナもジョージを睨みつけていた。
ジョージは端正な顔立ちで、涼やかな目元をしている。ジーウ製薬会社の専務に29歳の若さで就任した秀才だった。既にジーウ製薬会社の次期社長が内定しており、経済情報誌にインタビューが掲載された事もある。
ジョージを睨み続けていると、リアナの頬が熱くなってきた。
ジョージは、マイラー夫人に会いにきた筈なのに、リアナばかりを見つめてくるからだ。ジョージの長いまつ毛と茶褐色の瞳と目を合わせると、何故か胸が高鳴り、恥ずかしさと申し訳なさで苦しくなる。
リアナはジョージから目を背けた。マイラー夫人は、リアナとジョージを交互に見て口元を緩ませている。もう手遅れかもしれないが、これ以上周囲に誤解されても困る。
そんなリアナにジョージは声をかけてきた。
「九条さんだったよね。この後少しいいかな?」
リアナは驚きジョージを見ながら返事をした。
「はい。」
リアナはジョージと共に中庭へ移動した。
何故かマイラー夫人も杖をつき、衰えた足を必死に動かし、ついてこようとしたが、ジョージが断った。
ジョージと二人で移動していると、周囲の使用人達が嬉しそうにヒソヒソと話し、こちらを伺っている気配が感じ取れる。
(もう。そんなんじゃ無いって何度も伝えたのに!)
リアナには、木龍ジョージに、かなり大きな負い目があった。
もう二度と会う事はないと思っていた相手と歩いている。
あれからリアナは必死だった。上手くいかない事も多かったけど、リアナなりに頑張ってきたつもりだ。
家業には思い入れがある。怖いけど潮時かもしれない。ジョージに呼び出されたという事は、きっと気づかれたのだろう。
潔く、他人に成り代わっている事を認めよう。
そして、実家に帰り父や婚約者へ謝り許しを請おう。窓の外には青空が広がり、差し込む光は暖かい。あれは夢だったのかもしれない。確かに父は、リアナにずっと厳しかった。特に優秀な姉が失踪してからはリアナに微笑みかけてくれた事なんて一度もなかった。婚約者とは会社の為の婚約で、深い仲になった事が無い。だけど優しい彼と信頼関係を築けていた筈だ。あの人達がリアナを殺そうとするなんて信じられない。
もう、雨は降っていない。
そう、きっと大丈夫。
大丈夫。
中庭に移動しながら、ジョージに身分詐称を責められた後の事について、リアナは考えていた。
広大な屋敷の中心にある中庭にたどり着いた。
中心なの中庭は温室になっており、ガラス張りの天井から暖かい日差しが差し込んでくる。温室の中には、ショッキングピンクの大きな花や、人の顔ほどある百合の花、椰子の木等珍しい草花が生い茂っていた。
湿度が高い温室に入った瞬間、生暖かい空気に包まれた。目の前を歩く木龍ジョージは、涼しい顔で歩いていく。
マイラー夫人の屋敷で働けるのは今日で最後かもしれない。
リアナは覚悟を決めてジョージの後を追った。
温室の中央のベンチの前でジョージが立ち止まった。
リアナも立ち止まり、ジョージを見つめる。
ジョージは、リアナを振り返り、急にリアナの前に跪いた。
「どうしても、リアナの事が気になって仕方がない。一昨日マイラー夫人の部屋で目があった瞬間から、俺の胸はリアナへの愛おしさに締め付けられ、リアナの事ばかり考えている。まさかこんなに可愛いなんて・・・・・・お願いだ。俺と結婚してく・・・・・・。」
急に饒舌になり、愛おしそうにリアナへの愛を言葉にしてきたジョージに、リアナの思考はついていけなかった。
だが、ジョージがリアナの手を取り恭しく口付けしながらプロポーズらしき言葉を言おうとした所で、リアナは大声でジョージの言葉を遮った。
「絶対に勘違いです!」
ジョージは驚いた表情でリアナを見て、切なそうに、目尻を下げて言った。
「勘違いって?そんな筈無い。こんなに胸が締め付けられ、リアナの事ばかり考えてしまう。」
確か木龍ジョージは、表情を変えずに数々の社外取引を成功させる人物として、冷酷な貴公子との異名を持つ人物だった筈だ。
その木龍が、リアナの前に跪き許しを乞うように泣きそうな表情でリアナを見上げてくる。
(めっちゃ表情豊か!どこが冷酷な貴公子!)
リアナは脳内でツッコミながら早口で言った。
「そもそも、貴方と私は出逢ったのは一昨日が初めてですよね。それで、愛おしいとか結婚とかあり得ませんし、かなりひきます。一般的に言われる一目惚れという現象は、ただの生理的反応に大脳が勘違いを起こしただけですから、しばらく時間をおいて冷静になれば落ち着く筈です」
必死に説明するリアナを驚いた表情で見上げながら、ジョージは言った。
「いや、久しぶりだけど初対面じゃ無いだろう。リアナ。」
そうだ。突然の意味不明な告白に混乱してしまったが、ジョージにバレたかも知れないと思って、ここまでついてきたのだった。まだ誤魔化せるか?イヤ、もう無理か?どうしてプロポーズしかける?ジョージがリアナに気づいているのなら、絶対プロポーズするべき相手では無いとわかる筈だ。
「俺は君を愛している。だから、結婚して・・・・・・」
何故か無茶苦茶しつこいジョージに向かって、リアナは、言った。
「あーーーー。絶対に!勘違いです。」
リアナは少し涙目になって叫んだ。
リアナは、振り返りジョージを置いて温室の外へ飛び出した。
涙目で、小走りで走るリアナの隣に、アンが競歩のように素早い大股で歩きながら近づき、並走しながら言った。
「ああ!なんで事!リアナ、ジョージ様に振られたのね。温室は機密性が高くて話し声は聞き取れなかったけど、貴方の悲痛な叫び声は聞こえたわ。まさかリアナが涙を流すなんて。大丈夫よ。屋敷の人間全員が貴方の味方だから、絶対ジョージ様を落としましょう!」
(おかしいな。何故か誤解が増えているぞ?)
「違うわ。振られたわけじゃ無い。」
そもそも身分詐称がバレると思ってついていたら、急に告白してきたのはジョージだ。必死で誤魔化したから、告白は無かったことになった筈だ。
「ああ、リアナ。そうよね。何度でも愛を告げればいいのよ。大丈夫。きっとリアナの思いがジョージ様に届く日が来るわ。」
(全く伝わっていないわ?)
「はぁーーーー」
リアナは大きなため息をつきながら肩を落とした。
屋敷中が、リアナがジョージに恋をしたと噂している。友人のアンを中心に、リアナの恋を応援する会が発足し、マイラー夫人もアドバイザーとして参加しているからと告げられた。
いつの間にか、噂に、おヒレが付きまくり、流石に誤解が酷いとリアナは、慌てて噂の修正に奔走したが、既に収拾がつかない状態になっていた。
「アン。本当に違うのよ。一目惚れなんてしていないわ!」
「まあ、恥ずかしがらなくていいのよ。今ね、ジョージ様の攻略法を皆で考えているところなのよ。出来上がり次第リアナに伝えるわね。本当マイラー夫人まで味方につけるなんて流石リアナね!」
(全然嬉しく無い!違うのに!)
木龍ジョージは、本当にマイラー夫人の元を2日後に訪ねてきた。
訪問したジョージは、マイラー夫人の後ろに佇むリアナの事を、見つめてくる。
初めは、胸を張りリアナもジョージを睨みつけていた。
ジョージは端正な顔立ちで、涼やかな目元をしている。ジーウ製薬会社の専務に29歳の若さで就任した秀才だった。既にジーウ製薬会社の次期社長が内定しており、経済情報誌にインタビューが掲載された事もある。
ジョージを睨み続けていると、リアナの頬が熱くなってきた。
ジョージは、マイラー夫人に会いにきた筈なのに、リアナばかりを見つめてくるからだ。ジョージの長いまつ毛と茶褐色の瞳と目を合わせると、何故か胸が高鳴り、恥ずかしさと申し訳なさで苦しくなる。
リアナはジョージから目を背けた。マイラー夫人は、リアナとジョージを交互に見て口元を緩ませている。もう手遅れかもしれないが、これ以上周囲に誤解されても困る。
そんなリアナにジョージは声をかけてきた。
「九条さんだったよね。この後少しいいかな?」
リアナは驚きジョージを見ながら返事をした。
「はい。」
リアナはジョージと共に中庭へ移動した。
何故かマイラー夫人も杖をつき、衰えた足を必死に動かし、ついてこようとしたが、ジョージが断った。
ジョージと二人で移動していると、周囲の使用人達が嬉しそうにヒソヒソと話し、こちらを伺っている気配が感じ取れる。
(もう。そんなんじゃ無いって何度も伝えたのに!)
リアナには、木龍ジョージに、かなり大きな負い目があった。
もう二度と会う事はないと思っていた相手と歩いている。
あれからリアナは必死だった。上手くいかない事も多かったけど、リアナなりに頑張ってきたつもりだ。
家業には思い入れがある。怖いけど潮時かもしれない。ジョージに呼び出されたという事は、きっと気づかれたのだろう。
潔く、他人に成り代わっている事を認めよう。
そして、実家に帰り父や婚約者へ謝り許しを請おう。窓の外には青空が広がり、差し込む光は暖かい。あれは夢だったのかもしれない。確かに父は、リアナにずっと厳しかった。特に優秀な姉が失踪してからはリアナに微笑みかけてくれた事なんて一度もなかった。婚約者とは会社の為の婚約で、深い仲になった事が無い。だけど優しい彼と信頼関係を築けていた筈だ。あの人達がリアナを殺そうとするなんて信じられない。
もう、雨は降っていない。
そう、きっと大丈夫。
大丈夫。
中庭に移動しながら、ジョージに身分詐称を責められた後の事について、リアナは考えていた。
広大な屋敷の中心にある中庭にたどり着いた。
中心なの中庭は温室になっており、ガラス張りの天井から暖かい日差しが差し込んでくる。温室の中には、ショッキングピンクの大きな花や、人の顔ほどある百合の花、椰子の木等珍しい草花が生い茂っていた。
湿度が高い温室に入った瞬間、生暖かい空気に包まれた。目の前を歩く木龍ジョージは、涼しい顔で歩いていく。
マイラー夫人の屋敷で働けるのは今日で最後かもしれない。
リアナは覚悟を決めてジョージの後を追った。
温室の中央のベンチの前でジョージが立ち止まった。
リアナも立ち止まり、ジョージを見つめる。
ジョージは、リアナを振り返り、急にリアナの前に跪いた。
「どうしても、リアナの事が気になって仕方がない。一昨日マイラー夫人の部屋で目があった瞬間から、俺の胸はリアナへの愛おしさに締め付けられ、リアナの事ばかり考えている。まさかこんなに可愛いなんて・・・・・・お願いだ。俺と結婚してく・・・・・・。」
急に饒舌になり、愛おしそうにリアナへの愛を言葉にしてきたジョージに、リアナの思考はついていけなかった。
だが、ジョージがリアナの手を取り恭しく口付けしながらプロポーズらしき言葉を言おうとした所で、リアナは大声でジョージの言葉を遮った。
「絶対に勘違いです!」
ジョージは驚いた表情でリアナを見て、切なそうに、目尻を下げて言った。
「勘違いって?そんな筈無い。こんなに胸が締め付けられ、リアナの事ばかり考えてしまう。」
確か木龍ジョージは、表情を変えずに数々の社外取引を成功させる人物として、冷酷な貴公子との異名を持つ人物だった筈だ。
その木龍が、リアナの前に跪き許しを乞うように泣きそうな表情でリアナを見上げてくる。
(めっちゃ表情豊か!どこが冷酷な貴公子!)
リアナは脳内でツッコミながら早口で言った。
「そもそも、貴方と私は出逢ったのは一昨日が初めてですよね。それで、愛おしいとか結婚とかあり得ませんし、かなりひきます。一般的に言われる一目惚れという現象は、ただの生理的反応に大脳が勘違いを起こしただけですから、しばらく時間をおいて冷静になれば落ち着く筈です」
必死に説明するリアナを驚いた表情で見上げながら、ジョージは言った。
「いや、久しぶりだけど初対面じゃ無いだろう。リアナ。」
そうだ。突然の意味不明な告白に混乱してしまったが、ジョージにバレたかも知れないと思って、ここまでついてきたのだった。まだ誤魔化せるか?イヤ、もう無理か?どうしてプロポーズしかける?ジョージがリアナに気づいているのなら、絶対プロポーズするべき相手では無いとわかる筈だ。
「俺は君を愛している。だから、結婚して・・・・・・」
何故か無茶苦茶しつこいジョージに向かって、リアナは、言った。
「あーーーー。絶対に!勘違いです。」
リアナは少し涙目になって叫んだ。
リアナは、振り返りジョージを置いて温室の外へ飛び出した。
涙目で、小走りで走るリアナの隣に、アンが競歩のように素早い大股で歩きながら近づき、並走しながら言った。
「ああ!なんで事!リアナ、ジョージ様に振られたのね。温室は機密性が高くて話し声は聞き取れなかったけど、貴方の悲痛な叫び声は聞こえたわ。まさかリアナが涙を流すなんて。大丈夫よ。屋敷の人間全員が貴方の味方だから、絶対ジョージ様を落としましょう!」
(おかしいな。何故か誤解が増えているぞ?)
「違うわ。振られたわけじゃ無い。」
そもそも身分詐称がバレると思ってついていたら、急に告白してきたのはジョージだ。必死で誤魔化したから、告白は無かったことになった筈だ。
「ああ、リアナ。そうよね。何度でも愛を告げればいいのよ。大丈夫。きっとリアナの思いがジョージ様に届く日が来るわ。」
(全く伝わっていないわ?)
「はぁーーーー」
リアナは大きなため息をつきながら肩を落とした。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
【完結】限界離婚
仲 奈華 (nakanaka)
大衆娯楽
もう限界だ。
「離婚してください」
丸田広一は妻にそう告げた。妻は激怒し、言い争いになる。広一は頭に鈍器で殴られたような衝撃を受け床に倒れ伏せた。振り返るとそこには妻がいた。広一はそのまま意識を失った。
丸田広一の息子の嫁、鈴奈はもう耐える事ができなかった。体調を崩し病院へ行く。医師に告げられた言葉にショックを受け、夫に連絡しようとするが、SNSが既読にならず、電話も繋がらない。もう諦め離婚届だけを置いて実家に帰った。
丸田広一の妻、京香は手足の違和感を感じていた。自分が家族から嫌われている事は知っている。高齢な姑、離婚を仄めかす夫、可愛くない嫁、誰かが私を害そうとしている気がする。渡されていた離婚届に署名をして役所に提出した。もう私は自由の身だ。あの人の所へ向かった。
広一の母、文は途方にくれた。大事な物が無くなっていく。今日は通帳が無くなった。いくら探しても見つからない。まさかとは思うが最近様子が可笑しいあの女が盗んだのかもしれない。衰えた体を動かして、家の中を探し回った。
出張からかえってきた広一の息子、良は家につき愕然とした。信じていた安心できる場所がガラガラと崩れ落ちる。後始末に追われ、いなくなった妻の元へ向かう。妻に頭を下げて別れたくないと懇願した。
平和だった丸田家に襲い掛かる不幸。どんどん倒れる家族。
信じていた家族の形が崩れていく。
倒されたのは誰のせい?
倒れた達磨は再び起き上がる。
丸田家の危機と、それを克服するまでの物語。
丸田 広一…65歳。定年退職したばかり。
丸田 京香…66歳。半年前に退職した。
丸田 良…38歳。営業職。出張が多い。
丸田 鈴奈…33歳。
丸田 勇太…3歳。
丸田 文…82歳。専業主婦。
麗奈…広一が定期的に会っている女。
※7月13日初回完結
※7月14日深夜 忘れたはずの思い~エピローグまでを加筆修正して投稿しました。話数も増やしています。
※7月15日【裏】登場人物紹介追記しました。
※7月22日第2章完結。
※カクヨムにも投稿しています。
変な屋敷 ~悪役令嬢を育てた部屋~
aihara
ミステリー
侯爵家の変わり者次女・ヴィッツ・ロードンは博物館で建築物史の学術研究院をしている。
ある日彼女のもとに、婚約者とともに王都でタウンハウスを探している妹・ヤマカ・ロードンが「この屋敷とてもいいんだけど、変な部屋があるの…」と相談を持ち掛けてきた。
とある作品リスペクトの謎解きストーリー。
本編9話(プロローグ含む)、閑話1話の全10話です。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
失踪した悪役令嬢の奇妙な置き土産
柚木崎 史乃
ミステリー
『探偵侯爵』の二つ名を持つギルフォードは、その優れた推理力で数々の難事件を解決してきた。
そんなギルフォードのもとに、従姉の伯爵令嬢・エルシーが失踪したという知らせが舞い込んでくる。
エルシーは、一度は婚約者に婚約を破棄されたものの、諸事情で呼び戻され復縁・結婚したという特殊な経歴を持つ女性だ。
そして、後日。彼女の夫から失踪事件についての調査依頼を受けたギルフォードは、邸の庭で謎の人形を複数発見する。
怪訝に思いつつも調査を進めた結果、ギルフォードはある『真相』にたどり着くが──。
悪役令嬢の従弟である若き侯爵ギルフォードが謎解きに奮闘する、ゴシックファンタジーミステリー。
【完結】捨ててください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと貴方の側にいた。
でも、あの人と再会してから貴方は私ではなく、あの人を見つめるようになった。
分かっている。
貴方は私の事を愛していない。
私は貴方の側にいるだけで良かったのに。
貴方が、あの人の側へ行きたいと悩んでいる事が私に伝わってくる。
もういいの。
ありがとう貴方。
もう私の事は、、、
捨ててください。
続編投稿しました。
初回完結6月25日
第2回目完結7月18日
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる