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「ルミア様」
「どこにおられますか」
「ルミア様」
侍女達が大声で探す声に追いかけられながらルミアは走っていた。
淡いクリーム色の豪華なドレスに、金のネックレスとティアラを身にまといルミアは居室から逃げ出した。今日は再び訪れた来春祭の最終日だ。そしてルミアがモンタスア国へ嫁ぐ日になっている。すでにモンタスア国からの馬車は来国し、王子の身代わりとなる王女を待っている。
迷路庭園に入り、まっすぐにコテージへ向かう。声がどんどん遠ざかる。迷路庭園の中央部のコテージまで辿り着けるのはルミアだけだ。追いかけてくる使用人たちは入り口付近で彷徨っているのだろう。
コテージは静まり返っていた。
誰もいない。今日こそはロンが迎えに来てくれる。そう思ったけど、、、
そんなはずはない。
もうわかっている。
だけど、今日だけは信じたかった。
ルミアは、コテージのドアを開け、中に入った。
誰もいない。当たり前だ。
予めコテージの机に準備していた長く光る鋏を手に取り、ティアラを外し解いた髪を思いっきりルミアは切った。
バラリ、バラリと黒髪が地面に落ちる。
もう待てない。ロンが来てくれないのなら、探しに行けばいい。
どこまでも、なにをしても、きっとまた出会えるはずだ。
ルミアは、ドレスを脱ぎすて、コテージに置いていた古いシャツとジーンズに着替え、つばの長い帽子を被った。
何もいらない。
愛してくれない父王から与えられたもの、ルミアを追いやろうとする王妃から押し付けられたもの全て置いていく。
金のネックレスを引きちぎり、机に置いた。
ルミアは、最後にロンが来た形跡がないか振り返り、ロンから貰った約束のシルバーの指輪を確かめるように触れて、その場を後にした。
「どこにおられますか」
「ルミア様」
侍女達が大声で探す声に追いかけられながらルミアは走っていた。
淡いクリーム色の豪華なドレスに、金のネックレスとティアラを身にまといルミアは居室から逃げ出した。今日は再び訪れた来春祭の最終日だ。そしてルミアがモンタスア国へ嫁ぐ日になっている。すでにモンタスア国からの馬車は来国し、王子の身代わりとなる王女を待っている。
迷路庭園に入り、まっすぐにコテージへ向かう。声がどんどん遠ざかる。迷路庭園の中央部のコテージまで辿り着けるのはルミアだけだ。追いかけてくる使用人たちは入り口付近で彷徨っているのだろう。
コテージは静まり返っていた。
誰もいない。今日こそはロンが迎えに来てくれる。そう思ったけど、、、
そんなはずはない。
もうわかっている。
だけど、今日だけは信じたかった。
ルミアは、コテージのドアを開け、中に入った。
誰もいない。当たり前だ。
予めコテージの机に準備していた長く光る鋏を手に取り、ティアラを外し解いた髪を思いっきりルミアは切った。
バラリ、バラリと黒髪が地面に落ちる。
もう待てない。ロンが来てくれないのなら、探しに行けばいい。
どこまでも、なにをしても、きっとまた出会えるはずだ。
ルミアは、ドレスを脱ぎすて、コテージに置いていた古いシャツとジーンズに着替え、つばの長い帽子を被った。
何もいらない。
愛してくれない父王から与えられたもの、ルミアを追いやろうとする王妃から押し付けられたもの全て置いていく。
金のネックレスを引きちぎり、机に置いた。
ルミアは、最後にロンが来た形跡がないか振り返り、ロンから貰った約束のシルバーの指輪を確かめるように触れて、その場を後にした。
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