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再会
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ミラージュは、自分の零れ落ちる涙を見ていた。
金色に光る雫。
(金?)
「ミラージュ。ミラージュだろう。」
ミラージュ振り返った。
金髪の逞しい男性が近づいてきている。
グランだ。もう会えないと思っていた彼が目の前にいる。
グランは、ミラージュを見て微笑んだ。
「ミラージュ。会いたかった。君の事が好きだ。初めて会った時からずっと。」
ミラージュは、驚き言った。
「うそよ。私は、貴方に相応しくない。ただの町娘なのに。」
グランは言う。
「そんな事関係ない。ただ、側にいて欲しい。俺は君と一緒に過ごしたい。君と毎日会って話をして、笑いあいたい。君がいなくなってしまって、どんなに心配した事か!君は俺の事をどう思っている?」
ミラージュは、心配そうに見つめてくるグランに言った。
「私も、貴方が好き。ずっと好きだったの。貴方に会いたかった。もう、会えないかと思っていたの。」
グランは、近づいてきて、ミラージュをそっと抱きしめてきた。
「もう、いなくならないでくれ。愛している。」
ミラージュは、グランを見上げる。
グランは、ゆっくりと顔を近づけてきた。
唇が触れ合いそうな時、、、
バキッ。
ミラージュとグランは音がした方向へ振り返った。
そこには、王妃がニヤニヤしながら佇んでいた。
「まあ、私の事は気にしないで続けて頂戴。ふふふ。まさか王太子に、こんなに可愛い恋人がいるなんて。嬉しいわ。」
金色に光る雫。
(金?)
「ミラージュ。ミラージュだろう。」
ミラージュ振り返った。
金髪の逞しい男性が近づいてきている。
グランだ。もう会えないと思っていた彼が目の前にいる。
グランは、ミラージュを見て微笑んだ。
「ミラージュ。会いたかった。君の事が好きだ。初めて会った時からずっと。」
ミラージュは、驚き言った。
「うそよ。私は、貴方に相応しくない。ただの町娘なのに。」
グランは言う。
「そんな事関係ない。ただ、側にいて欲しい。俺は君と一緒に過ごしたい。君と毎日会って話をして、笑いあいたい。君がいなくなってしまって、どんなに心配した事か!君は俺の事をどう思っている?」
ミラージュは、心配そうに見つめてくるグランに言った。
「私も、貴方が好き。ずっと好きだったの。貴方に会いたかった。もう、会えないかと思っていたの。」
グランは、近づいてきて、ミラージュをそっと抱きしめてきた。
「もう、いなくならないでくれ。愛している。」
ミラージュは、グランを見上げる。
グランは、ゆっくりと顔を近づけてきた。
唇が触れ合いそうな時、、、
バキッ。
ミラージュとグランは音がした方向へ振り返った。
そこには、王妃がニヤニヤしながら佇んでいた。
「まあ、私の事は気にしないで続けて頂戴。ふふふ。まさか王太子に、こんなに可愛い恋人がいるなんて。嬉しいわ。」
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