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君を隅々まで調べたい
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Side:犬飼
『…はぁ。やれやれ、仕事柄慣れてはいるけど、こればっかりはねぇ…』
カタカタと事務室でパソコンを弄る。
時刻は深夜、宋平くんの家にお招きされた日。何故自分が同行したかと聞かれれば確かに双子の監視も目的の一つにあった。
だけど、それだけではない。
『犬飼さん。結果出ました』
『はーい、ご苦労さん。…あーっと、なるほどね。血筋はどうだった? もう調査結果出た?』
『まだです。間もなく潜入班から連絡来ます』
部下からの言葉に了解、と返してから再びパソコンを触る。ふとパソコンのすぐ近くに置かれたオレンジ色のリボンが結ばれたクッキーに目がいき、なんとなく持ってみる。
…ダメダメ。終わってからゆっくりお茶淹れて食べよっと。
『連絡来たらそのまま報告回して、ワタシ招集掛かったからボスのフロアに行って来る』
『御意』
クッキーをスーツのポケットに入れると部屋を出て一番左のエレベーターを呼び出す。ボスのフロアに到着すると既に大半の幹部は揃っていてワタシは最後から二番目。
珍しいことにまだいないのは刃斬サンだ。
『うわ。遅れてすみませーん』
『…三分遅刻ですよ』
覚に睨まれて軽く謝罪を述べてからソファに座ってパソコンを開く。気にせず作業を続けていると最後に刃斬サンがやって来て全員が揃う。
『んじゃボス、始めるからネ!』
『やるヨ~全員作業止めろ~』
ボスが頷き、今日の会議が始まる。双子がテーブルの上に出したのは使用済みのコップやら箸だ。
『えー宋平ちゃんの自宅に行って兄弟の毛質等も採取、大学や職場近くでコップ等からDNA検査及びバース性の検査を実施。
結果として、常春家の長男、次男三男はベータにしては若干数値が高い程度のベータと判明。後の調査は犬飼くんの方の担当だネ』
丁度メールが届き、詳細を確認してからその内容を口に出す。
『はいはーい。
えー、宋平くんの両親も間違いなくただのベータ。両家の血筋を辿りましたが、かなり遠い先祖にアルファがいたようですが至って普通のアルファで一人だけ。
あの三兄弟の数値が揃って高いのは偶然でしょう』
兄弟が揃って数値が高いのは異例だが、兄弟であれば納得が出来る。そこに加わる最後のもう一人が更なる混乱を招くのだが。
『…で? 宋平のはどうだったんだ』
ボスの言葉に、双子と視線を合わせる。白澄が出したのは宋平くんが此処で使っていた湯呑み。しっかりと袋に入れられたそれも検査済みだ。
『…これが結果』
ワタシがパソコンを皆に向けると、全員が画面を見る。
『エラー?』
パソコンには真っ赤な文字でエラー、と書かれていて何一つわからなかった。
『…ボス。やっぱりあの子には何かあります。どう考えても変だ』
『何が言いたい』
『これ。なんでエラーかって、数値が計測出来ないからなんです。多分もっと本格的な機材がないと正確なことはわからない。
これが最近の変化なら、あの子をすぐに保護して改めて検査しないと。この計測不可の結果が良いのか、悪いのかも理解出来ません』
もしかしたら。
本当に万が一…この事実を本人が知っているなら結果も当然、バース性の検査で政府すら認知している可能性もある。もしも、あの子が政府に関わりがあるなら…
『なるほどな。テメェは宋平が間者じゃねェかと疑ってるわけか』
『疑わしきは、です。それに政府のスパイではなくても更に最悪な道もあります』
そう。
もしかしたら、スパイだった方がまだマシだったと思うような結末。
『…あの子がワタシたちと過ごす内に変異してしまった可能性もあります。ベータが…あれほど様々なアルファの威嚇フェロモンやオメガのヒートを浴びて、平気だからと続けた結果がこの数値だとしたら』
きっと今のワタシたちでなければ、なんだそんなことかと思えた。だけどもう身内に数えたあの子を切り捨てる選択肢はない。
猿石は呆然とした様子でポツリと呟く。
『…オレのせいで、ソーヘーが変異したかもしんねーってこと…?』
『まだ可能性の話だよ。もう少し調査しないと…』
時間が足りなくて完璧な調査とは言えない。それにこれ以上は処理部隊が本格的にやる必要があるからボスの許可が要る。
『俺が直接話す。調査は要らねェ』
ボスは然程取り乱すこともなく淡々と答えていく。落ち着いたボスの様子に動揺が広がりつつあったワタシたちも徐々に冷静になる。
『あの辰見が主治医だ。変化の兆候を医者が見逃すとは思えねェ。腕を見込んでウチの担当にもなってンだからな。
丁度、今度出掛ける予定だ。帰りに体調について聞いてからそのまま病院に検査に行かせる。間者の件はお前らが気になるなら勝手に続けな』
勝手にしろ、と言いつつその目に拒否権など存在しないような射殺すような眼力だ。
…え。
ええ! ちょ、なんですかボス! やだー、なんですかその自分はアイツを疑うつもりは一切ない、みたいな態度!!
『常春家は引き続き見張りを継続。ただのベータじゃねェなら気張って見張れ』
『御意。そう伝えるネ』
見張り担当の実行部隊隊長の黒河が元気よく手を上げてそう返事をすると、頷いたボスが新たな資料を掲げる。
『んで? 防衛担当、テメェのザル警備はどう責任取ンだ?』
『げっ!』
明らかに低い防衛率に損害費が記されたそれに思わず声が出てしまう。横から猿のニヤニヤとした視線が飛んできてウザい。
『…まァ。漏れた分は黒と宋平が片してる。向こうも人材が無限にあるわけじゃねェ。予想以上に手こずってると知れば一度退くか、勝負に出るかの二択だが…どうにもきな臭ェ』
煙管に手を伸ばしたボスが、ふと手を止めてから火を消した。どうしたことかと不思議に思うが指示を受けた刃斬サンが黙ってそれを片す。
…なんで?
『冬までにはケリを付ける。そう思っとけ。
まだなんかあるなら今の内に言っておけ』
場の空気を読んで覚が給湯室に向かうのが会議のお開きが近い証。しかし此処で手を挙げたのが刃斬サンだ。思わず覚も給湯室に向かいかけた足を戻す。
『…ボス。防衛に関することですが、一度システムを見直したいと。
その…、先日の爆弾魔の件はバースデイによる防衛機能の乗っ取りが起きていました』
『…は?』
その場で深く頭を下げる刃斬サンにボスの素っ頓狂な声が響く。だが、じわじわと怒りのフェロモンを高めていく感覚に俺たちも震え上がる。
『テメェ…、あのガラクタをまだ片してねェのか。道理で古い方の警報が鳴ったと思えばっ』
『申し訳ありません。誤作動を起こしたようで勝手な判断で防衛機能を稼働させたようです。もう随分と前に休眠状態にさせたのですが…』
『二度と動かすな。名前も聞きたくねェっ…!』
いつになく苛立った様子で仮眠室に入ると、それっきりボスは出て来ない。暫くしてから動けるようになって深く息を吸う。
うん。空気おいしい。
『刃斬の旦那。あのバースデイって、一体なんなんだヨ? 儂らんとこの防衛機能って旦那と犬飼で組んだ傑作なはずだヨ』
人工知能、バースデイ。
これは双子ですら知らない昔、刃斬サンがボスの為に作ったもの。謂わばただの道具だ。それをあんなに怒って毛嫌いするなんて。
『…いや、アレはただの失敗作だ。だからボスもお気に召さないだけだ。だが、本当になんだって勝手に動き出したんだか。まさかどっかで起動パスワードを拾ったのか…』
ブツブツと何事か考察する刃斬サン。取り敢えず、といったように覚がお茶を淹れて来たのでワタシは自分の分のクッキーを取り出す。
『うまー。チョコもほろ苦さが残ってて最高』
『…この時間に食べますか』
あんだよ、仕方ないだろ脳に糖が欲しいんだ。
『宋平…、身体がなんとも無ければ良いんですけど』
『お。覚もスパイ説は無し派?』
茶化す様にそう言えば彼は心底呆れたような視線を向けてから持っていたお盆を振り下ろす。悲鳴を上げながら避けたワタシに舌打ちまでした。
何その殺意!
『自分は、あの子に恩義があります。それにあんなに可愛い弟分を疑うなんてしません。それはそっちの仕事でしょう!』
『止めろよー。ワタシだって辛いんだぞー』
『クッキー貪りながら言うな!』
確かに、あの子にスパイなんて器用な真似は出来ないだろう。それすら演技なら、いっそ天晴れだ。
『防衛機能のデータも洗い直しか。仕事ばっか増やしやがってこの過激派共…』
『はいはい。早く仕事して防衛機能のレベルアップをお願いします』
敵の戦力も拠点も把握出来てないから、こちらは防戦一方。それでも潰されないのは単純にこちらの個々の戦闘力の高さと統率の取れた動き。これを欠かさなければ引けは取らない。
だが、それが崩されるタイミングがある。
『おい。ヤバいネ! 月見山んとこの近くで張らせてる奴からまた近々こっちに来そうだってタレコミ来たネ!』
ほら来た!!
突然のお客様にその対応、しかも無碍に出来ないタイプのやつ。これに一番手が取られる。なんたってボスの許嫁だから護衛もそれなりに付けなきゃならない。
…そんな風に色々やって、隙を突かれた弐条会はとある夏の大切な日に、
アジトの大襲撃を受けた。
.
『…はぁ。やれやれ、仕事柄慣れてはいるけど、こればっかりはねぇ…』
カタカタと事務室でパソコンを弄る。
時刻は深夜、宋平くんの家にお招きされた日。何故自分が同行したかと聞かれれば確かに双子の監視も目的の一つにあった。
だけど、それだけではない。
『犬飼さん。結果出ました』
『はーい、ご苦労さん。…あーっと、なるほどね。血筋はどうだった? もう調査結果出た?』
『まだです。間もなく潜入班から連絡来ます』
部下からの言葉に了解、と返してから再びパソコンを触る。ふとパソコンのすぐ近くに置かれたオレンジ色のリボンが結ばれたクッキーに目がいき、なんとなく持ってみる。
…ダメダメ。終わってからゆっくりお茶淹れて食べよっと。
『連絡来たらそのまま報告回して、ワタシ招集掛かったからボスのフロアに行って来る』
『御意』
クッキーをスーツのポケットに入れると部屋を出て一番左のエレベーターを呼び出す。ボスのフロアに到着すると既に大半の幹部は揃っていてワタシは最後から二番目。
珍しいことにまだいないのは刃斬サンだ。
『うわ。遅れてすみませーん』
『…三分遅刻ですよ』
覚に睨まれて軽く謝罪を述べてからソファに座ってパソコンを開く。気にせず作業を続けていると最後に刃斬サンがやって来て全員が揃う。
『んじゃボス、始めるからネ!』
『やるヨ~全員作業止めろ~』
ボスが頷き、今日の会議が始まる。双子がテーブルの上に出したのは使用済みのコップやら箸だ。
『えー宋平ちゃんの自宅に行って兄弟の毛質等も採取、大学や職場近くでコップ等からDNA検査及びバース性の検査を実施。
結果として、常春家の長男、次男三男はベータにしては若干数値が高い程度のベータと判明。後の調査は犬飼くんの方の担当だネ』
丁度メールが届き、詳細を確認してからその内容を口に出す。
『はいはーい。
えー、宋平くんの両親も間違いなくただのベータ。両家の血筋を辿りましたが、かなり遠い先祖にアルファがいたようですが至って普通のアルファで一人だけ。
あの三兄弟の数値が揃って高いのは偶然でしょう』
兄弟が揃って数値が高いのは異例だが、兄弟であれば納得が出来る。そこに加わる最後のもう一人が更なる混乱を招くのだが。
『…で? 宋平のはどうだったんだ』
ボスの言葉に、双子と視線を合わせる。白澄が出したのは宋平くんが此処で使っていた湯呑み。しっかりと袋に入れられたそれも検査済みだ。
『…これが結果』
ワタシがパソコンを皆に向けると、全員が画面を見る。
『エラー?』
パソコンには真っ赤な文字でエラー、と書かれていて何一つわからなかった。
『…ボス。やっぱりあの子には何かあります。どう考えても変だ』
『何が言いたい』
『これ。なんでエラーかって、数値が計測出来ないからなんです。多分もっと本格的な機材がないと正確なことはわからない。
これが最近の変化なら、あの子をすぐに保護して改めて検査しないと。この計測不可の結果が良いのか、悪いのかも理解出来ません』
もしかしたら。
本当に万が一…この事実を本人が知っているなら結果も当然、バース性の検査で政府すら認知している可能性もある。もしも、あの子が政府に関わりがあるなら…
『なるほどな。テメェは宋平が間者じゃねェかと疑ってるわけか』
『疑わしきは、です。それに政府のスパイではなくても更に最悪な道もあります』
そう。
もしかしたら、スパイだった方がまだマシだったと思うような結末。
『…あの子がワタシたちと過ごす内に変異してしまった可能性もあります。ベータが…あれほど様々なアルファの威嚇フェロモンやオメガのヒートを浴びて、平気だからと続けた結果がこの数値だとしたら』
きっと今のワタシたちでなければ、なんだそんなことかと思えた。だけどもう身内に数えたあの子を切り捨てる選択肢はない。
猿石は呆然とした様子でポツリと呟く。
『…オレのせいで、ソーヘーが変異したかもしんねーってこと…?』
『まだ可能性の話だよ。もう少し調査しないと…』
時間が足りなくて完璧な調査とは言えない。それにこれ以上は処理部隊が本格的にやる必要があるからボスの許可が要る。
『俺が直接話す。調査は要らねェ』
ボスは然程取り乱すこともなく淡々と答えていく。落ち着いたボスの様子に動揺が広がりつつあったワタシたちも徐々に冷静になる。
『あの辰見が主治医だ。変化の兆候を医者が見逃すとは思えねェ。腕を見込んでウチの担当にもなってンだからな。
丁度、今度出掛ける予定だ。帰りに体調について聞いてからそのまま病院に検査に行かせる。間者の件はお前らが気になるなら勝手に続けな』
勝手にしろ、と言いつつその目に拒否権など存在しないような射殺すような眼力だ。
…え。
ええ! ちょ、なんですかボス! やだー、なんですかその自分はアイツを疑うつもりは一切ない、みたいな態度!!
『常春家は引き続き見張りを継続。ただのベータじゃねェなら気張って見張れ』
『御意。そう伝えるネ』
見張り担当の実行部隊隊長の黒河が元気よく手を上げてそう返事をすると、頷いたボスが新たな資料を掲げる。
『んで? 防衛担当、テメェのザル警備はどう責任取ンだ?』
『げっ!』
明らかに低い防衛率に損害費が記されたそれに思わず声が出てしまう。横から猿のニヤニヤとした視線が飛んできてウザい。
『…まァ。漏れた分は黒と宋平が片してる。向こうも人材が無限にあるわけじゃねェ。予想以上に手こずってると知れば一度退くか、勝負に出るかの二択だが…どうにもきな臭ェ』
煙管に手を伸ばしたボスが、ふと手を止めてから火を消した。どうしたことかと不思議に思うが指示を受けた刃斬サンが黙ってそれを片す。
…なんで?
『冬までにはケリを付ける。そう思っとけ。
まだなんかあるなら今の内に言っておけ』
場の空気を読んで覚が給湯室に向かうのが会議のお開きが近い証。しかし此処で手を挙げたのが刃斬サンだ。思わず覚も給湯室に向かいかけた足を戻す。
『…ボス。防衛に関することですが、一度システムを見直したいと。
その…、先日の爆弾魔の件はバースデイによる防衛機能の乗っ取りが起きていました』
『…は?』
その場で深く頭を下げる刃斬サンにボスの素っ頓狂な声が響く。だが、じわじわと怒りのフェロモンを高めていく感覚に俺たちも震え上がる。
『テメェ…、あのガラクタをまだ片してねェのか。道理で古い方の警報が鳴ったと思えばっ』
『申し訳ありません。誤作動を起こしたようで勝手な判断で防衛機能を稼働させたようです。もう随分と前に休眠状態にさせたのですが…』
『二度と動かすな。名前も聞きたくねェっ…!』
いつになく苛立った様子で仮眠室に入ると、それっきりボスは出て来ない。暫くしてから動けるようになって深く息を吸う。
うん。空気おいしい。
『刃斬の旦那。あのバースデイって、一体なんなんだヨ? 儂らんとこの防衛機能って旦那と犬飼で組んだ傑作なはずだヨ』
人工知能、バースデイ。
これは双子ですら知らない昔、刃斬サンがボスの為に作ったもの。謂わばただの道具だ。それをあんなに怒って毛嫌いするなんて。
『…いや、アレはただの失敗作だ。だからボスもお気に召さないだけだ。だが、本当になんだって勝手に動き出したんだか。まさかどっかで起動パスワードを拾ったのか…』
ブツブツと何事か考察する刃斬サン。取り敢えず、といったように覚がお茶を淹れて来たのでワタシは自分の分のクッキーを取り出す。
『うまー。チョコもほろ苦さが残ってて最高』
『…この時間に食べますか』
あんだよ、仕方ないだろ脳に糖が欲しいんだ。
『宋平…、身体がなんとも無ければ良いんですけど』
『お。覚もスパイ説は無し派?』
茶化す様にそう言えば彼は心底呆れたような視線を向けてから持っていたお盆を振り下ろす。悲鳴を上げながら避けたワタシに舌打ちまでした。
何その殺意!
『自分は、あの子に恩義があります。それにあんなに可愛い弟分を疑うなんてしません。それはそっちの仕事でしょう!』
『止めろよー。ワタシだって辛いんだぞー』
『クッキー貪りながら言うな!』
確かに、あの子にスパイなんて器用な真似は出来ないだろう。それすら演技なら、いっそ天晴れだ。
『防衛機能のデータも洗い直しか。仕事ばっか増やしやがってこの過激派共…』
『はいはい。早く仕事して防衛機能のレベルアップをお願いします』
敵の戦力も拠点も把握出来てないから、こちらは防戦一方。それでも潰されないのは単純にこちらの個々の戦闘力の高さと統率の取れた動き。これを欠かさなければ引けは取らない。
だが、それが崩されるタイミングがある。
『おい。ヤバいネ! 月見山んとこの近くで張らせてる奴からまた近々こっちに来そうだってタレコミ来たネ!』
ほら来た!!
突然のお客様にその対応、しかも無碍に出来ないタイプのやつ。これに一番手が取られる。なんたってボスの許嫁だから護衛もそれなりに付けなきゃならない。
…そんな風に色々やって、隙を突かれた弐条会はとある夏の大切な日に、
アジトの大襲撃を受けた。
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