51 / 52
勇者の証
好きを自覚せよ
しおりを挟む
番。
魔族にとってそれは、結婚以上の強い結び付きを示し生涯他に相手は作らないという誓いだ。誓いを立てると相手の匂いを纏い、番が何処にいるかよくわかるようになる。
それが面白くて最近は見つかりにくい場所に隠れてランが迎えに来るのを待つのが密かな楽しみだ。
…なの、だが。
『早いよ、早過ぎる!! あまりにもオレを見つけるスピードが早いっ』
『ナラの匂いがしたから…』
『さっきお風呂入ったばっかりなのに?!』
自分の部屋なら匂いに溢れてわからないのでは、と考えカーテンの裏に隠れて十数秒後にはランによってそれを捲られた。呆気なく終わった隠れんぼにギャーギャー文句を言うも幸せそうにオレを抱き上げる奴を前にすると何も言えなくなる。
『そもそもエルフが部屋の前に立ってたから、半分教えてるようなもんだ』
『…はっ!!』
そうだった! ランが来そうな時は大体、部屋に入らないで待機してるんだ!
『…もう一回やろう?』
『ダメだ。一回見つけたら一時間はくっ付く、そういう約束だろ?』
ひぇっ。
大きな身体に包まれ、ドキドキして堪らない。番になったら少しは慣れるかと思ったのに以前よりもなんだかそわそわするのは何故か。
相手は超年上にして同性、しかも産まれた時から己を知ると同時に…あのオーク。そう、オレたちはオークだ。しかも生涯に二度とお互い以外の繋がりを持たないと誓った仲。
『エルフの気配が邪魔だな…。ナラ、俺様の部屋まで行くから掴まってろ』
意外にもしっかり責務を果たすサネ。律儀に部屋の前で待機しているのにそれすらも嫌がる魔王様の転移魔法によってランの部屋へと移動した。
明るい陽射しがよく入るオレの部屋と異なり、ランの部屋は薄暗く厚いカーテンがあるが一人の時はこのくらいの暗さが丁度良いらしい。魔王らしいものなど一つもないシンプルで物が少ない部屋。唯一ベッドは長身なランに合わせて豪華で大きいものの、それも紺色で統一されている。
ただ、少し浮いているのが部屋の一番目立つ場所に置かれた厳重に鍵がかけられ、防御魔法まで施されたチェストだ。
なんてことはない。そこに入っているのは大金でも高価な宝石でも魔石でもない。幼いオレがランに渡した木の実やら手紙やら、花束やら。丁寧に空間魔法で時を止めて永久保存しているらしい。
そこらの森に転がっているドングリや草花を、オレが渡したからという理由だけで。
『…もっと良い物、あげるから』
花だってもっと豪華で華やかなものを贈れる。何が良いかと考えていたらランがオレの手を取り、真っ直ぐ目を合わせながらどんどん顔を近付けてきた。
キスされる、そう思ってギュッと目を瞑ると耳に吐息がかかって変な声を出すと揶揄っているのかランが小さく笑う。
『別に物はなんだって構わねぇんだ。
アレらはナラが俺様に渡した品だ。俺様が好意を持つ相手から貰ったなら、つまり求愛だと解釈しても仕方ねぇよな? ナラは昔から俺様には特別よく色んなものを渡してきたもんだ』
きゅ、求愛…?!
確かにランには小さい頃はよく懐いてたから、形の良いドングリだの綺麗に咲いた花だのよく渡した気がするが…それは誰よりも反応が良くてオレもあげるのが楽しくなっていただけ…!!
『食事もよく手渡しで食べさせてくれた』
『ランがそうしろってお願いしたからだろ?!』
『願っても実行するオークはそうはいねぇぞ? 独占欲が強いからな、オークは』
それではまるで…オレも、ランのことをずっと意識していたみたいじゃないか。いやいや断じて違う、違うぞ…そもそも男同士だし! 雄だし!
…なんで男なのに、好きになったんだろう?
『ナラ?』
強くて、優しくて…オレの名前をたくさん呼んでくれて触れ合ってくれる。ちょっぴり怖いところも、残酷な一面もあるんだけど、それ以上にオレを大事にしてくれるのが何よりよくわかる…仕方ない奴。
愛しているのだと伝えた時の、子どもみたいな無邪気な顔が今も目に焼き付いて離れない。
ああ、なんだ。
オレだってランが、物凄く好きで堪らないんだ。名前を呼べば必ず助けに来てくれるオレだけの魔王。こんなにも心が安らぐのは、君の腕の中だけだ。
『…どうしよう』
『ナラ? どうした?』
顔を覆って立ち尽くすオレを心配したランが慌ててしゃがみ、心配そうに背中に手を回しながらどうしたのかと尋ねてくる。
『っ、ランのことが好きで胸が張り裂けそうなんだけど…。うぅ…どうすんだよ、どうしたら良い?』
『…は、え…っナラ…おまえ、それは反則だ…』
好きって凄いな、胸が爆発しちゃう。顔を覆ったままランに寄り掛かればランもまた片手で顔を覆いながら俯いている。けれど先に回復したらしいランが顔を真っ赤にしながらオレの手を引くと、自身のベッドにオレを運ぶ。
『あー、くそっ…待て。待ってろ…すぐ治まるからな』
ナニが? とは流石に言えない。ベッドに座りながら必死に頷いているとまたしても意味不明は唸り声を上げながらランが悶える。
『ラン、ナラとイチャイチャしたいのか?』
『どこで覚えてきた?! っ…、あー…そうだ。だが、流石にもう少し成長しねぇとな。子どもを授かるにも今の身体じゃ、ちと不安だ』
…子ども?!?
『だから後十年くらい…、って。ナラ? どうした、口なんか押さえて…』
『お、オレ…雄だけど…』
『知ってるが? 確かにナラは少し特殊だが、子は授かれる。負担もあるだろうから俺様が身籠れたら良いんだが…その、受け入れる側が母体になる必要があるからな。
…いつかランとナラの子を産んでほしいんだが、ダメか…? ナラが怖いなら諦める』
交わるのは子を宿す為だけじゃないからな、と甘く囁く番に再び赤顔していると笑われてしまった。愛おしくて仕方ないとばかりに優しく抱き寄せられ、遠慮なく大きな身体に引っ付く。
『と、父さんは…? 父さんはどうやって、その…オレを産んだの?』
そうだ。
親は一人しかいないのに、オレは自然と彼を父さんと呼んでいた。産んでくれたなら母さんなのに父さん自身も否定しない。
『カシーニの遺伝子と前魔王の血肉から創られたお前は殆ど前魔王の力で産まれてるからな。肉体関係は当然ないし、元天界族の成せる技だ』
な、なるほど…。
ベッドに二人で寝転んでいるとふとランの身体をまじまじと見れる。身長二メートル以上の筋肉質な、引き締まった身体…何度かお風呂で見たアレも当然デカい。だってオークだもの、キングオークだもの。
なる、ほど…。
すぐに返事が出来なかったのは完全に怖気付いたせい。その時はランが返事を強請らなかったから有耶無耶になって安心したけど、
オレはすぐにその時に返事をしなかったのを後悔した。毎日毎日、頭にその時のことが過ぎるのだ。
そんなある日。悩みを打ち明けたオレにサーネストの無慈悲な言葉が追い打ちをかける。
『まぁ番に性的な接触拒まれたら、ダメージ結構デカいんじゃね? お前キスだって殆ど自分からしたことないだろ』
『図星ぃ!!』
こ、このままでは捨てられる…! オレみたいなちんちくりん、十年を待たずに飽きられてポイ、なんて…いやランに限ってんなことあるわけ!
『でもキングオークって性欲強ぇんだろ? どっかの例外はさておき』
幸せと絶望が一気に押し寄せたある日の午後、
オレの情けない泣き声が静かに響き渡った。
.
魔族にとってそれは、結婚以上の強い結び付きを示し生涯他に相手は作らないという誓いだ。誓いを立てると相手の匂いを纏い、番が何処にいるかよくわかるようになる。
それが面白くて最近は見つかりにくい場所に隠れてランが迎えに来るのを待つのが密かな楽しみだ。
…なの、だが。
『早いよ、早過ぎる!! あまりにもオレを見つけるスピードが早いっ』
『ナラの匂いがしたから…』
『さっきお風呂入ったばっかりなのに?!』
自分の部屋なら匂いに溢れてわからないのでは、と考えカーテンの裏に隠れて十数秒後にはランによってそれを捲られた。呆気なく終わった隠れんぼにギャーギャー文句を言うも幸せそうにオレを抱き上げる奴を前にすると何も言えなくなる。
『そもそもエルフが部屋の前に立ってたから、半分教えてるようなもんだ』
『…はっ!!』
そうだった! ランが来そうな時は大体、部屋に入らないで待機してるんだ!
『…もう一回やろう?』
『ダメだ。一回見つけたら一時間はくっ付く、そういう約束だろ?』
ひぇっ。
大きな身体に包まれ、ドキドキして堪らない。番になったら少しは慣れるかと思ったのに以前よりもなんだかそわそわするのは何故か。
相手は超年上にして同性、しかも産まれた時から己を知ると同時に…あのオーク。そう、オレたちはオークだ。しかも生涯に二度とお互い以外の繋がりを持たないと誓った仲。
『エルフの気配が邪魔だな…。ナラ、俺様の部屋まで行くから掴まってろ』
意外にもしっかり責務を果たすサネ。律儀に部屋の前で待機しているのにそれすらも嫌がる魔王様の転移魔法によってランの部屋へと移動した。
明るい陽射しがよく入るオレの部屋と異なり、ランの部屋は薄暗く厚いカーテンがあるが一人の時はこのくらいの暗さが丁度良いらしい。魔王らしいものなど一つもないシンプルで物が少ない部屋。唯一ベッドは長身なランに合わせて豪華で大きいものの、それも紺色で統一されている。
ただ、少し浮いているのが部屋の一番目立つ場所に置かれた厳重に鍵がかけられ、防御魔法まで施されたチェストだ。
なんてことはない。そこに入っているのは大金でも高価な宝石でも魔石でもない。幼いオレがランに渡した木の実やら手紙やら、花束やら。丁寧に空間魔法で時を止めて永久保存しているらしい。
そこらの森に転がっているドングリや草花を、オレが渡したからという理由だけで。
『…もっと良い物、あげるから』
花だってもっと豪華で華やかなものを贈れる。何が良いかと考えていたらランがオレの手を取り、真っ直ぐ目を合わせながらどんどん顔を近付けてきた。
キスされる、そう思ってギュッと目を瞑ると耳に吐息がかかって変な声を出すと揶揄っているのかランが小さく笑う。
『別に物はなんだって構わねぇんだ。
アレらはナラが俺様に渡した品だ。俺様が好意を持つ相手から貰ったなら、つまり求愛だと解釈しても仕方ねぇよな? ナラは昔から俺様には特別よく色んなものを渡してきたもんだ』
きゅ、求愛…?!
確かにランには小さい頃はよく懐いてたから、形の良いドングリだの綺麗に咲いた花だのよく渡した気がするが…それは誰よりも反応が良くてオレもあげるのが楽しくなっていただけ…!!
『食事もよく手渡しで食べさせてくれた』
『ランがそうしろってお願いしたからだろ?!』
『願っても実行するオークはそうはいねぇぞ? 独占欲が強いからな、オークは』
それではまるで…オレも、ランのことをずっと意識していたみたいじゃないか。いやいや断じて違う、違うぞ…そもそも男同士だし! 雄だし!
…なんで男なのに、好きになったんだろう?
『ナラ?』
強くて、優しくて…オレの名前をたくさん呼んでくれて触れ合ってくれる。ちょっぴり怖いところも、残酷な一面もあるんだけど、それ以上にオレを大事にしてくれるのが何よりよくわかる…仕方ない奴。
愛しているのだと伝えた時の、子どもみたいな無邪気な顔が今も目に焼き付いて離れない。
ああ、なんだ。
オレだってランが、物凄く好きで堪らないんだ。名前を呼べば必ず助けに来てくれるオレだけの魔王。こんなにも心が安らぐのは、君の腕の中だけだ。
『…どうしよう』
『ナラ? どうした?』
顔を覆って立ち尽くすオレを心配したランが慌ててしゃがみ、心配そうに背中に手を回しながらどうしたのかと尋ねてくる。
『っ、ランのことが好きで胸が張り裂けそうなんだけど…。うぅ…どうすんだよ、どうしたら良い?』
『…は、え…っナラ…おまえ、それは反則だ…』
好きって凄いな、胸が爆発しちゃう。顔を覆ったままランに寄り掛かればランもまた片手で顔を覆いながら俯いている。けれど先に回復したらしいランが顔を真っ赤にしながらオレの手を引くと、自身のベッドにオレを運ぶ。
『あー、くそっ…待て。待ってろ…すぐ治まるからな』
ナニが? とは流石に言えない。ベッドに座りながら必死に頷いているとまたしても意味不明は唸り声を上げながらランが悶える。
『ラン、ナラとイチャイチャしたいのか?』
『どこで覚えてきた?! っ…、あー…そうだ。だが、流石にもう少し成長しねぇとな。子どもを授かるにも今の身体じゃ、ちと不安だ』
…子ども?!?
『だから後十年くらい…、って。ナラ? どうした、口なんか押さえて…』
『お、オレ…雄だけど…』
『知ってるが? 確かにナラは少し特殊だが、子は授かれる。負担もあるだろうから俺様が身籠れたら良いんだが…その、受け入れる側が母体になる必要があるからな。
…いつかランとナラの子を産んでほしいんだが、ダメか…? ナラが怖いなら諦める』
交わるのは子を宿す為だけじゃないからな、と甘く囁く番に再び赤顔していると笑われてしまった。愛おしくて仕方ないとばかりに優しく抱き寄せられ、遠慮なく大きな身体に引っ付く。
『と、父さんは…? 父さんはどうやって、その…オレを産んだの?』
そうだ。
親は一人しかいないのに、オレは自然と彼を父さんと呼んでいた。産んでくれたなら母さんなのに父さん自身も否定しない。
『カシーニの遺伝子と前魔王の血肉から創られたお前は殆ど前魔王の力で産まれてるからな。肉体関係は当然ないし、元天界族の成せる技だ』
な、なるほど…。
ベッドに二人で寝転んでいるとふとランの身体をまじまじと見れる。身長二メートル以上の筋肉質な、引き締まった身体…何度かお風呂で見たアレも当然デカい。だってオークだもの、キングオークだもの。
なる、ほど…。
すぐに返事が出来なかったのは完全に怖気付いたせい。その時はランが返事を強請らなかったから有耶無耶になって安心したけど、
オレはすぐにその時に返事をしなかったのを後悔した。毎日毎日、頭にその時のことが過ぎるのだ。
そんなある日。悩みを打ち明けたオレにサーネストの無慈悲な言葉が追い打ちをかける。
『まぁ番に性的な接触拒まれたら、ダメージ結構デカいんじゃね? お前キスだって殆ど自分からしたことないだろ』
『図星ぃ!!』
こ、このままでは捨てられる…! オレみたいなちんちくりん、十年を待たずに飽きられてポイ、なんて…いやランに限ってんなことあるわけ!
『でもキングオークって性欲強ぇんだろ? どっかの例外はさておき』
幸せと絶望が一気に押し寄せたある日の午後、
オレの情けない泣き声が静かに響き渡った。
.
12
お気に入りに追加
132
あなたにおすすめの小説
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。

幸福からくる世界
林 業
BL
大陸唯一の魔導具師であり精霊使い、ルーンティル。
元兵士であり、街の英雄で、(ルーンティルには秘匿中)冒険者のサジタリス。
共に暮らし、時に子供たちを養う。
二人の長い人生の一時。

嫌われ公式愛妾役ですが夫だけはただの僕のガチ勢でした
ナイトウ
BL
BL小説大賞にご協力ありがとうございました!!
CP:不器用受ガチ勢伯爵夫攻め、女形役者受け
相手役は第11話から出てきます。
ロストリア帝国の首都セレンで女形の売れっ子役者をしていたルネは、皇帝エルドヴァルの為に公式愛妾を装い王宮に出仕し、王妃マリーズの代わりに貴族の反感を一手に受ける役割を引き受けた。
役目は無事終わり追放されたルネ。所属していた劇団に戻りまた役者業を再開しようとするも公式愛妾になるために偽装結婚したリリック伯爵に阻まれる。
そこで仕方なく、顔もろくに知らない夫と離婚し役者に戻るために彼の屋敷に向かうのだった。
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結

あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
【完結】だから俺は主人公じゃない!
美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。
しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!?
でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。
そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。
主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱!
だから、…俺は主人公じゃないんだってば!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる