マリオネットが、糸を断つ時。

せんぷう

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第十一王子と、その守護者

王たる器の定義

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 戦いの傷も、城の慌ただしさも消えてきた頃。ハルジオン王子とクロポルド団長殿のデートが行われることを聞いた。事後処理に忙しかった団長殿だが、我らがハルジオン王子がヘソを曲げたのと……ノルエフリン曰く、オレの怪我なんかで自責の念に駆られて決行を急いだらしい。


 そして二人のデートとなると、必然的にオレたちはついて行けなくなる。このオレたちというのはなんと、ノルエフリンのことだ。


 彼は正式にハルジオン王子の守護騎士になった。


『暇を出されてしまいましたね……。ああ、しかしタタラ様は神殿よりお呼び出しがあります。定期健診として是非に来てほしいと』


『げぇー……また神殿? やだよ、もう治ったんだから行く必要ない。アイツらただオレのこと崇めたいだけだって、物珍しいからってさぁ』


 侍女や側付きの執事などを殆ど持たない王子だが、ノルエフリンが正式に守護騎士となったことでかなり快適になった。マメで真面目で、物知りなノルエフリンは雑務や他の騎士との連絡も円滑に行なってくれる。だからある日王子から突然言い渡される予定に驚いたり、まだまだこの世界の常識に疎いオレのフォローもしてくれるという大変優秀な守護騎士、しかも紳士。


 そんなノルエフリンにすっかり懐いてるオレは今では砕けた口調で我儘放題である。


『同意したいのは山々ですが、タタラ様の身にあったことを思えば念のために受けていただきたいですね。

 ここは腹を括る時かと! そうですね、神殿での用事が済み次第王都を散策しましょうか?』


『散策……つまり、買い物!?

 ……いや。やっぱり、行かない。オレは健康体だし、もし殿下になんかあったらすぐ行かなきゃだし、それに……』


 そっとノルエフリンから視線を外して、座っていた椅子から立ち上がる。今はお勉強中の王子の邪魔をしないため食堂で時間を潰していたのだ。


『それに? 何か、行きたくない理由があるのですか?』


 もじもじと音の鳴らない鈴を手の中で弄る。あれ以来、王子はこの長い髪飾りを気に入ったらしく、これだけはあの後もオレにつけるよう命じて来た。別に構わないからとつけているが、ふと考え事なんかをする時に無意識に手の中にあるようになった。


『……だって、ノルエフリンは神殿、あんま行きたくないだろ。ノルエフリンが嫌なら、オレも行かねー。オレの用事で嫌な思いさせんのやだし……折角の休みの日に、そんなことする必要ないって』


 だったら違う日に、オレ一人で行った方がマシだ。誰かが一緒に来てくれたら嬉しいけど、一人だって竜車を出してもらえば行けるんだから。


『勘違いすんなよ? ノルエフリンのせいじゃないんだからな。むしろ、やたら持ち上げられるオレが悪いんだから。

 ……だから、明日は城でのんびりしてよーぜ。あ。訓練も良いな! あんまり体力ないから、一緒に……ノルエフリン?』


『うぅっ、た、ただらざまぁ……っ』


 きゃーっ!! またかよ、男泣きー!!


 食堂の隅の方に座っていたとはいえ、昼時を過ぎても賑わう時間。大の騎士がダバダバと涙を流している姿に一気に注目が集まる。向かい側に座っていたオレが慌ててノルエフリンのすぐ側まで行って必死になだめようとするも、何故か涙は止まるどころか激しさを増す。


『泣くな泣くな!! オレがいじめてる……いや多分そんな風には絶対見られないと思うけど!

 なんで泣くんだよ、ていうかお前前回といい、かなり涙脆いな!?』


 真っ赤な目からぼたぼたと落ちる涙をポケットから出したハンカチで必死に拭ってやる。ノルエフリンが座っているから出来るが、普段なら絶対に無理なことだ。事実、今も背伸び気味だし。


 嗚咽まで漏らし始める騎士に、どうしたものかと思考フル回転。だがしかし、この人生において誰かを慰めるなんてしたことがないので……縋り付いたのは、前世の記憶。


 母が。父が。祖父母が。


 失敗した時に友人が、やってくれたこと。


『もう止め方わかんないから、出せる分全部流しちまえ。オラ、出せるもん洗いざらい出せオラァ』


 真っ白なふわふわな髪を、そっと撫でてやる。側面から必死に背伸びして左手で撫でて右手で肩に掴まりながら。


 おぉう、ふわっふわじゃねーか!!


 なんという役得、なんて思いながら撫でていたせいか自然と笑顔になってしまう。気付けばノルエフリンは驚いたように目を見開いてこちらを見つめていた。更に真っ赤になってしまった目だが、そこにはもう涙はない。


 なんだ。案外すぐに止まってしまうもんだな。


『良い子だなぁ、ノルエフリン』


『……神よ。この方を地上に御招き頂き、誠にありがとうございますっ!!』


『お前……さては神典の者だな……』


 信じる者はなんとやら、ノルエフリンの信徒疑惑に引き気味になるも当の本人は全く人の話を聞かずにキラキラとした目を向けてくる。オレの小っちゃなお手てを優しく包むように握る姿は、第三者から見れば完璧な騎士だろう。


 ウサギみたいな真っ赤な目だけどな。


『ほら、お前のせいで悪目立ちするだけだから、もうそろそろ帰るぞ。そのノリ、王子はあんまり好きじゃないし面倒なことになるから絶対止めろよ』


 でないと首が飛ぶぞ、物理で。


『……ふむ。どちらかというとタタラ様であれば許されるかと。タタラ様もハルジオン殿下と共に御寛ぎの際は、このように砕けた態度でいらっしゃいますよ?』


『はぁ? そんなん、子どもだからに決まってるだろ。二十代半ばのノルエフリンと十二歳のオレだぞ。


 ……ああ。そういえば、一週間くらい前に十三歳になったんだっけか?』


 気付けば王子に拾われて二ヶ月。命懸けで戦った日もあれば、日がな一日ゴロゴロと惰眠を貪る日などなんと幸福で穏やかな日。


 あれから体は少しくらいは肉が付いた気がするし、血色もかなり良くなったとメイドさんたちが喜んでくれている。まだ歳の割に幼い見た目だが、ちゃんと成長している証だ。


『え?


 え? あ、あの……一週間、前……ですか? え、確かまだ療養中で何も……』


『実際の誕生日は知らないんだよ。オレ、孤児院に預けられたから。親は名前だけを伝えて亡くなったそうだから、まぁこのくらいの日じゃない? ってのを教えられただけだからなぁ』


 この世界の人間は、前世よりも長命だ。一年は五百日前後あり十六歳の成人まではすくすく成長するがそれを過ぎるとゆったりと成長するらしい。


 理由は、体の成長に繋がる力を魔力と共に魔法として放出するため。しかし魔導師は魔力によってどんどん内側から体が鍛えられる。だから魔導師はより長命で、一般市民は精々寿命は百五十。


 全ての人間に魔核という機能があり、それが長命の理由の一つ。そして体が魔力に馴染むよう頑丈に作られているというのもあるらしい。だから常人でもある程度高い身体能力を得ているのだ。


『そんな……教えていただければ、きちんとお祝いをしたものを』


『詳しい日付はわかんないからな。このくらいの日になれば多分……みたいな曖昧な感じだし』


 話している最中、廊下の向こうから誰かが歩いて来た。胸元に刻まれたの文字。数字を刻むことを許されるのは、その数字が表す王子か王女を守護する守護者のみ。同じ守護者同士だが、急ぎノルエフリンと共に道を譲りながらも歩き出す。


 会釈だけしてすれ違う筈が、その人たちはオレたちの進行方向に割って入って来たのだ。


『なるほど。

 第十一王子が、年齢も素性も知れないスラムの野良を拾って来たという噂は誠だったらしいな』


『いやいやいや、何ガン飛ばしてるんですかパイセン!! ヤバいですって同じ守護者同士なんですよ!?』


 すぐにオレを庇うようにノルエフリンが前に出てくる。さっきまでビービー泣いていたとは思えないほどの威圧感を放ちながら現れた彼に怯えたような悲鳴を上げて一人がもう一人の後ろに隠れた。


 いや。どういう構図だよ、これ……。


『失礼。第一王子ベルガアッシュ殿下の守護者の方々でしょうか。何か御用でも?』


『お前などに用はない。要件はそちらの薄汚い野良の方だ』


 薄汚い、辺りから明らかにノルエフリンの殺気が漏れ出す。オレの体をすっぽりと収める腕には力が入って、よりその大きな体で彼らからオレを遠ざけるようにしてくれた。


『我が名はリューシー・タクトクト。第一王子ベルガアッシュ殿下にお仕えする守護魔導師。そこの素性も知れない魔導師と違い、我は魔導師学園を出た由緒あるタクトクト家の者だ』


『……どうも。薄汚いスラムから来た、第十一王子ハルジオン殿下付きの守護魔導師タタラです』


 喧嘩だ、喧嘩買うぞオラァ!!


 意気揚々とノルエフリンの腕の中から脱走し、前に出てやった。後ろで心配そうにするノルエフリンだが、ここは守護魔導師として先輩たるオレが綺麗に解決してみせる!


『……近くで見ると、本当に子どもだ。嘆かわしい、第十一王子は守護者もマトモに見出せないと?』


『守護者に年齢制限などないはずですが? 実力さえあればこの程度、赤子でも務まりますとも。わざわざ学園やら由緒ある御家の出自でなくとも、ね』


 リューシーと名乗る男、細い体躯に見合わない巨大な双剣を背にしているが魔導師という。武に魔導に、両方を極めるなんて相当の実力者に違いない。淡い緑色の髪を短く切り揃え、ノースリーブから露になった両腕にはキチンと筋肉がのり、金色の鋭い瞳はオレをしっかりと捉えている。


 思わず逸らしてしまそうになるほど冷たい眼差しに内心では泣きそう。


『……ノルエフリン。先に殿下の元へ。こちらの方々は私に用があるそうです』


『え!? しかしタタラ様……』


 嫌だ、という主張を聞く前に早く行けという含みを込めて睨み付ければ彼は悲しそうにシュンと表情を落とし、礼をしてからその場を去った。


 ごめんな……、後で謝らないと。


『率直に申し上げる。

 個人魔法を使い、黒を宿した子ども……貴様が先の戦いで魔人を退けたなど信じられない。我は貴様が魔人の手先ではないかと疑っている』


『……は?』


 なんだって?


 オレが、魔人の手先だと!?


『そうでもなければ説明がつかない。ただの子どもが、魔人と交渉して退かせた?

 誰がそんな与太話を信じると? 周囲にそう見せて貴様が魔人と繋がっていない保証などない。事実、魔人と戦ったにしてはあまりにも被害が少な過ぎる。死人が一人も出てないなど、奇跡の中の奇跡だ』


『ご冗談を。それこそ、ただの子どもが魔人の手先などと、どうして』


 突き出された人差し指の先は、最初にオレの髪……そして瞳を差した。


『魔人ですら滅多に宿せない色。まして、人間なら尚の事。

 人間に化けているから、そんな色が滲み出ているのでは? そして出身地は不明……これを怪しいと言わず、どう言えば良いものか』


 城の廊下でのやり取りに、周りにはどんどん人が集まり出す。片や城に来たばかりの新人守護魔導師、片や由緒ある御家のエリート守護魔導師。


 最初は好奇心で集まった人々も、リューシーの言葉にどんどん騒めきが広がっていく。その瞳はどれもリューシーと同じものへと変わる。


 ああ……、こりゃぁマズいな。


『私は人間です』


『我には貴様は化け物にしか見えないが? 黒い子どもに、還り者の騎士。

 そのような者ばかりこの国の王城に入れるなど正気の沙汰ではない。身の程を弁え、自分の身の振り方を改めるが良い』


 どうしたら、良いんだ? 自分が人間だと証明する手立てなんて皆目見当もつかない。


 しかし。考えてみれば彼のような反応の方が当たり前なのかもしれない。言いたいこともわかるし疑われるのも、まぁ仕方ない。実際に神典でも魔人に傷を癒やされたことは冗談として流されているし、誰も彼もがオレの言葉を信じるだけの信用が……オレにないから。ここに来て、優しくしてもらえることばかりだったから勘違いしていたのか。


『黙る、ということは図星と同義だ』


『……私は、人間……です』


 思わず、彼の視線から逃げてしまった。


 ああ、情けない。オレはこういう時に怒り散らしてハルジオン王子に忠誠を誓っている、なんて言葉すら出せない。


 いつだってこんな風にならないように王子は一緒にいることを許してくれたんだろうか。の異名に恥じない冷酷っぷりだけど、伝統と礼儀に関しては煩くて罰を与えた人は確かにその道を外れた場合が殆ど。すぐに首を飛ばせは、流石にやりすぎだけど……きちんと話せば、わかってくれるし再考もしてくれるんだ。


『わ、たしは……』


 護ってもらっていたのは、オレだって一緒だ。















重畳ちょうじょう


 騒がしかった廊下に放たれた一言は、今まで聞いてきた彼の言葉の中で一番冷たいものだった。


『最近、処刑人が暇を持て余していると聞いたが』


 美人が怒ると、


『仕事を与えてやれそうだな。

 リューシー・タクトクト、貴様を処刑台に送ってやる』


 とても、怖い。


『新しい人材と遊びに行かせていたというのに、いつまでも帰らず片割れのみが戻った。僕自らが直々に迎えに来てやったというのに、まさかこんな頭の痛いやりとりを見せられるとは……一人にしたこの阿保も度し難いが、一番は貴様だ』


『……まさか……ハルジオン殿下?』


『口を開くな愚か者。誰がその空っぽの頭を上げて良いなどと言った? 許可なく発言するな』


 やべーよクソ怒ってるよ、今までで最高レベルの激怒よコレ。


 美人、そう彼は今絶世の美少年なのだ。あの時のお願いをオレは使った。それはサラサラヘアーの薄化粧を維持してほしいというもの。伝統的かつ超古風な髪型に化粧は団長殿へのアピールらしく、流石に無理かと思ったがアッサリ要望は通った。


 言葉を濁して、サラサラヘアーの方が髪の毛を弄りやすそうとか、化粧は薄い方が肌に負担は少ないはずとか色々言ったが……。


【そんなことか? ……ふっ。まぁ……そういうよくわからないところが、お前らしい。良いぞ】


 そんな感じで、王子は今やウルトラスーパー美男子である。サラサラヘアーでヘアメイクも依然より断然楽になったので、オレが櫛を入れるだけで終わることもある。お手軽だ。


『タタラ』


 その声に、背中の鈴が可愛らしく反応した。オレが動いただけでは音は鳴らないはずだが、やはり魔力のせいか王子にはよく反応する。


 いつの間にか自分の服の裾をギュッと握りしめていたことにも気付かなかった。それを離して、すぐ目の前で傅く彼らからも逃げるようにトットッとオレを呼ぶ人の元に帰る。呼ばれた名前は、とても優しい声で紡がれたから。


『なんだ。今日は年相応の反応をするではないか』


 走りながら伸ばした手で、彼の腕にしがみ付いた。ふんわりと香るのは、いつも入るお風呂で使う良い匂いの石鹸のもの。皺になるほど握ってしまったので慌てて離したが、王子はそれを咎める事なく頭をポンと……、


 バシィッ!!


『あいたーっ!!!』


『だから離れるな、とあれ程毎日、馬鹿でもわかるように言い聞かせてやっているというのにお前という奴はっ。何故こうも魔法と戦闘においては天才的なのにお頭が弱いのか。

 ……わかったであろう。お前は控えろ』


 外では力がものを言う。


 しかし、なかでは権力がものを言う。


『……下らぬに我が守護者を巻き込むな。このような馬鹿な真似をするということは、貴様は僕のを知らぬらしい。

 良いだろう、直々に見せてやるとしよう。



 貴様らも今一度その魔核に刻み込むが良いわ。このという名の呪われた権能をな』

 



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