82 / 93
鉄の壁の章
改築 其の二
しおりを挟む
「ライトさん、行ってきますね!」
「新しい家、楽しみにしています!」
「定時には戻ります。では」
三者三様の挨拶をして恋人達は仕事に向かっていく。
今日から俺とリリが自宅の改装を始めるのだ。
自宅っていっても箱だけなら俺の力で一日で終わらせることが出来る。
内装に関して気に入らないところがあれば後日直せばいいさ。
家具の類いは一旦外に運び出す。あまり荷物は持っていないとは思ったが、結構な量になったな。
そりゃリリも含めると五人で暮らしているからな。
荷物も増えて当然か。
まずは三階からだ。リリのベッドを肩に担ぐ。
空いている手で私物を詰めたカバンを持って階段を下りていると。
「うわぁ。ライトって力持ちなんだね」
「ん? そうでもないさ。リリのベッドが軽いだけだよ」
なんてことを言うが今の俺って転移して頃より強くなってるんだよな。
ステータスでは王都最強と呼ばれたシャニより上だ。
俺の力は経験値によるレベルアップはないが、リディア達、村民を満足させることで上がる。
壁しか作れない俺だが、そう思うと割りとチート性能だったんだな。
続いて二階、一階の荷物を運び終える。
ふー、中々大変だった。
今も日本で頑張ってる引っ越し屋さんに感謝しないとな。
それじゃ改築を始めようか。
我が家よ、今までありがとな。家に指を指してから……。
【消えろ】
――ゴゴゴッ
家は沈むように地面に消えていった。
元々は壁を利用して作った家だ。建てるのも消すのも自由自在ってね。
「いつ見てもすごいなー。これって魔法じゃないよね? やっぱりライトって異邦人なんだね」
とリリが言う。
異邦人というのは転移者のこの世界での呼び方らしい。
どうやら俺の他にも転移者はいたようだが、異形を前にその命を散らしたらしい。
俺をこの世界に呼んだ女神がそんなことを言ってたな。
もし俺の力が壁以外だったら、他の転移者同様異形に食われてしまったかもしれん。
「まぁな。それじゃ建てようか。昨日話した通りでいいな?」
「うん!」
今回の家は石壁と木壁の両方で作る。
ちなみに鉄壁だと夏は暑さでやばいことになりそうだったので使わないことにした。
まずは基礎になる部分と床面予定地に向かって壁を発動する!
――ズズゥンッ
基礎が出来上がり、さらにその上に石壁を設置していく。
今回は風呂を作る予定なので前の家の二倍程度の広さにしておいた。
一階はリビングと台所、そして風呂だ。トイレもあるぞ。
そしてさらに俺の部屋を設置しておく。造りは前とほとんど変わらないな。
そしてそのまま二階、三階と続くわけだが。
「あのね、私のお部屋も二階に作って欲しいんだけど……」
とリリが言う。
うーん、二階かー。出来たら三階に住んで欲しいんだけどなー。
別にリリを避けているわけではない。
彼女のことを思ってこそ、今まで三階に住んでもらっていた。
エッチなことは基本的に俺の部屋でする。
二階だと声が聞こえちゃうのだ。
それにたまにだがリディア達に誘われて彼女達の自室でしちゃう時もある。
幼いリリが近くにいるのにアンアン言っている声を聞かせるのも……。
まぁリリの部屋に超防音シートを貼っておけばいいかな。
「いいよ。それじゃシャニの隣に……」
「えっ!? シャニ姉《ねえ》の隣!?」
と驚いた顔をする。
二人って仲が悪いわけではないが、リディア達に比べると少し上手くいってないようだ。
シャニは基本的に無表情だから怖いのかもしれんな。
「いやー。リディア姉かアーニャ姉の隣がいいー」
「わがまま言わないの」
ちょっと強引ではあるがシャニの自室の隣にリリの部屋を作ることにした。
作ると言っても壁を建て空間を隔てるだけなので簡単に終わった。
ちょっと面白くなさそうなリリだったが、自分の部屋が広くなり、二階に住めるようになったのですぐにご機嫌になる。
三階は変わらず物置として使うことに。
まぁこれ以上同居人は増えないだろうからな。
「ふふ、そんなことないかもよ? ライトってもてるもんね。また女の人を引っ張りこむつもりじゃないの?」
「こら、からかうんじゃないよ」
引っ張りこむって。確かに複数人とお付き合いはしているが、全員きちんと好きになった相手なのだ。
その後は屋上に物干し台と落下防止の柵を作って大まかな建設を終える。
デザインと素材にこだわったが、それでも一時間程度で済んだな。
さぁ、これから一番の目玉である風呂を作るとするか。
ちなみに一階の面積の1/3は風呂として使う予定だ。
みんなの意見を取り入れた結果、かなり大きな風呂場を作ることになってな。
まずは湯船から。
家風呂なので地面に埋めるタイプのものではなく、石壁を加工して凹型の湯船を作る。
形は普通だが大きさが普通ではない。
リリを含めた五人で浸かっても余裕で足が伸ばせるほど広いものを作る。
そして床面も石壁を横に伸ばしたものだ。
壁の一部に排水用の小さめな穴を開ければあっさりと完成する。
「うわー、おっきいね! ねぇライトー。せっかくだし先に入ってみようよー」
「無理だって。まだ水路に引いてないだろ?」
風呂に入るためには湖から自宅に向けて水路を引く必要があり、さらには排水路も作らなければならない。
ここでお腹も空いたので一休みにするのとに。
午後は水路を作るからな。しっかり休んでおこう。
昼食を作るのも面倒なのでリリと二人で食堂に向かう。
料理が出来ない村民もいるのでラベレ村では朝昼晩と三食食べられるよう食堂を建設してあるのだ。
基本的に朝と晩は自分達で作ることが多いが昼ら食堂を利用することが多いな。
リリと手を繋いで食堂に向かう。
「お腹空いたねー」
「だな。今日は何を食べたい?」
「ラーメン! あれってライトの世界の食べ物なんだよね? すごく美味しいよね!」
「リリはラーメンが好きだな。それじゃ俺もラーメンにするかな」
味噌、醤油を製造してから調味料が充実した。
そこで俺はパンの原料であるナババの粉で麺を打ってみたんだ。
素人が作る麺なのでお金を取れるような味ではなかったが、村民はかなり気に入ってくれたようで。
今では麺もスープも改良されて日本でも行列が出来るのではないかと思うほどの美味いラーメンが食べられるようになった。
食堂に到着し俺は調理担当の村民に味噌ラーメンを作ってもらうよう頼んだ。
って言っても言葉が通じないので笑顔でメニューを指差すだけなんだけど。
「私は醤油ー」
「щibay!」
リリは慣れたように注文する。
やっぱり言葉は通じているらしい。
何故俺だけ村民達と言葉が通じないのか。
まぁ特に困ってるわけではないし、通訳としてリディア達がいるからな。
テーブルに二つのラーメンが運ばれてくる。
さぁ、しっかり食べて午後の仕事も頑張るとするか。
「新しい家、楽しみにしています!」
「定時には戻ります。では」
三者三様の挨拶をして恋人達は仕事に向かっていく。
今日から俺とリリが自宅の改装を始めるのだ。
自宅っていっても箱だけなら俺の力で一日で終わらせることが出来る。
内装に関して気に入らないところがあれば後日直せばいいさ。
家具の類いは一旦外に運び出す。あまり荷物は持っていないとは思ったが、結構な量になったな。
そりゃリリも含めると五人で暮らしているからな。
荷物も増えて当然か。
まずは三階からだ。リリのベッドを肩に担ぐ。
空いている手で私物を詰めたカバンを持って階段を下りていると。
「うわぁ。ライトって力持ちなんだね」
「ん? そうでもないさ。リリのベッドが軽いだけだよ」
なんてことを言うが今の俺って転移して頃より強くなってるんだよな。
ステータスでは王都最強と呼ばれたシャニより上だ。
俺の力は経験値によるレベルアップはないが、リディア達、村民を満足させることで上がる。
壁しか作れない俺だが、そう思うと割りとチート性能だったんだな。
続いて二階、一階の荷物を運び終える。
ふー、中々大変だった。
今も日本で頑張ってる引っ越し屋さんに感謝しないとな。
それじゃ改築を始めようか。
我が家よ、今までありがとな。家に指を指してから……。
【消えろ】
――ゴゴゴッ
家は沈むように地面に消えていった。
元々は壁を利用して作った家だ。建てるのも消すのも自由自在ってね。
「いつ見てもすごいなー。これって魔法じゃないよね? やっぱりライトって異邦人なんだね」
とリリが言う。
異邦人というのは転移者のこの世界での呼び方らしい。
どうやら俺の他にも転移者はいたようだが、異形を前にその命を散らしたらしい。
俺をこの世界に呼んだ女神がそんなことを言ってたな。
もし俺の力が壁以外だったら、他の転移者同様異形に食われてしまったかもしれん。
「まぁな。それじゃ建てようか。昨日話した通りでいいな?」
「うん!」
今回の家は石壁と木壁の両方で作る。
ちなみに鉄壁だと夏は暑さでやばいことになりそうだったので使わないことにした。
まずは基礎になる部分と床面予定地に向かって壁を発動する!
――ズズゥンッ
基礎が出来上がり、さらにその上に石壁を設置していく。
今回は風呂を作る予定なので前の家の二倍程度の広さにしておいた。
一階はリビングと台所、そして風呂だ。トイレもあるぞ。
そしてさらに俺の部屋を設置しておく。造りは前とほとんど変わらないな。
そしてそのまま二階、三階と続くわけだが。
「あのね、私のお部屋も二階に作って欲しいんだけど……」
とリリが言う。
うーん、二階かー。出来たら三階に住んで欲しいんだけどなー。
別にリリを避けているわけではない。
彼女のことを思ってこそ、今まで三階に住んでもらっていた。
エッチなことは基本的に俺の部屋でする。
二階だと声が聞こえちゃうのだ。
それにたまにだがリディア達に誘われて彼女達の自室でしちゃう時もある。
幼いリリが近くにいるのにアンアン言っている声を聞かせるのも……。
まぁリリの部屋に超防音シートを貼っておけばいいかな。
「いいよ。それじゃシャニの隣に……」
「えっ!? シャニ姉《ねえ》の隣!?」
と驚いた顔をする。
二人って仲が悪いわけではないが、リディア達に比べると少し上手くいってないようだ。
シャニは基本的に無表情だから怖いのかもしれんな。
「いやー。リディア姉かアーニャ姉の隣がいいー」
「わがまま言わないの」
ちょっと強引ではあるがシャニの自室の隣にリリの部屋を作ることにした。
作ると言っても壁を建て空間を隔てるだけなので簡単に終わった。
ちょっと面白くなさそうなリリだったが、自分の部屋が広くなり、二階に住めるようになったのですぐにご機嫌になる。
三階は変わらず物置として使うことに。
まぁこれ以上同居人は増えないだろうからな。
「ふふ、そんなことないかもよ? ライトってもてるもんね。また女の人を引っ張りこむつもりじゃないの?」
「こら、からかうんじゃないよ」
引っ張りこむって。確かに複数人とお付き合いはしているが、全員きちんと好きになった相手なのだ。
その後は屋上に物干し台と落下防止の柵を作って大まかな建設を終える。
デザインと素材にこだわったが、それでも一時間程度で済んだな。
さぁ、これから一番の目玉である風呂を作るとするか。
ちなみに一階の面積の1/3は風呂として使う予定だ。
みんなの意見を取り入れた結果、かなり大きな風呂場を作ることになってな。
まずは湯船から。
家風呂なので地面に埋めるタイプのものではなく、石壁を加工して凹型の湯船を作る。
形は普通だが大きさが普通ではない。
リリを含めた五人で浸かっても余裕で足が伸ばせるほど広いものを作る。
そして床面も石壁を横に伸ばしたものだ。
壁の一部に排水用の小さめな穴を開ければあっさりと完成する。
「うわー、おっきいね! ねぇライトー。せっかくだし先に入ってみようよー」
「無理だって。まだ水路に引いてないだろ?」
風呂に入るためには湖から自宅に向けて水路を引く必要があり、さらには排水路も作らなければならない。
ここでお腹も空いたので一休みにするのとに。
午後は水路を作るからな。しっかり休んでおこう。
昼食を作るのも面倒なのでリリと二人で食堂に向かう。
料理が出来ない村民もいるのでラベレ村では朝昼晩と三食食べられるよう食堂を建設してあるのだ。
基本的に朝と晩は自分達で作ることが多いが昼ら食堂を利用することが多いな。
リリと手を繋いで食堂に向かう。
「お腹空いたねー」
「だな。今日は何を食べたい?」
「ラーメン! あれってライトの世界の食べ物なんだよね? すごく美味しいよね!」
「リリはラーメンが好きだな。それじゃ俺もラーメンにするかな」
味噌、醤油を製造してから調味料が充実した。
そこで俺はパンの原料であるナババの粉で麺を打ってみたんだ。
素人が作る麺なのでお金を取れるような味ではなかったが、村民はかなり気に入ってくれたようで。
今では麺もスープも改良されて日本でも行列が出来るのではないかと思うほどの美味いラーメンが食べられるようになった。
食堂に到着し俺は調理担当の村民に味噌ラーメンを作ってもらうよう頼んだ。
って言っても言葉が通じないので笑顔でメニューを指差すだけなんだけど。
「私は醤油ー」
「щibay!」
リリは慣れたように注文する。
やっぱり言葉は通じているらしい。
何故俺だけ村民達と言葉が通じないのか。
まぁ特に困ってるわけではないし、通訳としてリディア達がいるからな。
テーブルに二つのラーメンが運ばれてくる。
さぁ、しっかり食べて午後の仕事も頑張るとするか。
0
お気に入りに追加
440
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる