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鉄の壁の章
お塩が足りない!
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「ただいま戻りましたー!」
「リディア、お帰り。ずいぶん早いね。探索はどうだった?」
とある日の午後。探索から戻ったリディアが森から戻ってきた。
まだ午後一時を回ったくらいだな。
探索は他の仕事より危険なため、遅くとも四時には村に帰ってくるようにしている。
でもこんな時間に戻ってくるとは。
何かあったのかな?
「ふふ、実は今日は遭難者を5人も見つけました。彼らを村に連れてくるのが最優先だと思って」
「本当か!? すごいじゃないか!」
今のラベレ村は当初の位置より1000mは森の奥にある。
俺が担当する伐採班が頑張った結果だ。
村の位置を変えたことにより、探索班は森のより奥に進めるようになり、リディア達は色んな発見をしてくるようになった。
例として野生のニワトリを見つけてきたのは嬉しかった。
シャニの牧場に預け飼育をお願いしてある。
今では貴重な玉子が気軽に食べられるようになった。
それにやはり大きいのは見つけられる遭難者が多くなったことだろう。
この一月で見つけた遭難者は50人以上いるのではないだろうか?
「ふふ、頑張りましたから。誉めてくれてもいいんですよ?」
「ははは、リディアはいつも頑張ってるさ。おいで」
リディアを俺の膝に座らせ、優しく撫でてあげた。
エルフらしい金色の髪はサラサラしており触り心地がいい。
さらにご褒美として肩を揉んでやることにした。
「あん、気持ちいいです」
「だろ? リディアのおっぱいは大きいからな。かなりこってるぞ」
「ライトさん、そこはこってません」
「しまった。つい手が滑ってさ」
いつの間に巨乳に手が回っていたようだ。
いかんいかん、まだ昼だぞ。
――トントンッ
おや? ドアをノックする音が。
誰だよ、いいところを邪魔する奴は。
ちょっとがっかりしつつドアを開けると……。
「グルル。邪魔をするぞ」
「デュパか。どうした?」
リザードマンのデュパが入ってきた。
「相談があってな。実は困ったことになったのだ……」
デュパは深刻そうに語りだした。
「塩が底をつきそうなのだ」
「塩か? ヤバいな……」
やはり人口増の問題点がここにきて出てきたか。
俺の力である敷地内成長促進により村で栽培出来る野菜などは種を植えれば一日で収穫出来る。
食糧に困ることはないのだ。
しかし塩は別だ。自然に増やすことは出来ない食材なのだ。
これは岩塩を見つけるしか方法がない。近くに海なんかないからな。
俺達が使える塩は岩塩しかないのだ。
以前は野生の動物が使っている塩を多く含む土壌を見つけ、それを使って塩を作ってきた。
だが人口が増え、それに応じて塩の消費量も激増。
ストックはどんどん減っていき、もうすぐ無くなってしまうと。
うーん、これは困ったぞ。
塩は生きていくには絶対に必要な栄養素だ。
一応ナ◯ョジオでエドが言ってたけど、塩分を摂取するには動物の生き血を飲めばいいとか何とか。
それは絶対に嫌だ! なんか気持ち悪いし!
これは早急に手を打たねば!
最優先事項として取り組むとしよう!
それにしても計算を間違ったかな?
たしか塩のストックはかなりあったし、半年は大丈夫だと思ったんだけど。
村民増加の他に原因があったのかもしれん。
「グルル。やはり醤油と味噌の製造にかなり塩を使ったのが原因だろうな」
「ですよねー」
すいません。俺が原因だった。
醤油製造の成功に気を良くした俺は味噌の生産もデュパにお願いした。
でもあれってかなり塩を使うんだよね。
「ライトさんのせいだけではないですよ。だって私達だってお醤油もお味噌も大好きになっちゃいましたし」
とリディアは慰めてくれた。
今ではパンに味噌や醤油を付けて食べる村民が出てくるほどに広まってしまったのだ。
多少使い方が違うとは思うが、皆その味に夢中になり消費量は倍増してしまったと。
そりゃ塩も無くなるわ。
「グルル、まだ話は終わってない。祖父が残した日記にはこんな記述があってな」
とデュパがボロボロになった日記を見せてくれた。
っていうか、異世界語は読めないのでリディアに翻訳してもらう。
「えーっとですね。要約すると塩が採れる岩について書かれています。崖が割れた場所に塩辛い岩石の層があるって」
「まじで? そこに行かなきゃだな!」
地球でも岩塩が採れる地層があるそうな。
地理の授業で聞いた気がする。
岩塩プレートとか言ったかな?
この世界でもそれが存在しているのだろう。
「でもその層って滝の洞窟からかなり遠いみたいです。歩いて三日とか……」
歩いて三日か。こりゃ今頑張っても無理だ。
1000m先に村を移動させるだけでも一週間近くかかる。
水源がある滝の湖でさえ、かなり遠い。
そこからさらに歩いて三日もかかるなんて。
塩が手に入る前に異形に襲われることになるだろう。
くそ、こうなりゃ少ない量でやりくりするしかないか。
「すまん、醤油と味噌の生産を一時中止にする」
「グルル。やむ無しか」
「そ、そんな……。お味噌汁が飲めなくなるなんて……」
リディアはパンを味噌汁に浸して食べるのが好きだもんなぁ。
俺は食べたくないけど。
しかし塩が無いのであれは、俺達の残された選択肢は少ない。
仕方ないことなのだ。
その日の夕食。
いつもは楽しい食卓なのだが、今夜はまるでお通夜のような雰囲気だ。
醤油、味噌、そして塩の消費を抑えるよう村民達に御触れを出したからだ。
みんな美味しいものを食べるのが好きだからなぁ。
「うう、しばらく我慢しなくちゃいけないんですね」
「アーニャ、泣かないで。私だって辛いの」
「お味噌汁が無い食卓。寂しいですね」
シャニの尻尾はかつてない程元気が無い。
耳なんか髪と同化していて見えないくらいだ。
うーん、可愛い恋人達のために何とかしたいところではあるが……。
「みんな、耐えるんだ。デュパのじいさんの日記を信じよう。そこに辿り着けるよう、俺達はさらに森の奥を目指す」
「はい……」
ここに来てこんな節制を強いられることになるとは。
――ピコーンッ
ん? 今この音が聞こえるなんて。
特に村民満足度は上がってないように思うんだが。
【村民がストレスを感じています。村民満足度が5000下がります】
そっちかー! っていうか5000も下がるのかよ!?
みんな体に血じゃなくて醤油が流れてるくらい大好きだな!?
◇◆◇
翌日俺はいつもの壁の補修に向かう。
壁を直しつつ考える。
うーん、このまま村民満足度が上がらないのも問題だよな。
村民のため、リディア達のためにも何か解決策はないものだろうか?
【壁】
――ズゴゴッ
なんか壁も心なしか元気がないように感じるな。
あーぁ、自由に塩を産み出せたらなぁ。
石壁を撫でつつ馬鹿なことを考える。
塩か。塩……。岩塩……。ん? 岩塩?
も、もしかしたらいけるんじゃないか?
一つ思い付いたことがある。
岩塩っていうくらいだから岩、つまり石なわけだよな?
ならこんなのはどうだ?
【壁!】
――ズゴゴッ!
今建てたのは壁というよりは石柱といった方がいいだろう。
俺は石柱に向かって念じる。
(モース硬度変更。岩塩のモース硬度は?)
【岩塩のモース硬度は2です】
やっぱり。俺の力の一つであるモース硬度変更。
これは村民一人につき、1㎝だけではあるがモース硬度、そして性質を変えることが出来る。
それを利用してモース硬度10のダイヤモンドを産み出し、武器の素材として利用している。
だが今回は……。
(モース硬度を2に設定)
【セラフィナイト、アンバー、セレナイト、ゴールド、シルバー、岩塩が選べます】
(岩塩に設定)
【受付完了。クールダウンのためモース硬度変更は24時間使用出来なくなります】
――ピキ ピキキッ
いつもは石柱をダイヤに変えている。
硬ければより強い武器となる。
だからモース硬度を下げるという選択肢は全く考えていなかった。
だがこんな使い方があったんだな。
石柱は白く色を変えていく。
そして変質が止まり、石柱は真っ白になった。
俺は石柱を指で触り、それを自分の口に。
うん、しょっぱい。美味しい塩だ。成功だな。
俺は皆に塩が今まで以上に使えることを報告する。
まずはリディア達からだ。
仕事から帰ってきて俺の報告を聞いた彼女達は……。
「ライトさん、愛してます!」
「ライト様! 素敵過ぎます!」
「一生側に居させて下さい」
三者三様の喜びを伝えてくれた。
そして三人はそのまま村民達に喜ばしい報告を伝えに向かう。
――ピココココココココーンッ
【配偶者満足度が上限に達しました。成長ボーナスとして敷地内成長促進・改がアンロックされます】
【村民満足度が上限に達しました。成長ボーナスとして鉄の壁がアンロックされます】
めっちゃ上がったみたいだ。
みんな単純かよ。
◇◆◇
☆次のスタンピードまで残り127日。
☆現在のステータス
名前:前川 来人
年齢:40
種族:ヒューマン
力:150(+30) 魔力:0
能力:壁レベル4(鉄)
派生効果①:敷地成長促進・改
派生効果②:遭難者誘導
派生効果③:感度調整
派生効果④:A/P切り替え
派生効果⑤:モース硬度選択
派生効果⑥:XY軸移動
配偶者:リディア、アーニャ、シャニ
名前:リディア
年齢:???
種族:エルフ
力:100(+30) 魔力:150(+40)
能力:弓術 精霊魔法(敷地内限定)
配偶者満足度:1/1000000
名前:アーニャ
年齢:???
種族:ラミア
力:130(+30) 魔力:0
能力:薬の知識
配偶者満足度:1/1000000
名前:シャニ
年齢:???
種族:コボルト(亜種)
力:100(+20) 魔力:50(+25)
能力:隠密
村民満足度:1/100000
☆総配偶者満足度:3/1000000
リディア:1/1000000
アーニャ:1/1000000
シャニ:1/1000000
☆総村民満足:1/1000000
☆現在のラベレ村
・石壁
・敷地面積:8000㎡
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ここまで読んで頂き誠にありがとうございます!
お気に召しましたらお気に入り登録お願いいたします!
「リディア、お帰り。ずいぶん早いね。探索はどうだった?」
とある日の午後。探索から戻ったリディアが森から戻ってきた。
まだ午後一時を回ったくらいだな。
探索は他の仕事より危険なため、遅くとも四時には村に帰ってくるようにしている。
でもこんな時間に戻ってくるとは。
何かあったのかな?
「ふふ、実は今日は遭難者を5人も見つけました。彼らを村に連れてくるのが最優先だと思って」
「本当か!? すごいじゃないか!」
今のラベレ村は当初の位置より1000mは森の奥にある。
俺が担当する伐採班が頑張った結果だ。
村の位置を変えたことにより、探索班は森のより奥に進めるようになり、リディア達は色んな発見をしてくるようになった。
例として野生のニワトリを見つけてきたのは嬉しかった。
シャニの牧場に預け飼育をお願いしてある。
今では貴重な玉子が気軽に食べられるようになった。
それにやはり大きいのは見つけられる遭難者が多くなったことだろう。
この一月で見つけた遭難者は50人以上いるのではないだろうか?
「ふふ、頑張りましたから。誉めてくれてもいいんですよ?」
「ははは、リディアはいつも頑張ってるさ。おいで」
リディアを俺の膝に座らせ、優しく撫でてあげた。
エルフらしい金色の髪はサラサラしており触り心地がいい。
さらにご褒美として肩を揉んでやることにした。
「あん、気持ちいいです」
「だろ? リディアのおっぱいは大きいからな。かなりこってるぞ」
「ライトさん、そこはこってません」
「しまった。つい手が滑ってさ」
いつの間に巨乳に手が回っていたようだ。
いかんいかん、まだ昼だぞ。
――トントンッ
おや? ドアをノックする音が。
誰だよ、いいところを邪魔する奴は。
ちょっとがっかりしつつドアを開けると……。
「グルル。邪魔をするぞ」
「デュパか。どうした?」
リザードマンのデュパが入ってきた。
「相談があってな。実は困ったことになったのだ……」
デュパは深刻そうに語りだした。
「塩が底をつきそうなのだ」
「塩か? ヤバいな……」
やはり人口増の問題点がここにきて出てきたか。
俺の力である敷地内成長促進により村で栽培出来る野菜などは種を植えれば一日で収穫出来る。
食糧に困ることはないのだ。
しかし塩は別だ。自然に増やすことは出来ない食材なのだ。
これは岩塩を見つけるしか方法がない。近くに海なんかないからな。
俺達が使える塩は岩塩しかないのだ。
以前は野生の動物が使っている塩を多く含む土壌を見つけ、それを使って塩を作ってきた。
だが人口が増え、それに応じて塩の消費量も激増。
ストックはどんどん減っていき、もうすぐ無くなってしまうと。
うーん、これは困ったぞ。
塩は生きていくには絶対に必要な栄養素だ。
一応ナ◯ョジオでエドが言ってたけど、塩分を摂取するには動物の生き血を飲めばいいとか何とか。
それは絶対に嫌だ! なんか気持ち悪いし!
これは早急に手を打たねば!
最優先事項として取り組むとしよう!
それにしても計算を間違ったかな?
たしか塩のストックはかなりあったし、半年は大丈夫だと思ったんだけど。
村民増加の他に原因があったのかもしれん。
「グルル。やはり醤油と味噌の製造にかなり塩を使ったのが原因だろうな」
「ですよねー」
すいません。俺が原因だった。
醤油製造の成功に気を良くした俺は味噌の生産もデュパにお願いした。
でもあれってかなり塩を使うんだよね。
「ライトさんのせいだけではないですよ。だって私達だってお醤油もお味噌も大好きになっちゃいましたし」
とリディアは慰めてくれた。
今ではパンに味噌や醤油を付けて食べる村民が出てくるほどに広まってしまったのだ。
多少使い方が違うとは思うが、皆その味に夢中になり消費量は倍増してしまったと。
そりゃ塩も無くなるわ。
「グルル、まだ話は終わってない。祖父が残した日記にはこんな記述があってな」
とデュパがボロボロになった日記を見せてくれた。
っていうか、異世界語は読めないのでリディアに翻訳してもらう。
「えーっとですね。要約すると塩が採れる岩について書かれています。崖が割れた場所に塩辛い岩石の層があるって」
「まじで? そこに行かなきゃだな!」
地球でも岩塩が採れる地層があるそうな。
地理の授業で聞いた気がする。
岩塩プレートとか言ったかな?
この世界でもそれが存在しているのだろう。
「でもその層って滝の洞窟からかなり遠いみたいです。歩いて三日とか……」
歩いて三日か。こりゃ今頑張っても無理だ。
1000m先に村を移動させるだけでも一週間近くかかる。
水源がある滝の湖でさえ、かなり遠い。
そこからさらに歩いて三日もかかるなんて。
塩が手に入る前に異形に襲われることになるだろう。
くそ、こうなりゃ少ない量でやりくりするしかないか。
「すまん、醤油と味噌の生産を一時中止にする」
「グルル。やむ無しか」
「そ、そんな……。お味噌汁が飲めなくなるなんて……」
リディアはパンを味噌汁に浸して食べるのが好きだもんなぁ。
俺は食べたくないけど。
しかし塩が無いのであれは、俺達の残された選択肢は少ない。
仕方ないことなのだ。
その日の夕食。
いつもは楽しい食卓なのだが、今夜はまるでお通夜のような雰囲気だ。
醤油、味噌、そして塩の消費を抑えるよう村民達に御触れを出したからだ。
みんな美味しいものを食べるのが好きだからなぁ。
「うう、しばらく我慢しなくちゃいけないんですね」
「アーニャ、泣かないで。私だって辛いの」
「お味噌汁が無い食卓。寂しいですね」
シャニの尻尾はかつてない程元気が無い。
耳なんか髪と同化していて見えないくらいだ。
うーん、可愛い恋人達のために何とかしたいところではあるが……。
「みんな、耐えるんだ。デュパのじいさんの日記を信じよう。そこに辿り着けるよう、俺達はさらに森の奥を目指す」
「はい……」
ここに来てこんな節制を強いられることになるとは。
――ピコーンッ
ん? 今この音が聞こえるなんて。
特に村民満足度は上がってないように思うんだが。
【村民がストレスを感じています。村民満足度が5000下がります】
そっちかー! っていうか5000も下がるのかよ!?
みんな体に血じゃなくて醤油が流れてるくらい大好きだな!?
◇◆◇
翌日俺はいつもの壁の補修に向かう。
壁を直しつつ考える。
うーん、このまま村民満足度が上がらないのも問題だよな。
村民のため、リディア達のためにも何か解決策はないものだろうか?
【壁】
――ズゴゴッ
なんか壁も心なしか元気がないように感じるな。
あーぁ、自由に塩を産み出せたらなぁ。
石壁を撫でつつ馬鹿なことを考える。
塩か。塩……。岩塩……。ん? 岩塩?
も、もしかしたらいけるんじゃないか?
一つ思い付いたことがある。
岩塩っていうくらいだから岩、つまり石なわけだよな?
ならこんなのはどうだ?
【壁!】
――ズゴゴッ!
今建てたのは壁というよりは石柱といった方がいいだろう。
俺は石柱に向かって念じる。
(モース硬度変更。岩塩のモース硬度は?)
【岩塩のモース硬度は2です】
やっぱり。俺の力の一つであるモース硬度変更。
これは村民一人につき、1㎝だけではあるがモース硬度、そして性質を変えることが出来る。
それを利用してモース硬度10のダイヤモンドを産み出し、武器の素材として利用している。
だが今回は……。
(モース硬度を2に設定)
【セラフィナイト、アンバー、セレナイト、ゴールド、シルバー、岩塩が選べます】
(岩塩に設定)
【受付完了。クールダウンのためモース硬度変更は24時間使用出来なくなります】
――ピキ ピキキッ
いつもは石柱をダイヤに変えている。
硬ければより強い武器となる。
だからモース硬度を下げるという選択肢は全く考えていなかった。
だがこんな使い方があったんだな。
石柱は白く色を変えていく。
そして変質が止まり、石柱は真っ白になった。
俺は石柱を指で触り、それを自分の口に。
うん、しょっぱい。美味しい塩だ。成功だな。
俺は皆に塩が今まで以上に使えることを報告する。
まずはリディア達からだ。
仕事から帰ってきて俺の報告を聞いた彼女達は……。
「ライトさん、愛してます!」
「ライト様! 素敵過ぎます!」
「一生側に居させて下さい」
三者三様の喜びを伝えてくれた。
そして三人はそのまま村民達に喜ばしい報告を伝えに向かう。
――ピココココココココーンッ
【配偶者満足度が上限に達しました。成長ボーナスとして敷地内成長促進・改がアンロックされます】
【村民満足度が上限に達しました。成長ボーナスとして鉄の壁がアンロックされます】
めっちゃ上がったみたいだ。
みんな単純かよ。
◇◆◇
☆次のスタンピードまで残り127日。
☆現在のステータス
名前:前川 来人
年齢:40
種族:ヒューマン
力:150(+30) 魔力:0
能力:壁レベル4(鉄)
派生効果①:敷地成長促進・改
派生効果②:遭難者誘導
派生効果③:感度調整
派生効果④:A/P切り替え
派生効果⑤:モース硬度選択
派生効果⑥:XY軸移動
配偶者:リディア、アーニャ、シャニ
名前:リディア
年齢:???
種族:エルフ
力:100(+30) 魔力:150(+40)
能力:弓術 精霊魔法(敷地内限定)
配偶者満足度:1/1000000
名前:アーニャ
年齢:???
種族:ラミア
力:130(+30) 魔力:0
能力:薬の知識
配偶者満足度:1/1000000
名前:シャニ
年齢:???
種族:コボルト(亜種)
力:100(+20) 魔力:50(+25)
能力:隠密
村民満足度:1/100000
☆総配偶者満足度:3/1000000
リディア:1/1000000
アーニャ:1/1000000
シャニ:1/1000000
☆総村民満足:1/1000000
☆現在のラベレ村
・石壁
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