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鉄の壁の章
木こりって大変だ!☆
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――コーン コーン
木々に斧を打ち付ける音が響く。
俺は村民達と一緒に森を切り開くべく、邪魔な木を伐採しているのだが。
うーん、思ったより大変な作業だ。
斧は石を加工したもので切れ味が悪い。
しかも壊れやすいときたもんだ。
俺が持っている斧は次の伐採に耐えられないだろう。
「ライト様、すごく早いですね。今何本目ですか?」
と服飾の仕事が一段落ついたアーニャが手伝いに来てくれた。
「そろそろ休憩かと思いまして。お弁当を作ってきました!」
と二人は包みに入った弁当を差し出す。
もう昼休憩か。俺は村民達に指示を出す。
ジェスチャーを交えないと伝わらないのが辛いところだ。
「おーい、昼休みにしようか! しっかり休んでくれよー」
指示を聞いた村民はワラワラと村に戻っていった。
基本的に食事は村から支給される。
調理担当が三食美味しい食事を作ってくれるのだ。
しかし自分で作りたいという村民もいるので食材の支給も自由にしている。
アーニャも食材をもらって作ってくれたのだろう。
切り株を椅子にして二人でお弁当を食べることに。
今日の昼ごはんは猪肉のスライスを挟んだサンドイッチだ。
他にも茹で玉子を潰した玉子サンドもあるな。
どちらも葉野菜が入っており、とても美味しそうだ。
他にも簡単に摘まめるおかずがついている。
暖かいミンゴ茶もあり至れり尽くせりだ。
「ずいぶん豪勢だね」
「うふふ、頑張っちゃいました。どうぞ!」
俺はアーニャに勧められるまま、サンドイッチを一口。
うん、美味いな。猪肉は甘辛く味付けされている。
照り焼き風味だ。
「ふふ、このお醤油の味付けって美味しいですね。初めて食べましたけどもうお醤油無しでは生きていけません」
「ははは、アーニャは日本でも生きていけるな」
なんて会話をしながら昼ごはんを食べ終えた。
ゆっくりしつつ仕事の話をする。
「やっぱり道具が良くないね。石の斧じゃ効率が悪くってさ」
「そうですか? でも他の皆さんの斧はそこまで傷んでいないようですけど」
ん? ほんとに?
伐採用の斧は一纏めに置いてある。
ちょっと手に持ってみるが、柄はしっかり固定されてるし、石の刃ではあるがそこまで羽こぼれしていないぞ。
俺が持ってる斧が不良品だったのかな?
「あ、あの、もしかしたらなんですが、ライト様の力に斧が耐えられないだけかもしれませんよ」
「なるほど。その考えはなかった」
今の俺はぶっちゃけ強い。力の強い村民のステータスでも力は40程度しかない。
俺の今の力は120。単純に三倍の力があるわけだ。
「もう道具なんかいらないのではないでしょうか?」
とアーニャは言う。
いやいや、強くなったとはいえ、そこまでは出来ないだろ。
俺の胴体より太い木を素手で何とか出来るわけ……。
ちょっと試してみようかな。
俺は切り株の椅子から立ち上がり、細目の木の前に。
怪我したら回復してもらお。
でも全力でやって骨が折れるのも怖いしな。
怪我しない程度の力で手刀を振り下ろす!
喰らえ! 空手チョップ!
――ビュンッ ズバァッ!
「…………」
「……出来ましたね」
道具なんていらんかったんや。
ま、まぁこれは俺にしか出来ないことだろうし。
それに伐採に成功したとはいえ、切り株を引っこ抜くのも大変な作業だしさ。
「ライト様なら抜けるのでは?」
「ははは、そんなこと出来るわけ……。試してみます」
なんか出来そうだな。
ちょっとやってみよう。
椅子にしていた切り株を全力で引いてみる!
――ズボボッ!
出来ちゃったよ。いよいよ人間離れしてきたな。
ま、まぁこれで効率的に作業出来るようになったわけだ。
多分タイマンなら素手でも異形を倒せるんだろうな。
「改めてライト様の凄さを体験出来ました。ふふ、私は幸せですね。こんな強くて素敵な方の恋人でいられるなんて」
なんてことをアーニャは言う。
可愛いなぁ。
昼休みが終わるまで時間があるな。
「アーニャさん?」
「はい、なんでしょうか?」
「ちょっと散歩に行きませんか?」
「散歩? きゃあんっ」
強引にアーニャの手を引いて森の奥に。
ここなら声も聞こえまい。
アーニャを抱きしめてキスをする。
「あん、駄目です、こんなところで……」
とは言うが、アーニャは二股に分かれた舌を絡めてくる。
服を脱がせるとピンと立った美味しそうなサクランボがあったので食べてみることにした。
◇◆◇
ふぅ、食事の後にとても甘いデザートを食べてしまったぜ。
はぁはぁと肩で息をしつつ、アーニャは乱れた服を着直す。
「もうライト様ったら。お昼からこんなことするなんて。エッチなご主人様ですね。駄目ですよ。めっ!」
ツンッて俺の鼻をつつく。
「ははは、ごめんね、アーニャが可愛くってさ」
「そんなこと言っても駄目ですよ。で、でも今夜は私の番でしたね。いっぱい可愛がって下さいね。楽しみにしてます……」
もちろんですとも。俺も今ので火がついちゃったからね。
ちなみにアーニャは感度調整3倍にならギリギリ耐えられるようになった。
リディアですら2倍が限界なのにな。
彼女達はなぜか競うように感度調整をリクエストしてくる。
別に耐えられることが愛だとは思えないが彼女達なりに考えていることがあるかもしれんからな。
深くは聞かないことにした。
さぁ、昼休みも終わりだな。
俺は仕事に戻ることにした……んだけど、先に村民達が戻っていたようでニヤニヤと俺の顔を見て笑っていた。
ど、どうやら聞こえていたようだ。
「で、ではライト様。午後も頑張って下さい……」
アーニャは恥ずかしそうにシュルシュルと蛇の尾を這わせ村に帰っていった。
さぁ午後の仕事の始まりだ!
俺は手刀でズバズバと木を斬り倒していく。
村民達は唖然とした顔で俺を見ていた。
残った切り株も雑草を抜くが如く除去していく。
こうして作業すること二時間、大分開けた感じだな。
大体300メートルは移動出来そうだ。
よし、やってみるか。
(XY軸移動をアクティブに。Y軸を南に300m移動)
【受付完了】
――ズズズッ
おぉ、村が近づいてくる。
以前この力を使った時は村の中にいたからな。
外からはこんな風に見えるのか。
これで数百メートルとはいえ、より森の奥に進めるようになったわけだ。
だがまだまだ足りないからな。
地球のそれとは多少違うだろうが、木こりってのは大変な仕事だな。
疲れたから夜はたくさんアーニャに癒してもらうことにしよう。
◇◆◇
☆次のスタンピードまで残り135日。
☆総配偶者満足度:42085/100000
リディア:15825/100000
アーニャ:16001/100000
シャニ:10259/100000
☆総村民数102人
・エルフ:31人
・ラミア:29人
・コボルト:22人
・リザードマン:20人
☆総村民満足:5086/10000
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ここまで読んで頂き誠にありがとうございます!
お気に召しましたらお気に入り登録お願いいたします!
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うーん、思ったより大変な作業だ。
斧は石を加工したもので切れ味が悪い。
しかも壊れやすいときたもんだ。
俺が持っている斧は次の伐採に耐えられないだろう。
「ライト様、すごく早いですね。今何本目ですか?」
と服飾の仕事が一段落ついたアーニャが手伝いに来てくれた。
「そろそろ休憩かと思いまして。お弁当を作ってきました!」
と二人は包みに入った弁当を差し出す。
もう昼休憩か。俺は村民達に指示を出す。
ジェスチャーを交えないと伝わらないのが辛いところだ。
「おーい、昼休みにしようか! しっかり休んでくれよー」
指示を聞いた村民はワラワラと村に戻っていった。
基本的に食事は村から支給される。
調理担当が三食美味しい食事を作ってくれるのだ。
しかし自分で作りたいという村民もいるので食材の支給も自由にしている。
アーニャも食材をもらって作ってくれたのだろう。
切り株を椅子にして二人でお弁当を食べることに。
今日の昼ごはんは猪肉のスライスを挟んだサンドイッチだ。
他にも茹で玉子を潰した玉子サンドもあるな。
どちらも葉野菜が入っており、とても美味しそうだ。
他にも簡単に摘まめるおかずがついている。
暖かいミンゴ茶もあり至れり尽くせりだ。
「ずいぶん豪勢だね」
「うふふ、頑張っちゃいました。どうぞ!」
俺はアーニャに勧められるまま、サンドイッチを一口。
うん、美味いな。猪肉は甘辛く味付けされている。
照り焼き風味だ。
「ふふ、このお醤油の味付けって美味しいですね。初めて食べましたけどもうお醤油無しでは生きていけません」
「ははは、アーニャは日本でも生きていけるな」
なんて会話をしながら昼ごはんを食べ終えた。
ゆっくりしつつ仕事の話をする。
「やっぱり道具が良くないね。石の斧じゃ効率が悪くってさ」
「そうですか? でも他の皆さんの斧はそこまで傷んでいないようですけど」
ん? ほんとに?
伐採用の斧は一纏めに置いてある。
ちょっと手に持ってみるが、柄はしっかり固定されてるし、石の刃ではあるがそこまで羽こぼれしていないぞ。
俺が持ってる斧が不良品だったのかな?
「あ、あの、もしかしたらなんですが、ライト様の力に斧が耐えられないだけかもしれませんよ」
「なるほど。その考えはなかった」
今の俺はぶっちゃけ強い。力の強い村民のステータスでも力は40程度しかない。
俺の今の力は120。単純に三倍の力があるわけだ。
「もう道具なんかいらないのではないでしょうか?」
とアーニャは言う。
いやいや、強くなったとはいえ、そこまでは出来ないだろ。
俺の胴体より太い木を素手で何とか出来るわけ……。
ちょっと試してみようかな。
俺は切り株の椅子から立ち上がり、細目の木の前に。
怪我したら回復してもらお。
でも全力でやって骨が折れるのも怖いしな。
怪我しない程度の力で手刀を振り下ろす!
喰らえ! 空手チョップ!
――ビュンッ ズバァッ!
「…………」
「……出来ましたね」
道具なんていらんかったんや。
ま、まぁこれは俺にしか出来ないことだろうし。
それに伐採に成功したとはいえ、切り株を引っこ抜くのも大変な作業だしさ。
「ライト様なら抜けるのでは?」
「ははは、そんなこと出来るわけ……。試してみます」
なんか出来そうだな。
ちょっとやってみよう。
椅子にしていた切り株を全力で引いてみる!
――ズボボッ!
出来ちゃったよ。いよいよ人間離れしてきたな。
ま、まぁこれで効率的に作業出来るようになったわけだ。
多分タイマンなら素手でも異形を倒せるんだろうな。
「改めてライト様の凄さを体験出来ました。ふふ、私は幸せですね。こんな強くて素敵な方の恋人でいられるなんて」
なんてことをアーニャは言う。
可愛いなぁ。
昼休みが終わるまで時間があるな。
「アーニャさん?」
「はい、なんでしょうか?」
「ちょっと散歩に行きませんか?」
「散歩? きゃあんっ」
強引にアーニャの手を引いて森の奥に。
ここなら声も聞こえまい。
アーニャを抱きしめてキスをする。
「あん、駄目です、こんなところで……」
とは言うが、アーニャは二股に分かれた舌を絡めてくる。
服を脱がせるとピンと立った美味しそうなサクランボがあったので食べてみることにした。
◇◆◇
ふぅ、食事の後にとても甘いデザートを食べてしまったぜ。
はぁはぁと肩で息をしつつ、アーニャは乱れた服を着直す。
「もうライト様ったら。お昼からこんなことするなんて。エッチなご主人様ですね。駄目ですよ。めっ!」
ツンッて俺の鼻をつつく。
「ははは、ごめんね、アーニャが可愛くってさ」
「そんなこと言っても駄目ですよ。で、でも今夜は私の番でしたね。いっぱい可愛がって下さいね。楽しみにしてます……」
もちろんですとも。俺も今ので火がついちゃったからね。
ちなみにアーニャは感度調整3倍にならギリギリ耐えられるようになった。
リディアですら2倍が限界なのにな。
彼女達はなぜか競うように感度調整をリクエストしてくる。
別に耐えられることが愛だとは思えないが彼女達なりに考えていることがあるかもしれんからな。
深くは聞かないことにした。
さぁ、昼休みも終わりだな。
俺は仕事に戻ることにした……んだけど、先に村民達が戻っていたようでニヤニヤと俺の顔を見て笑っていた。
ど、どうやら聞こえていたようだ。
「で、ではライト様。午後も頑張って下さい……」
アーニャは恥ずかしそうにシュルシュルと蛇の尾を這わせ村に帰っていった。
さぁ午後の仕事の始まりだ!
俺は手刀でズバズバと木を斬り倒していく。
村民達は唖然とした顔で俺を見ていた。
残った切り株も雑草を抜くが如く除去していく。
こうして作業すること二時間、大分開けた感じだな。
大体300メートルは移動出来そうだ。
よし、やってみるか。
(XY軸移動をアクティブに。Y軸を南に300m移動)
【受付完了】
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おぉ、村が近づいてくる。
以前この力を使った時は村の中にいたからな。
外からはこんな風に見えるのか。
これで数百メートルとはいえ、より森の奥に進めるようになったわけだ。
だがまだまだ足りないからな。
地球のそれとは多少違うだろうが、木こりってのは大変な仕事だな。
疲れたから夜はたくさんアーニャに癒してもらうことにしよう。
◇◆◇
☆次のスタンピードまで残り135日。
☆総配偶者満足度:42085/100000
リディア:15825/100000
アーニャ:16001/100000
シャニ:10259/100000
☆総村民数102人
・エルフ:31人
・ラミア:29人
・コボルト:22人
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