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石の壁の章
歌
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シャニが自宅に住むようになってから10日が経つ。
リディア達にはなんて言われるか心配だったが俺の心配は杞憂に終わったようだ。
「ふふ、このパンってすごく美味しいです」
「でしょ? 酵母だけじゃなくて生地にミルクを練り込んだの!」
「リディア姉《ねえ》、さすがです」
なんて和やかな会話をしながら朝食を四人で食べているのだ。
二人はシャニを受け入れるだけではなく、今では友人のように接している。
「シャニ、牧畜は上手くいってるか? 大変なら誰か手伝いに向かわせるが」
「問題ありません。私一人で充分です」
断られてしまった。
大分打ち解けてきたとは思うんだけど、まだ壁を感じるんだよね。
それに彼女も気を遣っているのかもしれない。
自分が亜種という存在でかつての王都であまり良く思われていなかったらしいからな。
それなりに村民達とは上手くやっているようだが、それは彼女が無用な接触を避けているからだろう。
とりあえず今は彼女のやりたいようにさせてみるかな。
食事を終え、俺達は各自の仕事に向かおうとした時。
「ライト殿、提案があります」
「シャニ? どうした?」
「ライト殿の仕事は森の探索ですが、それは止めて頂けないでしょうか?」
探索を止めろと? どういうことだろうか。
シャニは言葉を続ける。
森は危険な場所であり、村長自ら出向くことはないと。
むしろ村に残って村民に指示を出して欲しいそうだ。
でもなぁ、多分だけど俺を傷つけられる獣なんていないと思うぞ。
「それでもです。万が一が無いとは限りません。ライト殿の死は村の死を意味します。これは私だけの考えではありません」
「ということは……」
リディア達を見ると黙って頷いた。
彼女達も同じ意見か。なら多分村人全員の総意ってことなんだろうな。
ちょっと残念ではあるが、皆を安心させるためだ。
シャニの提案を受け入れることにした。
「分かったよ。みんなの意見なら仕方ない。でもたまには散歩に出ることくらいは許してくれよ」
「うふふ、分かりました。でも一人で出歩くのは駄目ですよ」
とアーニャが笑う。
子供じゃないんだからさ。
まぁ、彼女達も俺の身の安全を一番に考えてくれているのだろう。
うーむ、なら今日は何をするかなー。
とりあえず壁の修復でもするか。
「それじゃ行ってきます!」
「気をつけてなー」
リディアの仕事は探索だ。
腕っぷしの強い村民を連れて森に向かっていく。
「では私も行ってきますね、お昼には戻ります」
「あぁ、行ってらっしゃい」
アーニャは製造が仕事だ。
今は試験的に羊毛を使った糸作りに挑戦中なんだと。
でもこの世界の羊って角が6本あったり目が4つあったりとかなり見た目が怖い。
牛は地球のものと見た目はあまり変わらないのだが、大きさが……。
2倍近い大きさなので初めて見た時はびっくりしたよ。
そしてシャニはその家畜の世話をしている。
彼女も仕事に向かい、俺は一人家に残された。
それじゃ俺もそろそろ行くかな。
◇◆◇
【壁!】
――ズゴゴゴッ
傷んだ壁を消し、新しい壁を作る。
こうしてあっさりと補修は終わる……っていうか暇だ。
補修なんかは担当の者が俺に傷んだ箇所を知らせ、俺が直すだけだからな。
しょうがないのでデュパのところに遊びに行くことにした。
蜥蜴人ことリザードマンも村民達と同じ仕事はしているが、魚の養殖はデュパにしか任せられない。
やはり長年湖で住んでいたからな。魚、貝についての知識は豊富なようだ。
溜め池に着くとデュパが水に入りながら増えすぎた藻や水草を取っていた。
「グルルルルッ。ラーラー、ララララー。ララララー。ラララー」
ははは、なんか蜥蜴が歌ってるよ。
邪魔しちゃ悪いのでデュパの音痴な鼻歌を聞いてみることにした。
ん? この歌ってどこかで聞いたことがあるような。
いや間違いない。多少違うところはあるがこれはアメージンググレイスと同じ旋律だ。
なんでデュパがアメージンググレイスを?
「なぁデュパ。その歌って……」
「グルルルッ。ライトか。この歌か? 実はな……」
デュパはなぜ地球で有名なこの歌を知っているのかを話してくれた。
それは意外な答えだった。
「亜種の女だ。シャニだったか? 彼女が歌っていてな。不思議で美しい旋律だったからな。いつの間に覚えてしまったのだ」
「シャニが?」
なんでもシャニは牧畜の仕事を終えた後、夕暮れになると一人櫓に登りこの歌を歌うそうだ。
シャニやデュパが仕事をする牧草地や溜め池はあまり人が来ないようで村民達にはあまり知られていないらしい。
「グルルル。良かったらお前も聞いていくか?」
「あぁ、興味はあるな。でもまだ昼間だろ?」
シャニが歌うのは決まって夕暮れらしい。
今からシャニが歌うのを待つのもなぁ。
「なら手伝ってくれ。いい時間潰しになるぞ」
「魚の世話をか? っていうか手伝わせるつもりだったろ」
「グルルルッ。どうだかな」
なんてことを言ってデュパは笑う。
仕方ないので俺も腰まで水に浸かり、溜め池の掃除を始めた。
しかしさすがは蜥蜴だ。器用に尻尾を使って泳ぎつつ増えすぎた水草を摘んでいく。
俺の手伝いなんかいらないじゃないかと思うくらい効率的に動いていた。
そんな感じで溜め池の掃除を続けていると、結構な時間が経っていたようで。
「グルルルッ。ここまでにしよう」
「だな。もう夕方か」
タオルで体を拭いてからシャニがいるであろう牧草地に向かう。
「あそこだ」
とデュパは立ち止まり壁に隣接している櫓を指差す。
逆光で見え辛いが、それがかえって神秘的な雰囲気を醸し出していた。
そして聞こえてくる。
デュパとは違う涼やかな声。
夕日に向かって歌いだした。
――ラーラー ララララー ラララー ラーラー
シャニの歌声を聞いて全身に鳥肌が立つ。
「グルルルッ。見事なものだろう」
「あぁ。ここまでとは思わなかったよ」
「もう少し歌を聞いていたいが息子との約束があってな。私はこれで失礼する」
デュパは去っていった。
俺は一人、櫓のもとに向かう。
梯子を登ると俺に気付いたシャニは歌声を止めた。
「そのままでいいよ。素敵な歌だね」
「ライト殿。失礼しました。下手な歌を聞かせてしまったようですね」
――ブンブンブンブンッ!
めっちゃ喜んでるな。
少し話したいな。
「座らないか?」
「はい」
と相変わらずの無表情。傍目から見たら機嫌が悪いように見えるな。
でも尻尾の動きが速すぎて目で追えないほどなんだけど。
「あのさ、その歌ってどこで知ったんだ?」
「…………」
黙ってしまう。言えない理由でもあるんだろうか。
この世界には地球からの転移者が俺以外にも来たことがあるそうだ。
その中の誰かがこの歌を伝えたのかもしれないな。
「いいよ。言わなくてもいいさ。ならさ、もう一度聞かせてくれないか?」
「はい」
シャニは立ち上がる。
そして夕日に向かい歌い始めた。
――ラーラー ララララー ラララー ラーラー
驚くべき恵みよ。なんと甘美な響きなのだろう。
私のような悲惨な者を救ってくださった。
かつては迷ったが今は見つけられた。
かつては盲目だったが今は見える。
確かそんな内容だったかな?
さすがに歌詞は伝わっていないようでシャニは旋律のみを歌っていた。
いい歌だな。
この歌をアカペラで聞くのはもったいない。
何か楽器のようなものがあればいいのだが。
そうだ! 俺にはアレがあるじゃん!
歌が終わり彼女が横に座る。
「いかがでしたか? お気に召して頂けたでしょうか?」
「あぁ。素敵だったよ」
亜種として辛い人生を送ってきたシャニ。
他とは違う姿から孤独な道を歩み続けていたのだろう。
その歌詞のように彼女は見つけることが出来るだろうか?
いや、見つけられるはずさ。
「シャニ、帰ろうか」
「はい」
櫓を降り、二人で家路につく。
その間、彼女の尻尾は激しく動き回っていた。
その動きで飛べるのではないかと思う程に。
なんか可愛く思えたので。
――ギュッ
「ライト殿?」
「嫌かな?」
手を繋いでみた。
「いいえ。このままで」
シャニは俺の手を強く握り返してきた。
※アメージンググレイスは1700~1800年代に発表された名曲です。なお著作権の有効期限は作者死亡から70年とされています。この作品はいたずらに著作権を侵害するものではございませんのでご安心下さいませ。
リディア達にはなんて言われるか心配だったが俺の心配は杞憂に終わったようだ。
「ふふ、このパンってすごく美味しいです」
「でしょ? 酵母だけじゃなくて生地にミルクを練り込んだの!」
「リディア姉《ねえ》、さすがです」
なんて和やかな会話をしながら朝食を四人で食べているのだ。
二人はシャニを受け入れるだけではなく、今では友人のように接している。
「シャニ、牧畜は上手くいってるか? 大変なら誰か手伝いに向かわせるが」
「問題ありません。私一人で充分です」
断られてしまった。
大分打ち解けてきたとは思うんだけど、まだ壁を感じるんだよね。
それに彼女も気を遣っているのかもしれない。
自分が亜種という存在でかつての王都であまり良く思われていなかったらしいからな。
それなりに村民達とは上手くやっているようだが、それは彼女が無用な接触を避けているからだろう。
とりあえず今は彼女のやりたいようにさせてみるかな。
食事を終え、俺達は各自の仕事に向かおうとした時。
「ライト殿、提案があります」
「シャニ? どうした?」
「ライト殿の仕事は森の探索ですが、それは止めて頂けないでしょうか?」
探索を止めろと? どういうことだろうか。
シャニは言葉を続ける。
森は危険な場所であり、村長自ら出向くことはないと。
むしろ村に残って村民に指示を出して欲しいそうだ。
でもなぁ、多分だけど俺を傷つけられる獣なんていないと思うぞ。
「それでもです。万が一が無いとは限りません。ライト殿の死は村の死を意味します。これは私だけの考えではありません」
「ということは……」
リディア達を見ると黙って頷いた。
彼女達も同じ意見か。なら多分村人全員の総意ってことなんだろうな。
ちょっと残念ではあるが、皆を安心させるためだ。
シャニの提案を受け入れることにした。
「分かったよ。みんなの意見なら仕方ない。でもたまには散歩に出ることくらいは許してくれよ」
「うふふ、分かりました。でも一人で出歩くのは駄目ですよ」
とアーニャが笑う。
子供じゃないんだからさ。
まぁ、彼女達も俺の身の安全を一番に考えてくれているのだろう。
うーむ、なら今日は何をするかなー。
とりあえず壁の修復でもするか。
「それじゃ行ってきます!」
「気をつけてなー」
リディアの仕事は探索だ。
腕っぷしの強い村民を連れて森に向かっていく。
「では私も行ってきますね、お昼には戻ります」
「あぁ、行ってらっしゃい」
アーニャは製造が仕事だ。
今は試験的に羊毛を使った糸作りに挑戦中なんだと。
でもこの世界の羊って角が6本あったり目が4つあったりとかなり見た目が怖い。
牛は地球のものと見た目はあまり変わらないのだが、大きさが……。
2倍近い大きさなので初めて見た時はびっくりしたよ。
そしてシャニはその家畜の世話をしている。
彼女も仕事に向かい、俺は一人家に残された。
それじゃ俺もそろそろ行くかな。
◇◆◇
【壁!】
――ズゴゴゴッ
傷んだ壁を消し、新しい壁を作る。
こうしてあっさりと補修は終わる……っていうか暇だ。
補修なんかは担当の者が俺に傷んだ箇所を知らせ、俺が直すだけだからな。
しょうがないのでデュパのところに遊びに行くことにした。
蜥蜴人ことリザードマンも村民達と同じ仕事はしているが、魚の養殖はデュパにしか任せられない。
やはり長年湖で住んでいたからな。魚、貝についての知識は豊富なようだ。
溜め池に着くとデュパが水に入りながら増えすぎた藻や水草を取っていた。
「グルルルルッ。ラーラー、ララララー。ララララー。ラララー」
ははは、なんか蜥蜴が歌ってるよ。
邪魔しちゃ悪いのでデュパの音痴な鼻歌を聞いてみることにした。
ん? この歌ってどこかで聞いたことがあるような。
いや間違いない。多少違うところはあるがこれはアメージンググレイスと同じ旋律だ。
なんでデュパがアメージンググレイスを?
「なぁデュパ。その歌って……」
「グルルルッ。ライトか。この歌か? 実はな……」
デュパはなぜ地球で有名なこの歌を知っているのかを話してくれた。
それは意外な答えだった。
「亜種の女だ。シャニだったか? 彼女が歌っていてな。不思議で美しい旋律だったからな。いつの間に覚えてしまったのだ」
「シャニが?」
なんでもシャニは牧畜の仕事を終えた後、夕暮れになると一人櫓に登りこの歌を歌うそうだ。
シャニやデュパが仕事をする牧草地や溜め池はあまり人が来ないようで村民達にはあまり知られていないらしい。
「グルルル。良かったらお前も聞いていくか?」
「あぁ、興味はあるな。でもまだ昼間だろ?」
シャニが歌うのは決まって夕暮れらしい。
今からシャニが歌うのを待つのもなぁ。
「なら手伝ってくれ。いい時間潰しになるぞ」
「魚の世話をか? っていうか手伝わせるつもりだったろ」
「グルルルッ。どうだかな」
なんてことを言ってデュパは笑う。
仕方ないので俺も腰まで水に浸かり、溜め池の掃除を始めた。
しかしさすがは蜥蜴だ。器用に尻尾を使って泳ぎつつ増えすぎた水草を摘んでいく。
俺の手伝いなんかいらないじゃないかと思うくらい効率的に動いていた。
そんな感じで溜め池の掃除を続けていると、結構な時間が経っていたようで。
「グルルルッ。ここまでにしよう」
「だな。もう夕方か」
タオルで体を拭いてからシャニがいるであろう牧草地に向かう。
「あそこだ」
とデュパは立ち止まり壁に隣接している櫓を指差す。
逆光で見え辛いが、それがかえって神秘的な雰囲気を醸し出していた。
そして聞こえてくる。
デュパとは違う涼やかな声。
夕日に向かって歌いだした。
――ラーラー ララララー ラララー ラーラー
シャニの歌声を聞いて全身に鳥肌が立つ。
「グルルルッ。見事なものだろう」
「あぁ。ここまでとは思わなかったよ」
「もう少し歌を聞いていたいが息子との約束があってな。私はこれで失礼する」
デュパは去っていった。
俺は一人、櫓のもとに向かう。
梯子を登ると俺に気付いたシャニは歌声を止めた。
「そのままでいいよ。素敵な歌だね」
「ライト殿。失礼しました。下手な歌を聞かせてしまったようですね」
――ブンブンブンブンッ!
めっちゃ喜んでるな。
少し話したいな。
「座らないか?」
「はい」
と相変わらずの無表情。傍目から見たら機嫌が悪いように見えるな。
でも尻尾の動きが速すぎて目で追えないほどなんだけど。
「あのさ、その歌ってどこで知ったんだ?」
「…………」
黙ってしまう。言えない理由でもあるんだろうか。
この世界には地球からの転移者が俺以外にも来たことがあるそうだ。
その中の誰かがこの歌を伝えたのかもしれないな。
「いいよ。言わなくてもいいさ。ならさ、もう一度聞かせてくれないか?」
「はい」
シャニは立ち上がる。
そして夕日に向かい歌い始めた。
――ラーラー ララララー ラララー ラーラー
驚くべき恵みよ。なんと甘美な響きなのだろう。
私のような悲惨な者を救ってくださった。
かつては迷ったが今は見つけられた。
かつては盲目だったが今は見える。
確かそんな内容だったかな?
さすがに歌詞は伝わっていないようでシャニは旋律のみを歌っていた。
いい歌だな。
この歌をアカペラで聞くのはもったいない。
何か楽器のようなものがあればいいのだが。
そうだ! 俺にはアレがあるじゃん!
歌が終わり彼女が横に座る。
「いかがでしたか? お気に召して頂けたでしょうか?」
「あぁ。素敵だったよ」
亜種として辛い人生を送ってきたシャニ。
他とは違う姿から孤独な道を歩み続けていたのだろう。
その歌詞のように彼女は見つけることが出来るだろうか?
いや、見つけられるはずさ。
「シャニ、帰ろうか」
「はい」
櫓を降り、二人で家路につく。
その間、彼女の尻尾は激しく動き回っていた。
その動きで飛べるのではないかと思う程に。
なんか可愛く思えたので。
――ギュッ
「ライト殿?」
「嫌かな?」
手を繋いでみた。
「いいえ。このままで」
シャニは俺の手を強く握り返してきた。
※アメージンググレイスは1700~1800年代に発表された名曲です。なお著作権の有効期限は作者死亡から70年とされています。この作品はいたずらに著作権を侵害するものではございませんのでご安心下さいませ。
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