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石の壁の章
犬人の女
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新しい種族がやって来た。
デュパの報告を聞き、俺は遭難者を保護している空き家に向かう。
リディア達はまだ動けないのでお留守番だ。
「そうか、とうとう獣人が来たか」
「獣人? その呼称は止めておけ。彼らは自分の種族に誇りを持っているらしい。コボルトなら犬人。カジートなら猫人と呼んだ方がいいぞ」
猫もいるの!?
動物は好きだからな。子供の時は猫も犬、両方飼っていた。
家族として愛してたなぁ。いい思い出だ。
大学に入ってから久しぶりに帰省した時だ。
撫でてやろうと庭に向かい、犬に向かって手を伸ばす。
――ガブッ
『おいっ……』
『ガルルッ。ワ、ワフンッ?』
と犬は俺の手を噛みつつ尻尾を振った。
お前、俺の顔忘れてたよね?
俺を泥棒かと思ったよね?
犬は『そ、そんなことはありませんぜ、ご主人』とばかりに尻尾を振り続けるのだった。
あんまりいい思い出じゃねえな。
と、とにかく俺は犬も猫も好きなのだ!
もし許してくれるなら犬人をフサフサモフモフさせてもらおう。
空き家に到着すると村民がワラワラと中を覗いている。
野次馬してんのかな? 彼らも新しい住民に興味津々なのだろう。
「すまん、通ってもいいかな?」
「グルル。入るぞ」
と俺達は空き家に入る。
空き家にはベッドが三つあり、それぞれに犬人が眠っていた。
おばちゃんエルフとおばちゃんラミアがお世話係をしてくれている。
デュパは通訳として来てもらった。
「まだ意識は無いのか?」
「グルル。そのようだ」
残念。だが無理に起こすのはかわいそうだな。
今は寝かせてあげよう。
小屋を出る前に犬人達の顔を見ておくことにした。
ほら、俺日本人だしさ。獣人って言ったら獣耳を持ってる可愛い女の子を想像するじゃない?
なのでちょっと楽しみなのだ。
しかし俺の想像してたのと違う獣人だった。
「テリアだな……」
「テリア?」
とデュパは尋ねる。
いやね、テリアなんだよ。
なんかおじいちゃんみたいな犬。
テリアの顔に人間の体がついてる感じ。
「グルル。お前はどんなコボルトを想像してたのだ? これが普通だぞ」
「そうなのね……」
隣の犬人は柴犬みたいな顔をしている。
うーん、可愛いんだけどねぇ。
ちょっと想像してたのと違ったのでがっかりしてしまった。
最後に三人目のお顔を拝見……?
ん? こ、これは……!?
「なぁデュパ。この人も犬人なのか?」
「違うのか? 実はそこまで犬人については詳しくない。他の者に聞いてくる」
デュパはお世話係のおばちゃんラミアに俺の質問を聞いてくれた。
その間ベッドで眠る犬人を見続ける。
この人は女性だ。っていうか俺が想像した通りの獣人だ。
大きな獣耳に人の顔。
髪は茶色がベースだが、かなり特徴的だ。
黒い斑点がありブチのようになっている。
しかし顔はリディア、アーニャに匹敵するような美人だ。
「その者は亜種のようだ」
「亜種って?」
おばちゃんラミアから答えを聞いたデュパが戻ってきた。
なんでも亜種というのは犬人の特徴がかなり薄い要素を持つ者らしい。
この世界の獣人は基本的には二足歩行の犬や猫のことを言う。
だが希に人のような姿を持った者が産まれてくるそうだ。
そういった者をまとめて亜種というらしい。
「そうだったのか。話を聞いてみたいけど今は彼らが目を覚ますまで待たなくちゃな」
俺とデュパはおばちゃん達に礼を言って小屋を出る。
新しい種族か……。
ん? そういえば?
「なぁ、聞いてもいいか?」
「グルル。なんだ?」
「デュパは湖の洞窟に住んでいた。遭難者もいたって言ってたよな? その中で犬人もいたか?」
「うむ。いたにはいたが数が少なかった。エルフが多かったな。犬人は森のより奥にいるようだ」
なるほど。これから犬人も助けてあげたい。
だがエルフ達に比べ、奥にいるなら森に近い場所に向かって村を大きくしていく必要がある。
今の位置では湖まで行くのが限界だからな。
むむむ、しかし無駄に村を大きくしては防衛に充てる人員が必要になるし……。
あーぁ、村ごと引っ越し出来たら楽なのに。
――ピコーンッ
おや? いつもの音が。
村民満足度でも上がったかな?
【受付完了。XY軸移動を発動しますか?】
ん? 違ったみたいた。
そういえばリディア達に愛してるって伝えた時に配偶者満足度が上がったんだよな。
新しい力も得たはずだ。なんかよく分からないから試してなかったんだけど。
ちょっとやってみるか。
(YES。X軸を1m移動)
【ネガティブ。指示が足りません。設定も不十分です】
こら。お前が受付完了って言ったんじゃねえかよ。
でも発動出来ない理由がなんとなく分かった。
それとこの力がどういったものなのかもな。
(X軸を東西に。Y軸を南北に設定)
【受付完了】
よし、これなら大丈夫そうだな。
(Y軸を南に1m移動)
【発動します】
――ズゴゴッ
地面が揺れた。壁がビリビリと振動しているな。
「な、何が起こった?」
「ははは、驚かせちゃったな。少しだけ村の位置を移動させてみたんだ」
むふふ、これまた有効な力を手に入れたみたいだぞ。
XY軸移動。これは作り上げた拠点の位置を移動させる力のようだ。
この力があれば無駄に村を広くする必要は無くなるし、より良い環境の土地があれば村ごと引っ越すことが出来る。
「グルル、そんなことが出来るとは。お前を神の使徒という村民もいるが、本当にそうなのかもな」
「ははは、ただのおっさんだよ。それじゃ俺は一度家に戻るよ」
デュパに別れを告げ、俺は犬人が目覚めるまで自宅で待機することにした。
その道中で考える。新しい力によって村の移動が可能となった。
森にはまだ見ぬ生存者がたくさんいるはずだ。
彼らを助けることが俺達の戦力強化に繋がる。
今後のことを考えるとより森の奥に拠点を構えるほうが……。
【ネガティブ。XY軸移動は障害物があると発動出来ません】
と天の声に突っ込まれてしまう。
なるほどー。つまり森の奥に引っ越す場合は障害物……つまり木を伐採しなければならないということか。
これは村民に割り当てる仕事を見直す必要があるな。
リディア達に相談してみるか。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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リディア達はまだ動けないのでお留守番だ。
「そうか、とうとう獣人が来たか」
「獣人? その呼称は止めておけ。彼らは自分の種族に誇りを持っているらしい。コボルトなら犬人。カジートなら猫人と呼んだ方がいいぞ」
猫もいるの!?
動物は好きだからな。子供の時は猫も犬、両方飼っていた。
家族として愛してたなぁ。いい思い出だ。
大学に入ってから久しぶりに帰省した時だ。
撫でてやろうと庭に向かい、犬に向かって手を伸ばす。
――ガブッ
『おいっ……』
『ガルルッ。ワ、ワフンッ?』
と犬は俺の手を噛みつつ尻尾を振った。
お前、俺の顔忘れてたよね?
俺を泥棒かと思ったよね?
犬は『そ、そんなことはありませんぜ、ご主人』とばかりに尻尾を振り続けるのだった。
あんまりいい思い出じゃねえな。
と、とにかく俺は犬も猫も好きなのだ!
もし許してくれるなら犬人をフサフサモフモフさせてもらおう。
空き家に到着すると村民がワラワラと中を覗いている。
野次馬してんのかな? 彼らも新しい住民に興味津々なのだろう。
「すまん、通ってもいいかな?」
「グルル。入るぞ」
と俺達は空き家に入る。
空き家にはベッドが三つあり、それぞれに犬人が眠っていた。
おばちゃんエルフとおばちゃんラミアがお世話係をしてくれている。
デュパは通訳として来てもらった。
「まだ意識は無いのか?」
「グルル。そのようだ」
残念。だが無理に起こすのはかわいそうだな。
今は寝かせてあげよう。
小屋を出る前に犬人達の顔を見ておくことにした。
ほら、俺日本人だしさ。獣人って言ったら獣耳を持ってる可愛い女の子を想像するじゃない?
なのでちょっと楽しみなのだ。
しかし俺の想像してたのと違う獣人だった。
「テリアだな……」
「テリア?」
とデュパは尋ねる。
いやね、テリアなんだよ。
なんかおじいちゃんみたいな犬。
テリアの顔に人間の体がついてる感じ。
「グルル。お前はどんなコボルトを想像してたのだ? これが普通だぞ」
「そうなのね……」
隣の犬人は柴犬みたいな顔をしている。
うーん、可愛いんだけどねぇ。
ちょっと想像してたのと違ったのでがっかりしてしまった。
最後に三人目のお顔を拝見……?
ん? こ、これは……!?
「なぁデュパ。この人も犬人なのか?」
「違うのか? 実はそこまで犬人については詳しくない。他の者に聞いてくる」
デュパはお世話係のおばちゃんラミアに俺の質問を聞いてくれた。
その間ベッドで眠る犬人を見続ける。
この人は女性だ。っていうか俺が想像した通りの獣人だ。
大きな獣耳に人の顔。
髪は茶色がベースだが、かなり特徴的だ。
黒い斑点がありブチのようになっている。
しかし顔はリディア、アーニャに匹敵するような美人だ。
「その者は亜種のようだ」
「亜種って?」
おばちゃんラミアから答えを聞いたデュパが戻ってきた。
なんでも亜種というのは犬人の特徴がかなり薄い要素を持つ者らしい。
この世界の獣人は基本的には二足歩行の犬や猫のことを言う。
だが希に人のような姿を持った者が産まれてくるそうだ。
そういった者をまとめて亜種というらしい。
「そうだったのか。話を聞いてみたいけど今は彼らが目を覚ますまで待たなくちゃな」
俺とデュパはおばちゃん達に礼を言って小屋を出る。
新しい種族か……。
ん? そういえば?
「なぁ、聞いてもいいか?」
「グルル。なんだ?」
「デュパは湖の洞窟に住んでいた。遭難者もいたって言ってたよな? その中で犬人もいたか?」
「うむ。いたにはいたが数が少なかった。エルフが多かったな。犬人は森のより奥にいるようだ」
なるほど。これから犬人も助けてあげたい。
だがエルフ達に比べ、奥にいるなら森に近い場所に向かって村を大きくしていく必要がある。
今の位置では湖まで行くのが限界だからな。
むむむ、しかし無駄に村を大きくしては防衛に充てる人員が必要になるし……。
あーぁ、村ごと引っ越し出来たら楽なのに。
――ピコーンッ
おや? いつもの音が。
村民満足度でも上がったかな?
【受付完了。XY軸移動を発動しますか?】
ん? 違ったみたいた。
そういえばリディア達に愛してるって伝えた時に配偶者満足度が上がったんだよな。
新しい力も得たはずだ。なんかよく分からないから試してなかったんだけど。
ちょっとやってみるか。
(YES。X軸を1m移動)
【ネガティブ。指示が足りません。設定も不十分です】
こら。お前が受付完了って言ったんじゃねえかよ。
でも発動出来ない理由がなんとなく分かった。
それとこの力がどういったものなのかもな。
(X軸を東西に。Y軸を南北に設定)
【受付完了】
よし、これなら大丈夫そうだな。
(Y軸を南に1m移動)
【発動します】
――ズゴゴッ
地面が揺れた。壁がビリビリと振動しているな。
「な、何が起こった?」
「ははは、驚かせちゃったな。少しだけ村の位置を移動させてみたんだ」
むふふ、これまた有効な力を手に入れたみたいだぞ。
XY軸移動。これは作り上げた拠点の位置を移動させる力のようだ。
この力があれば無駄に村を広くする必要は無くなるし、より良い環境の土地があれば村ごと引っ越すことが出来る。
「グルル、そんなことが出来るとは。お前を神の使徒という村民もいるが、本当にそうなのかもな」
「ははは、ただのおっさんだよ。それじゃ俺は一度家に戻るよ」
デュパに別れを告げ、俺は犬人が目覚めるまで自宅で待機することにした。
その道中で考える。新しい力によって村の移動が可能となった。
森にはまだ見ぬ生存者がたくさんいるはずだ。
彼らを助けることが俺達の戦力強化に繋がる。
今後のことを考えるとより森の奥に拠点を構えるほうが……。
【ネガティブ。XY軸移動は障害物があると発動出来ません】
と天の声に突っ込まれてしまう。
なるほどー。つまり森の奥に引っ越す場合は障害物……つまり木を伐採しなければならないということか。
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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