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石の壁の章
何を植えよう?
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――チョロチョロ
拠点こと我がラベレ村に水路を引いて今日で三日が経つ。
先日まで流れる水は泥水だった。
だが水路に残った土は完全に洗い流され、今では澄んだ水が水路を流れている。
「ふふ、これで美味しいお水が飲めそうです」
「ですねえ。で、でもそれよりもお風呂に入れます。ライト様とお風呂……」
「アーニャ? 鼻息荒いよ」
アーニャ、リザードマン達の頑張りによって水路作りは順調に終わった。
滝の湖まで5キロはあったと思うのだが、まさか一日で終わるとは。
これで飲み水、洗濯や風呂に使う生活用水は確保出来た。
農業用水については初日から利用している。
ならやることが増えたな。
(派生効果切り替え。遭難者誘導ON)
【受付完了】
念じると、いつもの天の声が聞こえてくる。
これで人を増やしても大丈夫だな。
遭難者誘導を発動しておけばラベレ村に自我を失った生き残りがやってくるのだ。
やって来るのは一日に1人から3人。総村民数は50人が目標だ。
「あのさ、これから村を広げようと思うんだ。それと少し人も増やす」
「広げる……。大きいお風呂を作るんですね!?」
そりゃ風呂も作るけどさ。それよりも畑を大きくすることが優先だ。
畑を大きくすれば食糧供給が安定する。
一応今はミンゴ、芋、茶葉を植えてあり、そして先日からナババの栽培も始めた。
敷地内成長促進を発動しているので植えた翌日には収穫出来る……のだが、今のままだと備蓄が出来ないのだ。
今後不測の事態が起こる可能性もある。
そうなっても村民が困らないように食糧の備蓄は確保しておかねばなるまい。
「それに魚の養殖だって始めなくちゃいけないしな。デュパとの約束もあるし」
むしろ俺が魚を食べたい。
湖に獲れる魚だが、まるでイワナのような味だった。しかもでかい。
養殖に成功すれば貴重なタンパク源となるだろう。
他にも湖ではエビや貝が獲れる。それらも養殖したい。
成功した暁にはお魚バーベキュー大会をしよう!
――バッ
ん? リディアが手をあげた。質問かな?
「はい、リディア君!」
「あ、ありがとうございます。今から村を広くするんですよね? どっち方面に広くするんですか?」
どっち方面とは?
「どういうこと?」
「つまりですね……」
ラベレ村の南には魔の森が広がっており、それ以外の方角には平原があるのみ。
簡単に村を広げることは出来るが、今後の利便性を考える必要があるとのことだ。
確かにリディアの言う通りだ。
「なるほど、参考になったよ。なら南に向けて村を大きくしていこう」
「で、でも森に近くなります。異形の襲撃に耐えられるでしょうか?」
とアーニャは心配そうに言う。
確かにその不安も分かる。
俺達の敵である異形は森からやってくるのだ。
「でもさ、毎日のように襲われる状況は変わらないしさ。多少近くなったとしても今と変わらないさ。それに今は石壁もあるしね」
だからこそ村を広くしても問題無いと思っている。
デュパを迎えた翌日から異形の襲撃はあった。
まだ充分に弓矢が用意出来ていない状況だった。
防衛に当たったのは弓矢を持つエルフが8人、竹槍で敷地内から異形を突くラミア、リザードマンが20人以上。
以前より多くなったが、戦力としてはあまり変わっていないのだ。
より強固に村を守るには攻めの姿勢が必要だ。
異形が村に着く前に数を減らす必要がある。
そのためには弓矢が必要だ。その数が圧倒的に足りない。
異形は村の前にたどり着き、壁を壊そうと唸り声をあげる。
しかしさすがは石壁だ。竹に比べ格段に強い防御力を持つ。
俺達は余裕を感じ、攻撃の手を止め異形の襲撃を観察することに。
そして結局壁は破られることはなく朝を迎えた。
「大丈夫だよ。壁は充分に異形の攻撃に耐えられる。それにアーニャは俺が絶対に守ってやるから安心してくれ」
「ライト様ぁ……」
「あー! ずるい! 私もー!」
チョロいアーニャが抱きついてくる。
安心させてあげようとしたのだが感極まってしまったようだ。
リディアも負けじと抱きついてきた。
「こ、こら、まだ昼間だぞ。仕事をしなくちゃ」
「はーい」
二人を連れて壁に向かう。
村を大きくするには一度壁を消去しなければならない。
村はほとんど正方形の形をしている。
いびつな形にならぬよう、全体を大きくしていく。
広さとしては村民一人あたり10m×10mのスペースを確保したい。100㎡を50人分、5000㎡だ。
5000㎡と聞くとかなり大きいような気がするが、実はそこまで広くない。
ちょっと大きな体育館程度の広さなのだ。
まぁ50人の村民で運営するならこれくらいの広さが限界だろう。
【壁!】
――ズゴゴッ
大きな音を立て石壁が出現。
面積が増えた分畑の大きさも倍にしておいた。
「かなり森が近くなりましたね」
「だな。でもさ、こんな利点もあるぞ」
森に近いということ。それはより森の深くに探索に出掛けられるということだ。
夜には異形の襲撃があることを考えると俺達の移動距離の限界は滝の湖ってところだろう。
だが今後村を大きくしていく際には森を切り開いていくつもりだ。
そうすれば必然的に森の探索範囲は広がる。
「なるほど。確かにそうですね」
「そうだよね。きっと森にはたくさんの人が助けを待ってるだろうし……」
「だろ? 遭難者誘導っていう力はあるが、自分達の力で探すことも考えなくちゃ」
畑に向かいつつ今後の拡張計画について話す。
森の木を伐採し、より森に近く深く入り込むようにすることにした。
ここまでは順調に決まったな。
さてここからが問題だ。
「何を植えたい?」
と二人に聞いてみる。
とりあえず今栽培しているものをリストアップしてみた。
・ナババ:パンの原料となる。多分炭水化物。
・ミンゴ:果物。ビタミンが豊富。多分。
・茶葉:薬の原料になる。嗜好品としても重要。
・芋:ヤマイモっぽい。炭水化物とビタミンが豊富……だと思う。
「これらはそのまま数を増やすことにしよう」
「そうですね。ナババがあればとりあえず食べていけますからね。他に何を作りましょうか……」
「うーん、迷っちゃうよねー」
畑の広さにも限界があるしな。
森で簡単に採れるものは除外しておくことにした。
探索する中で見つけた植物の種や苗は保存してある。
その中でリディア達以外にも村民から意見を聞き、他に何を植えるかを決定!
・カエデ:木から樹液が採れる。メープルシロップに近い味。
・豆:粒は小さいが乾かせば保存がきく。大豆っぽいな。
・葉野菜:キャベツと白菜の中間のような野菜。キャ菜と名付けた。
この3つを生産品目に加える。
森で割りと採れる人参なんかは除外した。
ふふ、これで食糧の心配は無くなったな。
明日から食が今まで以上に豊かになるぞ。
「ふふ、楽しみですね」
「そうだねー。これからもっと美味しいごはんが食べられるね! あ、そうだ! ライトさん、ちょっと待っててください!」
ん? リディアが突然自宅に戻る。
そして木箱を持ってきた。
「これは?」
「うふふ、実はこっそり作ったんです! 見て下さい!」
木箱の蓋を開けると、そこにはミンゴが水に漬かっている。
だがなんかシュワシュワ音がするぞ。
「何これ?」
「これは酵母です! これがあれば美味しいパンが食べられますよ!」
おぉ! 酵母か!
ナババで作ったパンも美味いのだが、小麦粉を伸ばして焼いた感じなのだ。
ナンとかチャパティに近いな。
あんまりふっくらしていないのだ。
しかし酵母があれば今後はふっくらモチモチのパンが食べられるということだな! 多分!
野菜、穀物の生産は軌道に乗るだろう。
あーぁ、これで美味しい米でもあればなぁ。
まぁ異世界だしな。さすがに米は無いだろ。
ふふ、そんな贅沢なこと考えちゃ駄目だよな。
「んー、でもそろそろパンは飽きちゃいましたね」
「そうねー。やっぱりホカホカのお米が食べたいよねー」
あるんかい。
「え? リ、リディア達も米を食べるの?」
「もちろんですよ」
「はい。王都の食事の基本は朝はパン、夜はごはんでしたから」
異世界感が薄れたが、米があるのであれば……。
森にはまだ見ぬ植物が自生しているはず。
その中に米があるかもしれん!
米の発見を今後の目標の一つに載せることにした。
◇◆◇
☆現在の総配偶者満足度:1008/10000
・リディア:配偶者満足度:509/10000
・アーニャ:配偶者満足度:499/10000
☆総村民数30人
・エルフ:7人
・ラミア:3人
・リザードマン:20人
☆総村民満足:995/10000
☆現在のラベレ村
・石壁
・敷地面積:5000㎡
☆設備
・家屋:10棟
・倉庫:2棟
・櫓:4基
・畑:1000㎡
・水路
・養殖場:基礎だけ完成。運用はもう少し先。
☆生産品
・ナババ:パンの原料。
・ミンゴ:果物。
・ヤマイモ:生食可。ねっとりしてる。
・茶葉:薬の原料。嗜好品としても優秀。
・カエデ:樹液が貴重な甘味となる。
・豆:保存がきく。大豆に近い。
・キャ采:葉野菜。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ここまで読んで頂き誠にありがとうございます!
お気に召しましたらお気に入り登録お願いいたします!
拠点こと我がラベレ村に水路を引いて今日で三日が経つ。
先日まで流れる水は泥水だった。
だが水路に残った土は完全に洗い流され、今では澄んだ水が水路を流れている。
「ふふ、これで美味しいお水が飲めそうです」
「ですねえ。で、でもそれよりもお風呂に入れます。ライト様とお風呂……」
「アーニャ? 鼻息荒いよ」
アーニャ、リザードマン達の頑張りによって水路作りは順調に終わった。
滝の湖まで5キロはあったと思うのだが、まさか一日で終わるとは。
これで飲み水、洗濯や風呂に使う生活用水は確保出来た。
農業用水については初日から利用している。
ならやることが増えたな。
(派生効果切り替え。遭難者誘導ON)
【受付完了】
念じると、いつもの天の声が聞こえてくる。
これで人を増やしても大丈夫だな。
遭難者誘導を発動しておけばラベレ村に自我を失った生き残りがやってくるのだ。
やって来るのは一日に1人から3人。総村民数は50人が目標だ。
「あのさ、これから村を広げようと思うんだ。それと少し人も増やす」
「広げる……。大きいお風呂を作るんですね!?」
そりゃ風呂も作るけどさ。それよりも畑を大きくすることが優先だ。
畑を大きくすれば食糧供給が安定する。
一応今はミンゴ、芋、茶葉を植えてあり、そして先日からナババの栽培も始めた。
敷地内成長促進を発動しているので植えた翌日には収穫出来る……のだが、今のままだと備蓄が出来ないのだ。
今後不測の事態が起こる可能性もある。
そうなっても村民が困らないように食糧の備蓄は確保しておかねばなるまい。
「それに魚の養殖だって始めなくちゃいけないしな。デュパとの約束もあるし」
むしろ俺が魚を食べたい。
湖に獲れる魚だが、まるでイワナのような味だった。しかもでかい。
養殖に成功すれば貴重なタンパク源となるだろう。
他にも湖ではエビや貝が獲れる。それらも養殖したい。
成功した暁にはお魚バーベキュー大会をしよう!
――バッ
ん? リディアが手をあげた。質問かな?
「はい、リディア君!」
「あ、ありがとうございます。今から村を広くするんですよね? どっち方面に広くするんですか?」
どっち方面とは?
「どういうこと?」
「つまりですね……」
ラベレ村の南には魔の森が広がっており、それ以外の方角には平原があるのみ。
簡単に村を広げることは出来るが、今後の利便性を考える必要があるとのことだ。
確かにリディアの言う通りだ。
「なるほど、参考になったよ。なら南に向けて村を大きくしていこう」
「で、でも森に近くなります。異形の襲撃に耐えられるでしょうか?」
とアーニャは心配そうに言う。
確かにその不安も分かる。
俺達の敵である異形は森からやってくるのだ。
「でもさ、毎日のように襲われる状況は変わらないしさ。多少近くなったとしても今と変わらないさ。それに今は石壁もあるしね」
だからこそ村を広くしても問題無いと思っている。
デュパを迎えた翌日から異形の襲撃はあった。
まだ充分に弓矢が用意出来ていない状況だった。
防衛に当たったのは弓矢を持つエルフが8人、竹槍で敷地内から異形を突くラミア、リザードマンが20人以上。
以前より多くなったが、戦力としてはあまり変わっていないのだ。
より強固に村を守るには攻めの姿勢が必要だ。
異形が村に着く前に数を減らす必要がある。
そのためには弓矢が必要だ。その数が圧倒的に足りない。
異形は村の前にたどり着き、壁を壊そうと唸り声をあげる。
しかしさすがは石壁だ。竹に比べ格段に強い防御力を持つ。
俺達は余裕を感じ、攻撃の手を止め異形の襲撃を観察することに。
そして結局壁は破られることはなく朝を迎えた。
「大丈夫だよ。壁は充分に異形の攻撃に耐えられる。それにアーニャは俺が絶対に守ってやるから安心してくれ」
「ライト様ぁ……」
「あー! ずるい! 私もー!」
チョロいアーニャが抱きついてくる。
安心させてあげようとしたのだが感極まってしまったようだ。
リディアも負けじと抱きついてきた。
「こ、こら、まだ昼間だぞ。仕事をしなくちゃ」
「はーい」
二人を連れて壁に向かう。
村を大きくするには一度壁を消去しなければならない。
村はほとんど正方形の形をしている。
いびつな形にならぬよう、全体を大きくしていく。
広さとしては村民一人あたり10m×10mのスペースを確保したい。100㎡を50人分、5000㎡だ。
5000㎡と聞くとかなり大きいような気がするが、実はそこまで広くない。
ちょっと大きな体育館程度の広さなのだ。
まぁ50人の村民で運営するならこれくらいの広さが限界だろう。
【壁!】
――ズゴゴッ
大きな音を立て石壁が出現。
面積が増えた分畑の大きさも倍にしておいた。
「かなり森が近くなりましたね」
「だな。でもさ、こんな利点もあるぞ」
森に近いということ。それはより森の深くに探索に出掛けられるということだ。
夜には異形の襲撃があることを考えると俺達の移動距離の限界は滝の湖ってところだろう。
だが今後村を大きくしていく際には森を切り開いていくつもりだ。
そうすれば必然的に森の探索範囲は広がる。
「なるほど。確かにそうですね」
「そうだよね。きっと森にはたくさんの人が助けを待ってるだろうし……」
「だろ? 遭難者誘導っていう力はあるが、自分達の力で探すことも考えなくちゃ」
畑に向かいつつ今後の拡張計画について話す。
森の木を伐採し、より森に近く深く入り込むようにすることにした。
ここまでは順調に決まったな。
さてここからが問題だ。
「何を植えたい?」
と二人に聞いてみる。
とりあえず今栽培しているものをリストアップしてみた。
・ナババ:パンの原料となる。多分炭水化物。
・ミンゴ:果物。ビタミンが豊富。多分。
・茶葉:薬の原料になる。嗜好品としても重要。
・芋:ヤマイモっぽい。炭水化物とビタミンが豊富……だと思う。
「これらはそのまま数を増やすことにしよう」
「そうですね。ナババがあればとりあえず食べていけますからね。他に何を作りましょうか……」
「うーん、迷っちゃうよねー」
畑の広さにも限界があるしな。
森で簡単に採れるものは除外しておくことにした。
探索する中で見つけた植物の種や苗は保存してある。
その中でリディア達以外にも村民から意見を聞き、他に何を植えるかを決定!
・カエデ:木から樹液が採れる。メープルシロップに近い味。
・豆:粒は小さいが乾かせば保存がきく。大豆っぽいな。
・葉野菜:キャベツと白菜の中間のような野菜。キャ菜と名付けた。
この3つを生産品目に加える。
森で割りと採れる人参なんかは除外した。
ふふ、これで食糧の心配は無くなったな。
明日から食が今まで以上に豊かになるぞ。
「ふふ、楽しみですね」
「そうだねー。これからもっと美味しいごはんが食べられるね! あ、そうだ! ライトさん、ちょっと待っててください!」
ん? リディアが突然自宅に戻る。
そして木箱を持ってきた。
「これは?」
「うふふ、実はこっそり作ったんです! 見て下さい!」
木箱の蓋を開けると、そこにはミンゴが水に漬かっている。
だがなんかシュワシュワ音がするぞ。
「何これ?」
「これは酵母です! これがあれば美味しいパンが食べられますよ!」
おぉ! 酵母か!
ナババで作ったパンも美味いのだが、小麦粉を伸ばして焼いた感じなのだ。
ナンとかチャパティに近いな。
あんまりふっくらしていないのだ。
しかし酵母があれば今後はふっくらモチモチのパンが食べられるということだな! 多分!
野菜、穀物の生産は軌道に乗るだろう。
あーぁ、これで美味しい米でもあればなぁ。
まぁ異世界だしな。さすがに米は無いだろ。
ふふ、そんな贅沢なこと考えちゃ駄目だよな。
「んー、でもそろそろパンは飽きちゃいましたね」
「そうねー。やっぱりホカホカのお米が食べたいよねー」
あるんかい。
「え? リ、リディア達も米を食べるの?」
「もちろんですよ」
「はい。王都の食事の基本は朝はパン、夜はごはんでしたから」
異世界感が薄れたが、米があるのであれば……。
森にはまだ見ぬ植物が自生しているはず。
その中に米があるかもしれん!
米の発見を今後の目標の一つに載せることにした。
◇◆◇
☆現在の総配偶者満足度:1008/10000
・リディア:配偶者満足度:509/10000
・アーニャ:配偶者満足度:499/10000
☆総村民数30人
・エルフ:7人
・ラミア:3人
・リザードマン:20人
☆総村民満足:995/10000
☆現在のラベレ村
・石壁
・敷地面積:5000㎡
☆設備
・家屋:10棟
・倉庫:2棟
・櫓:4基
・畑:1000㎡
・水路
・養殖場:基礎だけ完成。運用はもう少し先。
☆生産品
・ナババ:パンの原料。
・ミンゴ:果物。
・ヤマイモ:生食可。ねっとりしてる。
・茶葉:薬の原料。嗜好品としても優秀。
・カエデ:樹液が貴重な甘味となる。
・豆:保存がきく。大豆に近い。
・キャ采:葉野菜。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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