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竹の壁の章
蛇人の女
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リディア達が帰ってきた。
ラルクと一緒に何者かを背負って戻ってきたのだ。
ラルクが背負っているのはエルフだということが分かる。耳が長いからな。
だがリディアが背負っているのは見たことがない種族だ。
上半身は人間なのだが足が無い。
あるのはまるで蛇のような下半身だ。
そういえば蛇人っていう種族がいるって言ってたな。
「そ、その人は?」
「川の付近で見つけたんです! 息が弱いです! 助けなきゃ!」
リディアは焦っている。
息が弱いだって?
俺はリディアに手を貸して蛇人を小屋の中に寝かせる。
そこで分かった。この蛇人は女だ。
紫に近い色の長い黒髪。艶やかな肌。美しい顔。
胸はリディアよりは小さいが、Dはあるな。綺麗な形をしている。
下半身はというと、下着は穿いておらず、腰の辺りに布を巻いていた。
そしてリディアが言う通り、息が弱い。
肌は濡れていて青白く見える。他にも腕や腹には擦り傷、切り傷がある。
川の付近で見つけたって言ってたな。
流されてきたのだろうか?
「とにかく温めてあげよう。リディア、魔法で回復は出来るか?」
「は、はい」
リディアは拠点内限定ではあるが回復魔法が使える。
オーブが宙を浮いたと思ったら蛇人の女を優しい光で照らし始める。
傷は少しずつ塞がっていった。
「これで大丈夫そうだな。ミァンはそのまま彼女の面倒を診てあげてくれ。ラルクはエルフを頼む」
蛇人も女だし、同性に世話してもらうほうがいいだろう。ラルクが背負ってきたのは男だったので世話をお願いした。
リディアには詳しい話が聞きたい。二人で一旦外に出る。
拠点内で屋根があるのは俺達とラルク達の小屋、そして倉庫だ。
俺達の小屋は蛇人がいるので倉庫に向かうことにした。
「ここなら濡れないだろ。リディア、お疲れ様。でさ、一体何があったんだ?」
「あのですね……」
リディアはゆっくり語り出す。
彼女は川沿いに小高い場所があるか探していたようだ。
川は増水しており流れが早くなっていたので一旦川から離れよう。
そう思った時だった。
上流から蛇人が流れてきたそうだ。
最初は死体かと思ったが、もしやと思い必死で引き上げたと。
すると蛇人は生きており、何とか背負って帰ってきたと。
途中でラルクと出会い、彼は雨が強くなってきたので森の入り口で雨宿りをしていたそうだ。
そこで彼はエルフが倒れていたことに気付いたと。
嬉しい誤算だな。新しい拠点候補地は見つけられなかったが、その代わり仲間になるであろう人員を見つけてきたか。
「そうだったか……。取り敢えず今日はここまでにしよう。新しい土地を探すのは明日にする」
「そうですね。あの人達が良くなることが先でしょうし。それにしてもまさか蛇人に出会えるなんて」
それについては俺も驚いている。
ここにきて新しい種族にお目にかかるとはね。
蛇人とはファンタジーでいうところのラミアだ。
さてと、取り敢えず俺達もラルク達も助けた蛇人、エルフに小屋を貸している状態だ。
このまま雨に濡れて寝るのは嫌だしな。四人で眠れる簡素な小屋を作っておいた。
しかし小屋が三つ、倉庫が一つだけで敷地内はいっぱいになり、かなり不便だ。
やはり新しい土地を見つけ、広い拠点を作る必要があるな。
今夜も異形の襲撃があったが、何とか壁を破られずに済んだ。
だがやはり数は増えている。満月の襲撃には耐えられないだろう。
四人で小屋に戻り、狭い中で眠ることにした。
「ライトさん、お休みなさい」
「お休み……」
リディアがキスをしてくる。
さすがに今夜は求められなかった。
ラルク達が寝ている横でモゾモゾする訳にもいかんしな。
雨は止まず気温は低いが、猪の毛皮の毛布は暖かい。
目を閉じるとすぐに眠ってしまった。
――ピコーンッ
【対象???と???が一定時間領域内に滞在しました。両名を村民にしますか?】
といつもの機械的な音声が聞こえ目が覚めた。
俺はYESと念じながら起きることに。
「んー……。リディア、起きてくれ。多分蛇人の呪いも解けてるはずだ」
「ふぁーい……」
ラルク達には新しいエルフの様子を見に行ってもらう。そのまま現状を説明して村民になって……いや、俺達と暮らしてもらおうと思う。
俺達は蛇人に会いに行くことにした。
俺の言葉は通じるかは分からない。
だがリディアがいれば意志疎通は出来る。
小屋の中を見ると蛇人の女と目が合った。
その瞳からは不安と恐怖が感じられる。
彼女はガタガタと震え、目には涙をためていた。
「い、嫌……。来ないで……」
「だ、大丈夫だよ。ここに君を傷つける者はいない……っておい!?」
んん!? つい自分に突っ込んでしまう!
この子の言葉が分かるぞ!?
「ひ、ひぃ……」
大声を出したことで蛇人は怯えてしまった。
まだ混乱してるんだろうなぁ。
ここはリディアに任せることにした。
彼女は笑顔で蛇人に近づいていく。
「ふふ、安心して下さいね。あなたは助かったんですよ。あの人はライトさん。異邦人であり、不思議な力を持っています。きっとあなたを守ってくれますよ」
「い、異邦人? そうだったんですか。私、どうなったんですか? 記憶が曖昧で……」
まだ混乱はしているが、リディアのおかげで少し安心したみたいだ。
リディアが話をしている間、俺は何故蛇人の言葉が理解出来たのかを考える。
俺の言葉を理解出来るのはリディアに続き、彼女が二人目だ。
考えても分からないがきっと何か理由があるんだろう。
しかしリディアを介さず意志疎通が出来るのはありがたい。
「あ、あのさ。そろそろ俺も話してもいいかな?」
俺の問いに蛇人はおずおずと話しだす。
「先ほどは失礼しました。私はアーニャと申します。王都では魔貴族であるアスモデウス様の家に奉公人として仕えておりました」
「奉公人? メイドさんみたいなもんか?」
「はい、概ねその通りです。ライト様、お願いします。私が生きるにはライト様の庇護がなければ生き残れないでしょう。ライト様の身のお世話はさせて頂きます。なのでどうか私を……」
「いいよ。むしろ歓迎するよ。でもさ、ライト様ってのは止めてくれると嬉しいんだけど」
だが俺の提案は却下されてしまう。
どうやら彼女はメイドとして長く仕えていたそうで、目上の者に対してはどうしても固くなってしまうらしい。
まぁ、そのうち打ち解けていけばいいさ。
彼女の名前はアーニャ。可愛い名前だな。
「よ、良かったです……。私、器量が悪いので、ここに置いて頂けるか心配で……」
とアーニャは言う。
ん? 器量が悪い? どういうこと?
この場合の器量が悪いってのは顔立ちが良くないってことだよな?
いや、むしろリディアに匹敵するくらいの美人だと思うぞ。
「なぁリディア。どういうことだ?」
リディアに小声で聞いてみると、彼女も小声で耳打ちしてきた。
「蛇人は背中の美しさで美醜を決めるって聞いたことがあります。詳しくは分かりませんが……」
異種族恋愛、異種族結婚はそれなりにあったらしいが、蛇人は同種族で結ばれることが多いらしい。
なのでリディアも彼らの価値観についてはあまり知らないようだ。
よく分からんが新たに2人の仲間を得ることが出来た。
「ははは、器量なんて気にしてないよ。それに君は充分綺麗だと思うよ。だからそんなに恐縮しないでくれ。よろしくな、アーニャ」
と俺は握手しようと右手を差し出すのだが。
アーニャはその場で固まったと思った次の瞬間、茹でダコみたいに真っ赤になった。
「あばばばっ!? き、綺麗ですって!? そんなこと言われたの生まれて初めてで……」
とアーニャは長い蛇のしっぽをクネクネさせながら恥ずかしそうにしていた。
◇◆◇
☆現在の村民数5人。総村民満足度38/50
☆エルフ
・リディア:村民満足度25/50
・ラルク:村民満足度6/50
・ミァン:村民満足度5/50
・グレイ:村民満足度1/50
☆ラミア
・アーニャ:村民満足度1/50
☆現在の物質
・毛皮25枚:様々な獣から剥いだ物。保温性が高い。
・燻製肉:200キロ程度貯蔵してある。リディアの精霊魔法により腐敗を遅らせている。貴重なタンパク源。
・ミンゴのジュース:樽に一杯程。ミンゴを絞り水で薄め、さらに細かくした茶葉を混ぜている。
・種芋:十個程度保存してある。味はヤマイモに近い。
・ナババの実:100キロ程度貯蔵。この世界のパンの原料となるが、加工に時間がかかるらしく実のまま保管してある。
・塩:少量
・カエデの樹液:2L程
・毛皮の下着:各村民に一着ずつ。
・毛皮の布団:敷き布団、掛け布団共に四対ずつ。
・竹槍:20本。地球の竹より頑丈であり、そう簡単に折れることはない。
・弓:リディア作成。現在庫は5丁。
・矢:リディア作成。300本。
☆現在の拠点
・竹壁
・225㎡(15m×15m)
ラルクと一緒に何者かを背負って戻ってきたのだ。
ラルクが背負っているのはエルフだということが分かる。耳が長いからな。
だがリディアが背負っているのは見たことがない種族だ。
上半身は人間なのだが足が無い。
あるのはまるで蛇のような下半身だ。
そういえば蛇人っていう種族がいるって言ってたな。
「そ、その人は?」
「川の付近で見つけたんです! 息が弱いです! 助けなきゃ!」
リディアは焦っている。
息が弱いだって?
俺はリディアに手を貸して蛇人を小屋の中に寝かせる。
そこで分かった。この蛇人は女だ。
紫に近い色の長い黒髪。艶やかな肌。美しい顔。
胸はリディアよりは小さいが、Dはあるな。綺麗な形をしている。
下半身はというと、下着は穿いておらず、腰の辺りに布を巻いていた。
そしてリディアが言う通り、息が弱い。
肌は濡れていて青白く見える。他にも腕や腹には擦り傷、切り傷がある。
川の付近で見つけたって言ってたな。
流されてきたのだろうか?
「とにかく温めてあげよう。リディア、魔法で回復は出来るか?」
「は、はい」
リディアは拠点内限定ではあるが回復魔法が使える。
オーブが宙を浮いたと思ったら蛇人の女を優しい光で照らし始める。
傷は少しずつ塞がっていった。
「これで大丈夫そうだな。ミァンはそのまま彼女の面倒を診てあげてくれ。ラルクはエルフを頼む」
蛇人も女だし、同性に世話してもらうほうがいいだろう。ラルクが背負ってきたのは男だったので世話をお願いした。
リディアには詳しい話が聞きたい。二人で一旦外に出る。
拠点内で屋根があるのは俺達とラルク達の小屋、そして倉庫だ。
俺達の小屋は蛇人がいるので倉庫に向かうことにした。
「ここなら濡れないだろ。リディア、お疲れ様。でさ、一体何があったんだ?」
「あのですね……」
リディアはゆっくり語り出す。
彼女は川沿いに小高い場所があるか探していたようだ。
川は増水しており流れが早くなっていたので一旦川から離れよう。
そう思った時だった。
上流から蛇人が流れてきたそうだ。
最初は死体かと思ったが、もしやと思い必死で引き上げたと。
すると蛇人は生きており、何とか背負って帰ってきたと。
途中でラルクと出会い、彼は雨が強くなってきたので森の入り口で雨宿りをしていたそうだ。
そこで彼はエルフが倒れていたことに気付いたと。
嬉しい誤算だな。新しい拠点候補地は見つけられなかったが、その代わり仲間になるであろう人員を見つけてきたか。
「そうだったか……。取り敢えず今日はここまでにしよう。新しい土地を探すのは明日にする」
「そうですね。あの人達が良くなることが先でしょうし。それにしてもまさか蛇人に出会えるなんて」
それについては俺も驚いている。
ここにきて新しい種族にお目にかかるとはね。
蛇人とはファンタジーでいうところのラミアだ。
さてと、取り敢えず俺達もラルク達も助けた蛇人、エルフに小屋を貸している状態だ。
このまま雨に濡れて寝るのは嫌だしな。四人で眠れる簡素な小屋を作っておいた。
しかし小屋が三つ、倉庫が一つだけで敷地内はいっぱいになり、かなり不便だ。
やはり新しい土地を見つけ、広い拠点を作る必要があるな。
今夜も異形の襲撃があったが、何とか壁を破られずに済んだ。
だがやはり数は増えている。満月の襲撃には耐えられないだろう。
四人で小屋に戻り、狭い中で眠ることにした。
「ライトさん、お休みなさい」
「お休み……」
リディアがキスをしてくる。
さすがに今夜は求められなかった。
ラルク達が寝ている横でモゾモゾする訳にもいかんしな。
雨は止まず気温は低いが、猪の毛皮の毛布は暖かい。
目を閉じるとすぐに眠ってしまった。
――ピコーンッ
【対象???と???が一定時間領域内に滞在しました。両名を村民にしますか?】
といつもの機械的な音声が聞こえ目が覚めた。
俺はYESと念じながら起きることに。
「んー……。リディア、起きてくれ。多分蛇人の呪いも解けてるはずだ」
「ふぁーい……」
ラルク達には新しいエルフの様子を見に行ってもらう。そのまま現状を説明して村民になって……いや、俺達と暮らしてもらおうと思う。
俺達は蛇人に会いに行くことにした。
俺の言葉は通じるかは分からない。
だがリディアがいれば意志疎通は出来る。
小屋の中を見ると蛇人の女と目が合った。
その瞳からは不安と恐怖が感じられる。
彼女はガタガタと震え、目には涙をためていた。
「い、嫌……。来ないで……」
「だ、大丈夫だよ。ここに君を傷つける者はいない……っておい!?」
んん!? つい自分に突っ込んでしまう!
この子の言葉が分かるぞ!?
「ひ、ひぃ……」
大声を出したことで蛇人は怯えてしまった。
まだ混乱してるんだろうなぁ。
ここはリディアに任せることにした。
彼女は笑顔で蛇人に近づいていく。
「ふふ、安心して下さいね。あなたは助かったんですよ。あの人はライトさん。異邦人であり、不思議な力を持っています。きっとあなたを守ってくれますよ」
「い、異邦人? そうだったんですか。私、どうなったんですか? 記憶が曖昧で……」
まだ混乱はしているが、リディアのおかげで少し安心したみたいだ。
リディアが話をしている間、俺は何故蛇人の言葉が理解出来たのかを考える。
俺の言葉を理解出来るのはリディアに続き、彼女が二人目だ。
考えても分からないがきっと何か理由があるんだろう。
しかしリディアを介さず意志疎通が出来るのはありがたい。
「あ、あのさ。そろそろ俺も話してもいいかな?」
俺の問いに蛇人はおずおずと話しだす。
「先ほどは失礼しました。私はアーニャと申します。王都では魔貴族であるアスモデウス様の家に奉公人として仕えておりました」
「奉公人? メイドさんみたいなもんか?」
「はい、概ねその通りです。ライト様、お願いします。私が生きるにはライト様の庇護がなければ生き残れないでしょう。ライト様の身のお世話はさせて頂きます。なのでどうか私を……」
「いいよ。むしろ歓迎するよ。でもさ、ライト様ってのは止めてくれると嬉しいんだけど」
だが俺の提案は却下されてしまう。
どうやら彼女はメイドとして長く仕えていたそうで、目上の者に対してはどうしても固くなってしまうらしい。
まぁ、そのうち打ち解けていけばいいさ。
彼女の名前はアーニャ。可愛い名前だな。
「よ、良かったです……。私、器量が悪いので、ここに置いて頂けるか心配で……」
とアーニャは言う。
ん? 器量が悪い? どういうこと?
この場合の器量が悪いってのは顔立ちが良くないってことだよな?
いや、むしろリディアに匹敵するくらいの美人だと思うぞ。
「なぁリディア。どういうことだ?」
リディアに小声で聞いてみると、彼女も小声で耳打ちしてきた。
「蛇人は背中の美しさで美醜を決めるって聞いたことがあります。詳しくは分かりませんが……」
異種族恋愛、異種族結婚はそれなりにあったらしいが、蛇人は同種族で結ばれることが多いらしい。
なのでリディアも彼らの価値観についてはあまり知らないようだ。
よく分からんが新たに2人の仲間を得ることが出来た。
「ははは、器量なんて気にしてないよ。それに君は充分綺麗だと思うよ。だからそんなに恐縮しないでくれ。よろしくな、アーニャ」
と俺は握手しようと右手を差し出すのだが。
アーニャはその場で固まったと思った次の瞬間、茹でダコみたいに真っ赤になった。
「あばばばっ!? き、綺麗ですって!? そんなこと言われたの生まれて初めてで……」
とアーニャは長い蛇のしっぽをクネクネさせながら恥ずかしそうにしていた。
◇◆◇
☆現在の村民数5人。総村民満足度38/50
☆エルフ
・リディア:村民満足度25/50
・ラルク:村民満足度6/50
・ミァン:村民満足度5/50
・グレイ:村民満足度1/50
☆ラミア
・アーニャ:村民満足度1/50
☆現在の物質
・毛皮25枚:様々な獣から剥いだ物。保温性が高い。
・燻製肉:200キロ程度貯蔵してある。リディアの精霊魔法により腐敗を遅らせている。貴重なタンパク源。
・ミンゴのジュース:樽に一杯程。ミンゴを絞り水で薄め、さらに細かくした茶葉を混ぜている。
・種芋:十個程度保存してある。味はヤマイモに近い。
・ナババの実:100キロ程度貯蔵。この世界のパンの原料となるが、加工に時間がかかるらしく実のまま保管してある。
・塩:少量
・カエデの樹液:2L程
・毛皮の下着:各村民に一着ずつ。
・毛皮の布団:敷き布団、掛け布団共に四対ずつ。
・竹槍:20本。地球の竹より頑丈であり、そう簡単に折れることはない。
・弓:リディア作成。現在庫は5丁。
・矢:リディア作成。300本。
☆現在の拠点
・竹壁
・225㎡(15m×15m)
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