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木の壁の章
村民満足度3/3
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ようやく火を起こすことが出来た。
人力で摩擦式火起こしに挑戦したのだが、上手くいかずに諦めるところだったが、答えは別のところにあった。
食事を終え、焚き火を囲みながらリディアとお茶を飲む。
「ふー、美味しいです。お茶なんて久しぶりに飲みました」
「あぁ。これからは毎日お茶が楽しめるね」
このお茶は自生している茶葉から淹れたものだ。
味はかなり日本茶に近い。
「そういえばどうやって火を起こしたんですか?」
とリディアが聞いてくる。
摩擦式という点は変わらないのだが、俺の能力を利用してのものだ。
壁を作り出す際、勢い良く地面から飛び出してくる。
その際に木材を設置し壁と木材を擦り合わせる。
これは人力よりも遥かに効率的だ。
掛け声だけで済むし、全く疲れない。
途中で力尽きて摩擦熱が冷めることがないしね。
「へー、そんな方法があったなんて……。ライトさんって本当にすごいです。不思議な魔法は使えるし、頭もいいんですね」
「ははは、たまたま知ってただけだよ。そういえばこの世界ではどうやって火を起こしてたんだ?」
リディアに聞いてみた。彼女の話では種火を産み出せる魔道具があるらしい。異世界ライターだな。
他には火の精霊と契約している者は自身で火を自由に起こせたらしい。
俺は森でリディアを助けた。彼女のように森で自我を失っているこの世界の住人が生きているかもしれない。
この中に魔法が使える人がいるかもな。
お茶を飲みながら色んなことを話す。
いつの間にかリディアが俺に質問してきた。
どんな仕事をしてたか、どうしてこの世界に来たとか。
次第と他愛もない内容になっていく。
「好きな食べ物は?」
「好きな女性のタイプは?」
うーん、答えたほうがいいのかな?
まぁ減るもんじゃないし。一つ一つ質問に答えることにした。
――ピコーンッ
ん? またこの音だ。
そして聞こえてくる謎の声。
【村民満足度が上がりました。現在の村民満足度は2/3です】
おぉ、村民満足度が上がったぞ。
「どうしたんですか?」
「いやね、今リディアの村民満足度が上がったんだ。でもさ、何か満足することってあった?」
そもそも村民満足度が上がると何が起こるのか分からんのだけどね。
ともかくリディアが満足してくれているというだけで嬉しい。
「ふふ、お茶を飲めましたし、お喋りが楽しかったからでしょうか?」
と笑顔を俺に向けてくれた。
うーん、可愛いなぁ。
俺史上、一番の美人と焚き火を囲みつつ二人きり。
何か間違いでも起こって欲しい……なんて下らないことを思ってしまう。
「あ、あの……。ライトさん」
「どうした?」
何かリディアが言いたげだ……たのだが、次に聞こえてくるのは彼女の言葉ではなく、壁を叩く大きな落とすだった。
――ドンッ! ガリガリッ!
『ウルオォォォイ……』
くそ! 異形かよ!
今日も休んでくれてていいのに!
「リディア!」
「はい!」
彼女に気をつけろと言おうとしたのだが、彼女は小屋の屋根に登る。
そして自作の弓を引き始めた。
「ライトさん! 前に一匹、後ろに二匹います! 前を任せてもいいですか!?」
「お、おう!」
とリディアは俺に指示を出す。
彼女は弓による遠距離攻撃が出来るので多数を相手にすることを選んだようだ。
ど、どうする? 勢いで返事をしたものの、俺には武器なんか無いぞ。
だが女の子が頑張っているのに何もしない訳にはいかん。
「壁が破られそうなら言ってくれ!」
「はい! 前は頼みました!」
リディアは屋根の上から俺に背を矢を放ち始める。
『ウバァッ……!?』
異形の悲鳴が聞こえる。
どうやらリディアの矢が命中したようだ。
なら俺もやれることをしよう!
――ガッ!
焚き火の中から比較的長い棒を引き抜く。
先端は火を纏っており、これで叩けば火傷くらい負わせることが出来るだろ。
何もないよりはマシだ。
だが異形は壁の外にいる。
リディアのように敷地の中から攻撃することが出来ない。
今の俺に出来ることは……。
「消えろ!」
壁の一部のみ。30センチ四方だけを消去する。
異形の姿をはっきり見たことはないが、おそらく人と同じくらいの大きさだろう。
自分の頭と同じ高さの壁を消す。
『ウルオォォォイ?』
突如穴が開いたことで異形の動きが止まる。
そこで初めて異形の姿を見た。
一言で言うなら影だ。真っ黒なのだ。
人の姿……いや、輪郭はしているのだが、影を纏ったように真っ黒だ。
しかし目だけは濁った黄色をしており不気味さに拍車をかけている。
初めて襲われた時は防戦一方であり、壊された壁を補強することしか出来なかった。
でも今はリディアもいるしな!
火を纏った棒で異形を突く!
「おらぁっ!」
『ウバァッ!?』
――ジュッ!
突きは異形の顔面に命中!
異形は突如攻撃されて大きく仰け反る!
来いよ! また突きを食らわせてやる!
「ライトさん! 壁が破られそうです!」
「分かった!」
リディアが相手をしているのは反対側だ。
急ぎ囲いの壁を補強する!
「壁っ!」
――ズシャッ!
「ありがとうございます!」
「気にするな! どんどん撃ってくれ!」
壁を補強しつつ、リディアは弓で、俺は松明で異形を攻撃し続ける。
そしておよそ一時間後……。
『ウルオォォォイ……』
異形は憎々しげな声をあげ、去っていった。
「や、やりました! 逃げていきます!」
「あぁ! こっちも確認した!」
と、とりあえず今回は撃退したみたいだな。
一安心といったところだ。
前回は震えるだけで何も出来なかったが、自分達の力で退けることが出来たのは収穫だ。
リディアは屋根から降りてくる。
彼女も気丈に戦っていたが怖かったのだろう。
肩と足が震えていた。
「大丈夫か?」
「は、はい……。異形をあんな近くで見たのは初めてで……」
「でもさ、リディアがいてくれたから退治出来たんだ。本当にありがとう」
「え……? そ、そんな、私は何も……」
とリディアは長い耳を真っ赤にしていた。
そういえばさっき何か言いたげだったな?
まぁ話は明日聞くことにしよう。
異形は去った。まだ分からないことはあるが、恐らく襲撃は夜の一回だけらしい。
「それじゃ寝ようか。火もあるし、一人で寝られるよね?」
「え……? は、はい……。お休みなさい……」
ん? なんかがっかりした顔をしてるぞ?
リディアは肩を落として小屋に戻っていった。
ふぁぁ。俺も疲れたな。
焚き火の中に多めに薪をくべてから寝ることにした……のだが。
俺が寝入ったところで、またリディアが俺の小屋に入ってきた。
「ど、どうした? 火はあるし、もう暖かいだろ?」
「あ、あの……。私、枕がないと眠れないんです。すいませんが、腕枕をしてくれませんか?」
「えぇ……?」
聞いてないんですが。
なんか断れる雰囲気ではないぞ。
今夜もリディアのいい匂いを嗅ぎながら寝ることに。
案の定、俺は興奮してしまい、ほとんど寝ることが出来なかった。
リディアは俺の腕を枕にしてグーグー寝てたけど。
くそ、襲っちゃうぞ……。なんて馬鹿なことを考えていると……。
――ピコーンッ
【村民満足度が上限に達しました。成長ボーナスとして敷地内成長促進がアンロックされます】
何それ? まぁいいや。明日確認しよ。
さすがにリディアと寝るのは二回目だ。
朝日が昇る頃、俺もようやく眠ることが出来た。
人力で摩擦式火起こしに挑戦したのだが、上手くいかずに諦めるところだったが、答えは別のところにあった。
食事を終え、焚き火を囲みながらリディアとお茶を飲む。
「ふー、美味しいです。お茶なんて久しぶりに飲みました」
「あぁ。これからは毎日お茶が楽しめるね」
このお茶は自生している茶葉から淹れたものだ。
味はかなり日本茶に近い。
「そういえばどうやって火を起こしたんですか?」
とリディアが聞いてくる。
摩擦式という点は変わらないのだが、俺の能力を利用してのものだ。
壁を作り出す際、勢い良く地面から飛び出してくる。
その際に木材を設置し壁と木材を擦り合わせる。
これは人力よりも遥かに効率的だ。
掛け声だけで済むし、全く疲れない。
途中で力尽きて摩擦熱が冷めることがないしね。
「へー、そんな方法があったなんて……。ライトさんって本当にすごいです。不思議な魔法は使えるし、頭もいいんですね」
「ははは、たまたま知ってただけだよ。そういえばこの世界ではどうやって火を起こしてたんだ?」
リディアに聞いてみた。彼女の話では種火を産み出せる魔道具があるらしい。異世界ライターだな。
他には火の精霊と契約している者は自身で火を自由に起こせたらしい。
俺は森でリディアを助けた。彼女のように森で自我を失っているこの世界の住人が生きているかもしれない。
この中に魔法が使える人がいるかもな。
お茶を飲みながら色んなことを話す。
いつの間にかリディアが俺に質問してきた。
どんな仕事をしてたか、どうしてこの世界に来たとか。
次第と他愛もない内容になっていく。
「好きな食べ物は?」
「好きな女性のタイプは?」
うーん、答えたほうがいいのかな?
まぁ減るもんじゃないし。一つ一つ質問に答えることにした。
――ピコーンッ
ん? またこの音だ。
そして聞こえてくる謎の声。
【村民満足度が上がりました。現在の村民満足度は2/3です】
おぉ、村民満足度が上がったぞ。
「どうしたんですか?」
「いやね、今リディアの村民満足度が上がったんだ。でもさ、何か満足することってあった?」
そもそも村民満足度が上がると何が起こるのか分からんのだけどね。
ともかくリディアが満足してくれているというだけで嬉しい。
「ふふ、お茶を飲めましたし、お喋りが楽しかったからでしょうか?」
と笑顔を俺に向けてくれた。
うーん、可愛いなぁ。
俺史上、一番の美人と焚き火を囲みつつ二人きり。
何か間違いでも起こって欲しい……なんて下らないことを思ってしまう。
「あ、あの……。ライトさん」
「どうした?」
何かリディアが言いたげだ……たのだが、次に聞こえてくるのは彼女の言葉ではなく、壁を叩く大きな落とすだった。
――ドンッ! ガリガリッ!
『ウルオォォォイ……』
くそ! 異形かよ!
今日も休んでくれてていいのに!
「リディア!」
「はい!」
彼女に気をつけろと言おうとしたのだが、彼女は小屋の屋根に登る。
そして自作の弓を引き始めた。
「ライトさん! 前に一匹、後ろに二匹います! 前を任せてもいいですか!?」
「お、おう!」
とリディアは俺に指示を出す。
彼女は弓による遠距離攻撃が出来るので多数を相手にすることを選んだようだ。
ど、どうする? 勢いで返事をしたものの、俺には武器なんか無いぞ。
だが女の子が頑張っているのに何もしない訳にはいかん。
「壁が破られそうなら言ってくれ!」
「はい! 前は頼みました!」
リディアは屋根の上から俺に背を矢を放ち始める。
『ウバァッ……!?』
異形の悲鳴が聞こえる。
どうやらリディアの矢が命中したようだ。
なら俺もやれることをしよう!
――ガッ!
焚き火の中から比較的長い棒を引き抜く。
先端は火を纏っており、これで叩けば火傷くらい負わせることが出来るだろ。
何もないよりはマシだ。
だが異形は壁の外にいる。
リディアのように敷地の中から攻撃することが出来ない。
今の俺に出来ることは……。
「消えろ!」
壁の一部のみ。30センチ四方だけを消去する。
異形の姿をはっきり見たことはないが、おそらく人と同じくらいの大きさだろう。
自分の頭と同じ高さの壁を消す。
『ウルオォォォイ?』
突如穴が開いたことで異形の動きが止まる。
そこで初めて異形の姿を見た。
一言で言うなら影だ。真っ黒なのだ。
人の姿……いや、輪郭はしているのだが、影を纏ったように真っ黒だ。
しかし目だけは濁った黄色をしており不気味さに拍車をかけている。
初めて襲われた時は防戦一方であり、壊された壁を補強することしか出来なかった。
でも今はリディアもいるしな!
火を纏った棒で異形を突く!
「おらぁっ!」
『ウバァッ!?』
――ジュッ!
突きは異形の顔面に命中!
異形は突如攻撃されて大きく仰け反る!
来いよ! また突きを食らわせてやる!
「ライトさん! 壁が破られそうです!」
「分かった!」
リディアが相手をしているのは反対側だ。
急ぎ囲いの壁を補強する!
「壁っ!」
――ズシャッ!
「ありがとうございます!」
「気にするな! どんどん撃ってくれ!」
壁を補強しつつ、リディアは弓で、俺は松明で異形を攻撃し続ける。
そしておよそ一時間後……。
『ウルオォォォイ……』
異形は憎々しげな声をあげ、去っていった。
「や、やりました! 逃げていきます!」
「あぁ! こっちも確認した!」
と、とりあえず今回は撃退したみたいだな。
一安心といったところだ。
前回は震えるだけで何も出来なかったが、自分達の力で退けることが出来たのは収穫だ。
リディアは屋根から降りてくる。
彼女も気丈に戦っていたが怖かったのだろう。
肩と足が震えていた。
「大丈夫か?」
「は、はい……。異形をあんな近くで見たのは初めてで……」
「でもさ、リディアがいてくれたから退治出来たんだ。本当にありがとう」
「え……? そ、そんな、私は何も……」
とリディアは長い耳を真っ赤にしていた。
そういえばさっき何か言いたげだったな?
まぁ話は明日聞くことにしよう。
異形は去った。まだ分からないことはあるが、恐らく襲撃は夜の一回だけらしい。
「それじゃ寝ようか。火もあるし、一人で寝られるよね?」
「え……? は、はい……。お休みなさい……」
ん? なんかがっかりした顔をしてるぞ?
リディアは肩を落として小屋に戻っていった。
ふぁぁ。俺も疲れたな。
焚き火の中に多めに薪をくべてから寝ることにした……のだが。
俺が寝入ったところで、またリディアが俺の小屋に入ってきた。
「ど、どうした? 火はあるし、もう暖かいだろ?」
「あ、あの……。私、枕がないと眠れないんです。すいませんが、腕枕をしてくれませんか?」
「えぇ……?」
聞いてないんですが。
なんか断れる雰囲気ではないぞ。
今夜もリディアのいい匂いを嗅ぎながら寝ることに。
案の定、俺は興奮してしまい、ほとんど寝ることが出来なかった。
リディアは俺の腕を枕にしてグーグー寝てたけど。
くそ、襲っちゃうぞ……。なんて馬鹿なことを考えていると……。
――ピコーンッ
【村民満足度が上限に達しました。成長ボーナスとして敷地内成長促進がアンロックされます】
何それ? まぁいいや。明日確認しよ。
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